米国教育省が、地域の教育機関に助成して学校図書館を活用して識字改善を目指そうとするプログラム“Improving Literacy Through School Libraries (LSL) Program”の第二次評価の結果を発表しています。このプログラムの対象となった学校の生徒のリーディングテストの成績の伸びが、非対象校の生徒よりも有意に高かったということで、米国図書館協会(ALA)はこの結果を受けて、「学校図書館は教育に重要な役割を果たすことが実証された」としています。
米国化学会(ACS)が、発行するジャーナルのうち4誌(ACS Chemical Biology, Biochemistry, Journal of Proteome Research, and Molecular Pharmaceutics)について、ピア・レビューされ、アクセプトされた段階で、"Just Accepted" manuscriptとしてオープンアクセスで公開するパイロット・プロジェクトを始めたと発表しています。
米国労働省(U.S. Department of Labor)はInternet Archiveと提携し、同省のウェブサイト上にあるすべてのドキュメントの、ある時点での完全なスナップショットを保存し、提供するプロジェクトに、2009年1月上旬から取り組んでいます。現在、このようにして保存されたコンテンツを見るための、専用のウェブサイトが設けられています。
2009年1月19日付けNew York Times紙に、ドイツ連邦公文書館とWikipediaの連携、LCとFlickrの連携を例に取り上げ、古い、歴史的写真を多数所有する図書館や文書館が、写真をウェブ上に積極的に公開することの意味について論じた記事“Historical Photos in Web Archives Gain Vivid New Lives”が掲載されています。
貴重な写真をより多くの人と共有できるようになることに加え、ウェブコミュニティから寄せられる情報によって、図書館や文書館が書誌情報を十分把握できていない写真の素性を明らかにできる可能性があることの重要性が強調されています。
Historical Photos in Web Archives Gain Vivid New Lives
- New York Times 2009/1/18付けの記事