アーカイブ - 2010年 7月 29日

米国国立医学図書館等の資料デジタル化プロジェクトに助成金

米国国立医学図書館(NLM)が、歴史的な医学分野のコレクションをデジタル化するプロジェクト“digital Medical Heritage Project”への参加機関の一つとして、36万ドルの助成を受ける、と発表しています。プロジェクトへの参加機関はイェール大学やニューヨーク公共図書館など計5機関で、合わせて150万ドルの助成を受けて、3万冊のパブリックドメインの資料をデジタル化するとのことです。

National Library of Medicine Receives Grant to Digitize "Medical Heritage" Works Dating Back to 17th Century(NLMのニュースリリース)
http://www.nlm.nih.gov/news/digitize_grant.html

ポーランドのワルシャワ蜂起博物館、第二次世界大戦で崩壊したワルシャワ市街の様子を3D映像で再現

ポーランドのワルシャワ蜂起博物館が、第二次世界大戦で崩壊したワルシャワ市街の様子を3D映像で再現した「廃墟の街」“Miasto Ruin”を作成し、2010年8月1日より、同館で公開するとのことです。映像は約5分間で、1945年のワルシャワを飛行機から見下ろすような形で作成されています。2年間を要した映像化には、歴史研究者らの協力のもと、歴史写真や当時の地図が用いられ、また監督としてオスカー候補ともなったTomasz Baginski氏が起用されているとのことです。

Miasto Ruin
http://www.miastoruin.pl/

"City of Ruins" in 3D -- a premiere of the flight over the ruins of Warsaw of 1945 (2010/7/25付け platige imageのニュース)
http://community.platige.com/news/397?lng=en

Trailer for 3D Warsaw Rising ruins movie released (2010/7/27付け thenews.plの記事)

英国研究会議、計量書誌学的に分析したインドの研究状況と英国との協力関係に関するレポートを公開

2010年7月28日、英国研究会議(Research Councils UK:RCUK)が、インドの研究状況と、英国とインドとの研究協力関係について、計量書誌学的に調査したレポート“ Bibliometric study of India’s research output and international collaboration”を公開しました。それによると、英国とインドとの協力関係がより密接になってきていることとともに、インドが世界の研究コミュニティの中で重要性を増しつつあることが明らかになったとのことです。また、両国の協力関係は多様な分野に及んでいるものの、その協力による研究成果で引用率が高いのは、自然科学分野であることなどが述べられています。

Bibliometric Study of India’s Research Output and International Collaboration
http://www.india.rcuk.ac.uk/cmsweb/downloads/rcuk/india/BibliometricstudyIndiaresearchoutput.pdf

New report shows impact of UK/India research is growing (2010/7/28付け RCUKの記事)

オーストラリア国立図書館、情報検索システム“Trove”利用者のためのフォーラムを開設

オーストラリア国立書館(NLA)は、同館の情報検索システム“Trove”の利用者が意見交換等をできるフォーラムを開設しています。メッセージを投稿するためにはユーザー登録が必要とのことです。

Trove Forums Beta
http://trove.nla.gov.au/forum/

Join the discussion on the Trove User Forum(2010/7/16付けNLAのニュース)
http://www.nla.gov.au/news/story.php?id=331

参考:
E1075 - CDNLAO 2010カントリーレポート(2) オーストラリアなど
http://current.ndl.go.jp/e1075

米国国立公文書館の国家機密解除センターが初の報告書を公開

米国国立公文書館内に設置された国家機密解除センター(National Declassification Center)が、設立後初の報告書を公開しています。報告対象期間は2010年1月1日から6月30日までで、報告書には、対象期間のハイライト、関係政府機関との協力成果、公開までの作業状況などが記されています。なお、この期間に約800万ページの資料が機密解除されたとのことです。

Bi-annual Report on Operations of the National Declassification Center
http://www.archives.gov/declassification/reports/2010-biannual-january1-june30.pdf

Apple社、定期購読の申込機能付きのiPad用雑誌アプリを認めず

米国のスポーツ誌Sports Illustratedの、定期購読の申込機能の付いたiPad用アプリをApple社が認めなかったことが報じられています。なお、Apple社は認めなかった理由を明らかにしていないとのことです。

The iPad is Great But Remember?It’s Apple’s Way or the Highway
http://www.foliomag.com/2010/ipad-great-remember-it-s-apple-s-way-or-highway

やっぱりiTunes課金を迂回するのはダメ? 米Apple社がサードパーティ課金システム採用の電子雑誌アプリを拒否(hon.jp 2010/7/29付けの記事)
http://hon.jp/news/1.0/0/1654/

公共図書館と電子書籍の関係についての報告書(米国)

米国の州立図書館機構の長で構成されるCOSLA(Chief Officers of State Library Agencies)が、公共図書館と電子書籍との関係についての報告書を公表しています。報告書は、COSLAの電子書籍リーダーに関するタスクフォースがまとめたもので、プレスリリースでは、電子書籍リーダーの価格は近いうちに図書館利用者の多くが購入可能な価格まで低下するので電子書籍リーダーの利用可能性について図書館が心配する必要はない、ということを前提とした上で、公共図書館における課題として、次のような点を示しています。
・コンソーシアムでの購入などにより、図書館の購買力を高める必要がある。
・Internet ArchiveのBookServerなどのサービスの利用も検討すべきである。
・図書館の電子書籍サービスは出版社にとって脅威でなく助けとなるものであることを示すための研究が必要である。
・公共図書館は自己出版を支援し、その電子版の提供も行うべきである。
・著作権やフェアユースの問題について意識を高め、意見を交わす必要がある。
・紙の本から電子書籍に移行していくに従い、図書館スペースの使用方法の再検討や新しいサービスへの取組みを行うべきである。