アーカイブ - 2010年 10月

10月 8日

ニューヨーク公共図書館の次期館長はアマースト大学学長のMarx氏に(米国)

米国のニューヨーク公共図書館(NYPL)は、2011年7月からの次期館長として、アマースト大学学長で政治学者のAnthony W. Marx氏を選出したと発表しています。

New York Public Library Names Dr. Anthony Marx Next President(NYPLのプレスリリース)
http://www.nypl.org/press/press-release/2010/10/06/new-york-public-library-names-dr-anthony-marx-next-president

Presidential Transition(アマースト大学のサイトの情報)
https://www.amherst.edu/aboutamherst/news/special_announcements

New York Public Library Will Name Anthony W. Marx as New President(2010/10/5付けNY Timesの記事)
http://artsbeat.blogs.nytimes.com/2010/10/05/new-york-public-library-will-name-anthony-w-marx-as-new-president/

Elsevier社、雑誌掲載論文を雑誌刊行より先に論文単位でオンライン刊行する出版モデルを発表

Elsevier社は、雑誌掲載論文を雑誌刊行より先に論文単位でオンライン刊行する出版モデルを開始すると発表しています。最終版として巻・号やページ番号なども付いた引用可能な論文が、掲載される雑誌の刊行を待たずに論文単位で刊行されるとのことです。このモデルにより、論文の刊行が、平均で7週間速くなるとしています。

Elsevier Introduces Article-Based Publishing to Increase Publication Speed(2010/10/6付けElsevier社の発表)
http://www.elsevier.com/wps/find/authored_newsitem.cws_home/companynews05_01704

英国学校図書館協会、School Librarian of the Year 2010を発表

英国学校図書館協会(School Library Association)が、優れた功績を収めた学校図書館員を表彰する“School Librarian of the Year Award 2010”の受賞者を発表しています。同賞は2004年から始められており、2010年は初めて受賞者が2人選ばれたとのことです。

School Librarian of the Year Award 2010
http://www.sla.org.uk/slya-2010.php

ハーバード大学図書館ダーントン館長、「国立デジタル図書館」構想を語る

2010年10月1日に、ハーバード大学内で、米国に「国立デジタル図書館」(National Digital Library)を設立する構想についての非公式の会議が開催されたようです。中心人物は同大学図書館長のダーントン氏で、“New York Review of Books ”のサイトに、その会議でのダーントン館長の講演を基にした文章が掲載されています。文章中でダーントン氏は、ジェファソンやフランクリンといった米国建国の父たちの思想を援用しながら、住んでいる地域に関わりなくインターネットを通じて誰もが文化遺産にアクセスできるデジタル図書館の重要性を訴えています。そして、課題がないわけではないものの、これまでのデジタル化・連携の取組みや他国の経験から学びながら、実現に向けて取組むべきだ、としています。
 また、The Chronicle of Higer Educationに掲載されているダーントン氏のインタビューでは、次のようなことが述べられています。
・最大の問題は資金よりも著作権(特に孤児作品についてのもの)であること
・この取組みはGoogleを敵視しているものではないこと
・次のステップは、資金調達のための財団設立、政界からのサポートを得るために文化機関のリーダーがまとまること

英国図書館(BL)、中東やイスラム圏をテーマにした博士論文400件をデジタル化公開

英国図書館(BL)は、北米の研究図書館センター(CRL)とともに、中東やイスラム圏をテーマとした博士論文400件をデジタル化したと発表しています。また、それらの博士論文は、BLの学位論文ポータル“EThOS”(Electronic Theses Online)を通じて提供され、研究者は無料でダウンロードすることができるようです。

EThOS (Electronic Theses Online)
http://ethos.bl.uk/

Unlocking doctoral research (2010/10/8付け BLのプレスリリース)
http://www.bl.uk/news/2010/pressrelease20101008.html

参考:
イスラム研究の博士論文1,000件をオンラインで利用可能に(英国)
http://current.ndl.go.jp/node/16269

ユネスコ、ICTを通じた障害者の社会的包摂に関するレポートを公開

2010年10月7日、ユネスコは、ICTを通じた障害者の社会的包摂に関するレポート“Consultative Meeting on Mainstreaming Information and Communication Technologies(ICTs) for Persons with Disabilities to Access Information and Knowledge”を公開しました。このレポートは、ユネスコが“Global Initiative for Inclusive Information and Communication Technologies”と共同で行った専門家会議の成果をまとめたもので、その会議では、障害を持った人々がICTを通じて知識や情報へアクセスし、社会的包摂を実現するために、ユネスコがその参加国に対して行うべき支援について論じられたとのことです。

Consultative Meeting on Mainstreaming Information and Communication Technologies(ICTs) for Persons with Disabilities to Access Information and Knowledge

EDUCAUSE、2009年度コアデータサービスのレポート(要約版)を公開

2010年10月6日、米国の高等教育機関に関するNPOである“EDUCAUSE”が、2009年度のコアデータサービスの要約版レポートを公開しました。コアデータサービスとは、EDUCAUSEが調査した、高等教育機関における情報技術環境やその実践に関する実例データを、参加機関に対して提供するサービスです。EDUCAUSEの参加機関は、このサービスをITに関する計画立案や意思決定のために利用しているようです。今回公開された要約版のレポートでは、900機関以上の調査データに基づき、「IT組織・体制・企画立案」、「財政・マネージメント」、「教員・学生のPC環境・利用状況」、「ネットワークおよびセキュリティ」、「情報システム」、以上の5項目に分けて解説されています。

EDUCAUSE Core Data Service Fiscal Year 2009 Summary Report
http://net.educause.edu/apps/coredata/reports/2009/index.asp?bhcp=1

New Core Data Annual Summary Report Available for Download (2010/10/6付け EDUCAUSEのプレスリリース)

フランス国立図書館、Microsoftと提携してGallicaのコンテンツをBingからアクセス可能に

フランス国立図書館(BNF)が、同館の電子図書館であるGallicaのコンテンツ125万件をMicrosoft社が提供する検索エンジンBingからアクセス可能にすることでMicrosoft社と合意したようです。現在開発中のフランス版Bingの提供開始に合わせて、2011年からアクセスできるようにする予定とのことです。

La BnF et Microsoft signent un accord facilitant
l’accès au patrimoine numérisé par la BnF
http://www.bnf.fr/documents/cp_accord_bnf_microsoft.pdf

La BNF préfère Microsoft à Google(Figaro 2010/10/7付けの記事)
http://www.lefigaro.fr/medias/2010/10/07/04002-20101007ARTFIG00806-la-bnf-prefere-microsoft-a-google.php

Microsoft's Bing Gains Access to France's Archives(ABC News 2010/10/7付けの記事)

世界最大?の本が発売へ(オーストラリア)

オーストラリアの出版社が、6フィート×9フィート(180cm×270cm)の超大型本を、世界最大の本として発売予定とのことです。世界各地の地図や名所の写真などを内容とする“EARTH, Platinum edition” というタイトルで、限定31部発行で10万ドルで販売予定とのことです。

‘World’s biggest book’ goes on sale for $100,000 (2010/10/6付けMSNBCの記事、写真あり)
http://today.msnbc.msn.com/id/39543643/ns/today-books/

"'World's Biggest Book' Goes on Sale For $100,000"(2010/10/7付けResourceshelfの記事)
http://web.resourceshelf.com/go/resourceblog/61095

10月 7日

デジタル形式での歴史研究、その成果の発表場所を欠く(記事紹介)

2010年10月5日の“The Chronicle of Higher Education”に、デジタル形式での歴史研究の発表を巡る問題が掲載されています。記事では、アメリカ歴史学協会の“Robert Townsend”氏による、4,000名の歴史研究者を対象とした調査を紹介しており、その調査対象者の多くがデジタル形式での研究成果(例えば、インタラクティブな地図やオンラインデータベース等)の発表に挑戦したいと考えているものの、それをオンラインで発表できる学会誌がごくわずかしか存在しないことを指摘しています。そのため、現在、デジタル形式で歴史研究を行っている研究者は、その成果の多くを伝統的な学会誌以外の領域で、すなわちブログやWikipediaなどで公開しているとのことです。また記事では、デジタル形式で歴史研究を発表できるようにするためのプロジェクト“Sustaining Digital History Project”や、デジタル形式での歴史研究の成果の具体例として、ヴァージニア大学の“The Texas Slavery Project”やスタンフォード大学の“The Spatial History Project”等を紹介しています。

米国カンザス大学図書館、フットボールチームの得点に応じて資金援助を受けるプログラムを発表

米国のカンザス大学図書館が、アメリカンフットボールのチームが得点するごとに資金援助を受けるというファンドレイジングのプログラム“Gridiron Gifts Football Challenge”を発表しています。プログラムの参加者は、2010-2011シーズンに同大学のフットボールチームがタッチダウンを決めるごとに自ら設定した金額を図書館に援助するとのことです。

Kansas Athletics and KU Libraries announce Gridiron Gifts fundraiser(カンザス大学のニュースリリース)
http://www.news.ku.edu/2010/october/1/gridiron.shtml

Gridiron Gifts for KU Libraries
http://www.lib.ku.edu/gridirongifts/

英国情報システム合同委員会(JISC)、“Open Planets Foundation”に参加

2010年10月1日、英国情報システム合同委員会(JISC)が、長期デジタル保存を目指した非営利団体“Open Planets Foundation”(OPF)に参加を表明しました。JISCは、今後、英国内の主要大学に対して、デジタル遺産を保存するために、ヨーロッパ規模での取組みに中心的な役割を担うように働きかけを行うほか、高等教育機関の関心をデジタル保存技術の開発に向けさせ、より多くの高等教育機関がデジタル資料をより効果的に保存するための課題に取り組むことができるようにするとのことです。

Universities given key role in securing the UK’s digital legacy (2010/10/1付け JISCのニュース)
http://www.jisc.ac.uk/news/stories/2010/10/preserve.aspx

Higher Education sector given key role in securing the UK’s digital legacy (2010/10/1付け Open Planets Foundationの記事)
http://www.openplanetsfoundation.org/node/558

OCLC、音楽のメタデータ提供サイト“allmusic”と連携

OCLCが、All Media Guide社及びRovi社と連携し、音楽のメタデータを提供するウェブサイト“allmusic”の情報をWorldCatに追加すると発表しています。allmusicが持つ、25万件分のポップスやクラシック音楽のジャンルや収録タイトル、演奏時間、レート、レビューなどの情報がWorldCatで提供されるとのことです。

NEW for WorldCat.org: More music metadata(OCLC)
http://www.oclc.org/news/announcements/2010/announcement504.htm

スウェーデンからのEuropeanaへの登録件数が120万件を突破

2010年10月6日、デジタル化した欧州の文化遺産を提供する“Europeana”は、スウェーデンからのEuropeanaへの登録件数が120万件を突破したと発表しています。

Swedish institutions add 1.2 million items to Europeana (2010/10/6付け Europeanaの記事)
http://version1.europeana.eu/web/guest/news/-/blogs/swedish-institutions-add-1-2-million-items-to-europeana

『カレントアウェアネス-E』180号発行

E1104 - 英国図書館,今後10年の方針を示す「2020年ビジョン」を発表

 2010年9月17日,英国図書館(BL)は,今後10年間の方針等を示した文書「2020年ビジョン」(2020 Vision)を発表した。情報,メディア,出版等の分野の専門家の見解に基づく今後10年間の動向予測を踏まえ,世界の情報ネットワークのハブであり続けるための方針が示されている。...

E1103 - 大学図書館の価値に関する報告書(米国)

 2010年9月,米国の大学・研究図書館協会(ACRL)は,大学図書館の価値に関する報告書“Value of Academic Libraries: A Comprehensive Research Review and Report”を公表した。本報告書の執筆はシラキュース大学のオークリーフ(Megan Oakleaf)氏が担当している。...

E1102 - 財政難の状況下での公共図書館における有料サービス(米国)

 Library Journal誌の2010年9月15日号に,米国の公共図書館における有料サービスや収入獲得策の実施状況等に関する,同誌の調査に基づく記事が掲載された。その概要を紹介する。...

E1101 - 生涯学習における博物館・図書館・文書館の役割(英国)

 2010年9月3日に,英国の生涯学習に関する調査プロジェクト“Inquiry into the Future for Lifelong Learning”が,『博物館・図書館・文書館はどうすれば生涯学習に貢献できるのか』(How museums, libraries and archives contribute to lifelong learning)と題した報告書を刊行した。このプロジェクトは,成人の継続教育に関する国立の機関である“The National Institute of Adult Continuing Education”(NIACE)が2007年に開始したものである。...

E1100 - 公共図書館の情報を伝えるためのキャンペーン(英国)

 2010年9月6日、英国で「図書館のための声」(Voices for the Library)というキャンペーンが始まった。このキャンペーンは、マンチェスター大学の情報センターに勤務するルドック(Bethan Ruddock)氏や、ロンドンの公共図書館員のグリーン(Gary Green)氏など、館種を超えた有志9名により、ボランティアで運営されている。...

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