アーカイブ - 2010年 2月

2月 17日

『カレントアウェアネス-E』166号発行

仏のフィガロ紙のウェブ版、新たな課金モデル「フリーミアム」を導入へ

フランスのフィガロ紙のウェブ版が、「フリーミアム」という課金モデルをスタートするということです。このモデルでは、ニュースは永久に無料で公開され、付加サービスの種類によって、3段階で課金されます。

仏新聞社がWebサイト有料化、ただし「ニュースは永久無料」
- ITmedia News 2010/2/16付けの記事
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1002/16/news064.html

ユネスコ、「教育におけるICT」をテーマにしたe-learning教材をオンラインで公開

ユネスコのバンコク事務所が作成した、「教育における情報通信技術(ICT)」をテーマにしたe-learning教材が、オンラインで公開されました。もともとこの教材はCDとして製作されましたが、好評だったため、より多くの人に活用してもらえるよう、今回のオンライン公開となりました。

Popular e-learning CD on ICT in education now available online(ユネスコのニュースリリース)
http://portal.unesco.org/ci/en/ev.php-URL_ID=29494&URL_DO=DO_TOPIC&URL_SECTION=201.html

教材のURL(使用時に名前を入力する必要がある)
http://www2.unescobkk.org/ict/elearning/

E1024 - 「デジタル・ブリテン」実現に向けた公共図書館の役割

英国の博物館・図書館・文書館国家評議会(MLA)は2010年1月,公共図書館の「デジタルの提供」(インターネットの提供や利用のための支援等)の現 状を把握し,国民のデジタルへの参加(digital participation)を促進するために公共図書館が果たす役割について検討する報告書を発表した。この背景には,英国政府のデジタル化政策「デジ タル・ブリテン」(E946参 照)がある。「デジタル・ブリテン」を受け,国民のデジタルへの参加促進に向けた国家プランを作成するため,英国情報通信庁が議長を務めるコンソーシアム が立ち上げられた。MLAはこのコンソーシアムのメンバーで,デジタルへの参加促進における公共図書館の役割を検討する任を負っており,本報告書はその一 助となるものとして位置づけられている。・・・

E1023 - フランスにおける資料デジタル化政策の動向

フランスでは,2009年10月以降,元フランス・テレビジョン社長のマルク・テシエ(Marc Tessier)が座長となり,「図書館資料のデジタル化についての調査委員会」が開かれた。この調査委員会での議論を受け,2010年1月12日,テシ エは「文献遺産のデジタル化に関する報告書」(通称「テシエ報告書」)を,文化・コミュニケーション相に提出した。・・・

図書館員がセルフ式貸出機を自作(米国)

米国アイオワ州カーケンドール公共図書館では、職員が製作したセルフ式貸出機を使用しているとのことです。カウンターの待ち人数が多かったためセルフ式貸出機の購入を検討したものの高額であったため、その代替として職員のMelton氏がセルフ式貸出機の自作を提案し、タッチスクリーンモニタとバーコードスキャナーを備えた貸出機が費用1500ドルで完成したとのことです。記事では、プログラミング知識のある図書館員が増加しており、自館でシステム等を作成できる例が増えるかもしれないとしています。

Self-Check Kiosk from Scratch: Iowa Librarian's Coding Skills Prove Valuable(2010/2/16付けLibrary Journalの記事)
http://www.libraryjournal.com/article/CA6719144.html

E1022 - 授業へのKindle導入について大学と視覚障害者団体が和解(米)

2009年秋から米国の複数の大学において,授業の一部にAmazon社の電子書籍リーダー“Kindle DX”を導入するという試みが行われた。これに対し,視覚障害者団体が,視覚障害者への対応が不十分な機器を授業に用いることは情報アクセスの平等性の点 で問題があるとして大学を訴えるなどしていたが,2010年1月には司法省も関与した和解に至り,一応の収束を見た。・・・

E1021 - EBSCO社による一般雑誌コンテンツ独占契約が呼んだ波紋(米)

米国では,データベースベンダー大手のEBSCO社が複数の有力出版社と締結した,一般雑誌コンテンツの独占契約が波紋を呼んでいる。・・・

E1020 - 分野やキャリアによる学術コミュニケーション手法の違い

米国カリフォルニア大学バークレー校の高等教育研究センターは,2010年1月に,学術コミュニケーションの将来についての調査“Assessing the Future Landscape of Scholarly Communication”の最終報告書を公表した。考古学,宇宙物理学,生物学,経済学,歴史学,音楽,政治科学の7分野について,45機関の研究者 160人にインタビュー調査をした結果に基づくもので,研究者の学術コミュニケーションの手法等を,キャリア形成も絡めて分析している。報告書の内容は多 岐にわたるが,その一部を紹介する。・・・

E1019 - 夢叶う,2010年米国最優秀小規模図書館の取り組み

 Library Journal誌(LJ)は,2005年から年に1度,米国の最優秀小規模図書館(Best Small Library in America)の選定を行っている。人口25,000人以下のコミュニティに対してサービスを行っている小規模な図書館が対象で,サービスやプログラム の独創性,利用者教育,サービス拡張のための技術の導入,地域連携といった様々な要素から総合的に評価される。エントリーに費用はかからないが,図書館の 紹介文書や他の図書館関係者からの推薦状,統計データなどの提出を必要としている。最優秀館に選ばれた館には,ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団から 15,000ドル(約135万円)が贈られる。6回目となる2010年は,エントリーした30機関の中から,人口12,000人ほどのイリノイ州マディソ ン郡グレン・カーボン村にあるグレン・カーボン・センテニアル図書館(Glen Carbon Centennial Library)が最優秀館に選ばれた。・・・

様々なソーシャルネットワーキングサービスの利用者の年齢層は?(米国)

Royal Pingdomというサイトに、米国でよく使用されているFacebook、LinkedIn、MySpace、Twitterなどの19のソーシャルネットワーキングサービス(SNS)について、その利用者の年齢層を調べた記事が掲載されています。各SNSごとの年齢構成や平均年齢がグラフで示されており、以下のような数字も掲載されています。
・利用者全体の平均年齢は37歳
・17歳以下の占める比率が高いSNSは、Bebo(44%)とMySpace(33%)
・65歳以上の占める比率が最もSNSはClassmates.com(8%)
・Twitter利用者の64%、Facebook利用者の61%は35歳以上
・個別のSNSの利用者平均年齢は、LinkedInが44歳、Twitterが39歳、Facebookが38歳、MySpaceが31歳、Beboが28歳

Study: Ages of social network users(2010/2/16付けRoyal Pingdomの記事)
http://royal.pingdom.com/2010/02/16/study-ages-of-social-network-users/

スイスの大学図書館と国立図書館の統合検索ツール“SwissBib”のベータ版が公開

OCLCの協力のもと開発が進められていた、スイスの大学図書館と国立図書館を統合検索できる“SwissBib”のベータ版が公開されています。740図書館の1400万冊を検索できるとのことです。

OCLC and SwissBib Launch Next Generation Metacatalogue
http://www.oclc.org/uk/en/news/releases/2010/20105.htm

SwissBib beta
http://www.swissbib.ch.

2月 16日

英国の図書館・情報専門家協会(CILIP)、学校図書館の法的義務化を首相に求める

英国の図書館・情報専門家協会(CILIP)は、ブラウン首相に対し、専門の図書館員のいる学校図書館を法的義務とすることを求める書簡を送ったと発表しています。法的義務とすることで、教育機関評価の対象となり、質の向上につながるとしています。このキャンペーンはCILIPの2010年の優先課題6つのうちの1つとのことです。

CILIP calls on PM Gordon Brown to make school libraries statutory(2010/2/10付けCILIPのNews)
http://www.cilip.org.uk/news-media/Pages/news100212c.aspx

CILIP kicks off its 2010 Westminster lobbying campaign with call for compulsory school libraries (2010/2/12付けLibrary&Information Update blogの記事)

Googleがこれまでにデジタル化した書籍は1200万冊以上

Google社のGoogleブックス担当の技術ディレクターClancy氏が、Googleブックス和解案をめぐる訴訟に関連して裁判所に提出した宣誓供述書が公開されています。Googleブックスの取組みについて簡潔な箇条書きとなっており、以下のような数字も掲載されています。
・これまでに1200万冊以上をデジタル化している。
・48図書館からメタデータの提供を受けている。
・書籍情報についての21の商用データベースからのメタデータ取得のため、年間およそ250万ドルを支払っている。
・書籍についての記録を32億7000万件集めた。そのうち、1億7400万件の個別の作品を特定した。

Google Book Search by the Numbers(2010/2/12付けLibrary Journalの記事)
http://www.libraryjournal.com/article/CA6718929.html

大学図書館の資料保管スペースとデジタル化の問題(米国)

高等教育に関する情報サイトInside Higher EDに、大学図書館の資料保管スペースとデジタル化の問題についての記事が掲載されています。あまり使われない紙資料を遠方の保管施設に移送し空いたスペースでデジタル資料にアクセスできる学生向けの場所を作ろうというシラキュース大学図書館の計画に学生・研究者から反対が起こったということが紹介された後、図書館と保管施設での保管コスト比較、ブラウジングなどの紙の本の利点、デジタル資料のフォーマット等の不統一の問題などが取り上げられています。学生・研究者サイドからの現時点での期待だけでなく、予算等も踏まえて、図書館としての長期的な目標も考えなければならない、と結んでいます。
また、Library Journalの記事では、上記の記事に対するコメントが紹介されています。

E-Library Economics(2010/2/10付けInside Higher EDの記事)
http://www.insidehighered.com/news/2010/02/10/libraries

Studies Cite Argument for, Resistance to Increased Digital Library Collections(2010/2/11付けLibrary Journalの記事)

オーストラリア国立図書館、写真を「色」で検索できるシステムのデモを公開

オーストラリア国立図書館が、写真を色で検索できるシステムのデモを公開しています。カラーチャートから色を選択すると、その色に近いイメージの写真が表示されるもので、同図書館が所蔵する写真資料18,500点が対象になっているとのことです。

Search by colour
http://ll04.nla.gov.au/

A Demo From the National Library of Australia: Search by Color(2010/2/12付けResourceShelfの記事)
http://www.resourceshelf.com/2010/02/12/a-demo-from-the-national-library-of-australia-search-by-color/

大学図書館による科学データの長期保存を支えるインフラ構築プロジェクトに2,000万ドル助成金(米)

米国ジョンズ・ホプキンス大学Sheridan図書館は、米国科学財団(NSF)から2,000万ドル(18億円)の支援を受け、5年間の科学データアーカイビングプロジェクト“Data Conservancy”に取り組むということです。このプロジェクトは、増え続ける科学データの長期保存を支えるインフラを構築し、それを通じて、新しい科学的発見を促すことを目標にしています。

JHU Receives $20 million NSF Grant for Data Curation and Preservation(ジョンズ・ホプキンス大のプレスリリース)
http://eng.jhu.edu/wse/at-the-school/johns-hopkins-university-sheridan-libraries-awarded-20-million-from-the-nsf/

PRESS RELEASE: $20 million US archiving project lead selects Tessella as key team member(プロジェクトのパートナーを務めるコンサルティング会社のプレスリリース)

2月 15日

英国図書館とディズニー、映画『不思議の国のアリス』公開を記念してイベント開催

英国図書館(BL)は、『不思議の国アリス』のオリジナル手稿を所蔵していますが、このほどディズニーが、ティム・バートン監督による映画『不思議の国のアリス』を公開するに当たって、共同で記念イベントを開催することになりました。2010年2月24日にBLにおいて、映画で白ウサギを演じるマイケル・シーン、トゥィードルダムとトゥィードルディーを演じるマット・ルーカス、ジャバウォックを演じるクリストファー・リーら、豪華俳優による朗読が行われるほか、1903年に製作された、最初の『不思議の国アリス』の映画を、ピアノ生演奏とともに上映するといったイベントが開催されます。

Find Alice in British Library Wonderland(BLのプレスリリース)
http://www.bl.uk/news/2010/pressrelease20100212.html

利用経験のある電子書籍デバイスは携帯電話が1位

日本の調査会社ORIMOが、電子書籍に関する調査の結果を発表したと報じられています。回答者のうち、電子書籍を購読したことがある人は61.8%で、利用経験のある電子書籍デバイスはiPhoneを除く携帯電話が68.4%で最も多く、その一方で今後利用したいデバイスはiPhoneが最も多くなっています。また、購読したジャンルとしてはコミック・アニメが4分の3以上を占めているようです。

今後、電子書籍を読みたいデバイスは「iPhone」がトップ―ORIMO 調べ(japan.internet.com 2010/2/15付けの記事)
http://japan.internet.com/wmnews/20100215/1.html

電子書籍(iPad)についての調査(株式会社ORIMO)(ベンチャープラス 2010/2/15付けの記事)
http://venture-plus.com/news/55191

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