米国のコロンビア大学のティーチャーズ・カレッジにある全米子ども・家族センター(NCCF)が、家の中の整理整頓度合い、家庭内の識字環境、母親のリーディング能力、5〜6歳の子どもの初期リーディング能力の関係を探る調査を実施し、このほどその結果を“Order in the House! Associations among Household Chaos, the Home Literacy Environment, Maternal Reading Ability, and Children’s Early Reading”として発表しました。その結果、5〜6歳の子どもの場合、家の中の秩序の度合いがリーディング能力と大きく関係していることが明らかになったとのことです。また、母親のリーディング能力は読書への関心や読書への楽しみを育むなど、その他の項目間の関係についても分析されています。
フランス国立図書館(BnF)が公式ブログ“Blog Lecteurs et multilinguisme - Blog Lecteurs de la Bibliothèque nationale de France - BnF”で、「どんな言語でもかまわないので、BnFに関心を持つ読者は関心のあるテーマや質問をお寄せいただきたい」と、多言語主義(multilingualism)を宣言しています。BnFの利用者が124か国にも渡っていることを踏まえたもので、実際に主だったエントリは仏英併記になっているほか、“Bienvenue, all languages are welcome”というエントリは12の言語(すべて欧米言語。2009年3月2日時点)で併記されています。
ニュージーランド国立図書館が2009年3月6日に、図書・雑誌・新聞などに掲載された何千枚もの写真を用いて、1日限りの「別館」を構築するというイベントを開催すると発表しました。これは、ニュージーランドで国家的に行われているイベント“One Day Sculpture”の1つとして行われるもので、同国在住のアーチストのキャラン(Bekah Carran)氏が制作、作品名は“I Remember Golden Light”です。その名のとおり、24時間限定の作品となるとのことです。この作品のモチーフは、同館の営みや構成に対応したものであり、かつ、哲学者デリダ(Jacques Derrida)の「外部のないアーカイブは存在しない」という言葉が示唆するような、アーカイブの本質についてのメッセージを表すものだとされています。