アーカイブ - 2010年 8月

8月 11日

【イベント】国立国会図書館、国際シンポジウム「本を読むという文化―デジタル時代における展開‐創造性とアクセスを育む手段としての著作権‐」 を開催(2010年12月)

国立国会図書館は、2010年12月1日・2日に、国際図書館連盟(IFLA)、世界複写権機構(IFRRO)、世界知的所有権機関(WIPO)、国際出版連合(IPA)、日本複写権センター、学術著作権協会、日本書籍出版協会の協力のもとに、国際シンポジウム「本を読むという文化―デジタル時代における展開‐創造性とアクセスを育む手段としての著作権‐」を開催します。デジタル情報通信技術時代の中で、図書館、著者、出版者がどのように読むという文化を育んでいくことができるかを考えていきます。1日目に長尾真国立国会図書館長、2日目に小説家リービ英雄氏(法政大学国際文化学部教授)の基調講演を予定しています。

国民読書年記念国際シンポジウム「本を読むという文化―デジタル時代における展開‐創造性とアクセスを育む手段としての著作権‐」
http://www.ndl.go.jp/jp/event/events/sympo1201.html

8月 10日

カーリル、「図書館スタンプラリー」を開始

図書館検索サイト「カーリル」が、夏休み企画として「図書館スタンプラリー」を実施しています。実際に行ったことのある図書館について、カーリル上のその図書館のページでスタンプを集めるもので、その図書館についての一言コメントも書けるとのことです。

スタンプラリー
http://calil.jp/stamp

長期デジタル保存を目指した非営利団体“Open Planets Foundation”が設立

欧州委員会主導の、デジタルコンテンツの保存と長期アクセスに関する4年間のプロジェクト“Planets”の完了に伴い、このほど長期的なデジタル保存を目指した非営利団体“Open Planets Foundation”が設立されたとのことです。Planetsプロジェクトの作業を発展させ、国際的なデジタル保存に関する共同体を構築することを目的としており、参加館に対して、技術や助言、オンラインサービス等を提供するとのことです。設立に際しては、英国図書館(BL)を中心に、オランダ王立図書館やデンマーク王立図書館、Microsoft Research等が資金提供を行ったようです。

Europe lays Foundation for preserving digital heritage(BLのプレスリリース)
http://www.bl.uk/news/2010/pressrelease20100806.html

欧州の図書館・研究機関におけるソーシャルメディアの活用実態

2010年8月8日にEBSCO社がIFLA大会のサテライトイベントで発表した、欧州の図書館等におけるソーシャルメディアの活用実態についての調査結果のスライドがウェブで公開されています。同社の顧客に対して行われたアンケートをまとめたもので、1241機関から回答があり、その半数近くは研究・大学図書館で、その他は研究機関・政府機関等とのことです。主な内容は、次のようなものです。
・回答機関の37%が使用中、48%が使用を計画中、15%は予定なし
・使用の主な目的は、対外アピールを高めること、イメージの向上、コンテンツ提供の促進、ディスカッショングループや協同作業の実施、など
・ソーシャルメディアに費やす時間では、56%の回答者は自分の時間の10%を使っていると回答
・更新の頻度では、一週間に5回未満との回答が最多(56%)
・困難な点(複数回答)では、時間がかかることが最多(42%)
・成功のために必要なこと(複数回答)では、ユーザーのニーズを正しく把握していることが最多(60%)
・国別にみると、中欧・南欧よりも北欧の国の方が肯定度や使用度が高い

Social Media usage in libraries in Europe - survey findings(スライド)

中南米で初となる国立電子図書館イベロアメリカカンファレンスの開催へ(チリ)

チリ国立図書館はイベロアメリカ国立図書館協会(La Asociación de Bibliotecas Nacionales de Iberoamérica)と協同で、2010年9月8日から10日にかけて、チリ国立図書館で、初めての国立電子図書館イベロアメリカカンファレンス(la Primera Conferencia Iberoamericana de Bibliotecas Nacionales Digitales)を開催すると発表しています。カンファレンスでは、ノルウェーやニュージーランド等のイベロアメリカ外の国立図書館等から電子図書館事業に関する報告があるほか、イベロアメリカの各国国立図書館等からの参加者によって、文化遺産のデジタル化事業を進めるにあたりそれに付随する問題点について議論が行われるとのことです。

la Primera Conferencia Iberoamericana de Bibliotecas Nacionales Digitales: Bicentenario, Desafíos y tendencias del patrimonio digital
http://conferencia2010.bn.cl:90/main/index/

IT知識を持ちそれを教育に活用できる大学図書館員「ブレンディッド・ライブラリアン」(米国)

伝統的な図書館員の能力に加えてコンピュータに関する知識を持ち、それを学生への教育に活用する、「ブレンディッド・ライブラリアン」と呼ばれる大学図書館員について、The Chronicle of Higher Educationの記事が紹介しています。記事では、ニューヨーク州の大学で、情報を見つけるだけでなくその情報を評価できるようになることを目標とした授業を担当しているMcBride氏が紹介されています。

A Blended Librarian Talks Information Literacy(2010/8/5付けThe Chronicle of Higher Educationの記事)
http://chronicle.com/blogPost/A-Blended-Librarian-Talks/25938/

Blended Librarian(ブレンディッド・ライブラリアンのウェブサイト)
http://blendedlibrarian.org/

米国の電子出版社、人文学に関するデジタル研究基盤プロジェクトと提携

2010年8月9日、米国の電子出版社Alexander Street Press社が、18、19世紀を対象とした人文学研究のためのデジタル研究基盤プロジェクト“NINES”(Networked Infrastructure for Nineteenth-Century Electronic Scholarship)および“18thConnect”との提携を発表しました。これにより、同社のもつ“The Romantic Era Redefined”や“The American Civil War: Letters and Diaries”などのデジタルコンテンツが、“NINES”や“18thConnect”上で横断検索が可能になるとのことです。

Alexander Street Expands Partnership with NINES to Include The Romantic Era Redefined (2010/8/9付け Alexander Stree Press社のプレスリリース)
http://alexanderstreet.com/pressroom/releases/10.0809.ROMR_NINES.htm

NINES
http://www.nines.org/

18thConnect

8月 9日

大学出版局コンソーシアムによる大学図書館向けの電子書籍販売プロジェクトが助成金を獲得(米国)

ニューヨーク大学出版局などが進めている、大学図書館向けの電子書籍の製作・販売プロジェクトが、Andrew W. Mellon財団から助成金47,000ドルを獲得したとのことです。ニューヨーク大学出版局のブログでは、2011年秋の立ち上げに向けて前進できるとしています。全米の55の大学出版局が、このプロジェクトに関心を示しているとのことです。

University Press Ebook Consortium Moves Forward(2010/8/5付けニューヨーク大学出版局のブログ記事)
http://www.fromthesquare.org/?p=1084

University Press-Branded Consortium to Sell Ebooks to Academic Libraries Receives Grant from Andrew W. Mellon Foundation(2010/8/6付けResourceshelfの記事)

三省堂書店、2010年秋から店頭でのオンデマンド印刷・製本サービスを開始へ

三省堂書店が、海外の学術書等を店頭で印刷・製本して販売するサービス「三省堂書店オンデマンド」を2010年秋に開始するとのことです。米国のOn Demand Books社の製本機Espresso Book Machineを使用し、店頭でメニューリストから書籍を選ぶと、10分ほどで印刷・製本できるとのことです。現時点では、海外の学術書等100万点とGoogleブックスの洋書200万点がラインナップされているとのことです。

あなたの「目の前」で本ができあがる!三省堂書店オンデマンド この秋オープン!(三省堂書店のイベント情報)
http://www.books-sanseido.co.jp/event/promo_20100802.html

情報通信研究機構(NICT)、特定の話題に関する意見や評価をウェブページから分析するシステム“WISDOM”を公開

独立行政法人情報通信研究機構(NICT)は、5億を超える日本語ウェブページを対象に、発信者の分析、評価情報の抽出、対立する情報の抽出など様々な観点からの分析が可能な情報分析システム“WISDOM”の分析サービスを正式に開始したと発表しています。特定の話題に関する様々な立場の発信者の意見や対立する情報を俯瞰的に提示することで、多様な観点による偏りの少ない情報を元にした判断が可能となるとのことです。

世界初のWeb情報分析システム“WISDOM”を開発、分析サービス開始~ 5億を超える日本語Webページに対する情報分析が可能に ~(2010/8/9付けNICTの報道発表)
http://www2.nict.go.jp/pub/whatsnew/press/h22/100809/100809.html

NICT、任意の話題についてウェブページの評判を分析できる「WISDOM」公開(2010/8/9付けINTERNET Watchの記事)
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20100809_386643.html

「Google検索に欠けている情報を」 Web上の評判や対立意見を抽出、NICT「WISDOM」(2010/8/9付けITmedia Newsの記事)

坂本龍一氏監修の音楽全集「schola」を全国の公共図書館に寄贈するプロジェクトが始動

音楽会社commmonsが、同社の共同設立者の一人である音楽家・坂本龍一氏が総合監修を務める音楽全集「schola」を、全国の公共図書館50館に寄贈するプロジェクトを発表しています。scholaは、「世界中の音楽を次世代へ継承してゆくアーカイヴ」を目指した全30巻の音楽全集で、オリジナルTシャツの販売で得た利益を使って寄贈を実施するとのことです。

schola Tシャツ販売決定! 「scholaシリーズを全国図書館へ寄贈するプロジェクト」(commmonsのニュースリリース)
http://www.commmonsmart.com/Information_schola1008.html

政府発行の資料のオープンアクセスやライセンスを定めた方針を公開(ニュージーランド)

2010年8月6日、ニュージーランドの政府サービス担当大臣は、7月5日に閣議決定された“New Zealand Government Open Access and Licensing framework”(NZGOAL)を公開しました。このNZGOALとは、政府機関の所有する著作権で保護された資料と著作権保護対象外の資料について、それぞれを有効的に再利用するために定められた枠組みとのことです。NZGOALでは、オープンライセンスとオープンアクセスの基本方針を定められており、各政府機関にクリエイティブ・コモンズのライセンス利用を促す等の指針が示されているとのことです。

New Zealand Government Open Access and Licensing framework (NZGOAL)
http://www.e.govt.nz/library/NZGOAL.pdf

New Zealand Government Open Access and Licensing framework (NZGOAL) released by Minister of State Services (2010/8/6付け E-government in New Zealandのニュース)

インディアナ州立大学図書館、書架がドミノ倒しに

2010年8月4日、インディアナ州立大学カニンガム記念図書館(Cunningham Memorial Library)で、空いた書架の移動作業中に、誤って書架をドミノ倒しにしてしまうという事件が発生したとのことです。幸い重傷者はないとのことですが、このために25,000冊の資料が床に散乱し、同館では8月4日と5日を休館にして、職員のほか学生40名とともに整理作業にあたったとのことです。

Domino effect: Tipping shelves send 25,000 books onto floor at ISU’s main library (2010/8/5付け TribStar.comの記事)
http://tribstar.com/news/x2064740993/Domino-effect-Tipping-shelves-send-25-000-books-onto-floor-at-ISU-s-main-library

世界のテロリズムに関するデータベース“Global Terrorism Database”、新規データを追加(米国)

2010年8月2日、テロリズム及びテロリズムへの対抗措置について研究する米国のコンソーシアム“National Consortium for the Study of Terrorism and Responses to Terrorism”(START)は、テロリズムに関するオープンソースのデータベース“Global Terrorism Database”に、2008年12月までのデータを新規に追加したと発表しました。“Global Terrorism Database”は、1970年以降、世界で起きた87,000件以上のテロリズムに関する情報を提供するもので、それぞれのテロリズムについて、発生した時間と場所、標的等の情報が登録されているとのことです。

Global Terrorism Database
http://www.start.umd.edu/gtd/

START Releases 2010 Update to the Global Terrorism Database (2010/8/2付け STARTのニュースリリース)
http://www.start.umd.edu/start/announcements/announcement.asp?id=194

【イベント】国立国会図書館、ロジェ・シャルチエ氏講演会「本と読書、その歴史と未来」を開催

国立国会図書館は、2010年9月7日に、フランスからロジェ・シャルチエ氏をお招きし、「本と読書、その歴史と未来」と題する講演会を開催します。シャルチエ氏は、印刷文化・出版・読書の歴史に関する数多くの著書を発表され、現在、コレージュ・ド・フランス(フランスを代表する高等教育研究機関)の教授として講座「近代ヨーロッパにおける書かれたものと文化」を担当されています。本年が国民読書年であることに鑑み、本と読書の歴史とその将来について伺います。講演に引き続き、フランスを中心とした西洋近現代史をご専門としシャルチエ氏の著書の訳書も発表されている福井憲彦学習院大学学長と、シャルチエ氏、長尾真国立国会図書館長による鼎談を予定しています。

日時:2010年9月7日(火) 14:00~17:00
会場:国立国会図書館 東京本館及び関西館(関西館へはテレビ中継)

国民読書年記念ロジェ・シャルチエ氏講演会「本と読書、その歴史と未来」
http://www.ndl.go.jp/jp/event/events/lecture100907.html

ビジネス支援図書館推進協議会、『図書館員によるビジネス課題への回答事例集~あなたの仕事をお手伝い』を公開

2010年8月6日、ビジネス支援図書館協議会は、財団法人図書館振興財団の助成を受け2009年度に実施した、第一回ビジネスレファレンス・コンクールで優秀と認められたレファレンス回答事例集を、同協議会のウェブサイト上で公開しました。同書は、地域経済を担う農商工サービス業の自営業者や中小企業経営者等の様々なビジネスパーソンに対して、公共図書館がビジネス支援機関としての役割を果たすことができると知ってもらうことを目的としているとのことです。

図書館員によるビジネス課題への回答事例集~あなたの仕事をお手伝い
http://www.business-library.jp/jireisyu/jireisyu.pdf

図書館員によるビジネス課題への回答事例集 (2010/8/6付け ビジネス支援図書館推進協議会の記事)
http://www.business-library.jp/jireisyu/jirei.html

8月 6日

カート・ヴォネガット記念図書館が2010年秋に開館(米国)

2007年に亡くなった米国の作家カート・ヴォネガット氏を記念する図書館“Kurt Vonnegut Memorial Library”が、2010年秋に、ヴォネガット氏の出身地のインディアナンポリスに開館する予定とのことです。ヴォネガット氏の作品を揃えるとともに、博物館・美術館等の機能も持った文化・教育センターのような場所となるとのことです。

Kurt Vonnegut Memorial Library
http://www.vonnegutlibrary.org/

Kurt Vonnegut Memorial Library planned(2010/8/5付けLibrary in the Newsの記事)
http://www.ilovelibraries.ala.org/news/?p=1025

図書館のない地域で本を貸し出す自動販売機を設置(カナダ)

カナダのオタワ市内に、近くに図書館がないため、コミュニティセンターに設置された自動販売機で本の貸し出しを行っている地域があるとのことです。予算不足等により図書館が建設できないため代替措置として2010年4月からの1年間の試験的プログラムとして実施されているとのことですが、開始以降、1700点の本やDVDの貸出があったとのことです。

Vending machine library hits the spot(2010/7/25付けOttawa Citizenの記事)
http://www.ottawacitizen.com/business/Vending+machine+library+hits+spot/3319678/story.html

経済産業省、活字コンテンツ・電子書籍の流通等に関する報告書を公開

経済産業省のサイトで、「平成21年度コンテンツ取引環境整備事業(デジタルコンテンツ取引に関するビジネスモデル構築事業)報告書」(2010年3月31日付け)が公開されています。内容は、活字コンテンツに関するビジネスの現状、活字コンテンツのインターネット流通に関する動き、諸外国の動向、活字コンテンツの電子流通のあり方、等となっています。

平成21年度コンテンツ取引環境整備事業(デジタルコンテンツ取引に関するビジネスモデル構築事業)報告書
http://www.meti.go.jp/meti_lib/report/2010fy01/E001134.pdf

米国の視覚障害者団体、メニュー画面に音声ガイドが付いた新しいKindleを評価

全米視覚障害者連合(NFB)は、2010年7月に発表されたAmazon社の電子書籍リーダーKindleの新機種について、メニュー画面にも音声ガイド機能が付いたことにより視覚障害者などにも操作可能になったことを評価しているとのことです。

National Federation of the Blind Commends Amazon on Unveiling of New Accessible Kindle(2010/7/29付けPR Newswireの記事)
http://www.prnewswire.com/news-releases/national-federation-of-the-blind-commends-amazon-on-unveiling-of-new-accessible-kindle-99555314.html

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