アーカイブ - 2010年 10月 4日

『カレントアウェアネス』305号掲載

CA1726 - シンガポール国立図書館のビジネス支援サービス / 長崎理絵

シンガポールは、人口約470万人、面積約700km2の小さな国であるが(1)、世界の情報ハブとなることを目指し、国をあげて情報政策に注力している。その中で図書館は主要機能の一つとして重要な位置を占めている。シンガポールには国立図書館(National Library)1館と地域図書館(Regional Library)3館、公共図書館(Public Library)19館、公共児童図書館(Community Children’s Library)1館が存在しており(2)、国家図書館委員会(National Library Board)という組織が国立図書館と公共図書館を運営している(3)。中でも国立図書館では、先進的なビジネス支援サービスを提供しており、多くの新しい取り組みもなされてきた(4)。...

『ドン・キホーテ』全編朗読プロジェクト、YouTube上で公開

2010年9月30日、スペイン王立アカデミー(Real Academia Española)は、YouTubeと協力し、『ドン・キホーテ』全編を朗読するプロジェクト“El Quijote en YouTube”を公開しました。これは、2,149の部分に分割された『ドン・キホーテ』全編を参加者が協力して一部分ずつ朗読し、その朗読の様子を収録した動画をYouTubeの特設ページで公開するものです。このプロジェクトは、YouTube上でのスペイン語の普及を目的としているとのことです。朗読には、スペイン語を話すことのできる14歳以上でYouTubeのアカウントを持っている人なら、国籍も母国語も問わず自由に参加できるとのことで、王立アカデミーはこの試みを「El Quijote 2.0」と呼び、参加者を求めています。

El Quijote en YouTube
http://www.youtube.com/elquijote

La RAE y YouTube impulsan la lectura global del Quijote en la Red (2010/9/30付け Real Academia Españolaのニュース)

文部科学省、「知の拠点-我が国の未来を拓く国立大学法人等施設の整備充実について(第二次中間まとめ)」に関する意見募集へ

2010年10月4日、文部科学省は、8月にとりまとめた「知の拠点-我が国の未来を拓く国立大学法人等施設の整備充実について」の第二次中間まとめに対する意見の募集を実施すると発表しています。募集期間は、10月6日から11月4日までとのことです。

「知の拠点-我が国の未来を拓く国立大学法人等施設の整備充実について(第二次中間まとめ)」に関する意見募集の実施
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/22/10/1298050.htm

CA1728 - 研究文献レビュー:図書館の「広報」は進化しているか?―説明責任と自己アピールの時代に求められる理論と実践― / 仁上幸治

 「危機管理・広報PR・IRの専門誌」と銘打つ宣伝会議の月刊誌『広報会議』の最近の号を眺めてみれば、「メディア、店頭で話題をつくる 戦略PRの本質」(1)「メディアに出れば世界が変わる マスコミに注目される会社になる」(2)「ステークホルダーが必ず手に取る読まれる広報誌の作り方」(3)などの見出しが目に入る。2009年に話題となった「事業仕分け」は、図書館にとっては目新しいことではない。図書館はこの20年、予算・人員の削減ターゲットであり続けており、図書館員の専門性の崩壊につながっている。それを食い止めるべく図書館が何らかの「アピール」をしなければと考えるのは自然なことである。だが、そもそもその「アピール」は、何を誰にどのようにしようとしているのかが問題である(4)。...

CA1727 - 動向レビュー:ディスカバリ・インターフェース(次世代OPAC)の実装と今後の展望 / 片岡 真

 図書館が提供するコンテンツは、従来からOPACが守備範囲としてきた冊子体資料に加え、ライセンス契約の電子コンテンツ(電子ジャーナル、電子書籍、文献データベースなど)、リポジトリ中の研究成果、デジタル化された所蔵資料、マルチメディア資料など、多様化している。またユーザは、これらのコンテンツをGoogleのように一度に検索でき、Amazonのようにビジュアル化された画面や内容/レビューの表示、さらにリコメンド機能などが提供されることを期待するようになっている(1)。これを実現するものがディスカバリ・インターフェース(次世代OPAC)(2)であり、これまで海外で導入が進んできたが(3)、最近国内でも導入が始まっている(4) (5) (6) (7)。...

CA1725 - セクシュアル・マイノリティの問題と図書館への期待 / 小澤かおる

 「学校の図書室にあったって、まず手は出ないよね。」と当事者の一人が言うと、周囲から賛同の声が次々と上がった。コミュニティのイベントで当事者情報流通に関するアンケート(1)を取ったときのことだった。...

CA1724 - 国立公文書館におけるデジタルアーカイブの取組みについて / 八日市谷哲生

 国立公文書館(以下、「館」という)は、1971年7月、当時の総理府(現在の内閣府)の附属機関として置かれ、国の機関などから移管を受けた歴史公文書等について保存管理し、一般の利用に供するなどの業務を行っている組織である。2001年、館は独法化されるとともに、アジア歴史資料センターが館の組織として新たに開設された。また、公文書のみならず、江戸幕府の紅葉山文庫等や明治政府が収集した資料等が含まれる「内閣文庫」を所蔵しており、館で保存され利用に供されている。...

CA1723 - 国内の公共図書館における法情報提供サービス / 日置将之

 1999年以降、国民にとって「より身近で、速くて、頼りがいのある」司法の実現を目的とした、司法制度改革が推し進められてきた(1)。この改革によって、2004年に法科大学院、2006年に日本司法支援センター(以下、「法テラス」)が設置されたほか、2009年には裁判員制度がスタートするなど、司法制度は大きく変化している。...

11月12日、Twitter上で“Follow an Archive Day”が開催予定

2010年11月12日に、Twitter上で“Follow an Archive Day”が開催されるようです。これは、デンマークのコペンハーゲンにある国立博物館の“Charlotte Jensen”氏と、同じくデンマークのオールボー市公文書館の“Bente Jensen”氏、そして、オランダのミッデルブルグにあるゼーラント公文書館の“Poulus Bleik”氏や“Anneke van Waarden-Koets”氏らを中心に運営されているもののです。“Follow an Archive Day”は、公文書館が他の公文書館のTwitterアカウントをフォローしたり、利用者が、どの公文書館が好きか、どの公文書館でわくわくするような発見があったのか等をツイートしてもらうことを通じて、公文書館のTwitterアカウントへのフォロワーを世界規模で増やそうというものです。なお、同イベントの参加者には、ツイートの際に、ハッシュタグ(#followanarchive)の使用が呼び掛けられています。

#followanarchive
http://followanarchive.blogspot.com/

#followanarchive day on twitter on 2010 November 12 (2010/4/10付け Archivistsの記事)