アーカイブ - 2009年 11月 24日

東北大学、積層RFIDタグを用いた蔵書点検システムを導入

東北大学大学院理学研究科数学専攻研究資料室では、日立製作所が開発した、積層RFIDタグを用いた蔵書点検システムを導入しています。積層RFIDタグはミリ単位の間隔で積み重なった状態でも一括で読み取ることができ、これを蔵書点検に用いることで、作業の効率化を図り作業期間を短縮することができるようです。国立大学内の施設としては初の導入になるとのことです。

東北大学が積層RFIDタグを活用した、日立の「蔵書点検システム」の運用を開始(日立製作所のニュースリリース)
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2009/11/1124.html

お知らせ(東北大学大学院理学研究科数学専攻研究資料室)
http://www.math.tohoku.ac.jp/library/Data/sub4.html

【イベント】「d-labo」シリーズ対談最終回:長尾真氏×濱野智史氏(東京・12月)

情報工学者である長尾真・国立国会図書館長のシリーズ対談「図書館は視えなくなるか?―データベースからアーキテクチャへ」の第4回(最終回)が、2009年12月10日(木)にスルガ銀行の「d-labo」(東京)で開催されます。今回は、「これからの知 - 情報環境は人と知の関わりを変えるか」をテーマに、情報社会論を専門とし『アーキテクチャの生態系』の著者である批評家・濱野智史氏とのトークセッションが行われるとのことです。

長尾真氏・濱野智史氏 これからの知 - 情報環境は人と知の関わりを変えるか
http://www.d-labo-midtown.com/d-log-detail.php?id=190

参考:
「d-labo」シリーズ対談第3回:「言語とはなにか― 書く、伝える、遺す」長尾真氏×円城塔氏(東京・10月)
http://current.ndl.go.jp/node/14169

オープン・ブック・アライアンス(OBA)による、Googleブックス修正和解案についての意見のまとめ

Amazon.com社やYahoo!社などにより結成された“オープン・ブック・アライアンス”(Open Book Alliance; OBA)のブログに、11月20日付けで、Googleブックス訴訟の修正和解案について、カリフォルニア大学バークリー校のサミュエルソン(Pamela Samuelson)教授らの第三者による見解の要点をまとめた記事が掲載されています。また、11月23日付けの記事では、OBAが修正和解案に求めていた点が満たされていないということが、比較表の形式で掲載されています。

Third Party Analysis of Revised Google Books Settlement(2009/11/20付け記事)
http://www.openbookalliance.org/2009/11/third-party-analysis-of-revised-google-books-settlement/

GBS 2.0 Misses the Mark By A Mile(2009/11/23付け記事)
http://www.openbookalliance.org/2009/11/gbs-2-0-misses-the-mark-by-a-mile/

参考:
Googleブックス訴訟の修正和解案の提示、4日間遅れる見通し

デジタル化プロジェクトの効果を測定するためのツールキット(英国)

オックスフォード大学インターネット研究所は、2008年6月から2009年4月にかけて、英国情報システム合同委員会(JISC)の資金援助を受け、オンラインデジタル資料の利用と効果を評価するメソドロジーに関する研究プロジェクトに取り組んでいました。このメソドロジーは、ウェブメトリクスやログ分析などの量的手法による評価に加えて、ステークホルダーへのインタビュー、質問紙調査、ユーザーフィードバックといった質的手法での評価も含んでいます。研究プロジェクトでは、最終成果物として、デジタル化プロジェクトの効果を測定するためのツールキットを開発し、ウェブで公開しています。これを参考にして評価を行うことにより、研究者や資金援助者に対して、なぜ資料デジタル化は必要なのかアピールする素材とすることができるということです。

Toolkit for the Impact of Digitised Scholarly Resources
http://microsites.oii.ox.ac.uk/tidsr/

Toolkit for the Impact of Digitised Scholarly Resources (Final Report)

オンラインでのヴァーチャル・レファレンスで「人間的な」感じを出すために

米国の大学・研究図書館協会(ACRL)が発行しているC&RL Newsの2009年11月号(Vol.70,No.10)に、チャットなどのオンラインでのヴァーチャル・レファレンスの改善のためのヒントをまとめた記事が掲載されています。対面とオンラインでは、表情などの微妙な点が伝わらないことが課題であるとし、その克服のために以下のような点をヒントとしてあげています。

・利用者が歓迎されていることがわかるような挨拶をする
・何のための調べものかなど、利用者の背景の情報を得る
・どのくらい時間がかかるかを利用者に伝える
・「 :)」や「 :D」 といった絵文字も使用する
・利用者が他にまだ何か要望がないかを確認してから終了する

How to be a person: Tips and tricks for virtual reference
http://www.acrl.org/ala/mgrps/divs/acrl/publications/crlnews/2009/nov/person.cfm

Article: How to Be a Person: Tips and Tricks For Virtual Reference(2009/11/23付けResourceShelfの記事)

ALAなど、Googleブックス修正和解案に関する図書館向けのガイドを公表

米国図書館協会(ALA)、北米研究図書館協会(ARL)などによる、Googleブックス問題についての解説資料の第3弾“A Guide for the Perplexed Part III”が公表されています(全11ページ)。内容は修正和解案についてのもので、Library Journal誌の記事に掲載された要点の概要は以下のようなものです。

●英語以外の作品について
Google社と提携している研究図書館の蔵書の約半分は英語以外の言語であるので、修正和解案の対象となりフルテキストサービスが提供される資料は半減することになる。しかし、和解対象外の作品についても、スニペット表示のためのスキャニングは継続するとしているので、新たな訴訟問題がおこる可能性がある。

●競争上の問題点について
著作権者が不明の孤児作品などの、権利者が名乗り出ない作品(unclaimed works)に関するGoogle社の優位な状況は変わっていない。

●独占禁止法の問題について
修正和解案が承認された場合でも、Google社等が独占禁止法上の問題点について免責となるわけではない。

A Guide for the Perplexed Part III: The Amended Settlement Agreement

ニューヨーク公共図書館のルクレール館長、2011年夏に退任へ

1993年からニューヨーク公共図書館の館長として、デジタル図書館の創設や建物の充実などに努めてきた、ルクレール(Paul LeClerc)博士が2011年夏で退任すると発表されています。後任候補はこれから検討されるとのことです。

Dr. Paul LeClerc to Retire as President of The New York Public Library
http://www.nypl.org/press/releases/?article_id=357