アーカイブ - 2010年 10月

10月 15日

フランス国立図書館、UNIMARCマニュアル第3版のフランス語訳をウェブサイトで公開

フランス国立図書館(BNF)が、国際図書館連盟(IFLA)が2008年に刊行した英語版の「UNIMARCマニュアル第3版」(UNIMARC Manual: Bibliographic Format. 3rd ed.)の一部をフランス語に翻訳し、ウェブサイトで公開しています。

Manuel UNIMARC : format bibliographique(BNF)
http://www.bnf.fr/fr/professionnels/anx_formats/a.unimarc_manuel_format_bibliographique.html

英国図書館(BL)で研究の未来をテーマにしたイベントが開催される

2010年10月12日から2011年7月16日まで、英国図書館(BL)で研究の未来をテーマにしたイベント“Growing Knowledge”が開催されています。イベントでは、ソニーの360度裸眼立体視ディスプレイや、MicrosoftのSurface Tableなど、インタラクティブな研究環境における、これまでにない新しい研究ツールや、思考を刺激するコンテンツ、未来のデザインを展示しているようです。このイベントの目的は、来場者に研究がどのように変わっているのかを体験してもらい、未来の図書館で何を経験したいのかを問いかけることにあるようです。BLのe-戦略及び情報システム局のRichard Boulderstone氏は、「このイベントは、BLにとって、未来の研究環境で果たすべき役割を見出す機会となるだろう」とコメントをしています。

Growing Knowledge: The evolution of research
http://www.growingknowledge.bl.uk/

読み終わった本の寄贈を募り、読書環境の不十分な施設に届ける「ブックリボン」事業

財団法人出版文化産業振興財団(JPIC)は、読み終わった本や本棚に眠っている本を寄贈してもらい、読書環境の整わない施設に送る事業「ブックリボン」を実施すると発表しています。集まった本は、クリーニングされた後、児童館、児童福祉施設、在外日本人文庫、矯正施設などに送られるとのことです。募集期間は2010年10月23日から11月30日まで(10万冊に達した時点で募集終了)となっています。

ブックリボン
http://www.jpic.or.jp/bookribbon/index_pre.html

第1回国立電子図書館イベロアメリカカンファレンスの講演資料と動画が公開

2010年9月8日から10日にかけて、南米チリのサンチャゴで開催された、第1回国立電子図書館イベロアメリカカンファレンス(la Primera Conferencia Iberoamericana de Bibliotecas Nacionales Digitales)の、講演者の資料と動画が公開されています。講演資料には、中南米各国の電子図書館事業の紹介のほか、中南米の法定電子納本と知的財産権に関するもの、メタデータ共有の問題に関するもの、そして中南米とスペイン、ポルトガルによるイベロアメリカ電子図書館(Biblioteca Digital Iberoamericana)の進捗報告等があるようです。

la Primera Conferencia Iberoamericana de Bibliotecas Nacionales Digitales - Programa de la Conferencia
http://conferencia2010.bn.cl:90/main/pagina/15

専門図書館による情報提供の価値に関する文献リスト(英国)

英国の図書館・情報専門家協会(CILIP)が、専門図書館や情報提供サービスによる情報提供の価値に関する文献を集めたリストを公開しています。ビジネスにおける情報の重要性についての調査や、情報提供機関の価値についての調査など、58の調査や文献等が、原資料へのリンク付きで紹介されています。

Special library and information services resources lists
http://www.cilip.org.uk/get-involved/advocacy/special-library-information-services/Pages/special-library-resources-list.aspx

10月 14日

欧州委員会(EC)、EU市民のデジタル環境に関する調査結果を公表

2010年10月13日、欧州委員会(EC)は、EU市民のデジタル環境に関する調査結果“eCommunications household survey: The results of a special Eurobarometer survey”を発表しました。これは、2009年11月13日から12月19日まで、EUの27カ国(1か国あたりの回答者平均1000世帯)の27,000世帯を対象に、インターネットや電話、テレビの利用に関して行われたアンケート結果に基づくものです。調査結果によると、2007年に行われた同様の調査と比較して、EU市民のデジタル環境への対応は進んでいるものの、デジタル環境にかかるコストや、そのサービスとセキュリティの品質について懸念しているとのこと等が明らかになったようです。

eCommunications household survey: The results of a special Eurobarometer survey
http://ec.europa.eu/information_society/policy/ecomm/library/ext_studies/index_en.htm#2010

米国インディアナ大学等、米国のフォークロアのポータルサイト“Open Folklore”を公開

2010年10月11日、米国のインディアナ大学は、米国フォークロア協会“American Folklore Society”と共同で開発を続けてきた、米国のフォークロアのポータルサイト“Open Folklore”を公開したと発表しています。

Open Folklore
http://www.openfolklore.org/

Indiana University and American Folklore Society launch Open Folklore Portal (2010/10/11付け Indiana Universityのプレスリリース)
http://newsinfo.iu.edu/news/page/normal/15922.html

米国国立公文書館(NARA)とバージニア大学出版局が米国建国期の歴史資料のオンライン公開へ

米国国立公文書館(NARA)内に設置されている、歴史資料の保存や刊行等を行う“National Historical Publications and Records Commission”が、バージニア大学出版局と提携を結び、米国建国期の歴史資料をインターネットを通じて無料で公開するプロジェクトを行うと発表しています。公開される資料は、ジョージ・ワシントンやベンジャミン・フランクリン等の刊行資料です。プロジェクトのウェブサイトは、プロトタイプ版が2011年10月までに、本番環境が2012年6月までに公開され、その後も順次資料が追加公開されるとのことです。

National Archives to Put the Founders Online (2010/10/12付け NARAのプレスリリース)
http://www.archives.gov/press/press-releases/2011/nr11-05.html

南カリフォルニア大学図書館、LGBT関連の大規模なコレクションを譲り受ける

米国の南カリフォルニア大学(University of Southern California)図書館が、LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー)のアーカイブ“ONE National Gay & Lesbian Archives”から、LGBTの文化や歴史に関する世界最大規模の研究用コレクションを寄贈されたと発表しています。

USC Libraries Become Home to Largest LGBT Research Collection(南カリフォルニア大学のプレスリリース)
http://uscnews.usc.edu/university/usc_libraries_become_home_to_largest_lgbt_research_collection.html

【イベント】文部科学省、シンポジウム「ディスカバー図書館2010」を開催(10/25)

文部科学省は、「国民読書年」を契機に読書推進に向けた図書館の活動を促進するとともに、地域の情報拠点としての取組の充実に向けた協議を行うことを目的として、シンポジウム「ディスカバー図書館2010」を2010年10月25日に開催すると発表しています。公共図書館等からの事例報告やパネルディスカッション等が予定されています。

「ディスカバー図書館2010」の開催について(2010/10/13付け文部科学省の報道発表)
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/22/10/1298376.htm

10月 13日

米国議会図書館、全米ブックフェスティバルの記録を公開

米国議会図書館(LC)が、2010年9月25日に開催された第10回全米ブックフェスティバルの講演記録や写真等をウェブ上で公開しています。

2010 National Book Festival Sights and Sounds(LCのニュースリリース)
http://blogs.loc.gov/loc/2010/10/2010-national-book-festival-sights-and-sounds/

国立情報学研究所、大規模コンソーシアムを形成するための協定を締結

国立情報学研究所(NII)が、国立大学図書館の電子ジャーナル・コンソーシアムである「JANUL」と公私立大学図書館のコンソーシアム「PULC」の連携を強化し、新たな組織の立ち上げに向けて、国公私立大学図書館と協定を締結すると発表しています。また、締結内容には機関リポジトリの構築促進や総合目録データベースの強化なども含まれているとのことです。

世界有数の大規模コンソーシアムの誕生へ ―電子ジャーナルの安定的な確保と提供に向けて―(NIIのニュースリリース)
http://www.nii.ac.jp/news/2010/1013/

英国研究会議(RCUK)、研究が英国の将来の発展に果たす役割について論じたレポートを刊行

2010年10月13日、英国研究会議(RCUK)が“Research for our Future: UK business success through public investment in research”というレポートを刊行しました。これは、英国における研究への公的資金投入の事例や英国の今後の発展にとって研究に対する援助がなぜ必要なのかを論じたもので、さらに、レポートには、英国経済と研究活動との連携に関するケーススタディも収録されています。レポートでは、研究に対する公的資金投入の継続は、英国のビジネス・産業界の成功にとって欠かせないものであること、基礎的な知識のブレークスルーによって、大規模かつ息の長い生産力の進歩を得ることにつながる、等が指摘されているようです。

Research for our Future: UK business success through public investment in research
http://www.rcuk.ac.uk/aboutrcuk/publications/corporate/researchforourfuture.htm

1876年以前の米国の図書館に関するデータベース“ALB1876: American Libraries before 1876”

2004年に米国プリンストン大学の“the Davies roject”によって公開された、1876年以前の米国の図書館に関するデータベース“ALB1876: American Libraries before 1876”に、現在、9800館を超すデータが登録されているようです。このデータベースは、もともとノースカロライナ大学のHaynes McMullen名誉教授がカードとして記録していたもので、現在そのデジタル化を進めているものです。データベースは、図書館名、図書館のタイプ、州、市もしくは町、設立年等の14の項目で検索可能です。

ALB1876: American Libraries before 1876
http://www.princeton.edu/~davpro/databases/index.html

ボランティアによる航海記録の解読を基に、過去の気候状態の解明を目指す“Old Weather”プロジェクト

2010年10月12日、オクスフォード大学や英国情報システム合同委員会(JISC)、“International Atmospheric Circulation Reconstructions over the Earth”等が、“Old Weather”というプロジェクトを発表しました。これは、第一次世界大戦期の英国海軍の航海記録をもとに、当時の気候状況を探るものです。ただ、航海記録が手書き史料で機械での判読が困難であるため、プロジェクトでは、航海記録を解読とデータ作成を行うボランティアの参加を広く求めているようです。参加したボランティアは、1905年から1929年までの280艦の記録を解読し、その航行ルートをOld Weatherのウェブサイト内に記録するようです。そして、作成されたデータをもとに気候学者や歴史研究者が研究を行うとのことです。このプロジェクトについて、JISCのプロジェクトマネージャーの“Alastair Dunning”氏は、「複雑な科学の問題の解明は、これまで大学キャンパス内の研究所に限られていた。しかし、Old Weatherのようなウェブサイトを使えば、一般の人も気候変動の背後にある原因を実証するデータを明らかにするという重要な役割を担うことができる。

10月 12日

大英博物館館長、博物館間での資料貸出の意向を表明

大英博物館(British Museum)館長のマクレガー(Neil MacGregor)氏が、英国の博物館協会(Museums Association)の会議の場で、国内及び国外の博物館への所蔵資料の貸出を実施したい考えを示したようです。博物館のコレクションが1か所にとどまる必要はなく、様々な場所で様々な仕方で提供することができる、とも述べられたようです。英国内の4つの国立博物館では、国内での資料の共有に向けた調査を行っているとのことです。

MacGregor: museums can be lending libraries(Museums Associationのニュースリリース)
http://www.museumsassociation.org/news/05102010-macgregor-museums-can-be-lending-libraries

英国グロスターシャー州図書館、利用されない資料をオークションに出品

英国グロスターシャー州図書館が、利用頻度が低く、地域に直接的な関係のない資料700点をオークションに出品すると報じられています。資料の中には、18世紀の地形図といった貴重な資料も含まれるようです。出品による収入は5,000ドルから7,000ドルになると見込まれているようです。

Unused Gloucestershire library stock to be auctioned(BBC News 2010/10/10付けの記事)
http://www.bbc.co.uk/news/uk-england-gloucestershire-11510805

米国Creative Commons、パブリックドメインマークを発表

2010年10月11日、米国のCreative Commonsが、著作権保護対象外の資料をインターネットを通じて容易に提供できるようにするためのツールとして、パブリックドメインマーク(Public Domain Mark)を発表しました。また、Creative Commonsのプレスリリースによると、パブリックドメインマークの最初の大規模な採用者は欧州デジタル図書館“Europeana”となるとのことで、2011年半ばまでに、Europeanaのポータルサイトで提供される著作権保護対象外の資料に対しては、パブリックドメインマークがつけられるようです。なお、この件に関するEuropeana側からの発表は、10月14日から15日にオランダ・アムステルダムで開催される“Europeana Open Culture 2010 Conference”の場で行われるようです。

Public Domain Mark 1.0
http://creativecommons.org/publicdomain/mark/1.0/

オックスフォード大学ボドリアン図書館、新しい保存書庫を開設

英国オックスフォード大学ボードリアン図書館が、新しい保存書庫を開設したと発表しています。2,600万ポンドをかけて建てられた書庫は、246キロメートル分の書架を有し、840万冊の資料を収蔵可能とのことです。2011年中に、約600万冊を新しい書庫内に移動させる予定です。同館では1営業日あたりおよそ1,000冊の資料を受け入れており、新しい書庫には今後20年間分の資料を収蔵することができる見込みとのことです。

Bodleian Libraries open £26m Book Storage Facility(オックスフォード大学ボードリアン図書館のニュースリリース)
http://www.bodleian.ox.ac.uk/news/2010_oct_07

スペイン国立図書館の電子図書館に浮世絵が登録・公開される

2010年10月8日、スペイン国立図書館(Biblioteca Nacional de España)は、同館の電子図書館“Biblioteca Digital Hispánica”に、日本の浮世絵を登録・公開したと発表しています。今回公開されたのは、1963年に同館が購入した152点の浮世絵のうちの一部で、安藤広重(歌川広重)や歌川国貞(初代、二代目)、豊原国周などによる1852年から1865年頃の幕末の作品のようです。

La Biblioteca Digital Hispánicaの浮世絵コレクションの一覧
http://bdh.bne.es/bnesearch/Search.do?text=&field1val=%20jap%c3%b3n%20&numfields=1&field1Op=AND&exact=&advanced=true&field1=sede&language=es

Nueva colección en la BDH: estampas japonesas (2010/10/8付け BNEのニュース)
http://www.bne.es/es/NavegacionRecursiva/Cabecera/noticias/noticias2010/EstampasJaponesas.html

ページ