アーカイブ - 2009年 5月

5月 21日

IFLAと国際出版社協会(IPA)、オープンアクセスに関してさらなる議論、実験を行うよう求める共同声明を発表

国際図書館連盟(IFLA)と国際出版社協会(IPA)が2009年5月20日、オープンアクセスに関して、もっと理性的な、根拠に基づいた(evidence based)議論、実験をさらに行っていくよう求める共同声明を発表しました。これは、いまがオープンアクセスについて議論すべき時であること、またその重要性を指摘しながらも、現在の議論がしばしばヒートアップし、不必要に極論化しがちであることから、より寛容に、慎重な議論や実験の成果を積み重ねていくことを求めるものです。そして、図書館と出版社とが相互に敬意を払って議論に望むこと、学術文献の著者を議論の中心に置くこと、学術コミュニケーションの成果に対し可能な限り幅広くアクセスできるようにすることが重要な目的であること、といった、議論の基盤に置くべき8項目を提示しています。

LC、トピックごとのデジタル資料を閲覧できる“Browse by Topic”を開始(米国)

米国議会図書館(LC)のウェブサイトで、トピックを選択することで関連のあるデジタル資料にアクセスできる“Browse by Topic”が開始されています。「議会」「南北戦争」「映画」「野球」等のトピックを選択すると、そのトピックに関連するコレクション等のページにアクセスできるというものです。

‘Browse by Topic’ Among New LOC.gov Features(2009年5月20日付けLibrary of Congress Blogの記事)
http://www.loc.gov/blog/?p=505

Browse by Topic
http://www.loc.gov/topics/

ミシガン大学、Google社との協力体制を拡大(米国)

2009年5月20日、ミシガン大学は、Google社との間に結んでいる所蔵資料のデジタル化に関する協定を修正し、協力体制を拡大すると発表しました。これは、Googleブック検索をめぐる和解案を踏まえたもので、より多くの資料のデジタル利用につながるものであるとしています。

U-M first to sign new digitization agreement with Google(2009年5月20日付けミシガン大学のプレスリリース)
http://www.ns.umich.edu/htdocs/releases/story.php?id=7162

The University of Michigan and Google Amended Digitization Agreement(ミシガン大学図書館のウェブサイトより)
http://www.lib.umich.edu/mdp/amendment.html

AMENDMENT TO COOPERATIVE AGREEMENT(修正された協定)
http://www.lib.umich.edu/mdp/Amendment-to-Cooperative-Agreement.pdf

モバイル機器向け図書館・情報サービスの情報を集めたブログ、ディスカッショングループ(米国)

モバイル機器向けの図書館サービス、情報サービスに関する情報を集め、紹介するブログが米国で開設されています。関心を持つ人のオンライン・ディスカッショングループも組織され、情報共有・交換等がなされているようです。

Mobile Libraries
http://mobile-libraries.blogspot.com/

mobilelibraries | Google Groups
http://groups.google.com/group/mobilelibraries

5月 20日

Microsoftのリポジトリ用ソフト“Zentity”バージョン1.0が公開

Microsoft社が開発していたリポジトリ用ソフト“Zentity”のバージョン1.0が、研究部門のMicrosoft Researchから2009年5月15日、リリースされました。全文検索、OAI-PMH、OAI-ORE、RSS/Atom配信、BibTex形式での入出力、SWORD、Atom出版プロトコル、RDFスキーマなどがサポートされているとのことです。このソフトには、非営利の利用・複製等を認めるMicrosoft Researchライセンスが適用されています。

Zentity v1.0 - Microsoft Research
http://research.microsoft.com/en-us/downloads/48e60ac1-a95a-4163-a23d-28a914007743/

Research-Output Repository Platform - Microsoft Research
http://research.microsoft.com/en-us/projects/zentity/

Microsoft Research License Agreement
Non-Commercial Use Only

DLF SPRING FORUM 2009の講演資料

2009年5月4日から6日にかけて米国ノースカロライナ州ローリーで開催された、DLF SPRING FORUM 2009の資料が公開されています。

DIGITAL LIBRARY FEDERATION SPRING FORUM 2009
http://www.diglib.org/forums/spring2009/2009springprogram.htm

参考:
DLF SPRING FORUM 2008の講演資料
http://current.ndl.go.jp/node/7973
DLF FALL FORUM 2007の講演資料
http://current.ndl.go.jp/node/6891

欧州デジタル図書館、旅行・観光に関連するコンテンツをデジタル化して提供するプロジェクトを開始

欧州デジタル図書館(EDL)が、欧州委員会(EC)のデジタルコンテンツプログラム“eContentplus”の助成のもと、2009年5月1日から2年間の予定で、欧州各国の国立図書館・大学図書館等が所蔵する旅行・観光・探検等に関する資料(地図、手稿、写真、フィルム、書籍、絵葉書など)100万点以上をデジタル化して、EDLのプラットフォーム“Europeana”を通じて提供するプロジェクト“Europeana Travel”を開始すると発表しています。コーディネータとなっているのは、エストニア国立図書館です。

Europeana Travel
http://www.europeanatravel.eu/

プレスリリース
http://www.europeanatravel.eu/downloads/ET%20press%20releasev3.pdf

学術情報資源のデジタル化のインパクトを評価するためのツールキット(英国)

英国情報システム合同委員会(JISC)の助成のもと、オックスフォード大学インターネット研究所(OII)が、2008年から2009年にかけて実施したデジタル化した学術情報資源の利用・インパクトに関する調査の成果として、「学術情報資源のデジタル化のインパクトを評価するためのツールキット」(TIDSR)を作成・公開しています。質的評価・量的評価のそれぞれについて、各種の手法の概説、参考文献などが紹介されています。

Toolkit for the Impact of Digitised Scholarly Resources (TIDSR)
http://microsites.oii.ox.ac.uk/tidsr/welcome

JISC、報告書「Web 2.0の世界における高等教育」を刊行

英国情報システム合同委員会(JISC)が、2009年3月付けの報告書「Web 2.0の世界における高等教育(Higher Education in a Web 2.0 World)」を刊行しています。これは、現在の学習者たちが新しい技術、とりわけ、Web 2.0のツールをどの程度、どのように利用しているのか、高等教育にどのような期待を抱いているのか、高等教育の中で実際にWeb 2.0技術がどのように使われているのか、を調査したものです。この中では、デジタルデバイドの解消と(学習者およびスタッフの)情報リテラシーの習得・維持が、取り組むべき喫緊の、根本的な問題であるとされています。

Higher Education in a Web 2.0 World
http://www.jisc.ac.uk/media/documents/publications/heweb20rptv1.pdf

Higher Education in a Web 2.0 World : JISC
http://www.jisc.ac.uk/publications/documents/heweb2.aspx

Time to get with the program?

2008年に米国で出版された書籍、オンデマンド出版等のタイトル数が従来型のタイトル数を上回る

Bowker社が2009年5月19日、同社の出版情報データベースBooks in Printのデータをもとに、2008年の米国の書籍出版統計を発表しました。2008年に刊行された書籍は275,232タイトルで、前年比3.2%の減でした。ただし、オンデマンド出版された書籍・短期間だけ出版された書籍のタイトル数は285,394と推計されており、従来型の書籍を上回ったと特記されています。これは、前年比132%の増とのことです。

また、経済危機の影響からか、旅行に関する書籍、宗教に関する書籍、小説の出版点数が前年比11~15%の落ち込みを見せている一方で、教育(33%増)、ビジネス(14%増)は増加しているということも報告されています。

Bowker Reports U.S. Book Production Declines 3% in 2008, but "On Demand" Publishing More than Doubles
http://www.bowker.com/index.php/press-releases/563-bowker-reports-us-book-production-declines-3-in-2008-but-qon-demandq-publishing-more-than-doubles

国際原子力情報システム(INIS)、データベースを一般に公開

原子力に関する各国の文献情報300万件以上、全文が見られる文献20万件以上(2009年4月時点)を集めたデータベース「国際原子力情報システム(INIS)」が、2009年4月3日、一般公開されています。またこれに伴い、従来の契約が必要なデータベースを置き換える予定であること、契約データベースの方で個人用ページを作っていた利用者は新しい公開データベースの方にデータを移行する必要があることも通知されています。

INIS Database
http://inisdb2.iaea.org/

INIS & NKM News - Opening of the access to the INIS Database on the Internet
http://www.iaea.org/inisnkm/news/2009/news_03.htm

DPE、デジタル保存の意義を3分19秒のアニメ動画で紹介

DigitalPreservationEurope(DPE)が、デジタル保存の意義を紹介する3分19秒のアニメ動画を、YouTubeで配信しています。この動画では、信頼できるデジタルリポジトリ、メタデータ、保存メディアのリフレッシュが重要だと説いています。

YouTube - Digital Preservation and Nuclear Disaster: An Animation
http://www.youtube.com/watch?v=pbBa6Oam7-w

DigitalPreservationEurope
http://www.digitalpreservationeurope.eu/

NHK、映像資料の無料提供を10月から開始へ

NHKが、自然映像や動植物などの映像素材を一般に無料提供するウェブサイトを、2009年10月にスタートする、と報道各社が伝えています。

NHK、創作用映像素材の無料公開サイト開設へ--10月にスタート
- CNET Japan 2009/5/19付けの記事
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20393324,00.htm

NHK、一般向けに映像素材を提供するWebサイトを10月開設
- INTERNET Watch 2009/5/18付けの記事
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2009/05/18/23474.html

各公共図書館・大学図書館の新型インフルエンザへの対応(3)

滋賀県でも新型インフルエンザの感染者が確認されたことで、感染拡大防止のため臨時休館等の対応を行う館が増加しています。
5/19の12時以後、5/20の13時時点までに、図書館のウェブサイトで新たに対応を発表しているのは以下のとおりです。

滋賀県立図書館:5/26まで休館。
http://www.shiga-pref-library.jp/InfluA%28H1N1%29-shiga-lib%20.pdf

なお、(1)、(2)で兵庫県立図書館について「5/21まで蔵書点検に伴う休館」「5/23の行事中止」「開館」と3通りの記載が存在してしまっておりましたが、正しくは「5/23の行事中止」「5/21まで蔵書点検のため休館」でした。お詫びするとともに訂正いたします。

兵庫県立図書館
http://www.library.pref.hyogo.jp/

DPE、デジタル写真の保存に関するブリーフィングペーパーを刊行

Digital Preservation Europe(DPE)が2009年3月31日付けで、(1)デジタル写真一般、(2)放射線医学(Radiology)分野のデジタル写真、の保存に関するブリーフィングペーパー2点を刊行しています。このうちの(1)では、ベストプラクティスに基づいて、CDやDVDなどのメディアに頼らないこと、ハードウェアRAIDのハードディスクに保存すること、外部のハードディスクに定期的にバックアップすること、写真ファイルをTIFFのような標準的なフォーマットに変換することなどが推奨されています。

The myths and fallacies of digital photographs and their preservation
http://www.digitalpreservationeurope.eu/publications/briefs/digital_photographs_and_their_preservation.pdf

Digital Preservation in Radiology.
Ensuring long-term accessibility of digital medical images

デジタルリポジトリのコレクションに研究データを加える際のポリシー決定に関するガイド(英国)

英国情報システム合同委員会(JISC)の助成のもと、英国の高等教育機関間で研究データの共有を図るため、その意義についての認識を喚起したり事例・情報を共有したりすることをめざす専門家委員会“DISC-UK(Data Information Specialists Committee - United Kingdom)”が活動を行っています。このDISC-UKが中心となり、エディンバラ、オックスフォード、サウザンプトン、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスの4大学が協同して、機関リポジトリのデータの共有・アーカイビングを行い、データ共有の望ましいモデル・ワークフロー・ツールの開発をめざす“DataShare”プロジェクトが、2007年から2009年まで行われました。

2009年5月、その成果物として、デジタルリポジトリのコレクションに研究データを加える際のポリシー決定に関するガイド“Policy-making for Research Data in Repositories: A Guide”が公表されています。収録するデータ、メタデータ、データの登録、データへのアクセスと再利用、データの保存、データの撤回と継承計画、今後のステップといった構成で、研究データの扱いについて考慮すべき事項が整理されています。

5月 19日

図書館問題研究会、「新型インフルエンザに関して(要請)」を発表

図書館問題研究会が図書館の自由+危機管理委員会長名で2009年5月19日、会員および全国の図書館に向けて「新型インフルエンザに関して(要請)」を発表しています。

ともんけんウィークリー: 新型インフルエンザに関して(要請)
http://tomonken-weekly.seesaa.net/article/119793447.html

参考:
兵庫・大阪の公共・大学図書館の新型インフルエンザへの対応(2)
http://current.ndl.go.jp/node/12865
兵庫・大阪の公共・大学図書館の新型インフルエンザへの対応
http://current.ndl.go.jp/node/12855

国立国会図書館の平成21年度遠隔研修計画

国立国会図書館は、平成21年度の遠隔研修計画を発表しました。

5月から開講する「資料電子化の基礎」「和書のさまざま」「科学技術情報-概論-」の募集を始めています。

また、10月からは「資料保存の基本的な考え方」「科学技術情報-科研費報告書・博士論文・規格-」を開講します。

遠隔研修の平成21年度計画および「資料電子化の基礎」「和書のさまざま」「科学技術情報-概論-」開講の案内
http://www.ndl.go.jp/jp/library/training/library_training_guide.html#090508-01

国立国会図書館 遠隔研修ポータル
https://tlms-p.ndl.go.jp/library/html/portal.html

NDL、5/25の納本制度の日を前に「納本制度コトはじめ」をウェブサイトで公開

国立国会図書館(NDL)が2009年5月19日、「納本制度の日」(5月25日)を前に、制度が開始された1948年5月当初の資料(初回の依頼状をデジタル化した画像、依頼に応じて納本された資料の一覧、納本された資料を掲載した『納本月報』の表紙をデジタル化した画像など)をウェブサイトで公開しています。

5月25日は納本制度の日――納本制度コトはじめ | 国立国会図書館
http://www.ndl.go.jp/jp/aboutus/deposit_02earlydays.html

参考:
E784 - NDLの納本制度,60周年
http://current.ndl.go.jp/e784

日本看護協会、最新看護索引Webの機関向け提供を開始

社団法人日本看護協会看護教育研究センター図書館が、看護の雑誌文献情報データベース"最新看護索引Web"の機関(図書館)向け契約提供を開始しています。

最新看護索引 Current Index to Japanese Nursing Literature
http://www.nurse.or.jp/nursing/education/library/sakuin.html

最新看護索引Web機関向け公開のお知らせ - 社団法人日本看護協会
http://www.nurse.or.jp/nursing/education/library/index.html

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