アーカイブ - 2009年 12月 4日

英国国立公文書館、リンク切れでも必要な情報に自動転送される“Web Continuity”を開始

英国国立公文書館(National Archives)は、政府機関のウェブサイトの情報を保存し、リンク切れになっているリンクをクリックした場合でも必要な情報が掲載されているページに自動的に転送される、“Web Continuity”というサービスを正式に開始したと発表しています。政府機関の1500のウェブサイトが対象となっているとのことです。既にサービスは開始されており、1か月で600万の転送が行われているとのことです。

Web Continuity launched at the House of Lords
http://www.nationalarchives.gov.uk/news/400.htm

JISC、デジタル化のコストについてのレポートを公表

英国情報システム合同委員会(JISC)が、デジタル化のコストについてのレポートを公表しています。5つのデジタル化プロジェクトについて調査したもので、プロジェクトが困難に陥いるリスクを低め、効率性を高めるための方法を提案するものとしています。デジタル化の手順も成熟化してきたため、調査したプロジェクトでは予期しなかったような問題には直面しなかったとのことですが、次のような課題を指摘しています。

・大規模プロジェクトでは、プロジェクトマネージャーが必要である
・特に地方おいては、人材の確保が困難な場合がある
・大学の事務局による、デジタル化の責任者の位置づけが低い
・著作権処理には多くの労力と専門性が必要となる
・オンライン提供するためのサービスのシステムについても早期に検討するべきである
・人々の関心を集めるような特別なコレクションをデジタル化する場合には、メディア対策も考慮しておくべきである

Understanding the costs of digitisation detail report
http://www.jisc.ac.uk/media/documents/programmes/digitisation/digitisation-costs-full.pdf

ソニーの電子書籍端末、日本再上陸?

Amazon社の電子書籍端末Kindleの動向に注目が集まるなか、ソニー社も電子書籍端末事業に力を入れることを表明したということです。ソニー社の端末は日本でも販売されていましたが、振るわず、いったん撤退しています。今後の展開次第では、日本への再上陸もありうるということです。

電子書籍端末がソニーの“救世主”に 日本再参入も視野
- ITmedia News 2009/12/4付けの記事
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0912/04/news035.html

RDAの刊行が2010年6月に延期

2009年11月末に予定されていたRDA(Resource Description and Access)の刊行が、2010年6月に延期されることになりました。

Announcement of RDA publication date(2009年12月3日付けのRDAのメーリングリスト)
http://www.mail-archive.com/rda-l@listserv.lac-bac.gc.ca/msg02969.html

参考:
CA1686 動向レビュー RDA全体草案とその前後
http://current.ndl.go.jp/ca1686

ドイツデジタル図書館はGoogleに対する分別ある回答―独文化相コメント

「ドイツデジタル図書館(DDB)」の設立が閣議決定されたことを受け、ノイマン文化大臣がドイチェ・ヴェレ(Deutsche Welle)の取材に答えています。ノイマン大臣は、「DDBはGoogleに対する分別ある回答だ。ドイツのプロジェクトではまず、デジタル化する前に著作権者の許諾を求める。Googleのように、デジタル化後に著作権者にデータベースからの離脱を許可するのではなく。またDDBは公的な資金提供を受ける予定であり、商業的な利害はない」とコメントしたということです。

Berlin plans response to Google Books project
DW-WORLD.DE 2009/12/3付けの記事
http://www.dw-world.de/dw/article/0,,4964982,00.html?maca=en-rss-en-all-1573-rdf

IFLA、ISBD「エリア0」の記述を定めた文書を公表

国際図書館連盟(IFLA)の国際標準書誌記述(ISBD)レビューグループが、出版物の媒体が多様化したのに伴い、コンテンツの形式と媒体の種別を記述するための新しいエリア「エリア0」の記述を定めた文書“Area 0: Content Form and Media Type Area ”を公表しています。コンテンツの形式には、文書や画像、音声などを、媒体の種別には電子、マイクロフォーム、ビデオなどを記述するとされています。「エリア0」は2010年に発行予定のISBDの改訂版に集約されるとのことです。

ISBD Area 0 published(IFLAのニュースリリース)
http://www.ifla.org/en/news/isbd-area-0-published

BL、700万冊収蔵可能な保存用の自動書庫を新設

英国図書館(BL)が、保存用の自動書庫“Additional Storage Building”をウェストヨークシャー州ボストンスパの分館に新設しています。コレクションのうち利用頻度の少ない資料を中心に、700万冊が収蔵されていく予定のようです。資料は14万のバーコードつきコンテナに配架されており、リクエストされた資料は機械によってコンテナごと職員の下へと運ばれ、48時間以内にロンドンにある本館の閲覧室まで届けられて利用者に供されるとのことです。

Minister opens British Library’s new £26 million storage facility in Yorkshire – the most advanced in the world(BLのプレスリリース)
http://www.bl.uk/news/2009/pressrelease20091203a.html

British Library's automated storage system unveiled(BBC News 2009/12/3付けの記事)
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/8393710.stm

参考:
英国図書館、利用頻度の低い資料を保存書庫に移動へ

ドイツ連邦政府、「ドイツデジタル図書館(DDB)」の設立を閣議決定

ドイツ連邦政府は、「ドイツデジタル図書館(DDB)」の設立を閣議決定したと発表しています。文書館、図書館、博物館・美術館等の施設が所蔵する3万点以上の資料がデジタル化され、オンラインで提供されるもので、欧州デジタル図書館“Europeana”とも連携される予定です。

Berlin plans response to Google Books project(2009/12/3付けDeutsche Welleの記事)
http://www.dw-world.de/dw/article/0,,4964982,00.html?maca=en-rss-en-all-1573-rdf