アーカイブ - 2010年 8月

8月 17日

各種の統合図書館システム(ILS)の導入状況(米国及び諸外国の研究図書館・公共図書館)

Library Technology Guidesのサイトで、米国及び諸外国の図書館における統合図書館システム(ILS)の導入状況をまとめた情報が公開されています。研究図書館や公共図書館で、どのILSが導入されているかをまとめたもので、下記のような情報が掲載されています。

・北米研究図書館協会(ARL)加盟の125館における導入システム
・都市図書館協議会(Urban Libraries Council:ULC)加盟の136館における導入システム
・全米の州ごとの、公共図書館におけるILSごとのシェア
・全米の州ごとの、研究図書館におけるILSごとのシェア
・オーストラリア、カナダ、デンマーク、フィンランド、フランス、ニュージーランド、スロベニア、スウェーデン、英国、米国の公共図書館におけるILSごとのシェア
・オーストラリア、カナダ、ニュージーランド、スウェーデン、英国、米国の研究図書館におけるILSごとのシェア

Guide to Integrated Library System marketshare and migrations
http://www.librarytechnology.org/web/breeding/ILS-marketshare-migrations/

8月 16日

佐賀県立図書館、サガン鳥栖とのコラボレーションによる展示を実施

佐賀県立図書館が、国民読書年企画として、地元のプロサッカーチーム「サガン鳥栖」とのコラボレーションによる展示「図書館からキックオフ!!~We Love サガン鳥栖~」を実施しています。サッカー関連の資料のほか、サガン鳥栖の監督・選手らのお薦めの本が写真とコメント付きで展示されているとのことです。

国民読書年企画「We love サガン鳥栖!」~図書館からキックオフ!~(佐賀県のプレスリリース)
http://www.pref.saga.lg.jp/web/kisha/press-2207/_47940.html

日本学術会議、学術誌問題についての提言「学術誌問題の解決に向けて」を公開

日本学術会議が、2010年8月2日付けで、提言「学術誌問題の解決に向けて ― 「包括的学術誌コンソーシアム」の創設 ―」を公開しています。価格高騰の影響や国際競争力のある国産学術誌の必要性などの、学術誌をめぐる問題に関して提言をまとめたもので、提案の概要は次のようなものです。

・科学者、学術団体、関係機関、図書館、学術情報流通の専門家によって構成し、学術情報受発信の諸問題に対応する横断的統合組織、「包括的学術誌コンソーシアム」(C2SPC)を設置する。

・学術誌へのアクセス確保と学術誌による発信の現場で主導的な役割を果たす優秀な専門家(コーディネータ)を国の財政支援によって雇用する。

・国立情報学研究所NIIが運営しているNII-REO等への財政支援を拡大し、国外電子ジャーナルのバックファイル、人文・社会科学系等の国外大型電子資料コレクションを拡充することによって、過去の国外学術資料への平等なアクセス(ワンサイトアクセス)を確保する。

・科学技術振興機構(JST)と国会図書館(NDL)それぞれが持っている学術誌閲覧提供機能を統廃合し、それをもって海外の主要学術誌の「最後の拠り所」としてのアーカイヴを新たに構築することによって、誰もがアクセス可能な環境を確保する。

・日本からの受発信体制の一本化と強化を行う。

ワシントン州立図書館、レファレンスサービスのスマートフォン用アプリ“Ask-WA”を公開

ワシントン州立図書館が、iPhoneやアンドロイド携帯等のスマートフォン用のアプリを公開しています。同館はすでにオンラインレファレンスサービス“Ask-WA”を運用していますが、このアプリはそのサービスを携帯でも利用可能にしたもので、同館によるとこの種のアプリは米国内では初とのことです。また、TechFlashの記事には、このアプリを使用して行ったレファレンスのやり取りが紹介されています。

App puts librarian in your pocket (2010/8/15付け TechFlashの記事)
http://www.techflash.com/seattle/2010/08/ask-wa_app_now_you_can_waste_a_librarians_time_from_your_phone.html

Ask-WA
http://ask.wa.gov/

ラテンアメリカとスペインの機関リポジトリの横断検索を行う“Bibliotecas del Ecuador”(エクアドル)

エクアドルの大学図書館コンソーシアム(el Consorcio de Bibliotecas Universitarias del Ecuador)が、ラテンアメリカとスペイン各国の機関リポジトリの横断検索を行う“Bibliotecas del Ecuador”を公開しています。現在の検索対象は、エクアドルの8大学、コロンビアの6大学、メキシコ3大学、スペインの6大学、チリ3大学、そしてベネズエラ国内のすべての機関リポジトリで、検索対象件数は約20万件とのことです。

Bibliotecas del Ecuador
http://www.bibliotecasdelecuador.com/

子どものお気に入りのぬいぐるみが図書館で一夜を過ごす「お泊まり会」(米国)

米国ニュージャージー州のプリンストン公共図書館では、子ども向けのイベントとして、ぬいぐるみの「お泊まり会」を実施しているそうです。子どもたちはお気に入りのぬいぐるみや人形を持って図書館に集まり、おはなし会などが終わった後に、ぬいぐるみを寝かしつけて一旦家に帰り、翌日に迎えに来るというものです。子どもが帰った閉館後に、ぬいぐるみが図書館内で本を読んだり遊んだりしている写真が撮られ、自分のぬいぐるみの写った写真が子どもにプレゼントされるとのことです。

Friday Fun: Stuffed Animals “sleep over” at Princeton Public Library(2010/8/13付けLibrary Gardenの記事)
http://librarygarden.net/2010/08/13/friday-fun-stuffed-animals-sleep-over-at-princeton-public-library/

8月 13日

一人の写真家による全米各州の写真を議会図書館が保存・公開する「21世紀のアメリカ」プロジェクト

米国議会図書館(LC)は、写真家のハイスミス(Carol M. Highsmith)氏が全米の各州で撮影する写真を保存・公開する「21世紀のアメリカ」プロジェクトの第1弾となるアラバマ州の写真を、ウェブサイトで公開しています。アラバマ州の写真は2010年前半に4か月かけて州内各地で撮影されたものとのことで、今後約16年をかけて、各州で写真を撮り、LCが保存・公開するとのことです。ハイスミス氏は、2002年以降の作品を著作権フリーとしてLCに寄贈しているとのことです。

Photographer Carol Highsmith Launches 21st-Century America Project(2010/8/11付けLCのニュースリリース)
http://www.loc.gov/today/pr/2010/10-177.html

Highsmith (Carol M.) Archive
http://www.loc.gov/pictures/collection/highsm/

2010年の「学習へのアクセス賞」はギリシャのベリア中央公共図書館が受賞

情報への自由で平等なアクセスを実現するための活動を行っている図書館などに対してビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団が授与している「学習へのアクセス賞」を、2010年は、ギリシャの人口5万人の町ベリアにあるベリア中央公共図書館が受賞しました。国内の図書館に先駆けて、1990年代から無料インターネット接続の提供やウェブサイト開設など、情報技術の活用を行ってきたとのことです。館長のTrohopoulos氏は、「我々のサービスは本を提供するだけでなく、人々の生活をより楽に、より楽しくできるようなサービスを心がけている」と語っています。

2010 Access to Learning Award: Veria Central Public Library, Greece(ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団のページ)
http://www.gatesfoundation.org/atla/Pages/2010-atla-winner-veria-central-public-library-greece.aspx

Library in Veria, Greece, Wins Gates Foundation's Access to Learning Award(2010/8/12付けLibrary Journalの記事。スライドあり)

Bibliotheca RFID Library Systems、IBMのイノベーション・アワードを受賞

図書館にRFIDシステムを提供するスイスの企業“Bibliotheca RFID Library Systems”が、パートナー企業であるIBMのイノベーション・アワードを受賞したとのことです。同社は2005年にも、スイス・テクノロジー・アワード(Swiss Technology Award)を受賞しているようです。

Bibliotheca RFID Library Systems Wins Prestigious IBM Award for Innovation(PR.com 2010/8/12付けの記事)
http://www.pr.com/press-release/254703

WorldCat Digital Collection Gateway、OAI対応のあらゆるリポジトリに対象を拡大

OCLCが、デジタルコンテンツのWorldCatへの登録支援ツール“WorldCat Digital Collection Gateway”の対象を拡大して、これまではCONTENTdmユーザのみ可能であったメタデータ登録を、OAI対応のあらゆるリポジトリからもできるようにしたとのことです。

New, enhanced Gateway enables any institution with OAI-compliant repository to maximize Web visibility of digital content via WorldCat(OCLCのニュースリリース)
http://www.oclc.org/news/releases/2010/201044.htm

参考:
OCLCのCONTENTdmに無料で追加機能
http://current.ndl.go.jp/node/13849

デジタル情報保存事業の課題についてのベンダーの視点からのレポート

欧州規模のデジタル情報保存に関するプロジェクトPLANETSは、デジタル情報の保存という事業について、ベンダーやサービス提供者の視点から課題をまとめたレポート(白書)を公表しています。先進的IT企業18社へのインタビュー調査をまとめたもので、主な発見として、次のような点があげられています。
・デジタル保存は全ての産業に関係することであるため、成長の可能性は十分にある。
・現在は文化機関が主導的な役割を果たしているが、民間部門でも取組みが始まっている。
・法的義務であることが取組みの主要因である。
・デジタル保存の方針を定めていない機関が多い。
・費用と便益についての情報が不足している。
・デジタル保存の予算は短期間でプロジェクトベースのものが多い。

An Emerging Market: Establishing Demand for Digital Preservation Tools and Services
http://www.planets-project.eu/docs/reports/Planets-VENDOR-White-Paperv4.pdf

Second Planets White Paper Released(2010/7/26付けPLANETSのnews)

8月 12日

カーディフ大学図書館、ウェールズのバラッドをデジタル化

英国カーディフ大学図書館が、ウェールズ国立図書館と共に、18世紀から19世紀にかけてのウェールズ地方のバラッド(口承の物語形式の民謡)をデジタル化し、コンテンツ4,000件をウェブサイト上で公開しています。このデジタル化プロジェクトには英国情報システム合同委員会(JISC)が助成を行っていたとのことで、JISCの関係者は今後イングランドやスコットランド地方のバラッドの追加も期待しているようです。

Historic Welsh ballads online for a new global audience(JISCのニュースリリース)
http://www.jisc.ac.uk/news/stories/2010/08/ballads.aspx

絵本ナビ、期間限定でウェブサイト上での絵本の立ち読み企画を実施へ

絵本に関する情報サイト「絵本ナビ」が、2010年8月17日からの1か月間、期間限定でウェブサイト上での絵本の立ち読みを可能にするトライアル企画を実施すると発表しています。対象となる約30作品について、1回限り30分間、全ページを閲覧することができるとのことです。

8月17日より「全ページ1回だけ立読み企画」開催します!(絵本ナビ)
http://newblog.ehonnavi.net/2010/08/817.html

ボストン公共図書館、グーテンベルグプロジェクトで制作された電子書籍のダウンロードサービスを開始

グーテンベルグプロジェクトで電子化されたパブリックドメインの15,000点の資料が、米国のボストン公共図書館の電子書籍貸出サービスに加わったとのことです。OverDrive社が提供している同館の「ヴァーチャル分館」を通じて借りられるようになったもので、グーテンベルクプロジェクトの資料については、貸出の期限や制限がないとのことです。

Project Gutenberg eBooks available on Boston Public Library's ‘Virtual Branch’ website(2010/8/10付けoverdrive社のブログの記事)
http://blogs.overdrive.com/library/post/2010/08/10/Project-Gutenberg-eBooks-available-on-Boston-Public-Librarys-e28098Virtual-Branche28099-website.aspx

OverDrive Unveils Project Gutenberg Ebook Downloads(2010/8/11付けLibrary Journalの記事)

情報技術を活用した図書館サービスに取り組むプロジェクト“Code4Lib JAPAN”が始動

図書館システム開発などについてのコミュニティ“Code4Lib”の日本版となる“Code4Lib JAPAN”が始動するとのことです。2010年8月28日に結成記念式が行われ、事業説明やパネル討論が開催されるとのことです。

ライブラリー×ウェブの力を飛躍させるCode4Lib JAPANへの招待(2010/8/12付けCode4Lib JAPANのブログの記事)
http://d.hatena.ne.jp/josei002-10/20100812/1281577889

8/28(土)Code4Lib JAPAN Lift Offへの招待(2010/8/12付けCode4Lib JAPANのブログの記事)
http://d.hatena.ne.jp/josei002-10/20100812/1281578063

トロント公共図書館、ユニオン駅に自動貸出機の設置を検討

カナダのトロント公共図書館が、1日に20万人の乗客が利用するというトロント市内のユニオン駅(Union Station)に、図書館資料の自動貸出機を設置することを検討しているとのことです。利用者は、タッチパネルで資料を選び、図書館の利用カードを使って貸出手続きができるほか、返却手続きもできるとのことです。同様の機械を、米国カリフォルニア州のコンタ・コスタ郡図書館などが設置しているようです。

City library considering book-dispensing kiosk at Union Station(thestar.com 2010/8/9付けの記事)
http://www.thestar.com/news/gta/article/845357--city-library-considering-book-dispensing-kiosk-at-union-station

Library 'vending machine' touted for Toronto(CBC News 2010/8/10付けの記事)
http://www.cbc.ca/canada/toronto/story/2010/08/10/library-vending-machine658.html

参考:
中・米でATMタイプの自動図書館貸出・返却機導入

8月 11日

米Dorchester Publishing、印刷書籍を廃止し電子書籍に移行

米国の出版社Dorchester Publishingが、従来の印刷書籍を廃止し、電子書籍とオンデマンド印刷に移行することを発表したようです。

老舗出版社の米ドーチェスターが電子書籍へ移行(Wall Street Journal日本版 2010/8/10付けの記事)
http://jp.wsj.com/Business-Companies/node_90285

Dorchester Transitions to E-book and Trade(Dorchester Publishingのニュースリリース)
http://www.dorchesterpub.com/Dorch/SpecialFeatures.cfm?ID=2845

世界遺産の2万点の写真が見られるiPhone/iPad向けアプリ“Fotopedia Heritage”

写真による百科事典の取組みを行っているFotopediaが、ユネスコの協力のもとに製作した、世界遺産に関するiPhone/iPad向けのアプリ“Fotopedia Heritage”を無料で公開しています。890の世界遺産について、2万点の写真などが見られるようになっているとのことです。

Fotopedia Heritage
http://www.fotopedia.com/heritage

Fotopedia and UNESCO launch World Heritage application(2010/8/10付けPeter Scott's Library Blogの記事)
http://xrefer.blogspot.com/2010/08/fotopedia-and-unesco-launch-world.html

OCLC、Google Map上の地名等から主題検索するシステムをデモ公開

OCLCが、Google Map上に表示される地名等を検索語として主題検索するプロトタイプシステムをデモ公開しています。FAST(Faceted Application of Subject Terminology)と呼ばれる主題検索のためのメタデータスキーマを使って、Google Map上で目印の付けられた地名等からWorldCatあるいはGoogleブックスの検索ができるようです。また、FASTのガイド本の刊行についてもOCLCから発表されています。

FAST Guide Book and Map-based Demo Interface Now Available(OCLCのニュースリリース)
http://www.oclc.org/research/news/2010-08-09.htm

FAST Geographic Subjects
http://fast.oclc.org/MapFAST/

IFLA、2010年から2015年までの戦略計画を公表

国際図書館連盟(IFLA)が、2010年から2015年までの戦略計画“Strategic Plan 2010-2015”を公開しています。計画に示されている4つの戦略の指針に基づいて、各運営委員会は2年単位で活動していくとのことです。

IFLA Strategic Plan 2010-2015 now available online(IFLAのニュースリリース)
http://www.ifla.org/en/news/ifla-strategic-plan-2010-2015-now-available-online

IFLA Strategic Plan 2010-2015
http://www.ifla.org/files/hq/gb/strategic-plan/2010-2015.pdf

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