アーカイブ - 2009年 11月

11月 25日

韓国の読書人口が増加、20代では81.6%

韓国の統計庁が発表した「2009年社会調査」によると、過去1年間に本を1冊以上読んだ読書人口は62.1%で、2007年より3.2ポイント増加したとのことです。年齢別の読書人口では20代が最も高い81.6%で、新聞購読者は2007年より3.2ポイント増加して71.4%となっています。

韓国で若者の読書・新聞購読が増加(朝鮮日報 2009/11/24付けの記事)
http://www.chosunonline.com/news/20091124000036

トイレで発見されたダーウィンの初版本、1500万円で落札

英国の家庭のトイレで発見されたダーウィン『種の起源』の初版本が、競売商クリスティーズのオークションにかけられ、1500万円で落札されたということです。

初版本、1500万円で落札=ダーウィン「種の起源」-英
時事ドットコム 2009/11/25付けの記事
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2009112500015

公共図書館や学校の情報環境整備を支援するE-rateプログラムが再検討(米国)

連邦通信委員会(Federal Communications Committee: FCC)が、公共図書館や学校の情報環境整備を支援するE-rateプログラムの見直しを検討しています。これに対し、米国図書館協会(ALA)は、根本的なプログラムの変更は必要ないこと、E-rateプログラムの上限額(22億5千ドル)の増額などを訴えるコメントをFCCに提出しました。

American Library Association files comments to FCC on E-rate(ALAのプレスリリース)
http://www.ala.org/ala/newspresscenter/news/pressreleases2009/november2009/fcccomments_wo.cfm

オンライン上の著作権侵害対策や孤児作品問題に関する法案が提出(英国)

英国議会に「デジタル経済法案」(Digital Economy Bill)が提出されました。これは、2009年6月に公表された英国政府のデジタル化政策「デジタル・ブリテン」の実現にあたって必要な法制化を図るもので、違法ダウンロード等のインターネット上での著作権侵害への対策や、著作権者の不明な孤児作品(orpahn works)を使用可能とするための方策などが含まれています。英国図書館(BL)は、孤児作品問題の解決に向けての動きを歓迎する内容のコメントを出しています。

Digital Economy Bill: crackdown on illegal filesharers confirmed(2009/11/20付けTelegraphの記事)
http://www.telegraph.co.uk/technology/6614505/Digital-Economy-Bill-crackdown-on-illegal-filesharers-confirmed.html

British Library welcomes orphan works commitments (BLのプレスリリース)
http://www.bl.uk/news/2009/pressrelease20091123a.html

ケンブリッジ大学図書館、100年後の人びとに宛てた手紙を保管

ケンブリッジ大学図書館は、800周年記念事業の一環として、100年後の2109年の人びとに宛てて書かれた800通の「未来への手紙」を保管するとのことです。手紙は、同大学のスタッフや学生・卒業生、他大学の関係者、学校に通う生徒・児童、一般市民らによって書かれています。手紙には、2009年のケンブリッジや世界の様子を写したスナップショット写真が添えられているようです。

Do not open until 2109(ケンブリッジ大学図書館のニュースリリース)
http://www.lib.cam.ac.uk/newspublishing/index.php?c=#news153

Google、イラク国立博物館の所蔵品をデジタル化

Googleがイラク国立博物館と、同館の所蔵する作品や文書をデジタル化することで合意したと報じられています。デジタル化した14,000件以上の画像を2010年から広く公開するとのことです。なお、同館の所蔵品の一部は、イタリアの国立研究センターが行った別のプロジェクトによってすでにデジタル化されているようです。

Google to digitise Iraq Museum archives: CEO(Google)
http://www.google.com/hostednews/afp/article/ALeqM5goaQIv8Asj6QTGEg48b56AiUJ46w

11月 24日

東北大学、積層RFIDタグを用いた蔵書点検システムを導入

東北大学大学院理学研究科数学専攻研究資料室では、日立製作所が開発した、積層RFIDタグを用いた蔵書点検システムを導入しています。積層RFIDタグはミリ単位の間隔で積み重なった状態でも一括で読み取ることができ、これを蔵書点検に用いることで、作業の効率化を図り作業期間を短縮することができるようです。国立大学内の施設としては初の導入になるとのことです。

東北大学が積層RFIDタグを活用した、日立の「蔵書点検システム」の運用を開始(日立製作所のニュースリリース)
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2009/11/1124.html

お知らせ(東北大学大学院理学研究科数学専攻研究資料室)
http://www.math.tohoku.ac.jp/library/Data/sub4.html

【イベント】「d-labo」シリーズ対談最終回:長尾真氏×濱野智史氏(東京・12月)

情報工学者である長尾真・国立国会図書館長のシリーズ対談「図書館は視えなくなるか?―データベースからアーキテクチャへ」の第4回(最終回)が、2009年12月10日(木)にスルガ銀行の「d-labo」(東京)で開催されます。今回は、「これからの知 - 情報環境は人と知の関わりを変えるか」をテーマに、情報社会論を専門とし『アーキテクチャの生態系』の著者である批評家・濱野智史氏とのトークセッションが行われるとのことです。

長尾真氏・濱野智史氏 これからの知 - 情報環境は人と知の関わりを変えるか
http://www.d-labo-midtown.com/d-log-detail.php?id=190

参考:
「d-labo」シリーズ対談第3回:「言語とはなにか― 書く、伝える、遺す」長尾真氏×円城塔氏(東京・10月)
http://current.ndl.go.jp/node/14169

オープン・ブック・アライアンス(OBA)による、Googleブックス修正和解案についての意見のまとめ

Amazon.com社やYahoo!社などにより結成された“オープン・ブック・アライアンス”(Open Book Alliance; OBA)のブログに、11月20日付けで、Googleブックス訴訟の修正和解案について、カリフォルニア大学バークリー校のサミュエルソン(Pamela Samuelson)教授らの第三者による見解の要点をまとめた記事が掲載されています。また、11月23日付けの記事では、OBAが修正和解案に求めていた点が満たされていないということが、比較表の形式で掲載されています。

Third Party Analysis of Revised Google Books Settlement(2009/11/20付け記事)
http://www.openbookalliance.org/2009/11/third-party-analysis-of-revised-google-books-settlement/

GBS 2.0 Misses the Mark By A Mile(2009/11/23付け記事)
http://www.openbookalliance.org/2009/11/gbs-2-0-misses-the-mark-by-a-mile/

参考:
Googleブックス訴訟の修正和解案の提示、4日間遅れる見通し

デジタル化プロジェクトの効果を測定するためのツールキット(英国)

オックスフォード大学インターネット研究所は、2008年6月から2009年4月にかけて、英国情報システム合同委員会(JISC)の資金援助を受け、オンラインデジタル資料の利用と効果を評価するメソドロジーに関する研究プロジェクトに取り組んでいました。このメソドロジーは、ウェブメトリクスやログ分析などの量的手法による評価に加えて、ステークホルダーへのインタビュー、質問紙調査、ユーザーフィードバックといった質的手法での評価も含んでいます。研究プロジェクトでは、最終成果物として、デジタル化プロジェクトの効果を測定するためのツールキットを開発し、ウェブで公開しています。これを参考にして評価を行うことにより、研究者や資金援助者に対して、なぜ資料デジタル化は必要なのかアピールする素材とすることができるということです。

Toolkit for the Impact of Digitised Scholarly Resources
http://microsites.oii.ox.ac.uk/tidsr/

Toolkit for the Impact of Digitised Scholarly Resources (Final Report)

オンラインでのヴァーチャル・レファレンスで「人間的な」感じを出すために

米国の大学・研究図書館協会(ACRL)が発行しているC&RL Newsの2009年11月号(Vol.70,No.10)に、チャットなどのオンラインでのヴァーチャル・レファレンスの改善のためのヒントをまとめた記事が掲載されています。対面とオンラインでは、表情などの微妙な点が伝わらないことが課題であるとし、その克服のために以下のような点をヒントとしてあげています。

・利用者が歓迎されていることがわかるような挨拶をする
・何のための調べものかなど、利用者の背景の情報を得る
・どのくらい時間がかかるかを利用者に伝える
・「 :)」や「 :D」 といった絵文字も使用する
・利用者が他にまだ何か要望がないかを確認してから終了する

How to be a person: Tips and tricks for virtual reference
http://www.acrl.org/ala/mgrps/divs/acrl/publications/crlnews/2009/nov/person.cfm

Article: How to Be a Person: Tips and Tricks For Virtual Reference(2009/11/23付けResourceShelfの記事)

ALAなど、Googleブックス修正和解案に関する図書館向けのガイドを公表

米国図書館協会(ALA)、北米研究図書館協会(ARL)などによる、Googleブックス問題についての解説資料の第3弾“A Guide for the Perplexed Part III”が公表されています(全11ページ)。内容は修正和解案についてのもので、Library Journal誌の記事に掲載された要点の概要は以下のようなものです。

●英語以外の作品について
Google社と提携している研究図書館の蔵書の約半分は英語以外の言語であるので、修正和解案の対象となりフルテキストサービスが提供される資料は半減することになる。しかし、和解対象外の作品についても、スニペット表示のためのスキャニングは継続するとしているので、新たな訴訟問題がおこる可能性がある。

●競争上の問題点について
著作権者が不明の孤児作品などの、権利者が名乗り出ない作品(unclaimed works)に関するGoogle社の優位な状況は変わっていない。

●独占禁止法の問題について
修正和解案が承認された場合でも、Google社等が独占禁止法上の問題点について免責となるわけではない。

A Guide for the Perplexed Part III: The Amended Settlement Agreement

ニューヨーク公共図書館のルクレール館長、2011年夏に退任へ

1993年からニューヨーク公共図書館の館長として、デジタル図書館の創設や建物の充実などに努めてきた、ルクレール(Paul LeClerc)博士が2011年夏で退任すると発表されています。後任候補はこれから検討されるとのことです。

Dr. Paul LeClerc to Retire as President of The New York Public Library
http://www.nypl.org/press/releases/?article_id=357

11月 20日

Googleブックス訴訟の修正和解案、連邦地裁が仮承認

2009年11月13日に提示されたGoogleブックス訴訟の修正和解案に、米国連邦地裁が仮承認を与えたと報じられています。また、同地裁は和解案の成否を決める公聴会を2010年2月18日に開催するとのことです。

グーグルの修正和解案を米連邦地裁が仮承認-書籍電子化めぐる訴訟で(Bloomberg.co.jp 2009/11/20付けの記事)
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920012&sid=a9isZPY_fy9Y

マギル大学図書館、夜間開館を期間限定で実施

カナダのマギル大学図書館では、2009年11月23日から12月20日まで夜間の開館を実施すると発表しています。人文社会科学図書館(Humanities and Social Sciences Library)では、図書館サービスの提供時間は平常どおり午後10時までですが、IDカードがあれば午前0時45分以降も館内を利用でき、法学系の図書館“Nahum Gelber Law Library”や理工学系の図書館“Schulich Library of Science and Engineering”でも夜遅くまで開館するとのことです。

Library open overnight Nov 23 - Dec 20(マギル大学図書館のお知らせ)
http://www.mcgill.ca/channels/announcements/item/?item_id=112290

サービスのレベルで評価した公共図書館のランキング☆(米国)

Library Journal誌で、米国の公共図書館をそのサービスに基づいて星の数で格付けした、“America's Star Libraries”が公表されています。今回公表されたものは、米国博物館・図書館サービス機構(IMLS)による2007年のデータに基づいたもので、対象となった7268図書館のうち、258図書館が星付きの図書館と評価されました。記事では、スポットライトとして、オハイオ州カヤホガ郡公共図書館など9つの図書館が紹介されています。

More public libraries rated in this new round of LJ Index; 258 America's Star Libraries named
(2009/11/16付けLibrary Journalの記事)
http://www.libraryjournal.com/article/CA6707205.html

America's Star Libraries: Spotlight on the 9 Top-Rated Libraries(2009/11/15付けLibrary Journalの記事)
http://www.libraryjournal.com/article/CA6705839.html

参考:
子どものおもちゃを貸し出す図書館(米国)

最近1週間で新聞を読んだ人は74%(米国)

米国の調査会社Scarborough社が2009年11月17日に発表した調査結果によると、最近1週間で印刷版あるいはオンライン版の新聞を読んだという米国の成人は74%に上るとのことです。また、ホワイトカラーの就業者では79%、収入が100,000ドル以上の人では82%、大学あるいは大学院を卒業・修了した人では84%が新聞を読んだと回答したとのことです。

Scarborough Writes a Refreshing Headline for the Newspaper Industry:
Three‐Quarters of Adults are Reading Newspapers, in Print or Online
http://www.scarborough.com/press_releases/Scarborough%20Newspaper%20Audience%20Readership%20NAA%20November%202009%20A.pdf

PRESS ROOM(Scarborough Research)
http://www.scarborough.com/press.php

参考:
CA1694 - 動向レビュー:今日のトップ・ニュース「米国の新聞が絶滅危惧種に指定されました!?」 / 水野剛也

ハーバード大学、同大学の図書館業務の改革に向けた勧告を公表

ハーバード大学が、同大学の図書館業務改革に向けた勧告を公表しています。2009年3月に設立された全学規模のタスクフォースによりまとめられたもので、改革の必要性についての部分には、以下のような記述があります。

・73もの図書館があり、複雑な組織体系となっているため、変化への対応が難しい。
・完全に包括的なコレクションを目指すのではなく、より戦略的な蔵書構築をしなければならない。
・学問分野の拡大や学際分野の出現により、必要な資料が増加している。
・デジタル化の進展により、利用者の図書館利用方法が激変した。
・こうした変化はチャンスでもあるものの、財政的な制約もあり、効率化を考慮する必要がある。
・各図書館間のITシステムの互換性が低い。
・購入契約も各図書館で実施しており高コストとなっているが、図書館間の調整をするのにも手間がかかりすぎる(一つの契約を結ぶのに22の図書館が関わり4ヶ月かかった例もある。)
・複雑でばらばらの組織をまとめなければならない。

このような問題点の改善のための勧告として、組織の改変、ITシステムの合理化、財政システムの見直し、所蔵よりも「アクセスの保証」に焦点を当てること、他機関との連携強化、などの点が挙げられています。今後、この勧告を受けたワークグループによる作業が行われるとのことです。

11月 19日

英国図書館、デジタル図書館の資料が50万点を突破

英国図書館(BL)のデジタル図書館(Digital Library System) の資料が50万点を突破したのことです。内訳は、電子出版物の自発的納入制度(VDEP)によるものが38万6千点と大半を占め、その他は、音声アーカイブのファイルが2万3千点、デジタル化された19世紀の書籍が6万5千点、電子ジャーナルが2千点、新聞が2万9千点とのことです。

Digital Library passes half-million milestone(2009/11/13付けBLのプレスリリース)
http://www.bl.uk/news/2009/pressrelease20091113.html

過去のある時点でのウェブサイトへ簡単にアクセスできるシステム“Memento”

NewScientistの記事で、米国ロス・アラモス研究所の研究員Herbert Van de Sompel氏が開発している“Memento”というウェブ技術が紹介されています。ブラウザに「タイム・トラベル」モードを加えることにより、ウェブサイトの過去のある時点でのページに簡単にアクセスできるようにするものとのことです。

Time-travelling browsers navigate the web's past (2009/11/16付けNewScientistの記事)
http://www.newscientist.com/article/dn18158-timetravelling-browsers-navigate-the-webs-past.html

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