アーカイブ - 2009年 5月

5月 27日

名古屋市図書館協議会の報告書『市立図書館と学校図書館との連携のあり方について』

名古屋市図書館協議会が、報告書『市立図書館と学校図書館との連携のあり方について』を1月に発表しています。

市立図書館と学校図書館との連携のあり方について - 名古屋市図書館協議会
http://www.library.city.nagoya.jp/img/oshirase/kyogikai_h21.pdf

名古屋市図書館協議会
http://www.library.city.nagoya.jp/oshirase/kyogikai.html

「市民の生活に役立つ図書館をめざして」
http://www.library.city.nagoya.jp/oshirase/topics.html#h21Mar24_1

LC、戦没者追悼記念日にちなみ、新しいオーラルヒストリーコレクション「癒えない傷」を公開

米国議会図書館(LC)では2000年から、米国の退役軍人に生活史を語ってもらい、それ(オーラルヒストリー)を録音・録画したり書き取ったりして、写真等とともに資料として保存するプロジェクト“Veterans History Project”を行っています。このほど、2009年の戦没者追悼記念日(5月25日)を前に、このプロジェクトで公開しているデジタルコンテンツを編集したコレクションとして、新たに「癒えない傷(The Unhealed Wounds)」が加えたと発表されています。

Disabled Veterans: the Unhealed Wounds (Stories from the Veterans History Project of the Library of Congress)
http://www.loc.gov/vets/stories/ex-war-disabledvets.html

ACRL、司書職における人種の多様性に関する文献解題を公表(米国)

米国の大学・研究図書館協会(ACRL)が、司書職における人種の多様性に関する文献解題“The Kaleidoscopic Concern” を公表しています。

New ACRL publication: The Kaleidoscopic Concern (2009年5月26日付け全米図書館協会(ALA)のニュースリリース)
http://www.ala.org/ala/newspresscenter/news/pressreleases2009/may2009/kaleidoscopic_acrl.cfm

The Kaleidoscopic Concern
http://www.ala.org/ala/mgrps/divs/acrl/publications/digital/kaleidoscopic.pdf

英国図書館(BL)、館内で電子書籍リーダーを試験展示し、来館者に体験してもらう試みを開始

英国図書館(BL)が2009年5月19日、向こう3か月間、館内で試験的に電子書籍リーダーを展示し、来館者が利用できるようにしたと発表しています。これは、来館者に電子書籍を体験してもらうことを目的としています。BLは将来的に、Microsoft社と共同でデジタル化した資料8万点を電子書籍リーダーで提供することも視野に入れており、それに先立ってのデバイスの試験提供という位置づけもあるようです。

British Library invites readers to explore the future of the book
http://www.bl.uk/news/2009/pressrelease20090518.html

黒澤明監督に関する「黒澤デジタルアーカイブ」が公開

故黒澤明監督の作品に関する資料が閲覧できる「黒澤デジタルアーカイブ」が、龍谷大学のウェブサイトで公開されています。黒澤プロダクションと龍谷大学が共同でデジタル化した約2万7000点の資料のうち約2万点が公開されているとのことです。台本、写真、創作過程時のノートなど様々な資料が含まれており、『七人の侍』の映像イメージを描いた未公開のコンテも含まれているとのことです。

黒澤明デジタルアーカイブ
http://www.ss.i.ryukoku.ac.jp/pearl/pages/pearl/index.html#

黒沢監督の記録デジタル化 龍谷大がネット公開(2009年5月26日付け47Newsの記事)
http://www.47news.jp/CN/200905/CN2009052601000515.html

E930 - 作家のボーン・デジタル資料を収集・管理・提供する際の課題 <文献紹介>

2009年5月,米国メリーランド大学のキルシェンバウム(Matthew Kirschenbaum)准教授を中心とする研究グループによる,現代の作家のボーン・デジタル資料を収集・管理・提供する際の課題について,実際にそのような取り組みを行っている3つの機関の実地調査と,研究者・作家・実務者等の関係者によるミーティングをもとに取りまとめた報告書が,助成元の全米人文科学基金(NEH)デジタル人文科学局から公表された。…

E929 - これからの電子図書館,著作権,著作の在り方とは?<報告>

2009年5月11日,国立国会図書館長・長尾真氏と,評論家/翻訳家でフリー翻訳プロジェクト「プロジェクト杉田玄白」の主催者・山形浩生氏によるトークセッション『もう,「本」や「図書館」はいらない!?』が,スルガ銀行の「d-labo」で開催された。これはシリーズ対談「図書館は視えなくなるか?―データベースからアーキテクチャへ」の第2回にあたり,進行はd-laboのデザイン等を手掛ける李明喜氏が行った。…

E928 - 米国議会図書館(LC)のIT戦略についての報告書

2009年3月,米国議会図書館(LC)のIT戦略についての報告書「ITの戦略的策定(Information Technology Strategic Plannning)」が公表された。これは,2000年に出された全米科学アカデミー等による報告書「LC21:LCのためのデジタル戦略」(CA1343参照)以降の進捗状況等をまとめたもので,LCの監察官(Inspector General)であるショルナゲル(Karl Schornagel)氏がコンサルティング会社に委託し実施したものである。報告書では,LCのIT基盤は大きな進歩を遂げたとの評価をしながらも,明らかになった課題として,次のような点を指摘している。…

E927 - 学生・教員に対する電子書籍利用調査の意外な結果とは?(英国)

教育や学習に必要な電子書籍を提供する持続的・効果的な市場を開拓するに当たっての事前の利用者調査として,英国情報システム合同委員会(JISC)は2007年から2年間に渡り,学生や教員の電子書籍の利用行動調査プロジェクト“JISC national e-books observatory project”に取り組んできた。…

E926 - 経済危機の影響により予算削減を迫られる大学図書館(米国)

経済危機の影響を受け,全米各地の図書館での予算削減が報じられているが,多くの有力大学の図書館においても,予算削減への対応が迫られている。…

E925 - OCLCによる“ウェブスケール”図書館業務管理システム構築戦略

2009年4月23日,OCLCはクラウドベースの図書館業務管理システムを構築する戦略を発表した。これは,システムの共同利用を目的としたものであり,ウェブベースという点ではSaaS(Software as a Service)に類似している が,すべての参加館が同一のハードウェア,アプリケーション,データを共有することで,情報探索の質の向上やメタデータ管理などにおける「ネットワーク効果」が得られることを特徴としている。また,統一されたプラットフォームを用意することで,ユーザ・エクスペリエンス(サービスの利用を通じて利用者が認知する有意義な経験)の質を向上させると共に蔵書管理のトータルコストを減らすことを目標としている。…

ビーケーワンに作家マップ機能が搭載

株式会社図書館流通センター(TRC)ビーケーワン事業部が、運営するオンライン書店「ビーケーワン(bk1)」で、関連性ある作家をつなげて地図のように表示する「作家マップ」機能をリリースしています。

チームラボ株式会社のレコメンデーションエンジンと視覚化検索エンジンを用い、ユーザの閲覧履歴を基に作家の関連性を視覚的に表現しています。

作家マップはじめました - オンライン書店ビーケーワン
http://www.bk1.jp/contents/sales/0905/sakkamap

オンライン書店ビーケーワンは5月12日に、本の著者から関心を広げる新機能【作家マップ】をリリースしました。 - 図書館流通センター (TRC)
http://www.trc.co.jp/top_info/090520_bk1.html

ビーケーワン、検索エンジンで「作家マップ」を表示開始 - 日経プレスリリース
http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=219790&lindID=2

チームラボ開発のレコメンドエンジン「チームラボレコメンデーション」と、視覚化検索エンジン「チームラボマッピングサーチ」をオンライン書店ビーケーワンへ提供 - チームラボ株式会社

5月 26日

オーストラリア国立図書館、新しい探索サービスのプロトタイプを公開

オーストラリア国立図書館のウェブサイトで、新しい探索サービス(discovery service)のプロトタイプが公開されています。オーストラリアに関する、書籍等の文字資料、音楽映像資料、新聞、過去の有用なウェブサイト、人物情報等が、国立図書館の資料及びインターネット上の情報から入手できるとのことです。今後、利用者からのフィードバックを受けながらアップデートが図られるとのことです。

Discovery service prototype released(2009年5月26日付けのオーストラリア国立図書館ウェブサイトの情報)
http://www.nla.gov.au/news/story.php?id=227

SBDS Prototype
http://sbdsproto.nla.gov.au/

野村総研、新聞記事等から企業活動の情報を自動抽出する技術を開発

2009年5月26日、野村総合研究所は、新聞記事等のテキスト文書から、販売や研究開発等の企業活動に関するメタデータを自動抽出する情報抽出エンジンの技術を開発したと発表しました。これにより、意味や概念を指定した企業検索や分析が可能となり、従来は人でなければできなかった情報整理が自動で行えるようになるとのことです。

新聞記事などのテキストデータから企業活動に関する情報を自動抽出する技術を開発(2009年5月26日付け野村総合研究所のニュースリリース)
http://www.nri.co.jp/news/2009/090526_2.html

NRI、新聞などから企業活動情報を抽出する技術を開発(2009年5月26日付けEnterprise Watchの記事)
http://enterprise.watch.impress.co.jp/docs/news/20090526_170147.html

図書館へのブロードバンド普及を目指す“Fiber to the Library”

高速インターネットの導入が進んでいない米国の公共図書館に、ブロードバンドを普及させようという“Fiber to the Library”(FTTL)が活動を始めているということです。FTTLがプレゼンテーションを行ったフォーラムに参加したGoogleの関係者が、ブログでFTTLへの高い関心を示しています。

ITIF Breakfast Forum: “Fiber to the Library”: Next-Generation Broadband for Next-Generation Libraries
http://www.itif.org/index.php?id=245

Bringing "fiber to the library"
- Google Public Policy Blog 2009/5/21付けの記事
http://googlepublicpolicy.blogspot.com/2009/05/bringing-fiber-to-library.html

参考:
公共図書館にもっと高速インターネットを(米国)
http://current.ndl.go.jp/node/12791
米国の景気刺激に係る法案に、図書館やブロードバンド関連の景気対策支出の削減を含む修正案が提出される

WorldCatレコード利用・再配布の新ポリシーに対する審査委員会の審査結果

導入について物議を醸し、現在のところ先送りになっているWorldCatレコード利用・再配布の新ポリシーですが、OCLC Members Council、OCLC Board of Trusteesは協同で、この新ポリシーを審査する委員会を立ち上げていました。このほど審査委員会から、新ポリシーを公式に撤回することを求める審査結果が発表されました。審査委員会は新ポリシーの必要性そのものは認めており、現在取り沙汰されている課題が解決されるまで、1987年策定のガイドラインを再容認するという対応を取ってはどうかと提案しています。

OCLC Review Board Recommends Withdrawal of Proposed WorldCat Policy
- Library Journal 2009/5/20付けの記事
http://www.libraryjournal.com/article/CA6659528.html

審査委員会作成の資料
http://www.oclc.org/us/en/worldcat/catalog/policy/20090518-MC-Jennifer_Younger.pdf

参考:
WorldCatレコード利用・再配布の新ポリシー、2009年第3四半期まで導入を見送りへ

茨城・笠間市立図書館、市民一人当たりの貸出実績が全国の市でトップに

茨城県笠間市立図書館の平成20年度の市民一人当たりの貸出数が15.9冊となり、全国の図書館設置市町村では15位、市に限れば1位になることが公表されています。報道記事では、CD、DVDの貸出しに力を入れていることや、焼き物が盛んな地域であることから陶芸・美術コーナーが充実していること等が紹介されています。

図書館の図書貸出 市民一人当たりで全国の市でトップに(2009年5月26日付けの笠間市ウェブサイトのお知らせ)
http://www.city.kasama.lg.jp/cgi-bin/upsys/view_hp.cgi

市民1人当たりの貸し出し実績「日本一の図書館」に 茨城・笠間市立図書館(2009年5月26日付け産経ニュースの記事)
http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/ibaraki/090526/ibr0905260253000-n1.htm

Internet Archive代表、Googleブック検索和解案への反対を改めて主張(米国)

 米国の非営利団体Internet Archiveの代表ケール(Brewster Kahle)氏は、2009年5月19日付けのWashington Post紙(web版)に掲載された論説で、Googleブック検索について、独占による弊害という観点から、裁判所は和解案を認めるべきでないという主張をしています。
 ケール氏は、いわゆる「孤児作品」についてGoogle社が永続的なライセンスを得ることができることや、創設予定のBook Rights Registryが商業利用の価格を決めることができることについて、裁判所認定の独占が発生することになると批判しています。そして、どんなに優秀でどんなに評判の良い企業であっても、そのような権利をただ一つの企業に与えることは、言論の自由や知識へのオープンアクセス等の原則に危険をもたらすとしています。
 代替案として、Google社以外にも様々な図書館・出版社・IT企業が、オープンでアクセス自由なシステムを目指してデジタル化に取り組んでいることをあげています。高速道路60マイル分と同じ費用で1000万冊のデジタル図書館が創設可能だとし、作品が将来の世代の手にも届くように努力することが大切だとしています。

5月 25日

出版流通対策協議会がGoogleブック検索和解案への反対を発表

約100社の中小出版社で構成する出版流通対策協議会(流対協)が、Googleブック検索(Google Book Search)和解案に反対する声明をGoogle社およびニューヨーク連邦地裁に向けて発表しています。

また、Googleブック検索のパートナーとなっている慶應義塾図書館に対しても質問状を送付しているとのことです。

Google和解問題記者会見資料
http://homepage2.nifty.com/ryuutaikyo/top_contests.htm#090420

出版流通対策協議会(流対協)
http://ryuutai.com/

「Googleブック検索の和解案から離脱を」――中小出版社団体が呼び掛け - ITmedia news
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0905/18/news112.html
「Googleブック検索」和解案リストに、まだ売ってる本が大量に? 日本の中小出版社団体が反対表明 - Internet Watch
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2009/05/18/23475.html
出版約100社が米グーグルの書籍全文検索の和解案を拒否--国内団体で3例目 - CNET Japan

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