アーカイブ - 2009年 4月 15日

機関リポジトリ内のコンテンツ管理におけるOAI-OREの活用法を論じた論考

オープンアーカイブのオブジェクトの再利用・交換に関するプロトコル“Open Archives Initiative – Object Reuse and Exchange(OAI-ORE)”が、デジタルリポジトリ、特に機関リポジトリにおけるコンテンツ管理にどのように活用できるのか、また究極的にはデジタルリポジトリの概念をどのように変化させる可能性を有しているのかを論じた論考が、Code4Lib Journal誌第6号に掲載されています。OAI-OREの概説から始まり、プラグインを用いて、2つの異なる機関リポジトリ用プラットフォーム(Fedora、EPrints)間の相互のデータ交換を試験した事例の紹介、OAI-OREの今後の展望、と論が展開されています。

David Tarrant, Ben O’Steen, Tim Brody, Steve Hitchcock, Neil Jefferies and Leslie Carr. Using OAI-ORE to Transform Digital Repositories into Interoperable Storage and Services Applications. Code4Lib Journal. 2009, (6).
http://journal.code4lib.org/articles/1062

ソーシャルタギングとフォークソノミーに関する研究文献(英文)のレビュー論文

ソーシャルタギングとフォークソノミーに関する、2007年末までに刊行された研究文献(英文)180点以上をレビューした論文が、テキサスA&M大学図書館が刊行する査読誌“Journal of Digital Information”10巻1号に掲載されています。また同著者による、ソーシャルタギングおよびフォークソノミーを導入した先駆的な美術館の事例報告記事も、同一号に掲載されています。

J Trant. Studying Social Tagging and Folksonomy: A Review and Framework. Journal of Digital Information, Vol 10, No 1 (2009).
http://journals.tdl.org/jodi/article/view/269

J Trant. Tagging, Folksonomy and Art Museums: Early Experiments and Ongoing Research. Journal of Digital Information, Vol 10, No 1 (2009).
http://journals.tdl.org/jodi/article/view/270

インディアナ大学、楽譜の目録作成ツールをオープンソースで公開

米国インディアナ大学が、シート形態の楽譜(sheet music)の目録作成、および、MODS、Dublin Core等のメタデータフォーマットでのデータ提供機能を備えたオープンソースのツール“IN Harmony Sheet Music Cataloging Tool”を公開しました。あわせて、インディアナ州にゆかりのある音楽の楽譜をデジタル化したデジタル図書館“IN Harmony”も公開しています。

IN Harmony: Sheet Music from Indiana - SourceForge
http://inharmonycat.sourceforge.net/

IN Harmony: Sheet Music from Indiana
http://webapp1.dlib.indiana.edu/inharmony/welcome.do

April 14, 2009付けCatalogablogの記事
http://catalogablog.blogspot.com/2009/04/in-harmony-sheet-music-cataloging-tool.html

参考:
インディアナ大学、音楽資料を提供するOSSのデジタル図書館システム“Variations”をリリース

チェコ国立図書館の斬新な新館建築、混迷の度合いは増すばかり

チェコ国立図書館が建築を予定していた「タコ」の形をした斬新なデザインの新館ですが、事態は混迷の度合いを増す一方です。チェコの英字紙“ČeskéNoviny”などによる報道をまとめると、以下のような状況になっている模様です。

・2008年9月、建築設計競技(コンペ)で不正な審査が行われた疑惑等を理由に、国立図書館長が更迭される。
・2008年10月、建築家カプリツキー(Jan Kaplický)氏、一連の政府等の態度に反発して文化大臣賞の受賞を拒否と報じられる。
・2009年1月14日、カプリツキー氏が急逝(享年71歳)。
・2009年2月、新館建築を支持する人々による署名、デモンストレーションが開始される。
・2009年2月、カプリツキー氏の事務所“Future Systems studio”の経営権を握っている氏の前妻が、同館を含め氏が担当したプロジェクトを継続しないことを発表し、氏とともにデザインを担当した建築家を解雇したと報じられる。
・2009年4月、プラハ市議会野党の社会民主党(CSSD)が、著作権等の問題がすべて処理できるかどうかは不明だがという条件付きながら、当初予定された場所(景観地区の近く)とは別のプラハ市内(空港の近く)に新館を建設する計画を発表し、支持を呼びかけていると報じられる。

連邦政府刊行物寄託図書館制度の戦略的方向性とは?

北米研究図書館協会(ARL)はこのほど、「連邦政府刊行物寄託図書館制度(Federal Depository Library Program:FDLP)の戦略的方向性(Strategic Directions for the Federal Depository Library Program)」と題した白書を発表しました。堅固で効率的なプログラムを将来に渡って提供していけるよう、FDLPの再定義化を求める内容となっています。

ARLのプレスリリース
http://www.arl.org/news/pr/fdlp-14apr09.shtml

白書のダウンロード先
http://www.arl.org/pp/access/fdlp/

BNFの建物の一部、スクリーンとしてレンタル

フランス国立図書館(BNF)が、資金調達の一環として、建物を巨大なスクリーンとして貸し出したということです。フランスのスポーツ日刊紙“L'EQUIPE”の20,000号記念イベントのために、BNFの建物の1つ(幅40メートル×高さ60メートル)が貸し出され、新聞の歴史を語る写真などが5時間にわたって投影されました。

La BNF loue une des quatre tours à “L'Equipe”
- LiVRES HEBDO 2009/4/10付けの記事
http://www.livreshebdo.fr/actualites/DetailsActuRub.aspx?id=2932

文字・活字文化推進機構、「言語力検定」の実施を発表

財団法人文字・活字文化振興機構が、言語基礎力と応用力を養う「言語力検定」の第1回を、2009年10月から開始すると発表しています。

言語力検定 ~読み、書き、考え、伝える力~
http://www.gengoryoku.jp/

財団法人 文字・活字文化推進機構 | 言語力検定
http://www.mojikatsuji.or.jp/gengoryoku.html

文字・活字文化推進機構、言語力向上へ「検定」 国際化対応の基盤に - 新文化 - 出版業界紙 - ニュースフラッシュ関連ページ
http://www.shinbunka.co.jp/news2009/04/h090409-03.htm

図書館、出版、書店、文筆家の4団体の同盟、愛国者法の見直しをアピール(米国)

米国図書館協会(ALA)、米国出版社協会(AAP)、米国書籍販売協会(ABA)、PENクラブ米国センターの4団体が2004年に結成した同盟「読者のプライバシーのためのキャンペーン(Campaign for Reader Privacy)」が2009年4月7日、愛国者法(USA PATRIOT Act)によって「剥ぎ取られた」読者のプライバシーを保護するセーフガードを回復させるべく、同法第215条の対象から書店の販売記録・図書館の利用記録を外すよう求めるアピールを発表しました。

Restoring Safeguards for Reader Privacy Eliminated by the USAPatriot Act:
An Appeal to Congress by the Campaign for Reader Privacy; April 7, 2009
http://www.readerprivacy.org/news.jsp?id=33

BOOK GROUPS LAUNCH NEW EFFORT TO AMEND PATRIOT ACT
http://www.readerprivacy.org/news.jsp?id=34

参考:
E462 - 愛国者法,図書館条項を修正して成立

Benesse教育研究開発センター、子どものICT利用実態調査の結果を公開

Benesse教育研究開発センターは2008年秋、小学生から中学生まで1万人以上を対象に、ICTの利用実態調査を実施しました。このほどその結果の速報版が公開されています。

子どものICT利用実態調査 速報版
http://www.benesse.jp/berd/center/open/report/ict_riyou/2008/index.html

子どもは大人が思うより携帯に冷静?――小中高生、危なさも認識
- ITmedia News 2009/4/14付けの記事
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0904/14/news088.html

ロックフェラー大学出版、大学図書館界の要望に応え雑誌購読価格を据え置き

米国のロックフェラー大学出版が大学図書館界の要望に応じて、2010年の雑誌購読料を2009年の価格で据え置くと発表した、と報じられています。

University Press Hears Libraries' Pleas and Freezes Journal Prices: The Chronicle of Higher Education
http://chronicle.com/daily/2009/04/15570n.htm

Peter Scott's Library Blog: Rockefeller University Press freezes journal prices
http://xrefer.blogspot.com/2009/04/rockefeller-university-press-freezes.html

埼玉県立図書館協議会、埼玉県立図書館に向けた「市町村立図書館等との連携協力に係わる提言」を公表

埼玉県立図書館協議会が、埼玉県立図書館に向けた「市町村立図書館等との連携協力に係わる提言」をまとめ、公表しています。

市町村立図書館等との連携協力に係わる提言
https://www.lib.pref.saitama.jp/stplib_doc/kyogikai/h20-teigen.pdf

埼玉県立図書館協議会
https://www.lib.pref.saitama.jp/stplib_doc/kyogikai/kyogikai.html

参考:
埼玉県、『県立図書館のライフチャンスライブラリー化に向けて(提言)』を発表
http://current.ndl.go.jp/node/11977

東京都、「第二次東京都子供読書活動推進計画」を策定

東京都教育委員会が、「第二次東京都子供読書活動推進計画」を策定しています。

「第二次東京都子供読書活動推進計画」の策定について
http://www.kyoiku.metro.tokyo.jp/press/pr090305t.htm

ゲイツ財団、OCLCに対し図書館支援のための助成金

ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団は、OCLCに対し、公共図書館の広報活動に関して500万ドルの助成を行うことを発表しました。目的は、現在の経済危機の状況において、図書館が必要とされていることの認識を高め、図書館サービスへの支援を増大させることとされています。OCLCはまずジョージア州とアイオワ州でこの夏からプログラムを開始するとしています。

Gates Foundation and OCLC Will Develop Community-Based Awareness Campaign to Increase Support for Libraries
http://www.oclc.org/us/en/news/releases/200924.htm