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カレントアウェアネス・ポータルは、図書館界、図書館情報学に関する最新の情報をお知らせする、国立国会図書館のサイトです。
北米研究図書館協会(ARL)がメリーランド大学産業/組織心理学プログラムと協同で開発している、図書館組織の風土(climate)と多様性(diversity)を質的に評価するツール“ClimateQUAL”の解説資料(米国大学・研究図書館協会(ACRL)全国会議(2009年3月12~15日)資料)が、ARLから公開されています。
ClimateQUAL™: Organizational Climate and Diversity Assessmenthttp://www.climatequal.org/bm~doc/kyrillidou_climatediversityassessment.pdf
英国情報システム合同委員会(JISC)の助成のもと、芸術系の大学で成果として作成されるヴィジュアル・アートを収録できる機関リポジトリを作る試み“Kultur”が、2009年6月3日に終了しました。これは、サウザンプトン大学が開発したリポジトリ用ソフト“EPrints”を使って、絵画、写真、フィルム、グラフィックデザインなどのデジタルコンテンツを収録する機関リポジトリを構築するというもので、3つの芸術系大学がパイロットプログラムを行いました。報告書やプレゼンテーション資料、利用者の評価結果などが、ウェブサイトで公開されています。
Kulturhttp://kultur.eprints.org/
ECS - EPrints helps create world's first repository for the visual artshttp://www.ecs.soton.ac.uk/about/news/2553
米国のサンフランシスコ公共図書館、ボストン公共図書館はともに、所在する自治体(市)を含む州内の住民すべてに対し、館外からでも有償データベース等の電子情報資源を利用できるサービスを実施していました。このサービスの利用には、館内で発行する図書館利用者カード、または、電子的に発行される「eカード」が必要ですが、このeカードの発行を受けて有償データベースを利用しようとする自治体外の住民が増えたことから、大手データベースベンダーEBSCO社などが、両館に契約の見直しを求める事態となりました。公共図書館が支払うデータベースの利用料金は通常、国勢調査に基づく自治体の人口(population served)に基づいて決められることになっていますが、契約条項には「図書館が承認した利用者(authorized user)」の数に基づくと記載されており、後者が増えた現在、実態に合わせて利用料金の見直しが必要であるという理由からです。なお、サンフランシスコ公共図書館の場合、他の自治体の学校図書館や大学図書館のライブラリアンが、eカードを発行するよう学生に勧めたことにより、eカード発行が増加したと目されています。これらのライブラリアンの中に、自館のデータベースサービスの契約の縮小の可能性に言及した人がいたことから、データベースベンダーが警戒感を抱いたことが、このような事態を招いたとされています。
社団法人日本漫画協会が、Googleブック検索の和解案を拒否する声明を発表しました。
事務局からのお知らせ:声明文(社団法人日本漫画協会のブログ)http://mankyo5.seesaa.net/article/120364919.html
日本漫画家協会もGoogleブック検索の和解案を拒否 - CNET Japan 2009/6/4付けの記事http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20394356,00.htm
電子リソースへのアクセス、電子リソースの管理のためのソフトウェアを開発・提供しているSerials Solutions社が2009年5月21日、“SUSHI(Standardized Usage Statistics Harvesting Initiative)”プロトコルを用いて、SUSHIサーバからデータを収集(ハーベスティング)できるSUSHIクライアントソフトをオープンソースで公開しました。SUSHIは、電子ジャーナル等の利用統計データ(COUNTER準拠)をやり取りするプロトコルで、ANSI/NISO Z39.93:2007として規格化されています。今回公開されたオープンソースのSUSHIクライアントは、さしあたりProQuest、CSA、Chadwyck-Healeyの3社のSUSHIサーバからデータを取得できるようになっています。
sushicounterclient - Google Codehttp://code.google.com/p/sushicounterclient/
Serials Solutions Releases Open-Source Code for SUSHI Clienthttp://www.serialssolutions.com/press/press05-21-09.html
英国のユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)が2009年6月3日、大学単位でのオープンアクセス方針を採択し、すべての研究成果を機関リポジトリに登録し一般公開するよう、刊行物委員会を立ち上げたことを発表しました。
英国サウザンプトン大学電子・コンピュータ科学校(ECS)は同日のプレスリリースで、同校の調査によればUCLは英国で22番目、世界で84番目のオープンアクセス義務化方針採択校となり、依然として英国が世界の潮流をリードしている存在であるとしています。なお、同校のハーナッド(Stevan Harnad)教授は「これは我々が待ち望んでいたことであるが、世界が追いつきつつあり、英国のリードが失われつつある」として、世界の潮流を歓迎しています。
ECS - UK still leads in Open Access, reports ECS, but not for longhttp://www.ecs.soton.ac.uk/about/news/2558
ROARMAP (Registry of Open Access Repository Material Archiving Policies)http://www.eprints.org/openaccess/policysignup/
国際図書館連盟(IFLA)のウェブサイトに、「公共図書館を機能させる10の方法」( “10 ways to make a public library work / Update your libraries”)という文書が掲載されています。これは、1994年の「ユネスコ公共図書館宣言」を補足するもので、近年のインターネット等の技術の発展をふまえたものとのことです。文書中では、関連するガイドライン等へのリンクも掲載されています。
“10 ways to make a public library work / Update your libraries”http://www.ifla.org/files/public-libraries/publications/10-ways-to-make-a-public-library-work.pdf
国立情報学研究所(NII)は、ヤフー株式会社の知識検索サービス「Yahoo!知恵袋」のデータを研究者に対し提供していますが、2009年6月3日に、その範囲を拡大すると発表しました。2004年4月から2009年4月までのデータが提供されることとなり、質問数が300万件から2600万件に、回答数が1300万件から7300万件に増加するとのことです。
「Yahoo!知恵袋」のデータを学術コミュニティに無償提供 ~ 携帯からの投稿データも加わり、さらに膨大な生きた情報素材に ~(2009年6月3日付けNIIのニュース)http://www.nii.ac.jp/index.php?action=pages_view_main&page_id=888
研究用に「Yahoo!知恵袋」5年間のデータ提供、国立情報学研究所(2009年6月3日付けINTERNET Watchの記事)http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2009/06/03/23666.html
参考: NII、「Yahoo!知恵袋」のデータを利用した新たな情報検索技術研究に着手http://current.ndl.go.jp/node/5487
研究推進のため、Yahoo!が検索語データをNIIへ提供
「災害」に関する当サイトの記事
調査研究リポート「東日本大震災と図書館」
国立国会図書館 東日本大震災復興支援ページ
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