アーカイブ - 2010年 2月 4日

逐次刊行物コンテンツ提供の独占を巡り、EBSCO社とGale社が対立

2大データベース企業、EBSCO社とGale社の対立が議論を呼んでいます。発端は、Gale社が逐次刊行物のフルテキスト提供におけるEBSCO社の独占的立場を糾弾する、図書館関係者に宛てたの公開書簡です。この書簡で同社は、「1つの情報プロバイダが逐次刊行物コンテンツを囲い込むやり方は、ライセンス料の高騰に繋がりかねず、正しくない。情報へのアクセスを制限することは図書館の理念に反する」というように、EBSCO社の姿勢を批判しました。一方EBSCO社は、「1つのデータベースに重要な刊行物を集約することは、ベンダーとの複数契約を回避し、図書館が費用を節約することに繋がる。私たちは、図書館を支援するというGale社の主張に同意する」と反論しています。この両者の対立に対し、米国図書館協会の機関誌“American Libraries”は、「1つ確かなことは、ライブラリアンは、EBSCO社の独占権がどのように図書館の予算に影響するのかを注視することである」としています。

EBSCO, Gale Spar Over Exclusivity
- American Libraries 2010/1/26付けの記事
http://americanlibrariesmagazine.org/news/01262010/ebsco-gale-spar-over-exclusivity

米国スコット郡図書館、YouTubeコンテストを実施

米国アイオワ州のスコット郡図書館(Scott County Library)は、同郡の文化機関“Putnam Museum and IMAX Theatre”と共同で、13歳から19歳までの若者を対象に「YouTube動画コンテスト」を2010年3月に実施すると発表しています。テーマに沿った5分以内の動画をYouTubeにアップロードして応募するコンテストで、2010年で3回目を迎えるとのことです。図書館スタッフ等によって選ばれる優秀作品には賞金100ドルが送られ、前回2009年は“What's Up Holmes?”と“Lots of Character”という2作品が優秀作品に選ばれています。

YouTube Contests and Scribe 2010(Bettendorf Public Libraryのニュースリリース)
http://www.bettendorflibrary.com/teen-services/2010/02/youtube-contests-and-scribe-2010/

Third Annual Teen YouTube Video Contest and Premiere Party(Libraries Together のブログの記事)
http://blog.librariestogether.org/?p=57

福井県に「TVゲーム図書館」がオープン

福井県のJR福井駅前の商業施設「えきまえKOOCAN」内に「まちなかTVゲーム図書館」が、2010年2月3日にオープンしたと報じられています。福井市役所の中心市街地振興課が市職員からの提供を基に集めた、1980年代から90年代のゲームソフト約130本とゲーム機5種が、館内でのみ無料で利用できるとのことです。

往年のTVゲーム無料体験空間 福井駅西に「図書館」オープン(福井新聞 2010/2/3付けの記事)
http://www.fukuishimbun.co.jp/modules/news2/article.php?storyid=9786

図書館利用データをビジュアル化して利用行動を分析(英国)

英国のレスターシャー・カウンティは、シティ・ユニバーシティ・ロンドンの研究者と共同で、同カウンティ内の図書館の利用データをビジュアル化し、利用行動の分析や政策決定に役立てようという取組みをしているとのことです。“vizLib”と名づけられたプロジェクトでは、54の図書館の45万件の貸出記録データを基に、利用者の居住地域、図書館の規模、地理条件などが図書館利用にどのような影響を与えるかを分析したとのことです。ビジュアル化することでデータを理解しやすくすることを狙いとしているようで、データのビジュアル化の例として、利用頻度ごとに色や大きさを変えたブロックが並んだものや、利用者の移動距離が分かる地図状のものなどが紹介されています。

vizLib pioneers data visualisation of library users(2010/1/29付けLibrary and Information Update blogの記事)
http://communities.cilip.org.uk/blogs/update/archive/2010/01/29/vizlib-s-pioneering-data-visualisation-of-library-users.aspx

英ウェルカム図書館のデジタル化対象資料の選び方

英国のウェルカム図書館が、所蔵資料のデジタル化プロジェクトにおける同館のアプローチ方法を表明しています。資料デジタル化に当たっては、何をデジタル化すべきかという大きな課題があり、「人気のあるコレクションから始める」「商業的な資金援助が得られるものから始める」といった選択肢があります。そのようななか、ウェルカム図書館では、「テーマに関するアプローチ」を選んだということです。あるテーマを設定し、そのテーマに合う資料をデジタル化することに加え、そのテーマの研究を支援するために、様々なオンラインリソースを統合して提供するサービスにまで繋げていく予定です。最初のテーマは、「現代の遺伝学とその基礎」になりました。

Digitising the archives: the Wellcome Library approach
- ウェルカム図書館のブログ 2010/2/2付けの記事
http://wellcomelibrary.blogspot.com/2010/02/digitising-archives-wellcome-library.html

米国ボルチモア市の図書館、ソーシャルネットワーキングサービス“foursquare”を活用

米国ボルチモア市のEnoch Pratt Free図書館は、ソーシャルネットワーキングサービス“foursquare”を図書館利用促進に活用しているとのことです。foursquareは、位置情報機能付きの携帯端末を用いて自分の実際にいる場所を登録(check-in)し、その場所の情報を他人と共有したり、訪問場所・回数に応じて得られるポイント等を競ったりするというもので、同図書館では、図書館に来館しfoursquareに登録した回数の多い人に対し記念品を贈るなどしているようです。

Baltimore's Enoch Pratt library on Foursquare(2010/2/3付けBaltimore Sunの記事)
http://weblogs.baltimoresun.com/news/technology/2010/02/foursquare_and_libraries.html

foursquare
http://foursquare.com/

Social Web: Baltimore’s Enoch Pratt Library Starts Using Foursquare(2010/2/3付けResourceShelfの記事)