アーカイブ - 2010年 8月 13日

一人の写真家による全米各州の写真を議会図書館が保存・公開する「21世紀のアメリカ」プロジェクト

米国議会図書館(LC)は、写真家のハイスミス(Carol M. Highsmith)氏が全米の各州で撮影する写真を保存・公開する「21世紀のアメリカ」プロジェクトの第1弾となるアラバマ州の写真を、ウェブサイトで公開しています。アラバマ州の写真は2010年前半に4か月かけて州内各地で撮影されたものとのことで、今後約16年をかけて、各州で写真を撮り、LCが保存・公開するとのことです。ハイスミス氏は、2002年以降の作品を著作権フリーとしてLCに寄贈しているとのことです。

Photographer Carol Highsmith Launches 21st-Century America Project(2010/8/11付けLCのニュースリリース)
http://www.loc.gov/today/pr/2010/10-177.html

Highsmith (Carol M.) Archive
http://www.loc.gov/pictures/collection/highsm/

2010年の「学習へのアクセス賞」はギリシャのベリア中央公共図書館が受賞

情報への自由で平等なアクセスを実現するための活動を行っている図書館などに対してビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団が授与している「学習へのアクセス賞」を、2010年は、ギリシャの人口5万人の町ベリアにあるベリア中央公共図書館が受賞しました。国内の図書館に先駆けて、1990年代から無料インターネット接続の提供やウェブサイト開設など、情報技術の活用を行ってきたとのことです。館長のTrohopoulos氏は、「我々のサービスは本を提供するだけでなく、人々の生活をより楽に、より楽しくできるようなサービスを心がけている」と語っています。

2010 Access to Learning Award: Veria Central Public Library, Greece(ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団のページ)
http://www.gatesfoundation.org/atla/Pages/2010-atla-winner-veria-central-public-library-greece.aspx

Library in Veria, Greece, Wins Gates Foundation's Access to Learning Award(2010/8/12付けLibrary Journalの記事。スライドあり)

Bibliotheca RFID Library Systems、IBMのイノベーション・アワードを受賞

図書館にRFIDシステムを提供するスイスの企業“Bibliotheca RFID Library Systems”が、パートナー企業であるIBMのイノベーション・アワードを受賞したとのことです。同社は2005年にも、スイス・テクノロジー・アワード(Swiss Technology Award)を受賞しているようです。

Bibliotheca RFID Library Systems Wins Prestigious IBM Award for Innovation(PR.com 2010/8/12付けの記事)
http://www.pr.com/press-release/254703

WorldCat Digital Collection Gateway、OAI対応のあらゆるリポジトリに対象を拡大

OCLCが、デジタルコンテンツのWorldCatへの登録支援ツール“WorldCat Digital Collection Gateway”の対象を拡大して、これまではCONTENTdmユーザのみ可能であったメタデータ登録を、OAI対応のあらゆるリポジトリからもできるようにしたとのことです。

New, enhanced Gateway enables any institution with OAI-compliant repository to maximize Web visibility of digital content via WorldCat(OCLCのニュースリリース)
http://www.oclc.org/news/releases/2010/201044.htm

参考:
OCLCのCONTENTdmに無料で追加機能
http://current.ndl.go.jp/node/13849

デジタル情報保存事業の課題についてのベンダーの視点からのレポート

欧州規模のデジタル情報保存に関するプロジェクトPLANETSは、デジタル情報の保存という事業について、ベンダーやサービス提供者の視点から課題をまとめたレポート(白書)を公表しています。先進的IT企業18社へのインタビュー調査をまとめたもので、主な発見として、次のような点があげられています。
・デジタル保存は全ての産業に関係することであるため、成長の可能性は十分にある。
・現在は文化機関が主導的な役割を果たしているが、民間部門でも取組みが始まっている。
・法的義務であることが取組みの主要因である。
・デジタル保存の方針を定めていない機関が多い。
・費用と便益についての情報が不足している。
・デジタル保存の予算は短期間でプロジェクトベースのものが多い。

An Emerging Market: Establishing Demand for Digital Preservation Tools and Services
http://www.planets-project.eu/docs/reports/Planets-VENDOR-White-Paperv4.pdf

Second Planets White Paper Released(2010/7/26付けPLANETSのnews)