アーカイブ - 2010年 4月

4月 30日

図書館予算の削減を防ぐため、一人で議会にロビー活動をした図書館員(米国)

米国フロリダ州で、検討されていた図書館予算の削減が回避されたとのことです。そのための働きかけを行った一人として、フロリダ州の図書館員ポール・クラーク氏が、St.PetersbergTimesの記事で紹介されています。クラーク氏は、過去6週間で17日間州都タラハシーに出かけ、1日12時間、“Save our libraries”と書いたサインを掲げ議会のホールに立ったり、数十人の州議会議員に会ったりすることで、図書館への支援を訴えたとのことです。記事には、削減回避が決まった後、“Thank you”と書いたサインを持って立っているクラーク氏の写真が掲載されています。

Library Guy shows how one man can make a difference in Tallahassee(2010/4/29付けSt.PetersbergTimesの記事)
http://www.tampabay.com/news/humaninterest/library-guy-shows-how-one-man-can-make-a-difference-in-tallahassee/1090758

英国の図書館・情報専門家協会(CILIP)、図書館利用者のプライバシーに関するガイドラインを公表

英国の図書館・情報専門家協会(CILIP)が、図書館利用者のプライバシーに関するガイドラインを公表しています。個人データ、データ共有、インターネット使用、子どものプライバシー、監視カメラ、などの諸課題のほか、方針を利用者に説明することや、データの提供要請への対応などについて、チェックリストや関連情報がまとめられています。

User Privacy in libraries - guidelines for the reflective practitioner
http://www.cilip.org.uk/get-involved/advocacy/information-society/Privacy/Pages/privacy-guidelines.aspx

(本文)
http://www.cilip.org.uk/filedownloadslibrary/policy%20and%20advocacy/privacy_web.pdf

Privacy guidelines for librarian custodians of clients' personal data(2010/4/23付けLibrary & Information Updateの記事)

公共図書館のOPACユーザの検索失敗例を分析した論考(文献)

LIBRES Library and Information Science Research Electronic JournalのVol.20, Iss.1(March 2010)に、オーストラリアのスウィンバーン工科大学のVivienne Waller博士による、公共図書館のOPACについての論考が掲載されています。ヴィクトリア州立図書館のOPACの4年分のログを分析したもので、結論部分では、次のようなことが書かれています。
・公共図書館のユーザはOPACを使いにくいと感じている。
・大学図書館のユーザに比べて、公共図書館のユーザは検索方法が単純な傾向がある。
・図書館(の建物)の外から利用している人の方が、図書館内の利用者よりも失敗しやすい。
・(検索エンジンの普及にもかかわらず)OPACの利用は増えているが、それとともに、検索をあきらめてしまう率(abandonment rate)も上昇している。
・ユーザを支援するための改善案として、オンラインチャットのような生のヘルプの機能を加えることや、入力された語に対するサジェスト機能(「もしかして」)をつけたりすることなどがある。

Accessing the collection of a large public library: an analysis of OPAC use

OverDrive社とTOKYOPOP社、マンガについての図書館員向けガイドを発行(米国)

電子書籍等の販売を行っているOverdrive社と、日本のマンガを出版しているTOKYOPOP社が、マンガについての図書館員のためのガイド“Librarian’s Guide to Manga”を公開しています。マンガとは何か、図書館に導入する利点、関連情報の入手方法などがまとめられています。

Librarian’s Guide to Manga
http://tpmktg.com/TP_OD_LibraryGuide.pdf

Librarian's guide to manga(2010/4/28付けOverDrive社のブログの記事)
http://blogs.overdrive.com/library/post/2010/04/27/Librarians-guide-to-manga.aspx

Librarian’s Guide to Manga Available (Free) as OverDrive Begins Offering Manga Content(2010/4/28付けResourceshelfの記事)

オーストラリア国立図書館の情報探索システム“Trove”で使われているオープンソースソフト

オーストラリア国立図書館(NLA)が提供する情報探索システム“Trove”の構築に当って、データベースにオープンソースの“Solr 1.4”“Lucene 2.9”“MySQL 5”が、サーバーには“Jetty”“Nginx”などが使われていることが、Network Worldの記事で紹介されています。また、同システムでは記憶装置としてフラッシュメモリを使用した“Solid State Disk(SSD)”が使われているとのことです。

Australian National Library uses open source(Network World 2010/4/28付けの記事)
http://www.networkworld.com/news/2010/042810-australian-national-library-uses-open.html

BioMed Central、SWORDプロトコルを利用して“DSpace@MIT”への記事登録を自動化

BioMed Centralは、リポジトリにデータを登録するための簡易ウェブサービスプロトコル“SWORD(Simple Web-service Offering Repository Deposit)”を利用して、マサチューセッツ工科大学(MIT)図書館の機関リポジトリ“DSpace@MIT”への記事の登録を自動化すると発表しています。記事執筆者やリポジトリ管理者側での処理がなくても、雑誌の刊行と同時にオープンアクセスの記事をリポジトリに登録することができるようになるとのことです。

Kindleの読者が最も多くアンダーラインをした箇所が分かるランキング

Amazon.com社の電子書籍リーダーKindleの読者がハイライト(アンダーライン)をした箇所や本を、ハイライトの数によるランキング形式で表示する“Popular Highlights”が、Kindleのサイトで開始されています。これにより、多くの人が重要と思った部分が分かるようになるとのことです。

Welcome to AmazonKindle!
http://kindle.amazon.com/

Most Highlighted Passages of All Time
http://kindle.amazon.com/popular_highlights

横浜市立図書館、プロサッカーチームとのコラボレーションイベントを開催

横浜市立図書館が、地元のプロサッカーチーム「横浜F・マリノス」とのコラボレーションイベントを開催すると発表しています。2010年4月23日からは「子ども読書の日」のイベントとして読書スタンプマラソンを実施し、横浜F・マリノスの選手がおすすめする本の紹介付きのしおりをプレゼントするとのことです。5月7日からは同館の中央図書館で、ユニフォームやスパイクなどを展示した「横浜F・マリノス展」を開催するとのことです。

企画事業のご案内(横浜市立図書館)
http://www.city.yokohama.jp/me/kyoiku/library/bunsche.html#CYUOU

「子ども読書の日」イベント
http://www.city.yokohama.jp/me/kyoiku/library/bunka/kodomodokusyo2010.pdf

上田女子短期大学の「図書館職員学び直し講座」の第2講座が開設

長野県の上田女子短期大学で実施されている「図書館職員学び直し講座」の「第2講座」となる「情報サービス演習」が、2010年4月から9月までの期間で開設されるとのことです。

図書館職員学び直し講座 「第2講座」 のご案内
http://www.uedawjc.ac.jp/news_from_jc/2010/news_from_jc2010-02.html

参考:
上田女子短期大学、「図書館職員学び直し講座」を開設
http://current.ndl.go.jp/node/14967

目録規則RDA、2010年6月の刊行から8月末まではオープンアクセスに

2010年6月に刊行が予定されている目録規則RDA(Resource Description and Access)のToolkitのページが更新されているようです。個人利用の価格は195ドルとなること、紙版も発行予定であることなどの情報が掲載されています。また、刊行時から2010年8月末までは、オープンアクセス期間として無料で利用できるとのことです。

RDA Toolkit Solo-User Pricing, Double-User Offer, and RDA Print
http://www.rdatoolkit.org/solouser

Complimentary Open-Access Period
http://www.rdatoolkit.org/openaccess

4月 28日

『カレントアウェアネス-E』170号発行

E1047 - 国立国会図書館,国内のデジタルアーカイブ等調査の結果を公表

国立国会図書館(NDL)は2010年4月23日,2009年度に実施した「文化・学術機関におけるデジタルアーカイブ等の運営に関する調査研究」の結果を同館のウェブサイト「カレントアウェアネス・ポータル」で公開した。...

E1046 - 国立国会図書館,インターネット情報の制度収集を開始

2010年4月1日,国立国会図書館法の一部を改正する法律(平成21年法律第73号)(以下「改正法」という。)が施行され(E954参照),公的機関のインターネット情報の制度収集がスタートした。これは,ウェブサイトを含むインターネット上の情報が飛躍的に増大し,調査や研究等の資料として重要性が日々高まる一方で,それらを収集し,永続的な利用を保証する仕組みがないことに対応したものである。...

E1045 - 学術書出版の実際<文献紹介>

本報告書は,英国の学会・専門協会出版協会(ALPSP)が初めて実施した,学術書出版の現状調査の結果をまとめたものである。調査は2009年夏に,主要な400の学術書出版社を対象として行われた。61%に当たる243の出版社から回答があり,不完全な回答を除く171の回答が分析された。分析された出版社の24%が営利出版社,76%が非営利出版社で,地域別の内訳は英国と米国が83%,欧州(英国以外)が9%,アジア太平洋地域が7%,その他が1%,規模別内訳は大規模(年間出版点数201タイトル以上)が10%,中規模(50~200タイトル)が30%,小規模(20~49タイトル)が19%,ごく小規模(19タイトル以下)が41%であった。...

E1044 - 国際標準テキストコード(ISTC)を利用するメリットとは

2010年3月26日,米国の書籍産業研究グループ(Book Industry Study Group)と英国の書籍産業コミュニケーション(Book Industry Communication)が共同で,ISO 21047:2009「国際標準テキストコード」(International Standard Text Code:ISTC)に関するディスカッションペーパー“The International Standard Text Code: A Work in Progress”
を発行した。ISTCは,国際標準化機構(ISO)が2009年3月に策定した,著作物に関する新しい識別子である。このディスカッションペーパーには,ISTCへの理解を深めるべく,その概要や利用するメリット等が記されている。...

E1043 - 「Europeanaパブリックドメイン憲章」が公表される

 デジタル化された欧州の文化遺産を提供する欧州デジタル図書館“Europeana”(CA1632E862参照)を運営しているEuropeana Foundationは,2010年4月に,「Europeanaパブリックドメイン憲章」(Europeana Public Domain Charter)を公表した。憲章は,パブリックドメイン(著作権による保護外)にある資料について,それらが文化・社会にもたらす効果
や意義を強調するとともに,それらのデジタル化に伴う問題点について,Europeanaにコンテンツを提供する機関に注意を喚起するためのものである。憲章とともに公開されている説明文書を基に,その目的や背景等を紹介する。...

E1042 - 米国議会図書館,Twitterの全公開ツイートを保存へ

米国議会図書館(LC)は2010年4月15日,ソーシャルメディアの1つであるTwitterから,公開設定の全てのツイート(Twitterに投稿された140字以内のメッセージ)のアーカイブの寄贈を受けることを公式発表した。全てのツイートとは,2006年のTwitterのサービス開始から,今後も増え続けていくツイート全部,を意味する。...

大阪市民が選ぶ「大阪市の1冊の絵本」、2010年は『はらぺこあおむし』に決定

大阪市教育委員会が2009年7月から実施していた、市民からの投票に基づき「大阪市の1冊の絵本」を選ぶ「One Book One OSAKA-みんなでえらぶ1さつのえほん-」の結果が発表されています。2010年の「大阪市の1冊の絵本」は『はらぺこあおむし』に決定したとのことです。

第1回 One Book が決定しました!!(One Book One Osaka News 5号(2010年4月23日付け))
http://www.oml.city.osaka.jp/topics/1bk1osk_news_5.html

参考:
大阪市、「1冊の絵本」投票の中間集計結果を公表
http://current.ndl.go.jp/node/15373

韓国政府、毎年1万件の電子書籍の制作を支援へ

韓国政府が、韓国コンテンツ振興院と協力して、2014年までの5年間に毎年約1万件の電子書籍製作を支援する、と報じられています。予算規模は5年間で総額600億ウォン(約51億円)とのことです。

電子出版産業に活力、政府が年間1万件製作支援へ(2010/4/26付け聯合ニュースの記事)
http://japanese.yonhapnews.co.kr/economy/2010/04/26/0500000000AJP20100426001500882.HTML

参考:
CA1701 - 韓国の図書館における電子書籍の提供 / 田中福太郎
http://current.ndl.go.jp/ca1701

ページ