ラトガース大学コミュニケーション・情報・図書館研究学部(Rutgers University's School of Communication, Information, and Library Studies)が、ヴァーチャル・レファレンス(メール、チャット、IMなど)に関する論文・記事についての文献データベース"Virtual Reference Bibliography"を作成し、公開しています。
米国におけるインターネットの社会的影響について調査を行っているPew Internet & American Life Projectが2009年4月15日、2008年米国大統領選挙の選挙運動においてインターネットが果たした役割についての調査レポートを発表しています。インターネット利用者の74%(=全人口の55%)が、ニュースや選挙に関する情報を入手するためにインターネットを利用したという結果をはじめ、オバマ候補に投票した人とマケイン候補に投票した人との差異なども分析されています。
OCLCが、これからのOPACの目指していくべき方向性を見極めるための調査を実施し、その成果を“Online Catalogs: What Users and Librarians Want”として公表しています。この調査は、Worldcat.orgの利用者と世界中の図書館員を対象として行われました。
調査の結果、
英国情報システム合同委員会(JISC)が実施してきた、大学・研究図書館の課題と将来像について幅広く議論しようというキャンペーン“Libraries of the Future”が2009年4月2日、オックスフォード大学で開催された有識者によるディベートをもって終了しました。このディベートは、ライブラリアン、公共セクター、研究者、Google、市民のそれぞれの立場から、情報ニーズ、図書館とのかかわり、図書館に求める(図書館が求められている)サービスなどについて論じたものです。その様子は、JISCのウェブサイトで動画で公開されています。
2008年に実施された英国の「国民読書年」(National Year of Reading: NYR)についての報告書『読書:その未来』(Reading: the future)が公表された。1998~1999年の第1回(CA1241,CA1354参照)以来,約10年ぶりの開催となった今回は,読書イベントの開催からインターネット上の読書支援情報共有サイト「Wikireadia」の開設といったものまで,様々な活動が展開された。予算規模は約259万ポンドで, 児童・学校・家庭省から委託を受けたNational Literacy TrustやReading Agency等が,関係諸機関と連携しながら実施した。…
米国図書館協会(ALA)とInformation Today社は毎年,「図書館施設を使い,利用者にITに関するトレーニングを行う革新的なプログラムを企画・開発した図書館」を表彰する「未来の図書館賞(Library of the Future Award)」を授賞している。このほど,2009年はインディアナポリス・マリオン郡公共図書館が受賞館として選ばれたと発表された。…
英国シェトランド諸島の公共図書館は2009年2月から、地元の詩人の活動を支援する活動“Bards in the Bog(沼地の中の詩人)”を行っています。これは、“Bog”が俗語として「トイレ」を意味しているとおり、地元の詩人から詩の応募を受け付け、その中から選んだ6点を、シェトランド諸島中の公衆トイレ(と同館のウェブサイト)に掲示するというものです。「人々がこの掲示を読んで、図書館に来て詩集を借りてくれるかもしれない」と図書館の担当者は語っています。作品の公募、選定は今後も3か月に1回行われる予定とのことです。
米国図書館協会(ALA)の図書館研究ラウンドテーブル(LRRT)はこのほど,過去1年間に出版された英語の図書館研究論文のうち,最も優れたものに贈られる賞“Jesse H. Shera Award for Distinguished Published Research”の2009年の受賞論文を発表した。受賞したのは,“Library Quarterly”誌の78(3)号に掲載された,テキサス大学情報学部のウェストブルック(Lynn Westbrook)助教による「文脈内における危機情報ニーズの理解:親密なパートナーによる暴力からの生還者の場合」(Understanding Crisis Information Needs in Context: The Case of Intimate Partner Violence Survivors)である。…
米国議会図書館(LC)と国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)等は2005年から,電子図書館プロジェクト「ワールド・デジタル・ライブラリー」(World Digital Library:WDL)に取り組んできた(E416参照)。これは,各国の文化の特色を示す資料を地域,時系列,テーマ別に一望できるウェブサイトであり,国際的な相互理解の促進,インターネット上の文化情報資源の増大,教育者,研究者への資料提供,デジタル格差の縮小を目的としている。2009年4月21日,ついに「ワールド・デジタル・ライブラリー」が公開された。…