アーカイブ - 2009年 9月 7日

デジタル化が進む時代の「図書館の将来」(記事紹介)

CNNのウェブサイトに“The future of libraries, with or without books”という記事が掲載されています。資料のデジタル化やオンライン化が進むにつれ、図書館は市民が対話するためのコミュニティセンターとしての役割が強まっていくであろうという見解や、図書館員の役割が、対話の場の設定・技術サポート・コミュニティへのアウトリーチに変わっていくであろうという見解などが紹介されています。

The future of libraries, with or without books
http://edition.cnn.com/2009/TECH/09/04/future.library.technology/

図書館におけるマッシュアップの活用ガイドブック(文献紹介)

Information Today社から、図書館におけるマッシュアップ(複数のソースが提供している自由に利用可能なデータを組み合わせ、新しいサービスを作り出すこと)活用術を紹介する書籍“Library Mashups: Exploring New Ways to Deliver Library Data”(「図書館のマッシュアップ:図書館データを届けるための新しい方法の探究」)が刊行されます。世界中の実務者が、執筆者として名を連ねています。目次は下記のとおりで、こうした新しい技術を活用した図書館のウェブサービスを模索している図書館や図書館員にとってのガイドと位置づけられています。

第1章 マッシュアップとは何か?
第2章 図書館ウェブサイトのマッシュアップ 
第3章 目録データのマッシュアップ
第4章 地図、画像、ビデオ
第5章 サービスに価値を付加する

Kindleから無断で購入済みの書籍データが削除された事件に対するAmazonの対応

2009年7月、持ち主の知らないうちにKindleから購入済みの書籍データが削除されるという出来事が発生しました。これは、この電子書籍について発生した権利問題に対処するため、Amazon.com社が取った対応でした。その後、Kindleユーザなどから批判が相次ぎ、同社のジェフ・ベゾスCEOが対応方法は正しいものではなかったとして、謝罪しました。このほど、Amazon.com社は、被害に遭った人々に対し、削除した書籍を無料で提供する旨の電子メールを送付したということです。書籍の無料提供の代わりに、30ドル分のギフトカードまたは小切手を受け取ることも可能なようです。

Amazon、「消えたKindle電子書籍」の交換を申し出
- ITmedia News 2009/9/7付けの記事(元記事はロイター通信の下記の記事)
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0909/07/news023.html

Amazon offers to replace deleted copies of 1984
- REUTERS 2009/9/5付けの記事
http://www.reuters.com/article/newsOne/idUSTRE58400920090905

ケンブリッジ大学、デジタル資源の長期保存プロジェクト“CUPID”を開始

ケンブリッジ大学は、機関リポジトリや図書館のデジタル資源を長期的に保存・管理し、それらの学術利用のためのアクセスを確保するプロジェクト“CUPID”を開始すると発表しています。第1段階の“CUPID 1”では、1年間で現況の調査を行いながら具体的な要件を整理していくとのことです。

CUPID: Cambridge University Preservation Development(ケンブリッジ大学図書館のニュースリリース)
http://www.lib.cam.ac.uk/newspublishing/index.php?c=#news129

Cambridge University Preservation Development programme (CUPID)
http://www.lib.cam.ac.uk/preservation/

ケータイ小説の認知度が大幅に上昇

インターネットコムとgooリサーチが、「ケータイ小説に関する定期調査」の第1回目の調査結果を公表しました。この結果と、2008年10月に実施した同様の調査の結果を比較すると、ケータイ小説の認知度が、6割弱から9割強へと大幅に上昇したことが分かったということです。利用経験者の割合は、2割弱から2割強への微増となりました。この調査は今後定期的に実施されていきます。

「ケータイ小説」認知度が急上昇、Web サイトでも書籍でも読むユーザー
http://japan.internet.com/research/20090828/1.html

参考:
ケータイ小説の利用動向に関する調査
http://current.ndl.go.jp/node/8970

LIBER、Googleブックス和解案に対する声明文を発表

欧州研究図書館協会(LIBER)が、2009年9月7日にブリュッセルで行われる欧州委員会の聴取会に先立って、Googleブックス和解案に対する声明を文書で発表しています。米国以外でのアクセスの不利、1社による独占などの8つの問題の解決が望まれています。口頭での発表は聴取会で行われるようです。

LIBER statement on the Google Book US Settlement Agreement(LIBERのニュースりリース)
http://www.libereurope.eu/node/415

シンポジウム「科学における情報の上手な権利化と共有化」が開催(東京・10月)

2009年10月5日に、ライフサイエンス統合データベースセンター (DBCLS)主催による「科学における情報の上手な権利化と共有化」と題するシンポジウムが東京大学で開催されます。デジタル化が進む日本の生命科学を例として、情報流通・共有に関する望ましい規範や制度について考察することを目的としており、クリエイティブ・コモンズの推進者であるレッシグ(Lawrence Lessig)教授や、知的財産戦略本部委員の中山信弘・東京大学名誉教授などによる講演等が予定されているとのことです。

「科学における情報の上手な権利化と共有化」
http://symposium.lifesciencedb.jp/IPDS/program