アーカイブ - 2010年 2月 3日

米国RedBox社、図書館にDVDレンタル機を試験的に配置

米国のDVDレンタル企業RedBox社が、米国の各地の公共図書館と提携を結び、図書館内にDVDレンタル機(Kiosk)を配置する試みを行っています。提携館には収入の3%が支払われるとのことで、ネバダ州のヘンダーソン市の図書館やノースカロライナ州のシャーロット市の図書館などが協力しているようです。

Redbox Partners with Libraries in Nationwide Trial(Inside Redboxのニュースリリース)
http://www.insideredbox.com/redbox-partners-with-libraries-in-nationwide-trial/

米国議会図書館、内部で開発したオープンソースソフトの公開方法を検討

米国議会図書館(LC)は、館内でのオープンソースソフト開発の際の内部プロセスを定めたとのことです。LC内の開発者が開発したソフト(あるいはLCが権利を持つソフト)を、館外の人に自由に再利用してもらうためのもので、それらのソフトにはコードのコメント欄にパブリックドメインであることを記入することなどが定められているようです。LCはこれまでにデジタル資料の保存に関するソフトなどを作成しているとのことです。

Library Explores Ways to Release Open Source Software(2010/1/14付けLCのNews)
http://www.digitalpreservation.gov/news/2010/20100114news_article_open_source.html

バンクーバー冬季五輪開催で地元図書館は?

バンクーバー冬季五輪の開幕を2010年2月12日に控え、地元の図書館でも各種の対応が取られています。バンクーバー公共図書館のマーケティング及び広報担当部長は2009年春に早くも、図書館でオリンピックに関連するイベントを企画するときは、オリンピックのスポンサー企業に十分注意を払うよう促すメモを、分館の責任者に送付しました。これに対して図書館のスタッフからは、「誰がプログラムのスポンサーかを監視することが私たちの仕事なのではない。」といった声も挙がっているということです。また、ノルディック競技などが開催される街、ウィスラーの公共図書館は、オリンピック期間中とその前後も含め、併せて5週間を休館することになったということです。オリンピック期間中図書館は、アスリートの休憩所などとして使用されるほか、毎土曜日には、オープンハウスも開催されます。こうした一連の対応には、ウィスラー公共図書館の建築が環境評価制度LEEDの認定を受けた新しい建物であり、このことを世界中に広報したいという自治体の意図もあるということです。

Olympic Sponsorship Rules at Library Raise Vancouver’s Eyebrows
- American Libraries 2010/1/27付けの記事

E1018 - デジタル時代の政府刊行物の永続提供に向けて(米国)

電子ジャーナルのアーカイブ事業等を行っている非営利団体Ithakaの研究調査部門であるIthaka S+Rは,北米研究図書館協会(ARL)と全米各州の州立図書館機構長の会(Chief Officers of State Library Agencies;COSLA)から委託を受け,「連邦政府刊行物寄託図書館制度」(FDLP)についての調査研究を実施した。その調査結果をまとめた報 告書“Documents for a Digital Democracy”が2009年12月に公表された。FDLPは,米国政府印刷局(GPO)が連邦政府の刊行物をとりまとめて印刷し,全米の寄託図書館 に無償で配布する制度で,19世紀初頭にその原型が確立したとされている。この調査では,デジタル時代となった21世紀において,政府情報への無償アクセ スを永続的に提供するというFDLPの掲げる目的を実現するために必要な活動についての考察が行われている。...

E1017 - オランダ王立図書館,2010‐2013年の戦略計画を発表

オランダ王立図書館(KB)はこのほど,2010年から2013年までの戦略計画(E549参照)を作成し,公表した。KBは,「人と情報を結びつける (bring people and information together)」をミッションとする。このミッションの下,デジタル化の影響を受けて情報提供のあり方が激変する中でKBが影響力を持つために,「オ ランダの全ての出版物及びオランダについて書かれた全ての資料に,誰でも,どこからでもアクセスできるようにする」「オランダの(学術)情報インフラにお いて中心的な役割を担う」「国内的,国際的に,デジタル情報への永続アクセスを促進する」というビジョンを掲げている。さらにこのビジョンを達成するた め,5つの戦略的優先事項を挙げている。...

E1016 - ホームレス支援のため図書館がソーシャルワーカーを雇用(米)

公共図書館におけるホームレスの来館者による問題は,以前から議論の対象となっている(CA1479,E437参照)。誰にでも開かれているということが 図書館の原則であるが,快適で安全な環境を提供するという観点からは,においや言動などについての他の来館者からの苦情も考慮しなければならない。米国サ ンフランシスコ市の中央図書館では,この問題に取り組むため,2009年からソーシャルワーカーを雇用している。サンフランシスコ・クロニクル紙の記事を もとに,その取組みを紹介する。...

SCOAP3、必要経費の3分の2を確保

図書館・研究所・助成機関がこれまで学術雑誌の予約購読費に使っていた資金を転用する形で国単位の分担金を集め、高エネルギー物理学分野の全ての文献をオープンアクセス化することを目指しているSCOAP3に対し、9つの米国の大学が新たに支援を表明しました。これによりSCOAP3は、目的達成に必要な経費の3分の2をカバーする総額6,800万ユーロの資金を確保したことになりました。

02/02/2010, SCOAP3 support crosses the two-thirds mark: U.S. libraries lead the way
http://scoap3.org/news/news73.html

参照:
E812 高エネルギー物理学は再び学術情報流通に革新をもたらすか?
http://current.ndl.go.jp/e812

E1015 - スペインの国立電子図書館,著作権保護期間中資料の提供開始

スペイン国立図書館(Biblioteca Nacional de Espana)の電子図書館「ビブリオテカ・デジタル・イスパニカ」(Biblioteca Digital Hispanica:BDH)は2008年に開始され,コンテンツ数は約17,500件である。これまでは著作権の切れた資料のみを扱っていたが,今回初 めて,著作権保護期間中の資料の提供を開始した。...

E1014 - 「日本版フェアユース」についてのワーキングチーム報告書

著作権制度におけるフェアユースとは,利用目的や著作物の性格等からその利用が公正であると判断される場合には,無許諾であっても著作権侵害とはならない とするもので,米国等の著作権法で導入されている。日本の著作権法における権利制限は個別事例に沿って規定されているが,技術革新への対応等のため「日本 版フェアユース」とされる「権利制限の一般規定」(以下,「一般規定」とする)の導入を求める意見がある(E895参照)。この問題について議論している 文化審議会著作権分科会法制問題小委員会では,2009年9月に一般規定に関するワーキングチームを設置し,その報告書が2010年1月20日の小委員会 に提出された。報告書は今後の議論のためのたたき台と位置づけられており,結論が示されているものではないが,その概要を紹介する。...

E1013 - 子どもたちの読書を楽しくするセラピー犬

全米でベストセラーとなり,日本語にも翻訳された『図書館ねこデューイ: 町を幸せにしたトラねこの物語』(E881参照)の主人公,デューイの影響もあって,「図書館の動物と言えば,猫」というイメージが定着しつつある。しかし実は,米国を中心に,犬も活躍している。・・・

スタンフォード大学、修正和解案に基づきGoogleとの提携を拡張

スタンフォード大学が、2009年11月に示されたGoogleブックス訴訟の修正和解案に基づき、Googleとの提携を拡張すると発表しています。Googleはこれまでに同大学図書館が所蔵する170万冊の資料をデジタル化しており、さらに多くの資料がデジタル化されるとのことです。

Stanford signs Google Book Search agreement, endorses court settlement(スタンフォード大学のニュースリリース)
http://news.stanford.edu/news/2010/february1/google-book-agreement-020210.html

Stanford expands Google Books agreement(Google Public Policy Blog 2010/2/2付けの記事)
http://googlepublicpolicy.blogspot.com/2010/02/stanford-expands-google-books-agreement.html

参照:
CA1702 - 動向レビュー:Google Book Searchクラスアクション(集合代表訴訟)和解の動向とわが国の著作権制度の課題 / 鳥澤孝之