アーカイブ - 2010年 11月

11月 16日

アイルランドの読書状況2010

2010年10月24日、アイルランドのブッククラブ“Bord Gais Energy Book Club”が、アイルランドの読書習慣に関する調査結果を公表しています。調査は420名の成人を対象に行われたようです。その結果をいくつか取り上げると以下のとおりとのことでした。
・74%の人が1年間に6冊以上の本を読む。
・家に100冊以上本があると答えた人は42%。
・1週間に読書に費やす時間は、1時間から3時間の人が47%、3時間から7時間が36%で、7時間以上と答えた人は10%。
・本を読むならiPadやオーディオブックよりも紙の本が良いと答えた人は95%。
・無人島に持って行くなら、『指輪物語』、『高慢と偏見』、『無人島でのサバイバルの仕方』等。

bordgaisenergybookclub.ie survey reveals all about Irish reading habits (2010/10/24付け Bord Gais Energyのニュース)
http://www.bordgaisenergy.ie/news/?d=20101024

スペイン・マドリードで3万冊の本を使ったブッククロッシングのイベントが開催される

2010年11月14日、スペインのマドリードで3万冊の本を使ったブッククロッシング(Book Crossing)のイベントが開催されました。当日は、600人のボランティアが市内各所に本を設置したほか、歌手や俳優、スポーツ選手、作家等60人以上も参加して、自身のお気に入りの本を街中に置いたようです。また、今回のブッククロッシングは、マドリードの若者を社会的排除の危険性から守るためのプログラムも兼ねており、設置された本が2011年4月24日までにイベントのウェブサイトで2度登録されると、イベントを後援した“Mahou Sin”社から、1冊につき3ユーロが市当局の若者支援事業に寄付されることになっているようです。ちなみに、設置された本の中には、2010年にノーベル文学賞を受賞したバルガス・リョサ(Vargas LLosa)氏の最新作(サイン入り)も含まれているとのことです。

Bookcrossing Madrid
http://www.lamayorliberaciondelibros.es/

La mayor liberación de libros de la historia (2010/11/14付け Ayuntamiento de Madridのプレスリリース)

チリの読書状況2010

2010年11月4日、チリの非営利組織“Fundación La Fuente”が、チリの読書状況を調査した結果を、「チリと本 2010」“Chile y los Libros 2010”として公表しました。これは、10月29日から11月14日まで、チリのサンチャゴで開催されていた「第30回サンチャゴ 本の国際フェア」の場で公開されたものです。“Fundación La Fuente”は、2006年以来2年ごとに同様の調査を実施しており、今回で3回目となるようです。調査結果は、サンチャゴを含むチリ国内の主要都市に住む、15歳以上の男女1,001名に対する電話調査に基づくものとのことです。レポートでは、「読書習慣」「新聞・雑誌・インターネットの購読」、「本の購入」、「図書館の利用」、そして「電子書籍」の各項目に分けて結果がグラフ化されています。このうちいくつかを挙げると以下のとおりのようです。
・読書習慣がある、あるいは時々読むと答えた人は47.2%、読まない、またはほとんど読まないと答えたのは、52.8%。
・図書館の利用登録をしているかという質問に対して、93.2%が「いいえ」と回答。「はい」と答えた6.8%の人の中では、富裕層、若年層を中心として、高い割合であった。

HathiTrustに米国議会図書館(LC)等5機関が加盟、米国外からも初参加

2010年11月15日、米国の大学等による共同リポジトリ事業“HathiTrust”に、米国議会図書館(LC)、スタンフォード大学、アリゾナ州立大学、マサチューセッツ工科大学、そしてスペインのマドリード・コンプルテンセ大学が加わったようです。マドリード・コンプルテンセ大学は、米国外の機関としては初めてHathiTrustに参加したとのことで、今回の加盟により、HathiTrustの参加機関は52機関となったようです。

HathiTrust adds new members, goes global (2010/11/15付け University of Michiganのニュース)
http://ns.umich.edu/htdocs/releases/story.php?id=8121

QuickWire: HathiTrust’s Newest Partners Include Library of Congress, U. of Madrid (2010/11/15付け Chronicle of Higer Educationの記事)

公共図書館のインターネットサービスの利用に関する調査(日本)

インターネットコムが、gooリサーチと共同で実施した、公共図書館のインターネットサービスの利用に関するアンケート調査の結果を公表しています。公共図書館のインターネットサービスを「よく利用する」「時々利用する」と回答した人は合わせて36.7%とのことです。また、実現してほしいサービスとして、借り出し予約(49.7%)や蔵書検索(48.1%)、電子書籍の閲覧(47.6%)が上位を占めているようです。

電子書籍の閲覧に興味――図書館とインターネットに関する調査(japan.internet.com 2010/11/16付けの記事)
http://japan.internet.com/research/20101116/1.html

11月 15日

ニューヨーク公共図書館、ビジネスプランのコンペ“New York StartUP! 2011”の実施を発表

米国ニューヨーク公共図書館(NYPL)が、ビジネスプランのコンペ“New York StartUP! 2011 Business Plan Competition”を実施すると発表しています。2010年に引き続き2回目になるとのことで、1位に選ばたプランの考案者には15,000ドルが贈られるとのことです。

The New York Public Library Presents New York StartUP! 2011 Business Plan Competition for New York-Based Startup Entrepreneurs(NYPLのプレスリリース)
http://www.nypl.org/press/press-release/2010/11/12/new-york-public-library-presents-new-york-startup-2011-business-plan-

米国都市図書館協議会、持続可能な地域社会の創出を目標とした、地方自治体との連携に関するレポートを公開

2010年11月8日、米国の都市図書館協議会(Urban Libraries Council: ULC)が、“Partners for the Future: Public Libraries and Local Governments Creating Sustainable Communities”というレポートを公開しました。同日付けのULCのプレスリリースによると、このレポートは、公共図書館と地方自治体が、「経済的活力」(economic vitality)、「環境の質」(environmental quality)、「社会的公平性」(social equity)という3つの最終目標をどのように達成するか、その事例を紹介すると共に、公共図書館と地方自治体の連携について検証したものであるとのことです。ULCは、このレポートを刊行した目的について、公共図書館に持続可能な地域社会を創るための手段としての資格を与え、地方自治体と図書館がそのために起こす活動を結び付けるためであると述べています。

Urban Libraries Seek Local Governments as a Partner in Sustainability Measures (2010/11/8付け Urban Libraries Councilのプレスリリース)

【イベント】図書館サービス計画研究所が図書館総合展でセミナーを開催(11/24)

図書館サービス計画研究所が、2010年11月24日に、第12回図書館総合展の会場で「今日から使える図書館ブランディングセミナー -図書館魅力再発見計画-」と題するセミナーを開催します。

今日から使える図書館ブランディングセミナー -図書館魅力再発見計画-
http://d.hatena.ne.jp/sogoten/20101102/p6

主催セミナー(図書館サービス計画研究所)
https://sites.google.com/site/tosaken23/shusai-semina

参考:
CA1728 - 研究文献レビュー:図書館の「広報」は進化しているか?―説明責任と自己アピールの時代に求められる理論と実践― / 仁上幸治
http://current.ndl.go.jp/ca1728

世界で最も厚い本の記録を更新か(インドネシア)

2010年11月11日付けのReutersの記事が、インドネシアにある世界記録博物館の館長の話として、米国のオバマ大統領のインドネシア訪問にあわせて出版されたオバマ大統領に関する本が、世界で最も厚い本の記録を更新したと伝えています。本のタイトルは、“The Collection, Obama and Pluralism”で、ページ数は5,472ページ、厚さは34センチメートルとのことです。ちなみに、これまで世界一厚いとされていた本は、英国のアガサ・クリスティーによる限定版『ミス・マープル選集』の4,032ページ(厚さ32.2センチメートル)だったようです。

インドネシアで5472ページの「オバマ本」、厚さ34センチ (2010/11/11付け Reutersの記事)
http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPJAPAN-18114620101111

Indonesian Book on Obama Sets Record for Thickest Book (2010/11/10付け Epoch Timesの記事)
http://www.theepochtimes.com/n2/content/view/45746/

参考:
世界最大?の本が発売へ(オーストラリア)

英国研究情報ネットワーク(RIN)、英国における研究活動の情報支援に関するレポートを刊行

2010年11月12日、英国の研究情報ネットワーク(RIN)が、英国の大学研究者に対する情報支援サービスについて調査した結果を、“Research Support Services in UK Universities report”として公表しています。このレポートでは、研究支援サービスの本質とその範囲、優良事例の紹介等がまとめられているとのことです。なお、この研究はOCLC Researchと共同で実施されたもので、米国における同様の調査結果については、すでに2010年6月16日にOCLCのウェブサイトで"A Slice of Research Life: Information Support for Research in the United States"として公開されています。

Research Support Services in UK Universities report
http://www.rin.ac.uk/system/files/attachments/Research_Support_Services_in_UK_Universities_report_for_screen.pdf

機関リポジトリに関する英文文献集“Institutional Repository Bibliography”第3版

2010年11月15日、機関リポジトリに関する英文文献集“Institutional Repository Bibliography”のversion 3が公開されました。これまでと同様、主に2000年以降のものを対象として、テーマごとに文献がまとめられています。前回のバージョンと比べ、機関リポジトリにおける電子学位論文(Electronic Theses and Dissertations in Institutional Repositories)と参考文献一覧(Appendix A. Related Bibliographies)が新たに追加されたようです。

Institutional Repository Bibliography version 3
http://digital-scholarship.org/irb/irb.html

Version Three of the "Institutional Repository Bibliography" Now Available from Digital Scholarship (2010/11/14付け Resource Shelfの記事)
http://web.resourceshelf.com/go/resourceblog/61969

参考:

内閣府、公文書等の管理に関する法律施行令案へのパブリックコメントを受付中

2010年11月6日から、内閣府が「公文書等の管理に関する法律施行令案」へのパブリックコメントを受け付けています。これは、「公文書等の管理に関する法律」(平成21年法律第66号)が成立したことに伴い、所要の事項を規定するために制定されるものです。パブリックコメントの受付期間は、11月6日から12月5日(必着)までとのことです。

公文書等の管理に関する法律施行令案についての意見の募集について【意見募集期間:11月6日~12月5日】(内閣府のトピックス 2010/11/8付けの項目に該当記事があります)
http://www.cao.go.jp/topics.html

11月 12日

2010年チリ地震被災地域の児童・学生への電子図書館50館の寄贈計画

2010年11月11日、チリのVTRというメディア関連企業が、同じくメディア関連企業のLiberty Globalとユニセフの協力を得て、2010年2月27日にチリ中部で発生した地震で被災した同地域の児童・学生に対して、電子図書館と電子書籍端末、そして電子書籍を寄贈する計画を発表しました。「チリのための電子図書館」(Bibliotecas Digitales para Chile)と名づけられたこのプロジェクトでは、電子図書館50館を被災した地域にある教育施設内に設置し、1つの電子図書館あたり50個の電子書籍端末を寄贈するようです。また、電子図書館には、スペイン語の児童書等を出版する“Ediciones SM”社から寄贈された電子書籍50タイトルがあらかじめ登録されており、児童・学生は端末を通じて自由にダウンロードして利用できるようにする計画とのことです。

VTR concreta inédita innovación tecnológica y entrega 50 Bibliotecas Digitales en zona afectada por terremoto (2010/11/11付け VTRのプレスリリース)

“Europeana Open Culture 2010”の講演資料と動画が公開

2010年10月14日と15日に、オランダのアムステルダムで開催された“Europeana Open Culture 2010”のカンファレンスの講演資料と動画が公開されています。“Europeana Open Culture 2010”は、資料をデジタル化し、オープンな形で利用できるようにすることで、博物館・図書館・文書館がどのように公共的な価値を生み出すことができるかを焦点に開催されたようです。また、カンファレンスの基調講演では、大英博物館でWikipediaのプロジェクトに関わったLiam Wyatt氏と、GoogleブックスのJames Crawford氏の2人が登壇したとのことです。

Presentation tab (講演資料を掲載しているEuropeanaのページ)
http://version1.europeana.eu/web/europeana-plenary-2010/presentations

Thank you for attending Europeana Open Culture 2010 (Europeana Open Culture 2010のウェブサイト)
http://version1.europeana.eu/web/europeana-plenary-2010/

YouTubeでのEuropeanaEUのページ

英国ロンドンの公共図書館130館が閉館の危機に

2010年11月10日付けウェブ版のEvening Standard紙に、英国ロンドンの公共図書館の約3分の1にあたる130館が、予算削減によって閉館の危機にあることが明らかになったという記事が掲載されています。また、翌日11月11日の同紙の記事には、著名作家らによる予算削減に対する反対の声が掲載されています。

130 libraries in the capital face axe in spending cuts (2010/11/10付け Evening Standardの記事)
http://www.thisislondon.co.uk/standard/article-23896258-130-libraries-in-the-capital-face-axe-in-spending-cuts.do

総務省の「新ICT利活用サービス創出支援事業」が事業仕分けの対象に

2010年11月15日から開始される政府の「事業仕分け第3弾」において、総務省の「新ICT利活用サービス創出支援事業」が、対象事業の一つとしてあげられています。

電子書籍中間フォーマット策定やEPUB日本語化が、事業仕分けの対象に?(2010/11/12付けINTERNET Watchの記事)
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20101112_406234.html

事業仕分け第3弾
http://www.shiwake.go.jp/

参考:
総務省、「新ICT利活用サービス創出支援事業」(電子出版の環境整備)の採択案件を発表
http://current.ndl.go.jp/node/17017

米国連邦準備制度のワーキンググループが電子書籍の市場を調査したレポートを公開

2010年10月14日付けで、米国の中央銀行である連邦準備制度付属の図書館の電子書籍ワーキンググループが、電子書籍の市場調査をまとめたレポート“EBooks in Special Libraries:Final Report of the Federal Reserve System Libraries Work Group on EBooks”を公開しています。執筆者はフィラデルフィア連邦準備銀行のLuke Mueller氏です。これは、連邦準備制度付属の図書館にとって役立つサービスを発見することを目的に行われたもので、経済及びビジネス関連の電子書籍を扱う、10の電子書籍アグリゲータ、6つの小売業者、23の出版社を対象に、電子書籍タイトル数や価格設定など数項目を基準に調査したものとのことです。

EBooks in Special Libraries:Final Report of the Federal Reserve System Libraries Work Group on EBooks
http://www.governmentinfopro.com/files/fed-libraries-e-books-report--10-2010.pdf

プリントアウトした紙でウェブ情報を保存しようとする試み“A Paper Internet”

プリントアウトした紙でウェブ情報を保存しようとする“A Paper Internet”という試みが、ボランティアにより行われているようです。縮小印刷でプリントアウトした紙をナイロンに包んで木の箱に入れ、エポキシ樹脂で周囲を固めて密封した「タイムカプセル」を作るというもので、現時点では、Linux0.1のソースコードを印刷したものなどが作成されているとのことです。ウェブサイトには、タイムカプセルを作る詳しい手順等も記載されています。

A Paper Internet
http://carlos.bueno.org/2010/09/paper-internet.html

Saving the web, one page at a time.
http://www.paperinternet.org/

ノルウェーのBIBSYSがOCLCのウェブスケール図書館業務管理システムを採用へ

ノルウェーの大学図書館、研究図書館、国立図書館が参加しているコンソーシアムBIBSYSとOCLCは、OCLCの提供するウェブスケール図書館業務管理システムを採用することで合意したとのことです。

BIBSYS selects OCLC’s Web-scale Management Services(2010/11/9付けOCLCのプレスリリース)
http://www.oclc.org/news/releases/2010/201055.htm

BIBSYS
http://www.bibsys.no/norsk/

参考:
OCLCのウェブスケールの図書館管理システムが本格運用に向けて前進
http://current.ndl.go.jp/node/16431

New York Times、2011年初めにも電子書籍のベストセラーリストの公表へ

2010年11月10日、New York Timesが、2011年初めにも電子書籍(フィクション・ノンフィクション双方)のベストセラーリストの公表を始めると発表しています。これはデジタル出版物の売上とその影響力が拡大していることを受けて開始されるもので、そのリストは、出版社、書店等からの週次のデータを基に作成されるとのことです。

Times Will Rank E-Book Best Sellers (2010/11/10付け New York Timesのニュース)
http://www.nytimes.com/2010/11/11/books/11list.html?_r=1

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