アーカイブ - 2010年 8月

8月 31日

50歳以上のソーシャルメディア利用者が1年間でほぼ2倍に(米国)

米国のシンクタンク“Pew Research Center”の調べによると、インターネットユーザのうちソーシャルメディアを利用している割合は、2009年4月から2010年5月にかけて、50歳から64歳までの年代では88%増、65歳以上では100%増となっています。今回の調査対象である18歳以上の成人の全体の数値でも、同期間で46%から61%へとその割合が増加しています。

Older Adults and Social Media(Pew Research Center's Internet & American Life Project)
http://pewinternet.com/Reports/2010/Older-Adults-and-Social-Media.aspx

ポータブルコンピュータを持って図書館を巡回しその場でレファレンスに対応(米国)

米国イリノイ州のオーランドパーク公共図書館では、レファレンス担当職員が館内を歩いて利用者からの質問に対応する“Roving Reference”(歩きまわるレファレンス)というサービスを実施しているとのことです。担当者は、“Ask Me!”(私に聞いてください)と書かれたバッジを身に付け、タブレット型のコンピュータを持って館内を巡回し、利用者からの質問があればその場で対応するとのことです。レファレンスを担当しているSrebro氏は、「以前はレファレンスデスクまで戻らなければならなかったが、情報入手が容易になった」「レファレンスデスクの職員には声をかけづらい利用者にも利用しやすいのではないか」とコメントしています。

Reference librarians search the stacks(2010/8/29付けSouthtown Starの記事)
http://www.southtownstar.com/neighborhoodstar/orlandpark/2644410,082910orpkbeatcolumn.article

Orland Park Public Library(Roving Referenceについてのお知らせあり)
http://www.orlandparklibrary.org/

株式会社三菱総合研究所、図書館システムに係る現状調査報告書を公開

2010年8月31日、株式会社三菱総合研究所が、社団法人日本図書館協会情報システム研究会の委託を受けて実施した、図書館システムに関する現状調査報告書を公開しました。この調査は、2010年5月18日から同6月11日にかけて、無作為抽出した全国の公共図書館、大学・短期大学附属図書館、専門図書館、学校図書館を対象として行われたものとのことです。

図書館システムの現状に関するアンケート 調査結果 (2010/8/31付け 三菱総合研究所のニュースリリース)
http://www.mri.co.jp/NEWS/press/2010/2021657_1395.html

フアン・ラモン・モリーナ・ホンジュラス国立図書館が開館130周年を迎える

2010年8月27日、フアン・ラモン・モリーナ・ホンジュラス国立図書館(Biblioteca Nacional de Honduras Juan Ramón Molina)が開館130周年を迎え、23日からの1週間、記念イベントが開催されました。イベントでは、歴史的文書資料や絵画、資料等の展示会やコンサート等が行われ、同国の詩人ロベルト・ソーサ(Roberto Sosa)の表彰も行われたとのことです。なお、ホンジュラスの国立図書館は、2009年1月に、それまでのホンジュラス国立図書館という名前に、19世紀末から20世紀初頭に生きたホンジュラスの国民的詩人フアン・ラモン・モリーナ(Juan Ramón Molina)の名を加えた現在の名称に変更されています。

Celebran 130 años de la Biblioteca Nacional de Honduras (2010/8/23付け hondudiarioの記事)
http://www.hondudiario.com/l/content/celebran-130-a%C3%B1os-de-la-biblioteca-nacional-de-honduras

地中海を臨む「海の図書館」、閉館近づく(スペイン)

例年7月から8月頃にかけて、スペインのバレンシア州にあるベニカシム(Benicàssim)の海岸に設置される期間限定の「海の図書館」(Biblioteca del Mar)が、2010年8月27日で主たる利用者である子ども向けのイベントが全て終了し、9月13日の閉館を待つのみとなっています。この「海の図書館」は、ベニカシム市が1992年から始めたもので、夏の観光シーズンに合わせて海岸の2か所に“Biblioteca Jorge Comín”と“Biblioteca de Heliópolis”の2館が設置されるものです。「海の図書館」では、子ども向けのお話し会のほか、3歳から9歳までの子どもに英語学習を促すためのイベントも行われたとのことです。

Finalizan las bibliotecas del mar (2010/8/30付け RedMediterraneoの記事)
http://www.redmediterraneo.com/benicassim/noticias/noticia.asp?pkid=11073

Benicàssim zanja las actividades para niños en las dos bibliotecas de la playa (2010/8/30付け levante-emv.comの記事)

NASA、Internet Archive、Flickrが共同で、NASAの歴史写真コレクションを公開

2010年8月30日、NASAがInternet Archive、Flickrと共同で、NASA等が所蔵する歴史写真について、Flickrの“The Commons”に開設した専用ページで公開したと発表しました。公開しているコレクションは、“Launch and Takeoff”、“Building NASA”、そして“Center Namesakes”の3つのテーマに分けられているとのことです。NASAの発表によると、The Commonsでの公開で、閲覧者がタグをつけたりコメントをつけたりすることで、他の閲覧者と情報共有が可能になるほか、タグ付けによって資料を見つけやすくするなど効果を期待しているとのことです。

NASA on The Commons' photostream
http://www.flickr.com/photos/nasacommons

フランス国立図書館、2009年の活動内容の報告をウェブで公開

フランス国立図書館(BNF)が、2009年の活動内容をまとめた報告“Rapport d'activité 2009”をウェブサイトで公開しています。2008年に比べて、来館者数が2.8%減少したことや、同館の電子図書館“Gallica”のアクセス数が28%増加したことなどが記されています。

Rapport d'activité 2009
http://webapp.bnf.fr/rapport/html/accueil.htm

参考:
フランス国立図書館、2008年の活動報告を公開
http://current.ndl.go.jp/node/14002

8月 30日

ドイツ文化センター、ドイツの図書館を巡るスタディツアーの資料をウェブ公開

ドイツ文化センターが、2009年11月に実施されたドイツの図書館を巡るスタディツアーの報告会資料をウェブサイトで公開しています。報告会は2010年2月と3月に東京と京都で計2回行われ、それぞれの報告会の配布資料やアンケート結果等が掲載されています。

ドイツの図書館を巡るスタディーツアー
http://www.goethe.de/ins/jp/lp/wis/sbd/jaindex.htm

参考:
E1041 - ドイツスタディツアー報告 ― 連携と革新
http://current.ndl.go.jp/e1041

新聞協会加盟103紙、紙の価値を再発見してもらうキャンペーン広告を掲載

2010年8月27日、日本新聞協会加盟の新聞103紙が、新聞協会特別企画として、紙の価値を再発見してもらうキャンペーン広告、「紙があって、よかった。」を一斉掲載しました。掲載された広告では、手塚治虫の下書きと野口英世の母の手紙2つを紹介し、紙と新聞がともに持つ普遍的価値を感じてもらうことを目的としたとのことです。なお、同協会によると、協会加盟全社による同一広告の一斉掲載は初めてとのことです。

新聞協会加盟103紙がキャンペーン広告を一斉掲載 (日本新聞協会のニュース)
http://www.pressnet.or.jp/news/pickup/100827_691.html

日本新聞協会:広告、103紙同時掲載 (2010/8/27付け 毎日jpの記事)
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20100827ddm012040148000c.html

『オックスフォード英語辞典』(OED)の第3版は電子版のみに?

世界最大の英語辞典である『オックスフォード英語辞典』(Oxford English Dictionary:OED)について、現在編纂作業中である第3版は、紙版の出版はされないであろうと報じられています。1989年に刊行された第2版(全20巻)は紙版と電子版があり、オンライン版は月間200万件の利用があるとのことです。第3版の完成にはまだ10年以上かかる見込みとのことですが、オックスフォード大学出版局の担当者は、刊行時点で十分な需要があるようであれば紙版の可能性もなくはない、とコメントしています。

Oxford English Dictionary 'will not be printed again'(2010/8/29付けTelegraphの記事)
http://www.telegraph.co.uk/culture/books/booknews/7970391/Oxford-English-Dictionary-will-not-be-printed-again.html

No More Paper: Oxford English Dictionary Likely to Go “Electronic Only”(2010/8/29付けResourceshelfの記事)

EBSCOhostのデータベースに音声読み上げ機能が追加

学術情報のデータベースEBSCOhostに、英語の音声読み上げ(Text-to-Speech)機能が追加されたとのことです。Texthelp Systems社のツールバーを組み込むことで、HTML版のフルテキストの記事全てが読み上げ可能となるとのことです。

EBSCO Publishing Extends Text-to-Speech Feature to School and Public Library Databases(2010/8/26付けEBSCO社のNews)
http://www2.ebsco.com/EN-US/NEWSCENTER/Pages/ViewArticle.aspx?QSID=384

Listen Up: Text-To-Speech Now Available (Free) Direct from EBSCO For EBSCOhost Public and School Library Databases(2010/8/26付けResourceshelfの記事)

オランダ・アムステルダムの空港に図書館が開館

オランダのアムステルダムにある空港“Schiphol Airport”に図書館が開館したようです。空港の図書館としては世界初とのことです。パスポートコントロールを通過した後のエリアにあり、乗客らは搭乗までの間、図書や音楽、映画などを利用できるようです。

De Airport Library(Schiphol Airport)
http://www.schiphol.nl/Reizigers/WinkelenOntspannen/NaDePaspoortcontrole/HollandBoulevardSchiphol/DeAirportLibrary.htm

Airport Library(英語サイト)
http://www.airportlibrary.nl/

ウェブの未来を担うサービス等を発掘するイベント“WISH2010”が開催、「パブー」が大賞に

2010年8月28日、ウェブサービス等に関するイベント“WISH2010”が開催され、大賞と毎日jp賞に「ブクロブのパブー」が選ばれたとのことです。WISH2010とは、日本のウェブの未来を担うような可能性のある「サービス」や「端末」を、参加者全員で発掘・共有・応援しようというイベントで、多数のメディアやブロガー、ツイッターユーザーに対して、サービスや端末をアピールするプレゼンテーションの機会を提供することにより、知名度が低いながらも今後可能性のあるサービスや端末が飛躍するきっかけとなることを目指しているとのことです。会場では、「ブクログのパブー」を含む15のサービスのプレゼンテーションが行われたとのことです。

ネットイベント:WISH2010大賞に電子書籍作成サービス (2010/8/28付け 毎日jpの記事)
http://mainichi.jp/select/biz/it/news/20100828mog00m300009000c.html

国立国会図書館、2010年度のアジア情報研修を開催(11/17)

国立国会図書館は、2010年度のアジア情報研修を11月17日に関西館で実施します。この研修は、日本国内の各図書館におけるアジア情報にかかるサービスの向上に資することを目的に実施するもので、今回は、中国の資料・情報に関する講義・実習が行われます。

日時:平成22年11月17日(水)
会場:国立国会図書館関西館 第1研修室
対象:大学図書館、専門図書館、公共図書館または研究機関の職員等で、アジアに関連する情報を扱う方。

アジア情報研修: 平成22年度アジア情報研修
http://rnavi.ndl.go.jp/asia/entry/asia-workshop22.php

8月 27日

IBM、大規模デジタル化におけるテキスト化の改善を目指す欧州のプロジェクト“IMPACT”に協力

IBM社が、欧州の貴重な古書の大規模デジタル化におけるテキスト化処理の改善等を目指す欧州のプロジェクト“IMPACT”に協力すると発表しています。同社が考える、OCR技術とクラウドコンピューティングの技術の融合により、文字の認識精度を向上させるとのことです。

IBMとEU、古文書のデジタル化プロジェクトで協力(CNET Japan 2010/8/27付けの記事)
http://japan.cnet.com/news/business/story/0,3800104746,20419046,00.htm

IBM and EU Partner to Enable the Digitization of Historic European Texts on a Massive Scale()
http://www-03.ibm.com/press/us/en/pressrelease/32380.wss

総務省、三省共同懇談会の報告書が示した課題についての提案を公募

総務省は、ICTを利活用した新しいサービスの創出に向けた開発・実証を通じて、新しいビジネス分野の基盤となる技術の確立、技術標準化、運用ガイドラインの策定等を実現する「新ICT利活用サービス創出支援事業」を実施するため、提案を公募するとのことです。具体的には、総務省、文部科学省、経済産業省の三省による「デジタル・ネットワーク社会における出版物の利活用の推進に関する懇談会」の報告書が示した次の7つの課題に関して、提案を公募するとのことです。

(1)国内ファイルフォーマット(中間(交換)フォーマット)の共通化に向けた環境整備
(2)書誌情報(MARC等)フォーマットの確立に向けた環境整備
(3)メタデータの相互運用性の確保に向けた環境整備
(4)記事、目次等の単位で細分化されたコンテンツ配信等の実現に向けた環境整備
(5)電子出版のアクセシビリティの確保
(6)書店を通じた電子出版と紙の出版物のシナジー効果の発揮
(7)その他電子出版の制作・流通の促進に向けた環境整備

平成22年度「新ICT利活用サービス創出支援事業」に関する提案の公募(2010/8/27付け総務省の報道資料)
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01ryutsu02_01000001.html

参考:

電子ジャーナル契約料問題で対立していたNatureとカリフォルニア大、協議を開始

電子ジャーナルの契約料の引き上げをめぐって対立していたNature Publishing Group(NPG)とカリフォルニア大が、2010年8月17日に話し合いを行ったとのことです。8月25日付けの連名の声明文によると、17日の話し合いは前向きなもので、今後も短期的・長期的な課題について協議を続けていくことで合意したとのことです。

Nature Publishing Group and the University of California make nice (2010/8/25付けNature.comのブログの記事)
http://blogs.nature.com/news/thegreatbeyond/2010/08/nature_and_california_make_nic_1.html

Representatives of Nature Publishing Group and U. of California Have “Positive” Meeting,” Agree to Work Together, and Make Public Statement(2010/8/25付けResourceshelfの記事)

“eLearning Awards 2010”、Europeanaのデジタル文化遺産を利用した教材等を募集

欧州内各国の教育省を中心としたネットワークである“European Schoolnet”が毎年開催し、2010年で10回目となる“eLearning Awards 2010”において、Europeanaのデジタル文化遺産を利用した授業教材等のエントリーを9月28日まで募集しています。これはEuropeanaを通じてアクセス可能なコンテンツを教育資源として利用した教材等を求めるもので、これには授業プランでのEuropeanaコンテンツの利用、カリキュラムに関するヴァーチャル展示での利用、ブログやFacebook、モバイルアプリ等での利用なども含まれるとのことです。優秀者の教材等については、Europeanaの“ThoughtLab”に加えられるほか、European Schoolnetが運営する“Learning Resource Exchange”を通じて公開され、欧州全体で広く利用に供される予定とのことです。

Europeana in Education: Re-use our digital cultural heritage for the eLearning Awards (2010/8/16付け eLearning Awards 2010のプレスリリース)

ウェブコンテンツのアクセシビリティに関するJISの改訂版「JIS X 8341-3:2010」が公示

ウェブコンテンツのアクセシビリティに関する日本工業規格(JIS)の改訂版「JIS X 8341-3:2010」が、2010年8月20日に公示されました。「JIS X 8341-3」の規格名称は、「高齢者・障害者等配慮設計指針-情報通信における機器,ソフトウェア及びサービス-第3部:ウェブコンテンツ」というもので、高齢者や障害者の情報アクセシビリティを確保・向上させるために、ウェブコンテンツの設計などにあたって配慮すべき事項について規定されたものです。2004年の制定以来6年ぶりの改訂で、2008年にW3C勧告となった「WCAG(Web Content Accessibility Guidelines) 2.0」に対応したものとなっています。ウェブアクセシビリティ基盤委員会のサイトでは、解説等の関連資料が掲載されています。

ウェブアクセシビリティ基盤委員会
http://www.ciaj.or.jp/access/web/

WebアクセシビリティJISが改定、達成基準がより明確に(2010/8/26付けITproの記事)
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20100826/351488/

参考:
Webコンテンツアクセシビリティガイドライン 2.0が正式公開

文部科学省、「教育の情報化ビジョン(骨子)」を公開

2010年8月26日、文部科学省が「教育の情報化ビジョン(骨子)」を公開しました。これは、文部科学省が2010年4月22日から続けてきた、今後の学校教育(初等中等教育段階)の情報化に関する総合的な推進方策について検討を行う「学校教育の情報化に関する懇談会」での議論等を踏まえ、取りまとめたものとのことです。また、今後、ワーキンググループを設置して更なる検討を行い、2010年度中に「教育の情報化ビジョン」を策定する予定とのことです。

「教育の情報化ビジョン(骨子)」の公表について (2010/8/26付け 文部科学省の報道発表)
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/22/08/1297089.htm

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