アーカイブ - 2010年 10月

10月 22日

英国出版社協会、図書館による電子書籍の貸出に関するガイドラインを発表

2010年10月21日、英国の出版社協会(the Publishers Association)が、英国の図書館・情報専門家協会(CILIP)のカンファレンスの場で、図書館による電子書籍の貸出に関するガイドラインを発表しました。ガイドラインでは、(1) 図書館の資料購入費がカバーするのは、ある一定期間にある個人に対して一つの資料を貸し出す権利である。(2) 図書館による電子書籍貸出は図書館および敷地内に限定し、利用者が図書館から電子書籍を借りるためには、図書館まで来る必要があるようにする。(3) しっかりとした地理的空間に基づく利用者区分が図書館の全てのサービスにとっては必要であり、利用者がその地域に住んでいるかどうかの確認と、地域外からの利用者に応じるための一時利用の規定を設けるようにする。(4) 利用者がダウンロードした電子書籍は一定の貸出期間(例えば2週間)が過ぎると読めなくなる、以上の4点が書かれているようです。

PA sets out restrictions on library e-book lending (2010/10/21付け The Bookseller.comの記事)

ロンドン図書館コンソーシアムの2つの図書館、蔵書管理を一元化

英国のロンドン図書館コンソーシアム(London Libraries Consortium)の2つの図書館、エンフィールド図書館(Enfield Library)とハヴァリング図書館(Havering Library)が、蔵書管理を共有することになったようです。共通の蔵書管理者を置き、収集、評価、廃棄などを一元的に管理するとのことです。これにより年間約35,000ポンドの節約になると見込まれており、コンソーシアムの他の図書館での共有も検討されるようです。

London Libraries Consortium introduces shared stock management and acquisitions(Library Technology Guides 2010/10/16付けの記事)
http://www.librarytechnology.org/ltg-displaytext.pl?RC=15126

10月 21日

マサチューセッツ工科大学図書館、オープンアクセスポリシーの施行から1年で登録記事は2,000件に

マサチューセッツ工科大学(MIT)図書館が、2009年春に採択されたオープンアクセスポリシーを同年秋に施行してから1年を経て、リポジトリのオープンアクセス雑誌コレクションに登録された学術記事の数が1,900件に達したと発表しています。2009年に刊行されたMITの構成員による記事のうち3分の1が、同コレクションに登録されたとのことです。また、これまでにダウンロードされた件数は63,000件とのことです。

In The Open: MIT Faculty Open Access Policy(MIT図書館のニュースリリース)
http://news-libraries.mit.edu/blog/open-faculty-access/4014/

In the open: Hundreds of scholarly articles are now freely available online thanks to MIT's landmark Open Access policy(MITのニュースリリース)
http://web.mit.edu/newsoffice/2010/open-access-1020.html

参考:
マサチューセッツ工科大学、オープンアクセスポリシー採択から1年

ポッドキャストを利用した図書館サービス(記事紹介)

2010年10月20日のTimes Higher Educationに、英国のブライトン大学のメディア研究者Tara Brabazon氏による“The end of ‘shhhhh’ in the library”という記事が掲載されています。記事では、主に大学での事例を紹介しつつ、ポッドキャストが、図書館員とリスナー(利用者)の間をつなぐソーシャルな役割を担うものとして、資料紹介のツールとして、また、情報リテラシー教育のプログラムを配信するものとして等の10の観点から、図書館サービスにとってのポッドキャストの有用性を紹介しています。

Tara Brabazon: The end of ‘shhhhh’ in the library (2010/10/20付け Times Higer Educationの記事)
http://www.timeshighereducation.co.uk/story.asp?sectioncode=26&storycode=413927&c=2

川崎市のプロサッカーチーム、読書推進活動の一環で紙芝居を作製

川崎市のプロサッカーチーム「川崎フロンターレ」が、2009年に引き続き川崎市教育委員会と協同で「川崎フロンターレと本を読もう!」と題する読書推進活動を、2010年10月31日からの読書週間に合わせて実施すると発表しています。2010年度の活動では、チームのマスコットである「ふろん太」を主人公にしたオリジナル紙芝居を作製し、市内の図書館に寄贈する予定で、読書の楽しさや図書館の利用方法などを伝える内容になっているとのことです。2010年10月20日に行われた紙芝居の完成発表会の場では、選手が読み聞かせを行ったようです。

「川崎フロンターレと本を読もう!」事業実施のお知らせ(川崎フロンターレのニュースリリース)
http://www.frontale.co.jp/info/2010/1018_14.html

J1川崎が紙芝居で地域貢献 中村選手が園児に読み聞かせ(MSN産経ニュース 2010/10/20付けの記事)
http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/kanagawa/101020/kng1010202258007-n1.htm

フロンターレが紙芝居作製、中村選手を読み手に保育園で初披露/川崎(カナロコ 2010/10/21付けの記事)

『カレントアウェアネス-E』181号発行

E1110 - 米国の大学図書館におけるマンガの所蔵状況<文献紹介>

 本稿で紹介するペンシルバニア州立大学図書館のマスチカ(Glenn Masuchika)らの論文は米国の大学図書館における,英語訳された日本のマンガの所蔵状況調査を試みたものである。...

E1109 - 電子情報保存に関する国際会議(iPRES2010とIIPC)<報告>

 2010年9月20日から22日の3日間にわたり,第7回電子情報保存に関する国際学術会議(7th International Conference on Preservation of Digital Objects:iPRES2010)がオーストリアのウィーン工科大学及びオーストリア国立図書館で開催された。今年の企画・運営は,前述の2機関及びオーストリアコンピュータ協会が共同で担当した。各国から電子情報の保存に関わる実務者及び研究者約290名が集まり,国立国会図書館(NDL)からは筆者を含め2名が参加した。...

E1108 - デジタル時代における子どもの読書の実態(米国)

 児童向けの出版・教育などを手掛ける米国のScholastic社が,2010年9月に,楽しみとしての読書に関する調査報告書“2010 Kids & Family Reading Report”を公表した。同様の調査は過去にも2回行われており,今回は2008年以来2年ぶりとなる。調査では全米の6歳から17歳までの子どもとその親が対象になっており,1,045組(2,090人)から回答が得られたという。報告書には,調査結果が「デジタル時代の読書」「読書の価値」「親の役割と選択の力」という3つのパートに分けてまとめられている。...

E1107 - ゲームの保存における課題を探るプロジェクトの報告書(米国)

 コンピュータゲームとインタラクティブ・フィクション(テキストによるゲーム)の保存における課題等を調査するプロジェクト「バーチャル世界の保存」(Preserving Virtual Worlds;CA1719参照)の最終報告書が,2010年9月20日に公表された。同プロジェクトは,イリノイ大学アーバナシャンペーン校等の5つの大学と,オンライン上の仮想世界“Second Life”を運営するリンデンラボ社の計6者により,米国議会図書館(LC)が実施している「全米デジタル情報基盤整備・保存プログラム」(NDIIPP;CA1502参照)の事業の一環として,2008年から2010年にかけて実施されたものである。...

E1106 - 英国学校図書館協会による学校図書館員賞2010

 2010年10月4日,英国の学校図書館協会(School Library Association:SLA)は,優れた功績を収めた学校図書館員を表彰する「学校図書館員賞2010」(School Librarian of the Year Award 2010)の受賞者を発表した。選ばれたのは,英国のストックポートにあるオファートン校のシーハン(Kevin Sheehan)氏とエジンバラのスチュワーツメルビルカレッジのライト(Duncan Wright)氏である。なお,2004年から毎年表彰されているこの賞に,同時に2人が選ばれたのは今回が初とのことである。...

E1105 - ハーバード大学図書館長,「全米デジタル図書館」を語る

2010年10月1日,米国のハーバード大学で,「全米デジタル図書館」(National Digital Library)創設の可能性について話し合う非公式のカンファレンスが開催された。日本では特にフランス革命期の社会史家として知られている,ハーバード大学図書館長ダーントン(Robert Darnton)氏は,その開会にあたり,全米デジタル図書館の意義について講演を行った。以下は,New York Review of Booksのウェブサイトに掲載されている,ダーントン氏の講演内容である。...

コーネル大学がHathiTrustに参加、参加機関数が35に

米国のコーネル大学が、米国の大学等による共同リポジトリ事業“HathiTrust”に参加するとのことです。2011年3月までに、30万点のデジタル資料がHathiTrustに預けられるとのことです。コーネル大学の参加により、HathiTrustの参加機関数は35となりました。

Cornell University Library Joins HathiTrust(2010/10/20付けコーネル大学図書館のプレスリリース)
http://news.library.cornell.edu/news/101020/hathitrust

HathiTrust
http://www.hathitrust.org/

インターネットの普及でデジタル・ディバイドの解消を目指す“Get online week 2010”(英国)

英国では、2010年10月18日から24日まで、“Get online week 2010”が行われています。“UK online centres”が中心となって行われているこのイベントは、デジタル・ディバイドを解消するため、まだPCやインターネットを利用したことのない人に対してインターネットへの接続を促そうというものです。英国の博物館・図書館・文書館国家評議会(MLA)はこのイベントに関連し、地域住民にとって身近な図書館がこの取組みに参加するように呼び掛けています。イベントでは、図書館のPCで利用者が“Get online week”のウェブサイトにアクセスし、そのウェブサイトにある“Splash and grab”というオンラインゲームを通じて、PCの基本的な操作を学ぶようです。またイベントはそれだけでなく、そのゲームに登録することで、利用者が無料のメールアカウントを取得でき、PCやインターネットの基本を学べる“My guide”というウェブサイトにも自動的に登録されるという、その後のインターネットの利用への橋渡しにもなっているようです。なお、BBCもこのイベントに関連して、“First Click”というキャンペーンを行っているようです。

Get online week
http://www.getonlineweek.com

My guide

10月 20日

倉敷市、観光ポスターに採用したマンガを市内の図書館で貸出へ

岡山県倉敷市は、同市を舞台にしたマンガ『めくりめくる』のイラストを観光ポスターに採用し、そのコミックスを市内の図書館で貸し出すとのことです。

めくりめくる :新人作家の初連載マンガを観光ポスターに 倉敷市「長い目で応援したい」(2010/10/20付けまんたんウェブの記事)
http://mantan-web.jp/2010/10/20/20101020dog00m200004000c.html

国立国会図書館、2009年度の年報をウェブサイトに掲載

国立国会図書館(NDL)が、2009(平成21)年度の年報をウェブサイトに掲載しています。

『国立国会図書館年報 平成21年度』を掲載
http://www.ndl.go.jp/jp/publication/annual/index.html

北米研究図書館協会、2030年のシナリオとそれに伴う研究図書館向けのユーザーガイドを公表

北米研究図書館協会(ARL)が、2030年のシナリオとそれに伴う研究図書館向けのユーザーガイドが記された“The ARL 2030 Scenarios: A User's Guide for Research Libraries”を公表しています。「研究の起業家」「再利用・リサイクル」「管理された規律」「グローバルなフォロワー」という4つのシナリオが描かれているほか、研究図書館が今後20年間で組織をどのように改変していけばよいかという疑問に対する答えが示されているとのことです。

The ARL 2030 Scenario Set Released with User's Guide(ARLのニュースリリース)
http://www.arl.org/news/pr/scenariosguide19oct10.shtml

The ARL 2030 Scenarios: A User's Guide for Research Libraries
http://www.arl.org/bm~doc/arl-2030-scenarios-users-guide.pdf

ワシントンDC公共図書館のジョージタウン分館、火災から3年半ぶりに再開

米国のワシントンDC公共図書館のジョージタウン分館(Georgetown Library)が2010年10月18日に、2007年4月に発生した火災から3年半ぶりに再開したと発表しています。改築作業は1,790万ドルをかけて行われ、子ども用のスペースが2倍に拡大されたほか、パソコンが40台設置されたとのことです。10月23日には再開の記念イベントが予定されているようです。

In Georgetown, What’s Old Is New Again(ワシントンDC公共図書館のニュースリリース)
http://dclibrary.org/node/11077

Georgetown Library Grand Opening Party(ワシントンDC公共図書館のイベント情報)
http://dclibrary.org/node/11008

【イベント】「第7回DRFワークショップ」が図書館総合展で開催(11/25)

デジタルリポジトリ連合(DRF)の主催する第7回DRFワークショップが、2010年11月25日に、第12回図書館総合展の会場で開催されます。プログラムとして、次のようなものが予定されています。
(1)「DRFから皆さんへ(仮題)」
(2)講演「機関オープンアクセス方針とは何か――英国レディング大学の場合」(仮題)
(3)「リポジトリ非担当者座談会」
(4)「教員との対話」

第7回DRFワークショップ
http://drf.lib.hokudai.ac.jp/drf/index.php?DRF7

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