アーカイブ - 2009年 3月

3月 25日

デジタル時代に適応するため、ミシガン大学出版局が改革実施

米国のミシガン大学出版局が、デジタル時代への適応をより一層推し進めるべく、事業や組織の再編成を実施することが明らかになりました。今後扱う研究論文はすべてボーンデジタルとし、印刷版はオンデマンド出版で対応すること、財政的に独立した大学の一組織という位置づけから、大学図書館長への報告義務のある大学の一部門へと組織の再編成を行うこと、といった改革が行われます。

U-M redefining scholarly publications in the digital age
(ミシガン大学のニュースリリース)
http://www.ns.umich.edu/htdocs/releases/story.php?id=7052

U-M redefining scholarly publications in the digital age

完全オンライン化する新聞がちらほら(米国)

米国で、経営難などの理由から、紙での発行を中止し、完全オンライン化に移行する新聞が出てきています。2009年3月16日には、146年の歴史を持つシアトルの老舗新聞“Seattle Post-Intelligencer”が完全オンライン化を発表したほか、同3月23日には174年の歴史を持つミシガンの地方紙も完全オンライン化を表明しています。

Seattle P-I to publish last edition Tuesday
- Seattle Post-Intelligencer 2009/3/17付けの記事
http://www.seattlepi.com/business/403793_piclosure17.html

146年の歴史に幕――シアトルの大手新聞が完全オンライン化へ
- ITmedia News 2009/3/17付け記事

特許庁、特許の検索・調査に関する情報ポータルサイトを試行開始

特許庁が、(1)特許検索・調査に関する基礎的な周辺知識、(2)特許検索・調査の実務に関する研修テキスト、(3)特許検索・調査の方法・ツールの紹介などを内容とする「特許検索ポータルサイト」の試行を開始しています。

特許検索ポータルサイト(試行)
http://www.jpo.go.jp/torikumi/searchportal/htdocs/search-portal/top.html

特許検索ポータルサイトの試行開始について
http://www.jpo.go.jp/cgi/link.cgi?url=/tetuzuki/t_sonota/searchportal-trial.htm

3月 24日

論文単位の利用統計を標準化して取得するためのプロジェクト"PIRUS"の報告書

英国情報システム合同委員会(JISC)が助成して2008年8月から12月にかけて実施されたプロジェクト"Publisher and Institutional Repository Usage Statistics (PIRUS)"の最終報告書が公開されています。

PIRUSは、電子ジャーナルや機関リポジトリの個々の論文についての利用統計を、COUNTER準拠で取得するためには、どのような課題解決が必要かを調査するプロジェクトです。

PIRUS - Publisher and Institutional Repository Usage Statistics Final Report
http://www.jisc.ac.uk/media/documents/programmes/pals3/pirus_finalreport.pdf

家庭用ゲーム利用者の推計600万人減、ゲームの医療分野、教育分野への活用望む声(日本)

社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)がこのほど発表した調査報告書によると、日本の一般生活者の家庭用ゲーム参加率は29.4%で、全人口へ拡大推計した結果は3,107万人となるそうです。昨年の結果と比較すると、600万人ほどゲーム人口が減った計算になります。
家庭用ゲームのゲーム以外への活用期待分野としては、「医療・リハビリ」と「教育・学習」の回答が過半数の支持を集めました。報告書は、「“生活にもっと役立機能”が、たくさんの人々から望まれていることが浮き彫りになった」と分析しています。

日本全国で、およそ3人に1人(29.4%)がゲームファン
携帯ゲーム機に欲しい複合機能は、音楽、Web、カメラ
半数以上がゲームを「医療・リハビリ、教育・学習」に役立てたい!
(CESAプレスリリース)

Ex Libris社、学術リコメンデーションサービス"bX"を発表

Ex Libris社が、世界中の図書館利用者の行動分析をベースとする学術リコメンデーションサービス"bX"を発表しています。

リンクリゾルバ"SFX"の世界中のユーザの利用ログからその行動を分析し、論文レベルのリコメンデーション(推薦)を提供するとのことです。

Ex Libris Announces bX Web 2.0 Usage-Based Scholarly Recommendation Services
http://www.exlibrisgroup.com/?catid=%7b916AFF5B-CA4A-48FD-AD54-9AD2ADADEB88%7d&itemid=%7bBC3A4642-B820-47B5-9DA3-576A66A8C2F6%7d

bX Recommender Service
http://www.exlibrisgroup.com/category/bXOverview

bX Blog
http://bxbeta.blogspot.com/

Ex Libris:bXサービスを発表 - USACO NEW Media News No 192
http://www.usaco.co.jp/new_media_news/index.html#1

参考:

英CILIPでも「ライブラリアンのためのTwitter講座」開催

英国の図書館情報専門家協会(CILIP)が、図書館におけるTwitter活用法を学ぶ講座を開講するということです。Twitterとは何か、図書館での活用法、Twitterの使い方を学ぶことができます。

Twitter for Librarians
http://www.cilip.org.uk/NR/exeres/E0157D2C-2ABB-4028-B8FC-AD455648F3D4

参考:
E888(No.144)米国を中心に“Twitter”を活用する図書館増加中
http://current.ndl.go.jp/e888

3月 23日

京都大学図書館機構、リンクリゾルバのAPIを使ったOPACから電子ジャーナルへのナビゲーション向上機能を試験公開

京都大学図書館機構が、リンクリゾルバのAPIを使ったOPACから電子ジャーナルへのナビゲーション向上機能を試験公開しています。

ある雑誌が京都大学で電子ジャーナルとして契約・提供されている場合、同大学のOPAC"KULINE"の雑誌書誌レコード上に、電子ジャーナルへのリンクを知らせる小窓が自動的に現れ、1クリックで電子ジャーナルにアクセスできるようになっています。

Serials Solutions社のリンクリゾルバ360LINKのXML APIを使い、実現しています。

KULINEから1クリックで電子ジャーナルへ - 京都大学図書館機構
http://www.kulib.kyoto-u.ac.jp/modules/bulletin/article.php?storyid=446

学術図書館のライブラリアンのための戦略的思考ガイド(米国)

米国図書館協会(ALA)傘下の米国大学・研究図書館協会(ACRL)が、現在の経済的な危機、テクノロジー革新の中で、学術図書館や大学図書館が変革していくためのライブラリアン向け思考ガイド、“ACRL 2009 Strategic Thinking Guide for Academic Librarians in the New Economy”を発表しています。これは企画当初、2009年3月12日から15日に開催されたACRLの全国会議において議論を活発にするための資料としてまとめられる予定でしたが、経済状況、政府の動き、高等教育における現状報告のはんらん、などの情勢変化を受けて方針を変換し、今回の形式での発表となったということです。

文化庁、「国語に関する世論調査」を実施

文化庁は1995年度から「国語に関する世論調査」を実施していますが、2008年度の調査が2009年3月20日から行われます。2008年度は、読書に関する意識や、インターネットで用いられる言葉についての意識、慣用句等の使い方に関する意識等について調査するということです。結果は2009年の夏ごろに発表されるということです。

「国語に関する世論調査」への御協力のお願い(文化庁)
http://www.bunka.go.jp/oshirase_other/2009/kokugo_yoronchosa.html

「国語に関する世論調査」
http://www.bunka.go.jp/kokugo_nihongo/yoronchousa/index.html

米ソニーとGoogle、協同でパブリックドメインの書籍50万点をデジタル化

米ソニー社とGoogle社が協同で、パブリックドメインの書籍50万冊をデジタル化し、ソニー社の電子書籍リーダー、PC用電子書籍閲覧ソフト(要登録)向けに無料提供を開始しました。World Street Journal紙をはじめとする各種メディアは、「Amazon/Kindleへの挑戦」と銘打って、このニュースを紹介しています。

Google eBooks :: The eBook Store at Sony
http://ebookstore.sony.com/google-ebooks/

Sony, Google Challenge Amazon - WSJ.com
http://online.wsj.com/article/SB123741774747277821.html

ヴァージニア工科大学図書館、90万ドル分の電子ジャーナル削減へ

ヴァージニア工科大学(Virginia Tech University)図書館が、約90万ドル(約9000万円)分の雑誌購読をカットする計画を発表しています。

これは、金融危機のあおりによる予算削減、電子ジャーナルのインフレを受けたもので、図書館は研究者に優先度の高いジャーナルを選定するよう求めています。

Libraries invite comments on reductions in serial subscriptions
http://news.lib.vt.edu/libnews/modules.php?name=News&file=article&sid=692

Serials review project - Virginia Tech University Libraries
http://www.lib.vt.edu/budget/

国立大学図書館協会、「オープンアクセスに関する声明」を発表

国立大学図書館協会が2009年3月16日付けで、オープンアクセスへの支持と促進を強く訴え、関係者(政府及び公的助成機関、研究者、大学・研究機関、学協会、出版社、大学図書館)に協同を呼びかける「オープンアクセスに関する声明~新しい学術情報流通を目指して~」を発表しています。

オープンアクセスに関する声明~新しい学術情報流通を目指して~
平成21年3月16日 国立大学図書館協会
http://wwwsoc.nii.ac.jp/anul/j/operations/requests/statement_09_03_16.pdf

同英語版
http://wwwsoc.nii.ac.jp/anul/j/operations/requests/statement_09_03_16_e.pdf

3月 20日

CA1687 - 研究文献レビュー:日本における図書館情報学分野の計量的研究の動向-計量書誌学研究を中心に- / 芳鐘冬樹

はじめに  本稿では、計量的手法を用いた図書館情報学分野の研究について、計量書誌学研究を中心に、日本における近年の研究動向を紹介する。 図書館情報学分野においても、他の社会科学分野と同様、計量的手法を用いた研究は多数存在する。論文や図書の出版点数・引用数の状況といった文献の生産・流通・蓄積・利用に関わる統計分析、つまり計量書誌学研究だけでなく、質問紙調査に基づく図書館サービスやスタッフの様態の統計分析など、様々な研究が行われている。本稿では、図書館情報学分野の計量的研究の概況について簡単に触れた後、計量書誌学の研究文献を中心にレビューする。…

CA1686 - 動向レビュー:RDA全体草案とその前後 / 古川肇

1. 経過 『英米目録規則第2版』(以下AACR2)に代わるRDA: Resource Description and Accessの全体草案かつ最終草案が、漸く2008年11月に公開された(1)。目次だけで113ページ(PDF形式)に及ぶ膨大なものである。 AACR2見直しの出発点としては、1997年に開催された「AACRの原則と将来の展開に関する国際会議」が重要である(CA1480参照)。だが、改訂の主体である英米目録規則改訂合同運営委員会(その後改称。以下JSC)が作業の発進を告げた正式の表明は、2003年9月の“New Edition Planned”であった(E134参照)。…

CA1685 - 動向レビュー:総合的図書館ポータルへの足跡―オーストラリア国立図書館の目録政策とシステム構築 / 那須雅熙

はじめに 情報環境が激変するなかで、どの図書館もその変化に的確に対応し、書誌コントロールの見直しを図らないと、十全な図書館サービスが遂行できない局面におかれている。OPACや総合目録を通じて書誌情報を利用者に提供するだけではもはや不十分であり、文化的、学術的活動の所産としてのネットワーク情報資源も含む多様なメディアを総合的に提供するサービス(総合的ポータルの構築)が求められている。…

CA1684 - オープンアクセス・オプションとその被引用に対する効果 / 時実象一

1. はじめに オープンアクセスの目的は、科学者や一般市民が学術成果に無料で自由にアクセスできるようにすることである。そのための手段として(1) オープンアクセス雑誌、(2) 機関リポジトリの2 つが大きく取り上げられてきた。これらは現在もオープンアクセスのための主要な手段であることは事実であるが、最近はその変化形態としての(3) オープンアクセス・オプション、(4) 研究助成機関リポジトリが大きく注目されてきている。本記事はオープンアクセス・オプションを中心に最近の動向について解説するとともに、オープンアクセス・オプションの効果に関する最近の研究にも触れる。…

CA1683 - 光/磁気ディスク、フラッシュメモリの劣化と寿命 / 大島茂樹

はじめに 今や世界中で膨大なデジタル情報が日々生産されているが、それらを保存し後世に伝えていくには、まだ数多くの不安要素が解決されず残っている。 その中には、記録メディアの寿命の問題がある。紙の本は1,000年の時を超えて保存に耐えてきた実績があるが、デジタル情報の記録メディアは歴史が浅く、その寿命について確かなところがわかっていない。 本稿では、現在の主な記録メディアである光ディスク、ハードディスク及びフラッシュメモリについて、構造や原理を概観した上、その劣化と寿命についてこれまでに行われてきた研究等の成果を紹介する。…

ページ