アーカイブ - 2009年 12月

12月 21日

ALAほか、Googleブックス和解案に関する懸念を示す文書を司法省に提出

米国連邦司法省に対し、米国図書館協会(ALA)、北米研究図書館協会(ARL)、大学・研究図書館協会(ACRL)は合同で、Googleブックス和解案に関する懸念を示す文書を送付したということです。具体的には、和解案の展開を法律的に監視すること、Googleが機関購読料を高額に設定しないよう保証すること、等を司法省に求める内容になっています。

Library associations raise Google Book Search pricing concerns to DOJ
- District Dispatch 2009/12/17付けの記事
http://www.wo.ala.org/districtdispatch/?p=4156

千葉県袖ケ浦市など、新成人に書籍を贈る「20歳の20冊」を実施へ

出版文化産業振興財団が、成人式で新成人に書籍を贈る「20歳の20冊」事業の概要を発表したと報じられています。新成人はあらかじめ選定された20冊の中から1冊を選んで譲り受けるようです。2010年の国民読書年の一環として、千葉県袖ケ浦市、茨城県大子町などの自治体が実施する予定とのことです。

新成人に本をプレゼント 千葉県袖ケ浦市など(MSN産経ニュース 2009/12/21付けの記事)
http://sankei.jp.msn.com/culture/books/091221/bks0912210842002-n1.htm

出版文化産業振興財団
http://www.jpic.or.jp/

NARAの2010会計年度予算が前年度より増額

米国国立公文書館(NARA)は、前年度より2.31%増のおよそ4億7,000万ドルが2010会計年度の予算として認可されたと発表しています。既存事業の運営に加えて、電子記録管理システム“Electronic Records Archives(ERA)”の構築やフランクリン・ルーズベルト図書館の改修などに使われるようです。

President Approves $470 Million Budget for National Archives(NARAのプレスリリース)
http://www.archives.gov/press/press-releases/2010/nr10-36.html

参考:
NARAの電子記録管理システム、プロジェクト開始から10年で第1運用フェーズに到達
http://current.ndl.go.jp/node/8325

フランスでのGoogleの書籍電子化をめぐる訴訟で電子化差し止めの判決

Googleの書籍電子化プロジェクトに対しフランスの出版グループなどが著作権侵害を訴えていた訴訟に関し、2009年12月18日に、パリの地方裁判所は、権利者の許諾のない電子化の中止と損害賠償の支払いを命じる判決を下したとのことです。

書籍電子化の中止命令 パリの地裁、グーグル敗訴(2009/12/19付け47Newsの記事)
http://www.47news.jp/CN/200912/CN2009121801001171.html

グーグルに損害賠償命じる判決、書籍電子化で フランス(2009/12/19付けAFPBB Newsの記事)
http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/crime/2676605/5061297

九州大学附属図書館、貸出履歴からのレコメンド機能などを導入

2009年12月からリニューアルされた九州大学附属図書館のOPACとMyLibrary(マイアカウント機能)についての紹介が、同図書館のサイトに掲載されています。ログインが必要な「きゅうとMyLibrary」では、貸出履歴からのリコメンド機能などが導入されているようです。OPACでは、今回追加された雑誌検索結果からCiNiiへのアクセスなどの機能に加え、2010年春には新しい情報アクセスプラットフォームが予定されているようです。

新しくなったOPAC,MyLibrary
http://www.lib.kyushu-u.ac.jp/research/20091201_opac_ml.html

山中湖情報創造館、「公共図書館における電子書籍の研究会」を開始

山中湖情報創造館とNPO法人地域資料デジタル化研究会が、「公共図書館における電子書籍の研究会」を始めると発表しています。電子書籍リーダーの寄贈を受けて始められるもので、オンライン及びオフラインでの調査研究、利活用のノウハウ共有などが目的とされています。すでにGoogleWaveを利用したオンラインディスカッションの場が設けられているとのことです。

公共図書館における電子書籍の研究会(2009/12/18付け指定管理者日誌 - 山中湖情報創造館にての記事)
http://yamanakako.exblog.jp/9455970/

山中湖情報創造館
http://www.lib-yamanakako.jp/

12月 18日

異なるスキーマのメタデータをマッピングする“VMF”の試行版が公開

英国情報システム合同委員会(JISC)などが取り組んでいる、異なるスキーマのメタデータを自動でマッピングするためのツール“VMF”(Vocabulary Mapping Framework)の試行版(アルファ版)が公開されています。これまでの取組みの概要を記した文書もあわせて公開されています。

Vocabulary Mapping Framework
http://cdlr.strath.ac.uk/VMF/documents.htm#matrix

The Vocabulary Mapping Framework (VMF): an introduction
http://cdlr.strath.ac.uk/VMF/documents/VocabularyMappingFrameworkIntroductionV1.0(091212).pdf

マサチューセッツ州の図書館の資料が99年遅れで返却(米国)

米国マサチューセッツ州のニューベッドフォード市の公共図書館に、1910年が返却期限の資料が99年遅れで返却されたと報じられています。返却した75歳の男性は、母親の遺品の書籍が同館の所蔵資料であると気づいたため、同館を訪れたとのことです。男性の母親も1922年に資料を他人から譲り受けていたようで、同館は延滞資料1冊につき1日1セント(99年では約360ドル)課される罰金を免除することにしたようです。

Book overdue for 99 years returned to New Bedford library(Boston Globe 2009/12/15付けの記事)
http://www.boston.com/news/local/breaking_news/2009/12/book_overdue_fo.html

専図協、文科省に「私立図書館の設置及び運営上望ましい基準案」を提出

専門図書館協議会が、「図書館の設置及び運営上望ましい基準」策定に関連し、「私立図書館の設置及び運営上望ましい基準案」を文部科学省に提出しました。

文部科学省へ私立図書館基準案の意見提出をしました。
- SENTOKYOブログ 2009/12/18付けの記事
http://blog.goo.ne.jp/sentokyo/e/5ea1da81b8aee9e3263e68ec9692fc52

「私立図書館の設置及び運営上望ましい基準案」
http://www.jsla.or.jp/pdf/091218.pdf

農林水産研究情報総合センター、利用者のサイトに埋め込み可能な統合検索サービスを公開

農林水産研究情報総合センターが、内外のデータベースの統合検索サービス「Database Quick Search」を公開しています。これは従来の「データベース統合検索」をより使いやすくしたもので、利用者のサイトに検索フォームを設置することも可能とのことです。全文がオンライン上で提供されている論文には自動的にリンクが張られワンストップで資料を入手できることや、分野ごとに無償のデータベースを自由に組み合わせて統合検索することができることなどが特徴とのことです。

AFFRIT Database Quick Search
http://edb.cc.affrc.go.jp/mxsg/ja/

農林水産研究情報総合センター
http://ss.cc.affrc.go.jp/ric/home.html

ウェブサイトと連動した人類学の単行書(米国)

米国のフォーダム大学出版会がこのほど出版した人類学の単行書“Dangerous Citizens: The Greek Left and the Terror of the State”が、ウェブと連動してテーマの理解を深める取組を行っています。ウェブサイトには、単行書に掲載しきれなかった画像、テキスト、年表といったデータが公開されており、これらを見ることによって、読者は本の内容をより深く理解できるようになります。今後、双方向型の地図もウェブサイトに掲載されるということです。

Columbia Univ. Launches Interactive Anthropology Monograph
- AAA blog 2009/12/17付けの記事
http://blog.aaanet.org/2009/12/17/columbia-univ-launches-interactive-anthropology-monograph/

米ソニー、The Wall Street Journal紙などを電子書籍端末で提供へ

米ソニー社は、米国の大手メディア会社ニューズ・コーポレーションと提携し、New York Post紙や傘下のダウ・ジョーンズ・アンド・カンパニーのThe Wall Street Journal紙などのデジタル版を電子書籍端末“Reader”で提供すると発表しています。

ソニー、WSJなど米新聞を電子書籍端末で有料配信(The Wall Street Journal日本版 2009/12/18付けの記事)
http://jp.wsj.com/Business-Companies/Technology/node_14041

オーストラリア国立図書館の新聞デジタル化事業、100万ページを突破

オーストラリア国立図書館(NLA)が取り組んでいる新聞デジタル化事業が、100万ページデジタル化の節目を迎えました。含まれる記事数は1,000万に上るということです。

One Million Newspaper Pages Now Online(December eNEWS)
http://email.synergymail.com.au/t/ViewEmailArchive/r/9A3F41E2663C0299/C67FD2F38AC4859C/

参考:
オーストラリア国立図書館、主要新聞のデジタル化へ
http://current.ndl.go.jp/node/5464

OCLC、「研究評価プロセスにおける研究図書館の役割」に関する報告書を刊行

OCLCが、研究評価プロセスにおける研究図書館の役割を分析し、研究図書館の新たな役割の検討に役立てることを目的とした報告書“A Comparative Review of Research Assessment Regimes in Five Countries and the Role of Libraries in the Research Assessment Process”を刊行しました。この報告書では、英国、アイルランド、オランダ、デンマーク、オーストラリアの5か国の高等教育機関における研究図書館の比較研究を行っています。2010年の1月にはこの報告書の概要に、レコメンデーションを追加したものが発表されるということです。

New Report, "A Comparative Review of Research Assessment Regimes in Five Countries and the Role of Libraries in the Research Assessment Process"
(プレスリリース)
http://www.oclc.org/research/news/2009-12-17.htm

コロンビア大学図書館、HathiTrustへの参加を発表

米国コロンビア大学図書館が、共同デジタルリポジトリ“HathiTrust”への参加を発表しています。GoogleやMicrosoft、Internet Archiveとの提携でデジタル化したパブリックドメインの資料を提供するようです。同館の参加により、参加館の合計は26館となっています。

Columbia University Libraries Joins HathiTrust(コロンビア大学図書館のニュースリリース)
http://www.columbia.edu/cu/lweb/news/libraries/2009/20091216.hathi.html

HathiTrust
http://www.hathitrust.org/

12月 17日

デンバー公共図書館、貸出禁止となる罰金滞納額を引き下げ

米国コロラド州デンバー公共図書館では、2010年1月から利用者に対して貸出禁止措置を講じる罰金滞納額を10ドルから5ドルに引き下げるとThe Denver Post紙が報じています。罰金の未払い額は合計で480万ドルに達していると伝えられていますが、今回の規則変更の目的は資料の延滞を減らし他の利用者に利用する機会を与えることだとのことです。なお、支払われた罰金は図書館ではなく、市の公庫に入れられるようです。

Denver Public Library lowers limit on unpaid fines before it stops lending materials(The Denver Post 2009/12/15付けの記事)
http://www.denverpost.com/news/ci_13998615

Fine and Fee Schedule(デンバー公共図書館の罰金に関する規則)
http://denverlibrary.org/card/fines.html

米国の公共図書館でのゲームソフト貸出の現状

School Library Journalに、米国コロラド州の公共図書館でのゲームソフトの貸出の現状についての記事が掲載されています。ソフトは「Wii」「Xbox 360」「PlayStation 2」の3機種向けのものが多いこと、盗難よりも磨耗やキズなどによる問題の方が大きいこと、大きな図書館は業者から購入しているのに対し、小さな図書館では中古品を買ったり寄贈を受けたりしていること、などが紹介されています。

A Look at Public Library Video Game Collections(2009/12/16付けSchool Library Journalの記事)
http://www.schoollibraryjournal.com/article/CA6711444.html

参考:
2009年の全米「図書館でゲームをする日」が終了
http://current.ndl.go.jp/node/15332

米国の児童・生徒が実際に読んだ本のランキング

学校における学習支援など行っている米国のRenaissance Learningが、米国の児童・生徒(1年生-12年生)がどんな本を読んでいるかを学年別などのランキング形式にまとめたレポートの2010年版(2008-2009年の調査)を公表しています。調査は“Accelerated Reader” (AR)というシステムを使い集計されたものとのことです。ARは、コンピュータ上のクイズで読後理解などをチェックし、正解するとポイントがたまるというもので、全米の6万校以上で採用され、今回の調査では460万人の児童・生徒が調査対象となっているとのことです。これにより、「よく売れた本」や「大人が薦める本」などではなく、「実際に読まれている本」が分かるとのことです。

What Books Are Students in Grades 1–12 Reading?(Renaissance Learning)
http://www.renlearn.com/whatkidsarereading/

What Kids Are Reading(報告書)
http://doc.renlearn.com/KMNet/R004101202GH426A.pdf

セントジョンズ大学の東方キリスト教写本の目録作成プロジェクトに34万ドル

米国セントジョンズ大学は、同大学のヒル博物館・写本図書館が行っている中東およびエチオピアの東方キリスト教に関するデジタル化写本15,000件の目録作成プロジェクトに対して、アンドリュー・メロン財団から343,000ドルを授与されたと発表しています。

Andrew W. Mellon Foundation awards $343,000 grant to HMML(セントジョンズ大学)
http://www.csbsju.edu/news/2009/12/sju/mellon.htm

カーネギー図書館、4分館の閉館を1年間延期

米国ピッツバーグ市カーネギー図書館の評議会が、市内にある4つの分館の閉館を1年間延期することを決定したようです。150万ドルの不足が発生していますが、市などからの助成のほか、定年退職に伴う人員削減や罰金の値上げなどにより補填するとのことです。

Carnegie Library of Pittsburgh Backs Off Branch Closing Plan(Library Journal 2009/12/15付けの記事)
http://www.libraryjournal.com/article/CA6711759.html

4 library branches in city win reprieve(Pittsburgh Post-Gazette 2009/12/15付けの記事)
http://www.post-gazette.com/pg/09349/1021039-53.stm

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