北米研究図書館協会(ARL)は2009年中にこれまでの戦略計画の見直しを行い,2010年からの5年間に渡る新しい計画を策定する。これに先立ちARLでは,研究図書館が置かれている環境のトレンド分析を実施し,その成果を“Transformational Times:An Environmental Scan Prepared for the ARL Strategic Plan Review Task Force”として,2009年2月に刊行した。...
学術雑誌の評価基準として広く利用されているインパクトファクター(CA1559参照)。しかし近年,学術・研究業績を評価する動きが国内外で高まりつつある中で,このインパクトファクターに対する批判も多くなされるようになってきている。また,学術雑誌の評価指標であるインパクトファクターが,研究者個人の評価指標として誤用されることも多く報告されている。そのため,「n回以上引用された論文が,n本以上存在する」という値「n」をもってその論文の執筆者の評価指標とする,カリフォルニア大学サンディエゴ校のハーシュ(Jorge E. Hirsch)教授考案の「h指数(h-index)」をはじめ,新しい評価指標を探る試みは枚挙に暇がない。計量書誌学だけを対象としているわけではない図書館情報学分野の学術雑誌“Journal of the American Society for Information Science and Technology”にも毎号のように,新しい評価指標に関する論文が掲載されている。...
2009年1月27日,米国議会図書館(LC)は同館のブログに“We Tweet, Therefore We Are”と題したお知らせを載せた。続いて2月2日には米国図書館協会(ALA)が「ALAのニュースがTwitterでも利用可能に」というニュースリリースを出した。LCとALAが“Twitter”というウェブサービスの活用を開始したのである。...
米国のLibrary Journal誌が、従来よく利用されてきた公共図書館格付け評価“Hennen's rating”の問題点を克服すべく、新たな格付け評価“America's Star Libraries”を策定し、発表しています。これは、(1)人口当たりの貸出数、(2)人口当たりの来館者数、(3)人口当たりの図書館プログラム参加者数、(4)人口当たりの(図書館での)インターネット端末利用数、および(5)これらを総合した点数、の5つでランク付けするというもので、図書館の支出額ごとにカテゴライズして発表されています。