アーカイブ - 2009年 11月

11月 17日

2009年国際UDCセミナー「岐路に立つ分類」の会議資料

2009年10月29日・30日にオランダ国立図書館で開催された、「岐路に立つ分類」(Classification at a Crossroads- multiple directions to usability )という国際UDCセミナーの会議資料(概要・スライド・音声)が公開されています。「ウェブ資源を分類する」「分類とシソーラス」「分類とセマンティックウェブ」「図書館ネットワークにおける分類」など6つのセッションでの報告と、2本の基調講演の計22本についてのものです。

International UDC Seminar 2009
http://www.udcc.org/seminar2009/index.htm

Programme and Outputs
http://www.udcc.org/seminar2009/programme.htm

事業仕分けで「廃止」と評決された「子どもの読書活動の推進事業」等について、文部科学省が意見募集

2009年11月11日の内閣府の行政刷新会議ワーキンググループによる「事業仕分け」において、文部科学省の「子どもの読書活動の推進事業」「子どもゆめ基金」「学校ICT活用推進事業」等が「廃止」と評決されました。文部科学省は、事業仕分けの対象となった事業について、今後の予算編成に向けて、国民からの意見を募集しています。

○評価コメント・評決結果
第3会場評価結果(11月11日の欄に子どもの読書活動の推進事業と子どもゆめ基金(文部科学省)」等があり)
http://www.cao.go.jp/sasshin/oshirase/h-kekka/3kekka.html

○文部科学省の意見募集
行政刷新会議事業仕分け対象事業についてご意見をお寄せください(2009/11/16付け)
http://www.mext.go.jp/a_menu/kaikei/sassin/1286925.htm

11月 16日

小学校の空き教室に図書館を開設

長野県木曽郡木祖村では、2009年11月15日に小学校の空き教室を活用して図書館を開設しています。「源流図書館」と名づけられた同館では、小学校や中学校の図書室の資料を合わせた約19,000冊をサービス対象としており、自宅のパソコンからそれら所蔵資料を検索することができるとのことです。

空き教室を図書館に 木祖小内に15日開館(信濃Live on 2009/11/16付けの記事)
http://www.shinshu-liveon.jp/www/topics/1586

源流図書館(木祖村)
http://www.kisomura.com/modules/library7/

50年延滞の図書が1,000ドルの罰金と共に返却(米国)

米国アリゾナ州フェニックス市の高校の図書館に、1959年に借りられて50年近く延滞されていた図書2冊が、1,000ドルと共に郵送で送られてきたと報じられています。返却した利用者の手紙によると、延滞図書1冊につき1日2セントで計算された罰金745ドルに加えて、罰金のレートの変化などを考慮に入れて1,000ドルを同封したとのことです。ただし、この図書館では延滞による罰金は科しておらず、受け取った職員も困惑しているようです。

Overdue library books returned half century later(LISNews 2009/11/15付けの記事)
http://lisnews.org/overdue_library_books_returned_half_century_later

MIT、オープンアクセスポリシーに関して出版3社と協力

マサチューセッツ工科大学(MIT)は、コンテンツをオープンアクセスで提供している、BioMed Central、Public Library of Science(PLoS)、Beilstein-Institutの3つの出版社が同大学のオープンアクセスポリシーに全面的に協力すると発表しています。これにより、MITの著者らは、オープンアクセスポリシーの下で出版するために、出版社との契約を修正するなどの特別な手続きをする必要がなくなるとのことです。

Open Access Publishers Cooperating With MIT Faculty OA Policy(MIT Libraries News 2009/9/13付けの記事)
http://news-libraries.mit.edu/blog/access-publishers/2200/

図書館スタッフのチームが開発、ノースカロライナ州立大図書館のモバイル向けサービス

米国ノースカロライナ州立大学図書館が新たに、モバイル向けの図書館サービスを開始したということです。このサービスは、図書館スタッフから成る専門チームが、オープンソースソフトウェアを活用して開発しました。モバイル向けサービスでは、OPAC検索、図書館内のコンピュータ端末の空席確認、リアルタイムでのレファレンス、各種イベント案内のほか、ウェブカメラによって、図書館の現在の状態を映像で確認することもできます。

NCSU Libraries Mobile(デモ用画面もあり)
http://www.lib.ncsu.edu/m/about.html

NCSU Mobile Site puts the "Library of the Future" in students' pockets - Peter Scott's Library Blog 2009/11/15付けの記事

欧州の大学出版会、協力して欧州レベルの団体を設立へ

2009年10月に開催されたフランクフルト・ブックフェアにおいて、欧州12か国から40の学術出版会の代表者が集まり、欧州レベルでの大学出版会連合(Europeana university press association)設立に向けた話し合いを持ちました。この連合を設立することにより、大学出版会の可視性の向上、情報共有・共通のトピックに関する議論・協同でのマーケティングや広報などの促進といった効果があるものとして、関係者の期待を集めています。

European university press association to be formed
- Book Seller 2009/11/4付けの記事
http://www.thebookseller.com/news/101968-european-university-press-association-to-be-formed.html

米国ではTwitterの成長が鈍化?

米国では、Twitterの成長が鈍化の兆しを見せていましたが、デジタル関連のマーケティングリサーチを手がけるcomSocre社の調べによると、10月のTwitterへの訪問者数が、前月比で初めて、8%減を記録したということです(2,090万人→1,920万人)。TwitterのCEOであるウィリアムズ(Evans Williams)氏は米国における成長の鈍化を認めているものの、サービスの新しい機能がこの鈍化を再活性化させるとしています。

Trouble At Twitter: U.S. Visitors Down 8 Percent In October
- TechCrunch 2009/11/12付けの記事
http://www.techcrunch.com/2009/11/12/trouble-at-twitter-u-s-visitors-down-8-percent-in-october/

NDL、2008年度の年報をウェブで公開

国立国会図書館はこのほど、2008(平成20)年度の年報のウェブ上での公開を開始しました。

国立国会図書館年報
http://www.ndl.go.jp/jp/publication/annual/index.html

知財戦略推進事務局、ネット上の著作権侵害コンテンツ対策に関する調査を実施中(日本)

内閣官房の知的財産戦略推進事務局は、2009年11月13日から12月11日にかけて、インターネット上の著作権侵害コンテンツ対策に関する調査を実施します。現在、映画、音楽、ゲーム、アニメ、マンガなど、日本の成長戦略の柱となるコンテンツ産業が、インターネットの発達に伴う著作権侵害により、悪影響を受けているという状況にあります。広く意見を募集し、こうした問題への対応を検討するに当たっての参考とすることが、調査の目的です。調査では、(1) 侵害コンテンツの迅速な削除を容易にする方策について、(2) 権利侵害者の特定を容易にするための方策について、(3) アクセスコントロールの不正な回避を防止するための方策について、などを含め、7つの論点について、意見が募集されています。

インターネット上の著作権侵害コンテンツ対策
に関する調査へのご協力のお願い
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/pc/091211/091211tyousa.html

Googleブックス訴訟の修正和解案、日本の作品は対象外に

米国司法省の意見書などを受けて修正が協議されていたGoogleブックスをめぐる訴訟の新たな和解案が、2009年11月13日に、著作者団体やGoogle社らの訴訟当事者からニューヨーク連邦地方裁判所に提出されました。主な修正点は以下の点です。

・対象となる書籍の範囲が縮小され、米国の作品以外で対象となるのは、米国著作権局に登録された作品か、カナダ、英国、オーストラリアの3か国で出版された作品に限定される。これにより、日本の作品のほとんどは対象外となる。

・権利者が名乗り出ない書籍(unclaimed books)からの収益等は受託人が管理し、権利者探しの費用に充当されるか、慈善事業に分配される。版権レジストリの運営費用や他の権利者への支払いに用いられることはない。

・将来に追加できる事業モデルは、プリントオンデマンド、ダウンロード、一般消費者の購読、の3つに限定する。

・他の小売業者にも、一般消費者への販売を認める。

・版権レジストリとの関係でGoogle社には他社と同等以上の条件が適用されるという「最恵待遇」条項を削除する。

・権利者の希望に応じて、クリエイティブコモンズなどのライセンスも認める。

・公共図書館に置かれる閲覧端末の台数を、複数台に増加させることができる。

11月 13日

豊中市立図書館、市民が持つ地域の写真を収集

大阪府にある豊中市立図書館が、市民が持つ地域の情報を記録した写真や資料を収集し、「みんなでつくる地域の百科事典」として公開する事業を始めています。2009年11月1日から1か月間、戦前から1980年代までの地域の写真が募集されており、集められた写真は2010年2月頃に同館のウェブサイト上で公開される予定とのことです。

-わがまちの記憶を記録に-情報や画像を収集・公開する事業を始めます(豊中市立図書館のニュースリリース)
http://www.lib.toyonaka.osaka.jp/information/news.html

-わがまちの記憶を記録に-地域の写真を募集します(豊中市立図書館のニュースリリース)
http://www.lib.toyonaka.osaka.jp/information/news_2.html

ケンブリッジ大学図書館、学生独自の図書コレクションを募集

ケンブリッジ大学図書館では、学生を対象に図書コレクションの賞“Rose Book-Collecting Prize”のエントリーを募集しています。2006年に始められた同賞は今回で4回目を迎えるとのことで、図書のコレクションリストとそれを説明する短いエッセイからなる、知性的で独創的なコレクションが評価の対象となります。大賞に選ばれた学生には500ポンドが贈られ、10年間同館の提携館の無料会員になることができるとのことです。前回大賞に選ばれたのは、機械時代の芸術や構成主義、社会主義などのモダニズム関連のコレクション「出版されたモダニズム(Modernism in print)」を構築した科学史・科学哲学を研究する博士課程の学生です。

Rose Book-Collecting Prize 2009-2010(ケンブリッジ大学図書館のニュースリリース)
http://www.lib.cam.ac.uk/newspublishing/index.php?c=#news148

Rose Book-Collecting Prize winner 2008-2009(ケンブリッジ大学図書館のニュースリリース)
http://www.lib.cam.ac.uk/newspublishing/index.php?c=#news103

JEPA、電子書籍の共通フォーマット“ePub”に関する研究会を発足

日本電子出版協会(JEPA)は、2009年11月12日付けのプレスリリースで、電子書籍の共通フォーマット“ePub”の調査研究や普及を目的とした「ePub研究会」を発足すると発表しています。ePubでの縦書き、ルビ、禁則などの日本語処理も推進するとのことです。

日本電子出版協会 ePub研究会をスタート(JEPAのプレスリリース)
http://bizpal.jp/jepa.pr/00005

JEPA、電子書籍規格「ePub」日本語化を推進する研究会を発足(CNET Japan 2009/11/12付けの記事)
http://japan.cnet.com/news/biz/story/0,2000056020,20403501,00.htm

第11回図書館総合展ポスターセッションが終了しました。

当サイトを運営している関西館図書館協力課調査情報係は、2009年11月10~12日にかけて横浜で開催された第11回図書館総合展/学術情報オープンサミット2009のポスターセッションに参加いたしました。会期中は多数の方々にご来場いただき、誠にありがとうございました。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

なお、ポスターセッションでご紹介した「文化・学術機関におけるデジタルアーカイブ等の運営に関する調査研究」の成果は、2009年度末にご報告する予定です。

米国のデジタルリポジトリ“HathiTrust”によるデジタル図書館

カリフォルニア大学など米国の25大学による共同デジタルリポジトリ“HathiTrust”が、2009年11月中旬から450万冊の資料を検索・閲覧できる「仮想図書館」を稼動させる予定であると報じられています。当面は著作権が切れた資料が中心で、1年半後には1000万冊程度に拡大する予定とのことです。HathiTrustのサイトには、試行版が掲載されています。

米、世界最大の仮想図書館稼働へ 蔵書数は当初450万冊(2009/11/12付け47NEWSの記事)
http://www.47news.jp/CN/200911/CN2009111201000125.html

グーグルから図書館主導に 「仮想図書館」稼働(2009/11/12付けMSN産経ニュース)
http://sankei.jp.msn.com/culture/books/091112/bks0911121012001-n1.htm

「図書館の定義は変わっていく」 書籍電子化の進展で(2009/11/12付けMSN産経ニュース)
http://sankei.jp.msn.com/culture/books/091112/bks0911121015002-n1.htm

米国:HathiTrust、大規模全文検索エンジンを本格稼働へ(2009/10/29付けSTI Updatesの記事)

11月 12日

図書館界のGoogle観は、なぜ、どのように変化してきたのか?(米国)

主に米国の図書館界が、Googleに対し、当初は同じ目標を共有するものと見なしていたが、次第に微妙な亀裂を感じ始め、ついには「同床異夢」であったと認識するようになっていく変化を、「情報」(information)観の相違に着目して分析した論稿が、First Monday誌14巻9号に掲載されています。

Vivienne Waller. The relationship between public libraries and Google: Too much information. First Monday. 2009, 14(9).
http://firstmonday.org/htbin/cgiwrap/bin/ojs/index.php/fm/article/view/2477

文部科学省、平成20年度社会教育調査中間報告を公表

文部科学省が、平成20年度社会教育調査中間報告を公表しています。全国の公共図書館の数は2008年10月時点で3,165館と過去最高となっているほか、2007年度1年間に貸出された資料の総数も過去最高の6億3,187万冊、利用登録者1人あたりの平均貸出冊数は18.6冊で前回2004年度の調査よりも増加しています。

社会教育調査-平成20年度(中間報告)結果の概要
http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa02/shakai/kekka/k_detail/1286560.htm

社会教育調査 > 平成20年度(中間報告) > 統計表 > 図書館調査(政府統計の総合窓口)
http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/List.do?bid=000001023732

OLEプロジェクトの最終報告書が公開

OLE Projectのウェブサイト上に、米国の大学図書館やカナダ国立図書館・文書館(NLA)、オーストラリア国立図書館(LAC)等が参加した、将来の図書館システムについて検討するプロジェクト“Open Library Environment(OLE)”の最終報告書が公表されています。また、インディアナ大学やフロリダコンソーシアムといった米国の大学図書館が、次世代の技術環境を明示する新たなプロジェクト“Kuali-OLE Project”への参加を表明しています。

Final Report on OLE Project
http://oleproject.org/final-report-on-ole-project/

Library of the Year 2009が発表される(日本)

第11回図書館総合展において、NPO法人知的資源イニシアティブが先進的な活動を行っている機関に授与しているLibrary of the Yearの2009年の受賞館が発表されました。審査の結果、最優秀賞は大阪市立中央図書館に贈られました。知識創造型図書館としての活動が評価を受けての受賞となりました。
(選考会場からの速報です。)

Library of the Year 良い図書館を良いと言う
http://www.iri-net.org/loy/

大阪市立中央図書館
http://www.oml.city.osaka.jp/info/10chuo/index.html

参考:
「Library of the year 2009」大賞候補の3機関が発表される
http://current.ndl.go.jp/node/14897

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