アーカイブ - 2010年 12月 2日

国際ISBN機関、電子書籍とアプリへのISBN付与についてのガイドラインとFAQを公表

国際ISBN機関(International ISBN Agency)が、電子書籍とアプリへのISBN付与についての、ガイドラインと出版関係者向けFAQを公表しています。ガイドライン部分では、
・ISBNは公衆に利用可能な刊行物等に付与されるものであり、出版社と電子書籍作成会社との間などでしか流通しない場合には付与すべきでないこと
・流通段階で区別する必要がある場合には別々のISBNを付与する必要があること
・利用者は自身が購入する電子書籍について、自分の機器で利用可能かどうか、どういう操作ができるのかを知る必要があること
などが挙げられています。FAQでは、どのような場合に付与する必要があるのか、アプリにも付与するのか、などについて、13の質問と回答が掲載されています。

Guidelines for the assignment of ISBNs to e-books and “apps”(本文)
http://isbn-international.org/pages/media/101118%20Guidelines%20for%20the%20assignment%20of%20ISBNs%20to%20ebooks.pdf

映画音楽の作詞家、ニューヨーク公共図書館の閲覧室で創作中

ディズニー映画などの音楽の歌詞を手掛ける作詞家Glenn Slater氏は、ニューヨーク公共図書館で作詞の仕事を行っているそうです。公共の場所で人に囲まれている感覚が好きとのことで、個室ではなく共同の大きな机で、シソーラスや同韻語辞典を使いながら詞を作っているとのことです。カフェなどでは音楽がかかっているため集中できず、「街の中で音楽がかかっていない場所は図書館しかないんだよ」とコメントしています。ときどき歌詞を口ずさんでしまい、「シーッ」と注意されることもあるとのことです。

Lyricist is a 'shelf' starter(2010/11/22付けNew York Postの記事)
http://www.nypost.com/p/news/local/manhattan/lyricist_is_shelf_starter_4SruAZxDd8y5YXQ8Y6ZbvI

Amazon.com社、Wikipediaの記事を利用した書籍販売機能を追加

米国のAmazon.com社のサイトに、Wikipediaの記事を表示し、記事内で言及されている書籍を販売する機能が追加されたとのことです。Wikipedia側と公式に提携しているのではなく、Wikipediaの記事のクリエイティブ・コモンズ・ライセンスに基づいた利用とのことです。

米アマゾン、ウィキペディアを利用した新プロジェクトを開始(2010/12/2付けCNET Japanの記事)
http://japan.cnet.com/news/service/story/0,3800104747,20423604,00.htm

『カレントアウェアネス-E』184号発行

E1126 - 国立国会図書館「雑誌記事索引」の記事件数が1,000万件を突破

国立国会図書館(NDL)では,雑誌の文献の検索手段として「雑誌記事索引」を1949年から提供している。2010年11月4日,「雑誌記事索引」の収録記事件数の合計が1,000万件を超えた。...

E1125 - 紙の本をなくした学校図書館のその後(米国)

2009年に,米国マサチューセッツ州の私立高校Cushing Academyが図書館から紙の本をなくし電子資料を利用するデジタル図書館に移行したことが注目を集めたが,2010年11月6日付けのBoston Globe紙にその後の様子を報じる記事が掲載された。記事の内容を基に,同校の様子を紹介する。...

E1124 - 米国大学生の情報リテラシーの現状と教員・図書館員等への提言

2010年11月1日,米国ワシントン大学情報学部のプロジェクト“Project Information Literacy”が,大学生の情報リテラシーを調査したレポート“Truth Be Told : How College Students Evaluate and Use Information in the Digital Age”を公開した。執筆者は,同大学のヘッド(Alison J. Head)氏とアイゼンバーグ(Michael B. Eisenberg)氏である。レポートは,2010年春に全米25大学に在籍する学部学生8,353名に対して行ったアンケート結果と,その後のフォローアップインタビューでの回答に基づいて作成されている。主な調査結果は以下の通りである。...

E1123 - 「イズム」から「データ」へ デジタル人文学の進展

2010年11月16日付けのNew York Times紙に,「人文学の豊かな可能性の扉を開くデジタルのカギ」(Digital Keys for Unlocking the Humanities’ Riches)と題された記事が掲載された。ここでは,同記事と,記事執筆者であるコーエン(Particia Cohen)氏が16日と17日に同紙のブログに書いた関連記事を基に,主に米国でのデジタル人文学の進展やプロジェクトについて紹介する。...

E1122 - 全国各地の図書館とJリーグのクラブチーム等との連携事業

全国各地の公共図書館では,プロサッカーリーグ「Jリーグ」のクラブチーム等との連携事業が増えつつある。2010年10月27日から12月までの期間には,公共図書館の有志の呼びかけで「図書館からスタジアムへ行こう!!スタジアムから図書館へ行こう!!」という全国規模のキャンペーンが行われており,文部科学省のウェブサイトに情報が掲載されている。...

英国研究図書館コンソーシアム(RLUK)、学術雑誌の価格抑制を求める声明を発表

英国の大学図書館や研究図書館で構成される英国研究図書館コンソーシアム(RLUK)が、2010年11月25日付けで、学術雑誌の価格抑制を求める声明を発表しています。現在の厳しい予算状況下では出版社が価格を下げない限り図書館側は多くの出版物の購読をキャンセルせざるを得ず、それは英国の研究能力を損なうことになる、としています。この件を扱った同日付のWall Street Journal紙の記事には出版社側のコメントも掲載されており、Elsevierの広報担当者の、図書館に対し費用削減のため(紙版と電子版の両方から)電子版のみの購読に移行するための働きかけをしている、などのコメントも紹介されています。

RLUK Calls for Journal Pricing Restraint(2010/11/25付けRLUKのプレスリリース。全文(wordファイル)へのリンクあり)
http://www.rluk.ac.uk/content/rluk-calls-journal-pricing-restraint

Price Increases Put U.K. Libraries in a Bind(2010/11/25付けWall Street Journalの記事)

カナダ国立図書館・文書館(LAC)、デジタルファイルでの複写物提供を開始

カナダ国立図書館・文書館(LAC)は、2010年11月15日から、複写物をデジタルフォーマットで提供するサービスを開始したとのことです。対象となる資料は、パブリックドメインの資料や政府資料など、法的・契約的に問題のないものとのことです。これにより、利用者はLACのサーバーからダウンロードすることができるようになり、郵送料負担がなくなるとのことです。また、利用者からの複写申込によりデジタル化した資料について、可能な場合はウェブサイトで公開していくとのことです。デジタルファイルの提供により、現在年間75万枚送付している紙の複写物が大幅に削減できるであろうとしています。

Modernizing Textual Reprography Services at LAC(2010/11/18付けLACの発表)
http://www.collectionscanada.gc.ca/whats-new/013-492-e.html

Googleの電子書籍販売サービス“Google Editions”、米国で2010年内に開始へ

Google社が開始を予定している電子書籍販売サービス“Google Editions”について、米国で2010年内に、世界的には2011年第一四半期に開始される見込みであると報じられています。

グーグルエディションズ、年内にサービス開始へ(2010/12/1付けウォールストリートジャーナル日本版の記事)
http://jp.wsj.com/IT/node_155145

Google Set to Launch E-Book Venture(2010/12/1付けWall Street Journalの記事)
http://online.wsj.com/article/SB10001424052748704369304575632602305759466.html