クリエイティブ・コモンズの一部門であるScience Commonsのオントロジーを活用して、学術文献間のハイパーリンクを実現するオープンソースのMicrosoft Word 2007用アドインが、2009年3月にMicrosoft社から公開されました。同社はあわせて、2006年にOffice用に開発されたクリエイティブ・コモンズライセンスを付与するアドインの、Office 2007版も公開しています。
米国・カナダで出版された書籍の著者情報(180万人分以上)、著作情報(700万作品以上)をBowker社のBooks in Print等から取得・加工し、著者ごとにウェブページの形で提供する著者向けマーケティングサイト“filedbyauthor”が、ベータ版でリリースされています。出版社や著者は、安価な費用を支払うことで著作物へのリンクやブログの立ち上げ、イベントのお知らせなど、著者ウェブページを活用したプロモーションができるとのことです。読者は無料で、レイティングや書評を著者ウェブページに書き込んだり、著者へのコメントを送ったりすることができるそうです。
米国図書館協会(ALA)の図書館研究ラウンドテーブル(LRRT)がこのほど、2008年の最も優れた図書館研究論文(出版されたもの、英文)を表彰する2009年シェラ(Jesse H. Shera)賞の受賞者を発表しました。受賞者は、「恋愛関係にあったパートナーから暴力を受けた被害者の情報ニーズに、公共図書館がどのように応え、どのような役割を果たしているか」について、データを収集・分析したウェストブルック(Lynn Westbrook)氏です。
これは、オープンアクセスの推進を目指したもので、SURF財団のほか、Royal Netherlands Academy of Arts and Sciences (KNAW)、the Netherlands Organisation for Scientific Research (NWO)、大学など高等教育機関が参加しています。
高等教育機関や研究機関で生産された研究データを国家レベルで共有することは,将来の研究の発展や,国際的な知的競争力を高める上でも,有効な手段であると考えられる。英国では,英国高等教育助成会議(HEFCE)と英国情報システム合同委員会(JISC)の助成のもと,英国・アイルランド研究図書館コンソーシアム(RLUK)とラッセルグループITディレクターズ(RUGIT)の協同プロジェクトとして,デジタル研究データを国家レベルで共有するサービス(UK Research Data Service:UKRDS)の開発・運用の実現可能性とコストに関するフィージビリティ調査が進められてきた。2008年12月,その最終報告がHEFCEに対し提出され,一般にも公開された。…
全米教育統計センター(NCES)の2004年の統計によると,米国の学術図書館・公共図書館では23万人強が働いている。そのうち,図書館学修士号(MLS)を必要としない役職に就いている図書館職員である「図書館サポートスタッフ(Library Support Staff:LSS)」は,16万人強(約69%)を占める。これまでLSSに対する全国レベルの認定制度は存在しなかったが,ALA連携専門職協会(ALA-APA)では2007年から,博物館・図書館サービス機構(IMLS)の助成を受け,「LSS認定プログラム(Library Support Staff Certification Program:LSSCP)」の開発に取り組んできた。…
「ノースカロライナ州立大学図書館の中に,彼女が賞を受けることを疑う者は誰一人いない」との書き出しとともに,自信に満ちた笑顔の写真が添えられた記事が,米国のLibrary Journal誌の2009年3月1日号を飾った。同誌が主催する「准専門職」(paraprofessional)図書館職員に与えられる“Paraprofessional of the Year”に,2009年は同大学図書館のアクセス・デリバリー部門に属する上級図書館技術者であるアダムス(Tina Adams)氏が選ばれたと発表された。…