1. はじめに 国立国会図書館(NDL)は、2008年12月2日から4日にかけての3日間、英国グラスゴー大学人文科学高等技術情報研究所(Humanities Advanced Technology and Information Institute)の保存調査員イノセンティ(Perla Innocenti)氏の訪問を受け、同研究所が英国のデジタルキュレーションセンター(DCC)、デジタル保存に関する国家プロジェクトの欧州規模での連携・協力イニシアチブ“Digital Preservation Europe(DPE)”に参加して開発を行っているデジタルリポジトリ事業の監査ツール、「リスク評価に基づくデジタルリポジトリ監査法(DRAMBORA:Digital Repository Audit Method Based on Risk Assessment)」を用いて、NDLの電子図書館サービスの試験評価を行った(「デジタルリポジトリ」の定義については後述)。…
出版研究コンソーシアム(Publishing Research Consortium;PRC)が、学術雑誌掲載論文執筆者が論文の取り扱いに望んでいること、および「著者の権利」に関して有している認識と、出版社の実態のギャップに関して調査したサマリーペーパー“Journal Authors' Rights: perception and reality”を刊行しています。既存の調査研究およびこのために実施した調査研究をもとに、執筆者と出版社との間で、著作権の譲渡、セルフアーカイビングの可否、セルフアーカイビングを認めている版の認識などに差があること、などが報告されています。
PRC Summary Paper 5
Journal Authors' Rights: perception and reality