アーカイブ - 2010年 10月 1日

慶應義塾大学、デジタル化した学術書を図書館を通じて閲覧・貸出を行う実験プロジェクトを立ち上げ

慶應義塾大学メディアセンター(図書館)は、学術書のデジタル化と特定利用者への提供を試みる実験プロジェクトを発表しています。同大学と学術出版社が共同で行うもので、学術出版社からコンテンツの提供を受け、電子化とシステムを担当する会社の協力を得ながら、実際に学生等が利用(閲覧・貸出)できる電子学術書プラットフォームを作り、今後の電子書籍化の方向性を探っていくとのことです。利用者は24時間自宅からも利用でき、資料が貸出中で利用できないという状況も改善されるとのことです。対象冊数は約2000冊、利用者は慶應義塾大学に所属する学生・専任教職員(約3万人)で、2010年12月から2012年3月の期間で実施されるとのことです。

日本の大学では初、日本語の学術書をデジタル(電子書籍)化し、図書館で閲覧・貸出 -実験プロジェクト開始-
http://www.keio.ac.jp/ja/press_release/2010/kr7a43000003or9x.html

ドイツのフンボルト大学がCLOCKSSのアーカイブノードとして参加

2010年9月29日、学術情報資源の協同保存プロジェクト“CLOCKSS”が、ドイツのフンボルト大学が同プロジェクトのアーカイブノードとして参加したと発表しています。アーカイブノードとは、同プロジェクトの中で、図書館の購読タイトル・非購読タイトルを問わず、コンテンツを収集、保存を担当し、いかなる出版社からも入手不可能となったコンテンツを、アーカイブから復元し、ウェブ上であらゆる人が自由に入手できるようにする機関を意味するとのことです。なお、今回のフンボルト大学の参加により、アーカイブノードは世界で12機関となり、日本からはすでに国立情報学研究所(NII)が参加しているとのことです。

CLOCKSS adds its 12th archive node at Humboldt University, Berlin (2010/9/29付け CLOCKSSのニュース)
http://www.clockss.org/clockss/News

スペイン大学出版局連合が電子書籍販売の共通プラットフォームを公開

2010年9月30日、スペインの62の大学出版局と研究機関で構成されている、スペイン出版局連合(la Unión de Editoriales Universitarias Españolas)が、電子書籍販売のための共通プラットフォーム“Unebook”を公開しました。これは、スペインのバルセロナで9月29日から10月1日まで行われている国際ブックフェア“Líber”で発表されたものです。Unebookからは分野別・出版局別に電子書籍を購入できるとのことで、Unebook開発の理由については、学生や教員、研究者らといった大学コミュニティからの要望に応えたものであり、また、大学の出版物を大学構成員以外に対しても広く提供できるようになるからと説明しています。

Unebook
http://www.unebook.es/

Nace Unebook, la plataforma de venta de libros electronicos de las universidades espanolas(2010/9/30付け Blog UNEの記事)
http://une-es.blogspot.com/2010/09/nace-unebook-la-plataforma-de-venta-de.html

横浜市中央図書館、APEC関連イベント「子どもの本で知るアジア・南太平洋の国々」を開催

横浜市中央図書館が、「子どもの本で知るアジア・南太平洋の国々」をテーマにした展示を実施しています。2010年11月に横浜で開かれるAPECの関連イベントとして企画され、期間中の土日祝日には、おはなし会やブックトークも開催されるとのことです。市内の他の図書館でも、2010年7月から巡回展が実施されており、APECや参加国に関する本などが展示されているようです。

「2010年 日本APEC横浜開催 巡回展~ようこそAPEC 図書館で知るアジア太平洋~」(横浜市立図書館)
http://www.city.yokohama.jp/me/kyoiku/library/chosa/apec2010.html

APEC横浜開催関連イベント月間予定(2010年9月)
http://apec2010yokohama.com/kouhou/news/20100831-2.pdf

デジタル時代の子どもの読書などについての調査報告書(米国)

児童向けの出版・教育などを手掛ける米国のScholastic社が、子どもの読書に関する調査報告書を公表しています。報告書は、「デジタル時代の読書」「読書の価値」「親の役割と選択の力」から構成されています。6-17歳の子ども1045人を対象に調査したもので、主な結果として、次のような点があげられています。
・年齢があがるにつれ、インターネットや携帯電話を使う時間が増え、読書の時間は減っている。
・PCを含む電子デバイスで読書をしたことがある子どもは25%であるが、半数以上は電子デバイスでの読書に興味を持っている。
・楽しみのために読む読書の効果を子どもに聞いたところ、想像力が広がる、刺激される、情報が得られる、などの回答。
・9割の子どもが、自分で選んだ本の方が読みとおすことが多いと回答。親もその点を理解している。
・子どもに読書を促すために親がしていることとしては、興味を引きそうな本を家に置いておく、電子機器を使う時間を制限する、子どもが気に入りそうな本をすすめてみる、など。

2010 Kids & Family Reading Report
http://mediaroom.scholastic.com/themes/bare_bones/2010_KFRR.pdf

米国国立公文書館、連邦政府機関のクラウドコンピューティングに関するガイドラインを公表

2010年9月22日、米国国立公文書館(NARA)が、連邦政府機関のレコードマネージメントとクラウドコンピューティングに関するガイドラインを公表しました。このガイドラインは9月8日付けの公報で公表されたもので、2月にNARAのホームページに掲載されたクラウドコンピューティングに関するFAQの記述をさらに詳細にしたものとのことです。ガイドラインは、クラウドコンピューティングの定義から始まり、クラウドコンピューティングに関するサービスの種類や連邦政府機関による利用の仕方等について説明されています。

NARA Bulletin 2010-05
http://www.archives.gov/records-mgmt/bulletins/2010/2010-05.html

欧州図書館がオンライン展示「書物から読み解く欧州文化」を実施

欧州の48の国立図書館によるデジタル資料が閲覧できるサイト「欧州図書館」(European Library)で、書物を通じて欧州の文化を紹介するオンライン展示「書物から読み解く欧州文化」(“Reading Europe: European culture through the book”)が実施されています。 23か国からの1000点以上の資料が掲載され、国やテーマ、時代などから選択できるようになっています。

READING EUROPE
http://www.theeuropeanlibrary.org/exhibition-reading-europe/index.html