アーカイブ - 2010年 2月

2月 26日

JISC、オープンアクセスを採用した場合の大学にとっての経済的影響の分析を公表

英国情報システム合同委員会(JISC)は、大学が学術コミュニケーションにオープンアクセス方針を採用した場合の経済的影響(コストと利益)について分析したレポートを公表しています。オープンアクセス導入による経済的影響を分析するための経済モデルを用いて分析をおこなっており、オープンアクセス方針が採用された場合には大学に利益(コスト節減)をもたらすとしています。

Podcast/Press Release: How to build a business case for an Open Access policy
http://www.jisc.ac.uk/Home/news/stories/2010/02/podcast99openaccesspolicy.aspx

How to build a case for university policies and practices in support of Open Access
http://www.jisc.ac.uk/publications/programmerelated/2010/howtoopenaccess.aspx

Publishing research papers: Which policy will deliver best value for your university?

宇都宮市の小中学生の読書量が過去最多に

栃木県宇都宮市の教育委員会が2009年11月に実施した調査によると、公立小中学校の生徒らの1か月間の平均読書量は小学生24.2冊、中学生7.1冊で過去最多であったと報じられています。これらの数値は全国平均を大きく上回っているようです。同教育委員会は要因の一つとして、全校に配置されている司書の研修会の充実を挙げているとのことです。

小学生24冊、中学7冊 1カ月の読書量過去最多 宇都宮市(下野新聞「SOON」 2010/2/26付けの記事)
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/region/news/20100225/288170

国立国会図書館、IFLA刊行の「政府機関図書館のためのガイドライン」を翻訳・公開

2008年に国際図書館連盟(IFLA)の政府機関図書館分科会及び政府情報・官庁出版物分科会がまとめた『政府機関図書館のためのガイドライン』(Guidelines for Libraries of Government Departments)を、国立国会図書館が日本語に翻訳し、ウェブサイトで公開しています。行政・司法・立法各部門に属する世界中の政府機関図書館のために、総合的なマネジメント、利用者ニーズの把握とそれに沿ったサービスの提供、蔵書構築、紙媒体・電子媒体の資料の扱い方、人材の育成などについて、17章にわたり、アドバイスや実例、モデルとなる活動やサービス、ベストプラクティスが紹介されています。

IFLA 政府機関図書館のためのガイドライン(日本語版)
http://www.ndl.go.jp/jp/aboutus/data/pdf/ifla_glgd.pdf

Guidelines for Libraries of Government Departments(英語版)
http://archive.ifla.org/VII/s4/pubs/Profrep106.pdf

参考:
政府機関に属する図書館員向けに、IFLAがガイドラインを刊行
http://current.ndl.go.jp/node/8040

2月 25日

関西大学、新キャンパスに児童図書館を設置

関西大学が、大阪府高槻市に新キャンパス「高槻ミューズキャンパス」を建設したと発表しています。キャンパス内には、一般市民に開放される大学図書館のほか、児童図書館が設置されるとのことです。

関大:高槻にキャンパス 小学校から大学院まで一貫教育 児童図書館も設置(毎日jp 2010/2/25付けの記事)
http://mainichi.jp/area/osaka/news/20100225ddlk27100317000c.html

地域貢献(関西大学高槻ミューズキャンパス)
http://www.kansai-u.ac.jp/tnc/regional/index.html

JISC、5つの電子図書館のユーザビリティ調査の結果を公表

英国の情報システム合同委員会(JISC)は、5つの電子図書館のユーザビリティを調査した報告書を公表しています。調査の対象となった電子図書館は、ワールド・デジタル・ライブラリー(世界レベル)、Europeana(欧州レベル)、英国図書館(国レベル)、スコットランド文化資源アクセスネットワーク(SCRAN)(地方レベル)、エジンバラ大学のAqua Browser(地域レベル)の5つです。

Usability Inspection of Digital Libraries UX2.0(2010/2/18付け)
http://library2.nesc.ed.ac.uk/fedora/get/lib:10182/DS1

英国図書館、科学の躍進に貢献した英国の科学者のオーラルヒストリーを集めるプロジェクトを開始

英国図書館(BL)が、科学の躍進に貢献した英国の科学者に対し、10~15時間に及ぶインタビューを実施し、彼らのオーラルヒストリーを収集するプロジェクト“Oral History of British Science”を開始するということです。世界の科学に貢献した英国の偉大な科学者の音声資料はほとんど存在しておらず、健在の著名な科学者に対するインタビューもほとんど行われたことがありません。そこでBLでは、将来に渡って、科学者たちの個人的な記憶や経験を保存していくため、今回のプロジェクトを開始することにしたということです。インタビューの対象となるのは、著名な科学者だけでなく、これまであまり注目されてこなかった技術者や女性の科学者も含まれます。

なおこのプロジェクトには、科学博物館(Science Museum)などが協力し、Arcadia基金が資金提供を行っています。

An Oral History of British Science(プレスリリース)
http://www.bl.uk/news/2010/pressrelease20100223.html

テネシー州ナッシュビル市、学校図書館と公共図書館の統合を見送り(米国)

米国テネシー州ナッシュビル市では、2008年に、経費削減を目的として学校図書館を公共図書館に統合するという案を市長が示し、議論を呼んでいましたが、統合案は見送られることになったとのことです。それに代わって、学校図書館と公共図書館の協力関係を構築するための試験プロジェクトが実施されるとのことです。

Nashville Public Library, Public Schools to Collaborate on Pilot Program(2010/2/22付けSchool Library Journalの記事)
http://www.schoollibraryjournal.com/article/CA6719919.html

参考:
テネシー州ナッシュビル市、学校図書館を公共図書館の下に統合しようという動き
http://current.ndl.go.jp/node/9566

台湾国立中央図書館、新たにマンガ読書室を開設

台湾国立中央図書館は2010年2月23日、出版におけるマンガの地位とマンガが台湾の読者にとって持つ価値の正しさを証明する画期的な取組みとして、マンガ読書室(漫畫屋)を開設しました。1万巻以上のコレクションがありますが、利用できるのは19歳以上となっています。貸出もできません。図書館の関係者によると、年齢制限があるのは、マンガを収集し、保存すること、学術研究を促進することという国立図書館の役割を鑑みてだということです。

Talk of the day -- National library opens manga reading section
- Taiwan News 2010/2/24付けの記事
http://www.etaiwannews.com/etn/news_content.php?id=1187660&lang=eng_news

國家圖書館打造本土漫畫創作溫床 藝術暨視聽資料中心漫畫屋隆重開幕
(台湾国立中央図書館のニュースリリース)
http://www.ncl.edu.tw/ct.asp?xItem=11093&ctNode=900&mp=2

【中心活動】國家圖書館藝術暨視聽資料中心「漫畫屋」開春2月23日擇吉啟用預展

子どもより親の世代の方がSNSを頻繁に使ってる?

スウェーデンを本拠とし、ウェブモニタリングなどを手がけるPingdom社の調査によると、SNSの世界の年齢分布は、35歳~44歳の中年世代が最も高い割合(25%)を占めることが分かったということです。一方で、17歳までが15%、18歳~24歳までが9%という結果になりました。これにより、ソーシャルメディアは若い世代に独占されているわけではなく、むしろ、中年世代がよく利用していることが分かりました。なお、この調査は、米国内で人気のある19のSNS(Facebook、LinkedIn、MySpace、Twitter、Slashdot、Reddit、Digg、Delicious、 StumbleUpon、FriendFeed、Last.fm、Friendster、LiveJournal、Hi5、Tagged、 Ning、Xanga、Classmates.com、Bebo)を対象としています。

Mom, Could You Please Stop Tweeting?
- School Library Journal 2010/2/22付けの記事
http://www.schoollibraryjournal.com/article/CA6720086.html

Study: Ages of social network users(調査結果)

2月 24日

日本建築大賞2009、大船渡市立図書館のある複合施設が受賞

岩手県大船渡市の市立図書館と市民文化会館のある複合施設「リアスホール」が2009年度の日本建築大賞を受賞したと報じられています。また、大賞の候補として、国際教養大学図書館棟や横須賀美術館などが選出されたようです。

「日本建築大賞2009」に大船渡市民文化会館・リアスホール(東海新報 2010/2/16付けの記事)
http://www.tohkaishimpo.com/scripts/index_main.cgi?mode=kiji_zoom&cd=nws5401

2009年度日本建築大賞決定!(KENCHIKU 2010/2/7付けの記事)
http://www.kenchiku.co.jp/news/detail.php?id=339

『日本経済新聞』の電子版が2010年3月23日から開始

日本経済新聞社は、インターネット上での『日本経済新聞 電子版』を2010年3月23日に創刊すると発表しています。電子版の内容は、『日本経済新聞』朝刊・夕刊の記事全文、24 時間体制で更新されるニュースや特集などで、購読料は、紙の新聞の定期購読者は月額1000円、電子版のみの購読は月額4000円とのことです。

「日本経済新聞 電子版」(Web刊)創刊のお知らせ(2010/2/24付け日本経済新聞社のプレスリリース)
http://pr.nikkei.com/press/dl/20100224_nikkei_press-release.pdf

日経を丸ごと読める「Web刊」、単体月額4000円で 「良質な情報はタダではない」(2010/2/24付けITMediaNewsの記事)
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1002/24/news073.html

ホワイトハウス図書室の蔵書一覧がバーチャル本棚“LibraryThing”に掲載

バーチャル本棚を作成・共有できるソーシャルブックサイト“LibraryThing”に、1963年時点のホワイトハウス図書室の蔵書およそ1700冊のデータがまとめられています。これは、当時のケネディ大統領の依頼に基づきイェール大学図書館のBabb氏が中心となり選書したもので、現在もほぼ受け継がれているもののようです。なお、この一覧がLibraryThingに掲載された背景には、現在のオバマ大統領の図書室に社会主義の図書があることを話題にした人がいたものの、実はそれらの本は1963年から備え付けられていたものであった、ということがあったようです。

WHLibrary1963
http://www.librarything.com/profile/WHLibrary1963

Cataloged: The 1963 White House Library (Socialist Books Included) (2010/2/23付けThe LibraryThing Blogの記事)
http://www.librarything.com/blog/2010/02/cataloged-1963-white-house-library.php

大学図書館による人文科学分野の博士課程学生に対する支援策を探るプロジェクト(米国)

米国のコロンビア大学図書館とコーネル大学図書館(2CUL)は、人文科学分野(Humanities)の博士課程の学生を支援するための方法を探るプロジェクトを実施するとのことです。フォーカスグループによる情報を基に両大学の学生に対し面接調査を行い、その結果を活用するとのことです。人文科学分野は、他分野に比べて博士号取得までの年数がかかり取得率も低いということが背景にあるようです。

2CUL To Examine Libraries’ Role in Supporting Humanities Ph.D. Students(2010/2/23付けコーネル大学図書館のプレスリリース)
http://communications.library.cornell.edu/news/2cul-humanities-study

Cornell U. and Columbia U. (2CUL) To Examine Libraries’ Role in Supporting Humanities Ph.D. Students(2010/2/23付けResourceShelfの記事)

英・アイルランドの“World Book Day”、今年は3月4日

英国とアイルランドでは、4月23日のユネスコの“World Book and Copyright Day(世界図書・著作権の日)”に先駆けて、3月に“World Book Day”が祝われます。2010年は3月4日が“World Book Day”に設定され、各種イベントが実施されます。今年初お目見えのイベントとしては、学校教育向けのソフト販売などを手がけるRenaissance Learning社がスポンサーを務める“Read to a Million Kids”などがあります。“Read to a Million Kids”は、本の作者や俳優による朗読を、学校や児童向けにオンライン放送するというものです。また、今年はTwitterを使った情報提供が試みられています。

World Book Day
http://www.worldbookday.com/index.asp

WorldBookDayUK(Twitterのアカウント)
http://twitter.com/WorldBookDayUK

Read to a Million Kids
http://www.readtoamillionkids.co.uk/

参考:
英・アイルランド、今年も世界に先駆けて“World Book Day”を開催

専門職でない図書館員についての論考(米国)

Library Journal誌は、専門職でない(図書館情報学修士号(MLIS)を持たない)図書館員の最も優れた人を表彰する“Paraprofessional of the Year”の2010年の受賞者として、マサチューセッツ州のレディング公共図書館のスローン(Allison Sloan)氏を選んだと発表しています。
また、同誌の論説記事(Editorial)では、非専門職の図書館員についての論考が掲載されています。MLISを持つ専門職の採用が減っていること、経費節減のためにかつては専門職の仕事だったことでも非専門職の仕事となっていることなどを指摘し、非専門職の賃金等をすぐに改善するのは困難としても、彼らの仕事に対する敬意を持つことが必要だとしています。

Allison Sloan: Paraprofessional of the Year 2010(2010/2/23付けLibrary Journalの記事)
http://www.libraryjournal.com/article/CA6719424.html

Editorial: Not Yet Equal(2010/2/23付けLibrary Journalの記事)
http://www.libraryjournal.com/article/CA6719411.html

英国図書館、Amazon社との提携を公式発表

英国図書館(BL)が、Amazon社との提携を公式発表しました。BLがMicrosoft社と連携してデジタル化した19世紀の哲学書、文学書等合わせて6万5千冊が、Amazon社のプリントオンデマンドサービス“CreateSpace”と電子書籍端末“Kindle”で利用可能になるということです。BLの19世紀コレクションの35%~40%は他に存在しない唯一ものであるとも言われており、今回のAmazon社との提携により、貴重な資料へのアクセスが、新たな技術とビジネスモデルの下で、実現することになりました。

Re-Kindle your love of forgotten 19th century classics
http://www.bl.uk/news/2010/pressrelease20100223a.html

参考:
英国図書館、19世紀の小説コレクションをKindle向けに提供へ
http://current.ndl.go.jp/node/15764

ケンブリッジ大近辺のパブで案が練られた、「科学におけるオープンデータの原則」

2009年に英国のケンブリッジ大学の近辺にあるパブ“Panton Arms”で、同大学の関係者らによって初稿が練られ、その後、非営利団体Open Knowledge Foundationのオープンデータ・ワーキンググループも参加して内容を修正してきた、科学におけるオープンデータの原則が発表されました。この原則は、“Panton Principles for Open Data in Science”(科学におけるオープンデータのためのPanton原則)と名付けられ、現在支持者を募集中です。

この原則は、科学的データの法的地位は明確にされるべきであること、コンテンツ・ライセンスは科学的データには適切でないこと、といった立場に立っています。

Panton Principles
http://pantonprinciples.org/

Launch of the Panton Principles for Open Data in Science and ‘Is It Open Data?
- Open Knowledge Foundation Blog 2010/2/19付けの記事
http://blog.okfn.org/2010/02/19/launch-of-the-panton-principles-for-open-data-in-science/

英国図書館、ショパン生誕200年記念の展示を開催

英国図書館(BL)は、作曲家・ピアニストのショパンの生誕200年を記念する展示を、2010年3月1日から5月16日までの期間で開催するとのことです。ショパン直筆の楽譜、初公開の写真、デスマスクと左手の石膏模型などが展示されるようです。また、展示各所に設けられるリスニングポイントで、BLの音源アーカイブに所蔵されている歴史的な演奏を聴くこともできるとのことです。

Chopin: The Romantic Refugee(2010/2/23付けBLのプレスリリース)
http://www.bl.uk/news/2010/pressrelease20100223b.html

連邦通信委員会、米国内のブロードバンドの導入と利用に関する調査の結果を発表

米国の連邦通信委員会(Federal Communications Committee: FCC)は、国内におけるブロードバンドの導入と利用の実態を調査し、このほどその結果報告書を発表しました。それによると、成人の78%がインターネットを利用しており、65%が家庭でブロードバンドを導入しているということが分かりました。さらに、報告書では、家庭にブロードバンドを導入していない成人を下記の4つのカテゴリーに分類しています。

(1) Digiltally Distant(距離がある層)
母集団の10%に相当。この層の半数の人が、インターネットは自分たちの生活にとって重要ではない、あるいは、ブロードバンドを導入するのに必要なデジタル・リテラシーを欠いている、と回答。

(2) Digitally Hopefuls(見込みのある層)
母集団の8%に相当。低所得層、特に、ヒスパニックとアフリカン・アメリカン。インターネットを利用したいが、資金がない。

(3) Digitally Uncomfortable(不便を感じている層)
母集団の7%に相当。コンピュータを持ちたいが、インターネットが提供する全てを活用するのに必要なスキルと関心を欠いている。

(4) Near Converts(切り替えが近い層)

2月 23日

福島県矢祭町で「子ども司書」第1期生が認定される

福島県矢祭町で読書推進事業の一環として行われていた、「子ども司書」認定制度の第1期生が誕生したとのことです。認定された小学生14名は、2009年6月に開講した子ども司書講座を受講して必要な単位を取得しており、今後は同町内にある「矢祭もったいない図書館」での読み聞かせや本の整理などを行っていくとのことです。

全国初「子ども司書」誕生 矢祭(KFB福島放送 2010/2/21付けの記事)
http://www.kfb.co.jp/news/index.cgi?n=201002216

矢祭で「子ども司書」誕生 講座修了の小学生14人(47NEWS 2010/2/21付けの記事)
http://www.47news.jp/localnews/hotnews/2010/02/14-3.html

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