英国の中世・近世の歴史に関するデジタル資料を公開しているBritish History Onlineに掲載されている貴族院(House of Lords)の議事録に、1718-1764年をカバーする10巻分が追加されています。これで、公開されているのは16世紀から19世紀にかけての33巻分となっています。
NECは2009年8月25日に、公共図書館の利用活性化や業務効率化のためのシステムをSaaS(Software as a Service)型で提供する「GPRIME 電子図書館サービス」を発売したと発表しています。同サービスでは、(1)Wikiの仕組みを用いて、図書館員や住民がWeb上で書き込み・蓄積できる「わいわいライブラリー」、(2)図書館員・ボランティア等がSNS形式でコミュニケーションできる「SNSサービス」、(3)「横断検索サービス」、(4)相互蔵書貸借業務を支援する「ILLサービス」の4種がメニュー化されており、島根県立図書館や大阪府豊中市立図書館で先行的に導入されているとのことです。
Internet Archive、Microsoft社、Amazon.com社、Yahoo!社、複数の図書館協会などが、Googleブック検索の和解案に対抗するグループを結成するというニュースが報じられていましたが、2009年8月26日、このグループが“Open Book Alliance”として正式に発足しました。Open Book Allianceの代表は、Internet Archiveのブラントリー(Peter Brantley)氏と、弁護士のレバック(Gary Reback)氏が務めます。Open Book Allianceには現在のところ、New York Library Association、Special Libraries Associationの2つの図書館協会が参加しています。
世界各地で代々口伝えに受け継がれてきた、物語・歌・詩・歴史などの口承文学(Oral Literature)の多くが途絶えてしまう危機にあることを受け、それらを収集し保存する試み“World Oral Literature Project”が、英国のケンブリッジ大学により2009年1月から行われています。現段階では、主にアジア・太平洋地域の収集を支援するための助成活動を行っており、将来的にはテキストなどが公開される予定とのことです。