アーカイブ - 2009年 9月

9月 18日

米国議会図書館の野球に関するコレクションを集めた書籍が出版

米国議会図書館(LC)は、同館の野球に関するコレクション等をまとめた書籍“Baseball Americana: Treasures from the Library of Congress”が出版されると発表しています。またそれにあわせて、元選手や関係者などが出席するシンポジウムを開催するとのことです。選手のカードや写真等のコレクションの展示もあるそうです。

Baseball is Subject of New Library of Congress Publication
http://www.loc.gov/today/pr/2009/09-160.html

Symposium 2009
http://www.loc.gov/folklife/Symposia/Baseball/index.html

オンデマンド印刷機“Espresso Book Machine”で、Googleブックスのパブリックドメイン資料が利用可に

米国On Demand Books社のオンデマンド印刷機“Espresso Book Machine”で、Googleブックスのうち著作権のないパブリックドメインの資料が利用可になると報じられています。Googleブックスのパブリックドメイン資料の数は約200万タイトルとのことです。“Espresso Book Machine”は300ページの本を約4分で印刷・製本できるとのことで、On Demand Books社のウェブサイトにはその動画が掲載されています。

「Google Books」のタイトルがオンデマンド電子書籍プリンタで利用可能に(2009/9/17付けCNET Japanの記事)
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20400225,00.htm

Near-instant book printer adds Google Books titles(2009/9/16付けCNET Newsの記事)
http://news.cnet.com/8301-30684_3-10355318-265.html

On Demand Books(“Espresso Book Machine”の動画)
http://www.ondemandbooks.com/video2.htm

9月 17日

公共図書館とGoogleとの適切な関係とは?(論文紹介)

オープンアクセス誌“First Monday”の2009年9月7日号に、Googleと公共図書館との関わりについて考察した論文が掲載されています。結論部分で著者は、Googleの検索結果に表示されないものにも重要な人類の知識・文化が含まれており、それらに注意を払うことが図書館の役割の一つであるとし、Googleとの間に適切な境界線を引くことが「健全な関係」であるとしています。

The relationship between public libraries and Google: Too much information
by Vivienne Waller.
First Monday, Volume 14, Number 9 7 September 2009
http://firstmonday.org/htbin/cgiwrap/bin/ojs/index.php/fm/article/viewArticle/2477/2279

Google社、CAPTCHA技術を提供するreCAPTCHA社の買収を発表

Google社は、スパムメール送信などの悪質利用を防ぐためのCAPTCHAと呼ばれる技術を提供するreCAPTCHA社を買収すると発表しています。セキュリティの強化と共に、reCAPTCHA社のOCR技術をGoogleブックスやGoogleニュースといったスキャニングを伴うプロジェクトに活用するようです。

Teaching computers to read: Google acquires reCAPTCHA(Official Google Blog 2009/9/16付けの記事)
http://googleblog.blogspot.com/2009/09/teaching-computers-to-read-google.html

グーグル、reCAPTCHAを買収--書籍スキャンにも活用へ(CNET JAPAN 2009/9/17付けの記事)
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20400207,00.htm

Google、OCR技術のreCAPTCHA買収(ITmedia 2009/9/17付けの記事)
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0909/17/news026.html

IFLA、電子図書館の将来についての会議報告を公開

国際図書館連盟(IFLA)は、2009年8月25日にイタリアのミラノ大学でイタリア政府との共催で行った、電子図書館の将来に関する会議の資料をウェブサイト上で公開しています。会議には239名が参加し、利用者の視点と機関的戦略をテーマに9つの発表が行われ、技術の不十分さ、利用者の協力の必要性、文化機関の協同および出版社などとの連携の必要性、という3つの主要な結論が示されたようです。

Digital Library Futures Conference – and the future of digital libraries within IFLA(IFLAのニュースリリース)
http://www.ifla.org/en/news/digital-library-futures-conference-and-the-future-of-digital-libraries-within-ifla

WorldCatレコードの利用・再配布ポリシーの再検討委員会が設立される

2008年11月に発表されたもののその後撤回された、OCLCのWorldCatレコード利用・再配布に係るポリシーを再検討するための新たな委員会が立ち上げられるのことです。2010年半ば頃をめどに草案を作成するとのことです。

OCLC Board of Trustees convenes Council to study and develop new WorldCat Record Use Policy
http://www.oclc.org/us/en/news/releases/200948.htm

OCLC Appoints Council to Revamp WorldCat Record Use Policy
(2009/9/15付けLibrary Journalの記事)
http://www.libraryjournal.com/article/CA6697129.html

英米がつなぐダーウィンの書き込み

英国のケンブリッジ大学や米国の自然史博物館などの協同により、19世紀英国の科学者ダーウィンが個人所蔵の書籍に記した書き込みを電子的に結ぶプロジェクトが発表されています。このプロジェクトには英国情報システム合同委員会(JISC)と全米人文科学基金(NEH)の大西洋横断デジタル化共同基金が助成を行っています。

Digital libraries bridge the Atlantic(JISCのニュースリリース)
http://www.jisc.ac.uk/Home/news/stories/2009/09/transatlanticcollaboration.aspx

Digital libraries bridge the Atlantic(NEHのニュースリリース)
http://www.neh.gov/news/archive/20090916.html

9月 16日

米国の公共図書館におけるインターネットアクセス状況調査の最新版

全米の公共図書館における、コンピュータやインターネットへのアクセス状況を調査した報告書“Libraries Connect Communities”の2008-2009年版が公開されています。ALAのサイトでは、結果の一部として、71%が地域の唯一の無料アクセスを提供していること、66%が職探し支援を行っていること、などが紹介されています。

Libraries Connect Communities: Public Library Funding & Technology Access Study 2008–2009
http://www.ala.org/ala/research/initiatives/plftas/2008_2009/index.cfm

In down economy, libraries are on frontline of connecting Americans with online government, job resources
http://www.ala.org/ala/newspresscenter/news/pressreleases2009/september2009/plftas09release.cfm

参考:
公共図書館でのインターネットサービス隆盛の光と影

Google、ページをめくるようにニュースを閲覧できる"Fast Flip"を公開

Google社は2009年9月14日、大手メディアのオンラインニュースを雑誌のページをめくるように閲覧できるサービス"Fast Flip"の試験版をGoogle Labsで公開しています。米国のニューヨーク・タイムズ紙、ワシントン・ポスト紙、英国のBBCなど39のメディアと提携しているとのことです。

Googleが提案する新たな記事リーダ『Fast Flip』 - 広告収益も還元(マイコミジャーナル 2009/9/15付けの記事)
http://journal.mycom.co.jp/news/2009/09/15/037/

Google、記事の“高速閲覧”を可能にする「Fast Flip」立ち上げ(ITmedia 2009/9/15付けの記事)
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0909/15/news030.html

電子書籍の認知度・利用等に関するインターネット調査の結果

楽天リサーチと楽天ブックスが協同で行った、読書・図書に関するインターネット調査の結果が公表されています。電子書籍についても調査されており、認知度は高いものの、実際に利用している人はまだ少数の模様です。

電子書籍、「パソコン」で読みたいが75.0% 日本での普及に約9割が期待 読書・図書に関する調査
http://research.rakuten.co.jp/report/20090914/

電子書籍は約7割が認知も利用意向は半数以下、普及には「3~5年」 (2009/9/14付けINTERNET Watchの記事)
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20090914_315571.html

修正されたフランスの対違法ダウンロード法案が下院を通過

フランスでは、3度違法ダウンロードを行った者に対するインターネット接続の切断を可能とする法案が2009年5月に議会で可決されたものの憲法院で違憲と判断されましたが、その修正法案が2009年9月15日に下院を通過したとのことです。監視機関Hadopiは警告のみを行い、切断は裁判所の命令によるという内容とのことです。

「違法DLでネット切断」法、修正版が仏下院通過(2009/9/16付けITmedia Newsの記事)
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0909/16/news044.html

Revised French download law passes lower house
http://www.reuters.com/article/internetNews/idUSTRE58E5DE20090915

ユネスコ、アラビア古典文学の電子図書館を公開

ユネスコが、アラビア古典文学の電子図書館“Majaliss”を公開しています。オンライン版と3枚組のCD-ROM版があり、CD-ROM版の1枚には音声ファイルを伴った北アフリカ地域の書籍が収録され視覚障害者も利用できるようになっています。

UNESCO Digital Library Majaliss opens up classical Arabic literature to public(ユネスコのニュースリリース)
http://portal.unesco.org/ci/en/ev.php-URL_ID=29118&URL_DO=DO_TOPIC&URL_SECTION=201.html

Majaliss(アラビア語)
http://rabat.unesco.org/majaliss/

【イベント】日本病院ライブラリー協会による、病院図書室職員向けの研修会

2009年11月6日・7日に、日本病院ライブラリー協会が主催する、第1回病院図書室新任担当者研修会および2009年度第2回研修会が、東京ビッグサイトで開催されます。

日本病院ライブラリー協会 第1回病院図書室新任担当者研修会および2009年度第2回研修会
http://jhla.org/study/200902.html

『カレントアウェアネス-E』158号発行

E978 - 世界図書館情報会議(WLIC):第75回IFLA年次大会<報告>

2009年8月23日から27日まで,世界図書館情報会議(WLIC):第75回国際図書館連盟(IFLA)年次大会が「図書館が未来を創る:文化遺産を 礎に」をテーマとして,イタリアのミラノ・コンベンション・センターで開催された。136か国から3,900名以上が参加し,日本からは,長尾真国立国会 図書館(NDL)館長を団長とするNDLからの代表団7名を含む40名以上の参加者があった。...

E974 - 図書館の内部におけるデジタルデバイド問題

2009年8月13日,米国図書館協会(ALA)の出版部門の1つであるALA TechSourceのブログ“ALA TechSource Blog”に「図書館の内部におけるデジタルデバイド」と題された記事が掲載された。対利用者業務担当と技術担当のライブラリアンの間で生じているデジタルデバイドを取り上げたこの記事を書いたのは,コネティカット州のダリエン図書館で知識・学習サービス部門の長として働いているシーハン(Kate Sheehan)氏である。なお,シーハン氏自身はテクノロジー部門とレファレンス部門の両方で働いた経験を持つ。...

E973 - Googleブックス和解案への意見書が相次ぐ

Googleブックスをめぐる訴訟の和解案(E857,E906,E918参照)については,2009年10月7日にニューヨーク南部地区連邦地裁でその成否が判断されるが,それを前に,和解案からの離脱表明が2009年9月4日に,異議申立て・意見書の提出が同9月8日に締め切られた。意見書提出の動向を中心に,関連する情報をまとめる。...

E976 - オンライン時代に対応した図書館法改正(韓国)

韓国では2009年3月2日,図書館法改正案が国会本会議を通過し,新しい図書館法(法律第9528号)が2009年3月25日に公布された。この新図書館法が,2009年9月26日から施行される。...

E977 - 大学図書館の整備・学術情報流通の在り方に関する審議のまとめ

文部科学省の科学技術・学術審議会学術分科会研究環境基盤部会学術情報基盤作業部会(以下,作業部会)は2009年7月,同年3月からの6回の審議をまと めた「大学図書館の整備及び学術情報流通の在り方について(審議のまとめ)」を同省のウェブサイト上に公開した。これは,「電子ジャーナルの効率的な整 備」及び「学術情報発信・流通の推進 」という早急な対応を要する2つの課題についての審議内容をまとめたものである。・・・

E975 - ケンブリッジ大学による,世界の口承文学を収集する取組み

グローバル化にともなう社会の急激な変化の波に押され,消え行こうとしている口承文学を救うため,ケンブリッジ大学のトゥーリン(Mark Turin)博士を中心とする“World Oral Literature Project” が2009年1月から進められている。...

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