アーカイブ - 2010年 2月

2月 23日

Googleブックス和解案の公聴会の議事録が公開

2010年2月18日にニューヨークで開催された、Googleブックスをめぐる訴訟の和解案の公聴会の議事録が公開されています。65ページ目から68ページ目にかけて、日本ペンクラブの代理人齋藤康弘氏の発言が掲載されています。

THE AUTHORS GUILD, et al.,Plaintiffs, v. GOOGLE, INC.,Defendant. February 18, 2010
http://thepublicindex.org/docs/case_order/fairness-hearing-transcript.pdf

UNESCO、Information for All プログラムの2009年の報告

ユネスコは、“Information for All Programme”(みんなのための情報プログラム) の2009年の報告として“Information Society Policies. Annual World Report 2009”を公開しました。これによると、情報社会の最も重要な影響は、いくつもの歴史的な格差が解消されるということにあります。ただし、不平等なICTツールの配分によって生じた社会的な差異は同じツールによって取り除くことができるという、逆説的な状況が生じていると、報告は分析しています。

IFAP Annual World Report 2009 available online
http://portal.unesco.org/ci/en/ev.php-URL_ID=29548&URL_DO=DO_TOPIC&URL_SECTION=201.html

マクミラン社、授業内容に応じて編集可能な電子教科書“DynamicBooks”を発表

大手出版社のMacmillan社は、大学の教員が、自分の授業の内容に応じて既存の教科書の内容を編集することができる電子教科書“DynamicBooks”を発表しています。不要な章を削除したり、教員自身の文章や図や動画を付け加えたりすることができ、オリジナル部分と変更部分は区分けされて表示されるものとのことです。2010年8月に100タイトルでの発売開始を予定されているようです。

Dynamicbooks
http://dynamicbooks.vitalbook.com/

Textbooks That Professors Can Rewrite Digitally(2010/2/21付けNYTimesの記事)
http://www.nytimes.com/2010/02/22/business/media/22textbook.html

Format War Heats Up Among Publishers of Electronic Textbooks(2010/2/22付けThe Chronicle of Higher Educationの記事)
http://chronicle.com/article/Format-War-Heats-Up-Among/64323/

専門家に聞きました。インターネットが人間の知性に及ぼす影響(米国)

米国のエロン大学とInternet & American Life Projectがシリーズで実施している調査「インターネットの将来」の4回目の結果がまとめられ、発表されています。今回は、第一線で活躍している科学者、ビジネスリーダー、コンサルタント、開発者など、900名近くに対し、「Googleは私たちを愚か者にするか?」「インターネットは読み書きの力等を向上させるか?」「テクノロジー、ガジェット、アプリケーションにおける次の革新は現時点で明確か、または予想しなかったところからもたらされるか?」「10年後も、インターネットの原則は依然として優勢であるか、または情報へのアクセスはより一層管理されるようになるか?」「2020年まで、オンライン上で匿名でいることは可能か否か?」について意見を尋ねる、オンライン調査を実施したということです。調査結果は全てウェブ上で見ることができます。

The Future of the Internet IV
http://pewinternet.org/Reports/2010/Future-of-the-Internet-IV.aspx

Science Commons、オフィシャルTシャツコンテストの結果発表

クリエイティブ・コモンズによる研究成果の可視性を高めるためのプロジェクト“Science Commons”は公式Tシャツのデザインコンテストを実施し、その結果がこのほど発表されました。受賞作は、ロボットとクリエイティブ・コモンズを参照できるQRコードから成るデザインとなっています。

Science Commons T-shirt Contest
- Common Knowledge 2010/2/21付けの記事
http://scienceblogs.com/commonknowledge/2010/02/science_commons_t-shirt_contes.php

Design a new t-shirt for Science Commons and win a trip to Seattle to attend Science Commons Symposium – Pacific Northwest!
- Science Commons Blog 2010/1/27付けの記事

2月 22日

名古屋大学附属図書館、「学生アイデアコンテスト」の結果を発表

名古屋大学附属図書館が、「図書館をよくする学生アイデアコンテスト」の結果を発表しています。応募のあった12名のアイデアの中から、「図書館における音楽会・朗読会」、「図書館主催テキスト読書会」、「一冊の本にwebページを持たせよう」という3名のアイデアが佳作に選ばれたとのことです。これらのアイデアの概要は、同館が発行する図書館報「館燈」174号に掲載されています。

「学生アイディアコンテスト」 結果発表(名古屋大学附属図書館のニュースリリース)
http://info.nul.nagoya-u.ac.jp/news/centrallib/2009/100106-2/

館燈 : 名古屋大学附属図書館報. 2010, (174).
http://www.nul.nagoya-u.ac.jp/koho/kanto/kanto174.pdf

米ノースカロライナ大、19世紀末から20世紀半ばごろまでの学生の卒業アルバム等をデジタル化

米国のノースカロライナ大学が、学生の卒業アルバム(1890年~1966年)や卒業生に関する雑誌(1912年~1924年)等、かつての学生生活を知るうえで貴重な資料をデジタル化し、ウェブで公開しています。この卒業アルバムデジタル化は、他に3つの大学も加わって取り組んでいる卒業アルバムデジタル化プロジェクトの一環だということです。デジタル化はInternet Archiveとのパートナーシップの下で行われ、デジタル化した資料はInternet Archiveのウェブサイトで管理されています。

Digitized UNC Yearbooks Bring University’s History to the Web
- Library News and Events 2010/2/17付けの記事
http://www.lib.unc.edu/blogs/news/index.php/2010/02/digitized-unc-yearbooks-bring-universitys-history-to-the-web/

UNC Yearbooks(卒業アルバム)
http://www.lib.unc.edu/ncc/uncyearbooks.html

The Alumni Review(卒業生に関する雑誌)

改正著作権法の下での図書館の視覚障害者サービスのガイドラインが公表

国公私立大学図書館協力委員会、全国学校図書館協議会、全国公共図書館協議会、専門図書館協議会、日本図書館協会の6団体は、2010年1月から施行された改正著作権法の下での視覚障害者サービスについてのガイドラインを2010年2月18日付けで公開しています。著作権法第37条第3項に規定される権利制限に基づき視覚障害者等に対してサービスを実施しようとする図書館が、著作物の複製、譲渡、自動公衆送信を行う場合に、その取り扱いの指針を示すことを目的とするものです。

図書館の障害者サービスにおける著作権法第37条第3項に基づく著作物の複製等に関するガイドライン(日本図書館協会のサイトに掲載のもの)
http://www.jla.or.jp/20100218.html

2月 19日

Wikipediaを使ってパブリックアートの情報を保存する取り組み(米国)

インディアナ大学パデュー大学インディアナポリス(IUPUI)が、Wikipediaを使ってパブリックアートの情報を収集・保存する取り組み“Wikipedia Saves Public Art”を始めています。手始めとして、IUPUIの学生・教職員がインディアナポリス市内のパブリックアートの写真や情報を集めているとのことです。

IUPUI Launches Unique Global Project to Save World's Public Art(IUPUIのニュースリリース)
http://newscenter.iupui.edu/4501/IUPUI-Launches-Unique-Global-Project-to-Save-Worlds-Public-Art

スウェーデン王立図書館では、電子書籍の利用が印刷書籍を上回る

スウェーデン王立図書館(Kungliga biblioteket)は、電子書籍のダウンロード数が印刷書籍の貸出利用数を上回ったと発表しています。2008年の国内の研究図書館等を含めた統計では、電子書籍のダウンロード数が420万件、印刷書籍の貸出冊数が320万冊であるとのことです。また、データベースや電子ジャーナル、電子書籍といった電子リソースに資料購入費の72%が使われたようです。

More and more e-books are being lent out(2010/2/18付けスウェーデン王立図書館の英語版ニュースリリース)
http://www.kb.se/english/about/news/More-and-more-e-books-are-being-lent-out/

本のレコメンドシステムについての情報を掲載したwiki(英語)

米国の図書館情報学、情報科学系大学のコンソーシアムによるウェブサイト“Internet Public Library”(IPL)のサイトに、本のレコメンドシステムについてのwikiが掲載されています。レコメンドシステムの仕組みについての簡単な説明、LibraryThingやGoodReadsといったサービス名、それらを使っている図書館名、関連文献の紹介などが掲載されています。

Reading
http://ipl.ci.fsu.edu/community/wiki/index.php/Reading

ニューヨーク公共図書館、市の予算削減に伴い分館の開館時間をカットへ

ニューヨーク市の年度中間での590万ドルの予算削減に伴い、2010年2月16日からニューヨーク公共図書館は、分館の開館時間の削減(1週間平均51時間から45時間へ)を実施しています。続く2月22日からは、5つの分館で日曜の開館が中止されます。今後も予算カットによるサービスへの影響は継続するものと予想されています。

The New York Public Library to Reduce Branch Hours Following Budget Cuts(ニューヨーク公共図書館のプレスリリース)
http://www.nypl.org/press/press-release/2010/02/03/new-york-public-library-reduce-branch-hours-following-budget-cuts

SCOAP3にポルトガルも参加

ポルトガルを代表し、Fundação para a Computação Científica Nacional (FCCN) がSCOAP3に参加することになりました。これにより、SCOAP3への参加国数は23になったということです。

Portugal joins SCOAP3(SCOAP3のニュースリリース)
http://scoap3.org/news/news74.html

参考:
SCOAP3、必要経費の3分の2を確保
http://current.ndl.go.jp/node/15735

Googleブックス和解案の成否を決める公聴会が開催されるも、判事の決定は後日に

Googleブックスをめぐる訴訟の和解案の成否を決定する公聴会が、2010年2月18日にニューヨーク南地区連邦地方裁判所で開催されましたが、Chin判事による決定は後日公表されるとのことです。公聴会では、反対の立場から21名、賛成の立場から5名の発言があった後、司法省も反対の立場を示した模様です。

Google's books plan hailed, reviled; no ruling(2010/2/18付けReuterの記事)
http://www.reuters.com/article/idUSTRE61H40220100218

At Google Fairness Hearing, DoJ Justice Slams Settlement(2010/2/18付けPublishers Weeklyの記事)
http://www.publishersweekly.com/article/449946-At_Google_Fairness_Hearing_DoJ_Justice_Slams_Settlement.php

Judge Won’t Rule on Google Book Pact Thursday(2010/2/18付けWSJの記事)

2月 18日

英国図書館のビジネス・知財センター、ビジネス支援の効果を公表

英国図書館(BL)のビジネス・知財センター(Business & IP Centre)の2007年4月から2009年3月までの期間の活動をまとめた報告が公開されています。以下のような内容が掲載されています。
・ロンドン開発庁(LDA)から340万ポンドの資金を得て、企業家・発明家にビジネス・知財情報を提供するためのワークショップ等を開催した。
・LDAから設定されていた目標値を上回り、7万人以上がセンターを訪れ、1万人以上がワークショップやイベントに参加した。
・センターのサービスを利用して829の新ビジネスが開始され、3200万ポンドの売上げ増をもたらし、それにより550万ポンドが納税されることになった、と推測される。
・このサービスは有用であり、他の地域やオンラインでも活用されることが望ましい。

British Library Business & IP Centre helps enterprising Londoners increase turnover by £32 million(2010/2/18付けBLのプレスリリース)
http://www.bl.uk/news/2010/pressrelease20100218.html

Supporting Economic Growth 2007–2009(報告書)

2008年7月から1年間で借りられた図書館の本の1位は“Sail”(英国)

“Public Lending Right”の調べによると、2008年7月から2009年6月までの1年間に、英国の図書館で最も借りられた本は、米国人のJames Patterson氏が著した“Sail”だとのことです。統計数値は、英国内の約30の図書館行政庁の協力により集められた、912の図書館のデータを基に算出されたようです。

Plr Reveals The Most Borrowed Authors and Books(Public Lending Rightのニュースリリース)
http://www.plr.uk.com/allaboutplr/news/whatsNew.htm#120210

Web of Knowledgeの日本語インターフェースがリリースへ

トムソン・ロイターは、学術文献・引用検索データベースWeb of Science及び文献管理・論文執筆支援ツールEndNote Webを含むWeb of Knowledgeの日本語インターフェースを2010年2月21日にリリースすると発表しています。

Web of ScienceとEndNote Webを含むWeb of Knowledgeの日本語インターフェースを発表(2010/2/18付けトムソン・ロイターのプレスリリース)
http://www.thomsonscientific.jp/news/press/pr_201002/Web-of-Knowledge-in-Japanese.shtml

図書館ですぐに実践できる、テクノロジーを使った10のアイデア

American Librariesのサイトに、ニューヨークのバーナードカレッジの情報サービス技術者のEllyssa Kroski氏による、「図書館ですぐに実践できる、テクノロジーを使った10のアイデア」が掲載されています。ごくわずかの時間と資源を用いるだけで、図書館サービスの強化、スタッフのコミュニケーション、遠隔地との協同、などに活用できるとしています。アイデアのタイトルは以下の10個のもので、記事では、それぞれについて理由や効果等が書かれています。

1. 図書館案内ツアーのビデオを作り図書館サイトに掲載する。
2. 利用者に対するお知らせ等の連絡を、PCメールではなく携帯メールにする。
3. 図書館サイトの新着情報を自動でTwitterで発信できるようにする。
4. テクノロジーについての知識を身に付け、職員全員が利用者のヘルプをできるようにする。
5. 特別イベントについてはwikiを作成する。
6. 目録を利用者個人レベルの要望に対応できるようにする。
7. 図書館に来たことがない人々の興味を引くためゲーム大会を企画する。
8. Facebookを使ったチャットレファレンスを行う。
9. 館内ブログで職員同士が情報共有・交流を行う。

GoogleがWikimedia財団に200万ドルを寄付

Wikipediaを運営するWikimedia財団に対し、Google社が200万ドルを寄付したとのことです。Wikimedia財団のJimmy Wales氏は感謝の意を示すとともに、「これはすばらしい贈り物であり、GoogleとWikimediaの間の長期間の提携・友好関係を示すものとして祝いたい。両組織とも、高品質の情報を何億人もの人々に毎日提供し、インターネットをよりよいものにすることに尽力している」とコメントしています。

Press releases/Wikimedia Foundation announces $2 million grant from Google(2010/2/17けWikimedia財団のプレスリリース)
http://wikimediafoundation.org/wiki/Press_releases/Wikimedia_Foundation_announces_$2_million_grant_from_Google

2月 17日

公共図書館の業務外部委託をめぐり議論(米国)

米国カリフォルニア州のネバダ郡では、景気悪化による財政難に伴い、郡の公共図書館の外部委託化が検討されており、それが様々な議論を呼んでいるようです。現行の体制で人員・開館時間を縮小するか、外部委託をするかという選択肢となっているようですが、郡の行政官のHaffey氏が打ち出した外部委託案に対し、図書館支援者の会(friends group)が財政支援のための資金集めを計画するなど、現行体制を支持する住民が多いようです。地元Union紙のJeff Ackerman氏は、最終的な決定を下す監督官(supervisor)は選挙で選ばれる人であるため、住民の反対の強い選択はできないのではないかと述べ、図書館カードを持っている人が年間5ドルずつ支援することを提案しています。

In Nevada County, CA, an Outsourcing Proposal Stirs Controversy(2010/2/16付けLibrary Journalの記事)
http://www.libraryjournal.com/article/CA6719120.html

Jeff Ackerman: How about 5 bucks each to keep the libraries open?(2009/12/6付けThe Union.comの記事)

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