アーカイブ - 2008年 9月

9月 17日

LCのWorld Digital Library構想に米州機構も参加

米国議会図書館(LC)のWorld Digital Libraryに、北・中・南米の35か国が加盟している米州機構(OAS)が参加することが、OASから発表されています。一度に35か国を代表するコンテンツが加わること、またこの中には非英語・非西洋の国が含まれていること、さらにOASの協力により7つの言語の専門家を確保できることが、重要な貢献とされています。ちなみに、OASの附属図書館であるコロンブス記念図書館は、ワシントンD.C.に所在しています。

OAS JOINS WITH LIBRARY OF CONGRESS ON WORLD DIGITAL LIBRARY ENDEAVOR
http://www.oas.org/OASpage/press_releases/press_release.asp?sCodigo=E-343/08

英国公文書館、第二次世界大戦について対話的に学べるオンラインサイトを開設

英国公文書館(NA)が、第二次世界大戦について、デジタル化された公文書・記録資料・録音資料をもとに学習できるウェブサイト“Learning Curve: World War II”を開設しました。公文書・記録資料に基づき、学習者が「なぜ、○○が起こったと考えられるか」を解き明かすといった課題が設定されており、インタラクティブに学べるようになっています。内容はKey Stage(KS)3~4(=日本の中学生・高校1年生)向けとされています。

The National Archives Learning Curve | World War II
http://www.learningcurve.gov.uk/worldwar2/default.htm

なおLearning CurveはNAが提供する学習コンテンツの総称で、このほかにも歴史や歴史上の人物について学べる数多くのコンテンツが提供されています。

The National Archives Learning Curve
http://www.learningcurve.gov.uk/

September 16, 2008付けPeter Scott's Library Blogの記事

UK PubMed Central、さらに発展へ

このほど、英国の政府機関、研究会議、慈善基金といった8つの研究助成機関が、UK PubMed Centralのウェブサイトをさらに充実させる3年計画に資金提供を行うことで同意したということです。このUK PubMed Centralの発展プロジェクトは、英国図書館(BL)、マンチェスター大学、欧州分子生物学研究所の欧州生命情報学研究所 (EMBL-EBI)によって実施され、下記の4点を目標にしています。

・米国のPubMedで利用可能な1,800万のデータに直接リンクを張る。
・テキスト分析やデータマイニングのツールを用い、研究論文から生物学に関連する情報を抽出する新手法を開発する。
・伝統的な雑誌文献には含まれないコンテンツへのアクセスを確保する。
・簡単に、直感的に使用できるインターフェースを開発する。

BLのプレスリリース

ウェブで自分の名前を検索したことがある人はどれくらい?

インターネットコムとgooリサーチが行った「web検索に関する調査」(全国10代~50代のgoo利用者1,060人を対象)によると、ウェブで自分の名前を検索したことがある人は半数近くの480人(45.58%)という結果になりました。そのうち、自分に関する情報が実際に見つかった人は、約6割にのぼったということです。

エゴサーチ経験者の6割弱が自身の情報を発見
http://japan.internet.com/research/20080916/1.html

高山市図書館、音楽配信サービスの提供を開始

高山市図書館が、音楽のストリーミング配信サービスを導入したと、複数のメディアで報じられています。ナクソス・ジャパン株式会社が提供する「ナクソス・ミュージック・ライブラリー(NML)」を導入したそうです。
なお同様のサービスは、岐阜市立図書館でもすでに導入しています。

33万曲以上を聴き放題:岐阜県の高山市図書館、音楽配信サービスを開始(ITMedeia 2008年9月16日記事)
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0809/16/news104.html

高山市図書館
http://www.library.takayama.gifu.jp/

ナクソス・ミュージック・ライブラリー(岐阜市立図書館)
http://lib-gifu.city.gifu.gifu.jp/notice-naxos.htm

世界恐慌から第二次世界大戦にかけての人々の生活の様子を記録した写真集を、LCが刊行

世界恐慌が起こった1930年代から、第二次世界大戦下の1940年代までにかけて、米国の人々の様子を写真で記録した「FSAプロジェクト」の写真を、米国議会図書館(LC)が写真集にまとめ、シリーズ“Fields of Vision”として刊行することになりました。写真集は撮影した写真家ごとに1冊にまとめられるとのことで、第1弾として3冊が発売されます。

FSAプロジェクトで撮影された写真は、現在LCが所蔵しており、うちカラーで撮影された約1,600点は、flickrで公開されています。

New Series "Fields of Vision" Features 20th-Century Photographers And Contemporary Writers
http://www.loc.gov/today/pr/2008/08-152.html

WWWの生みの親がWorld Wide Web Foundationを設立

World Wide Webの生みの親であるリー(Tim Berners-Lee)氏が、(1)フリーでオープンなウェブの推進、(2)ウェブの機能性と構造安定性の拡大、(3)地球上のすべての人々へのウェブの恩恵の拡大、を目指し、“World Wide Web Foundation”という基金を設立しました。この基金を通じ、ビジネス界のリーダー、技術者、学者、政府、NGOといったさまざまな分野の専門家による、地球規模の連携が生まれるものとして、期待されています。

World Wide Web Foundation
http://www.webfoundation.org/

ウェブの生みの親T・バーナーズ・リー氏、World Wide Web Foundationを立ち上げ
- CNET Japan 2008/9/16付けの記事

9月 16日

国立国会図書館開館60周年記念貴重書展「学ぶ・集う・楽しむ」

国立国会図書館(NDL)は、開館60周年記念貴重書展「学ぶ・集う・楽しむ」を、10月から東京本館で、11月から関西館で開催します。

重要文化財『師守記』『宗家文書』を含む貴重書77点を展示します。10月中旬からは電子展示会としても公開する予定です。

国立国会図書館開館60周年記念貴重書展 学ぶ・集う・楽しむ
http://www.ndl.go.jp/exhibit60/index.html

ARL、研究図書館のプロモーション活動を調査

北米研究図書館協会(ARL)が、“SPEC Kit”306号として、米国・カナダのARL加盟研究図書館におけるプロモーション活動に関する調査結果を公表しています。回答率は71%で、回答館のうち、

・すべての館が、何らかのプロモーション活動を行っている
・64%が、プロモーション活動を所掌する担当者を図書館内に有している
・40%が、プロモーション活動のための特別予算を確保している
・34%が、プロモーション活動の評価を行ったことがある

と回答しています。また各図書館が、どのようなプロモーションを、何の目的で、誰が組織して、どのように評価して、どんな課題があるのか、などの詳細について調査されています。エグゼクティブ・サマリーは無料で見ることができます。

Promoting the Library, SPEC Kit 306, Published by ARL

イェール大学図書館、次世代OPAC"YuFind"を公開

イェール大学図書館(Yale University)が、次世代OPAC"VuFind"を使った新OPAC"Yufind"をベータ版として公開しています。

Library Launches Yufind Catalog Interface - Yale University Library
http://www.library.yale.edu/librarynews/2008/09/library_launches_yufind_catalo.html

Yufind
http://yufind.library.yale.edu/yufind/

Yufind Updates
http://labs.library.yale.edu/yufind/

参考:
イェール大学図書館、Vufindのユーザビリティテストを実施

IFLAサテライトミーティング「RDA」のプレゼンテーション資料

2008年8月8日に、国際図書館連盟(IFLA)ケベック大会のサテライト・ミーティングとして、ケベックでRDAに関する会議が開催されました。この発表資料が、RDAの合同運営委員会から公開されています。

Presentations given at the IFLA Satellite Conference on RDA in August 2008
http://www.collectionscanada.gc.ca/jsc/rda.html#presentations

参考:
RDA策定に関する今後のスケジュール
http://current.ndl.go.jp/node/8624

図書館の分館を周るスタンプラリー

米国の街シアトルで、図書館の分館を周るスタンプラリーがスタートしました。これは、シアトルの図書館再建プロジェクト“Libraries for All”の遂行を記念し、新しく建てられたり、改築されたシアトル公共図書館の分館全26館と、シアトル公共図書館の中央館を期間中(2008年9月13日~2010年1月2日の各土曜日)に訪れ、「図書館パスポート」にそれぞれの図書館のスタンプを集めていく、という取組みです。スタンプのデザインには、各分館のある地域にゆかりのある図柄を取り入れています。すべてのスタンプを集めると、賞品が当たる権利を得るということです。

シアトル公共図書館によるイベントのお知らせ
http://www.spl.org/default.asp?pageID=audience_current_featuresdetail&cid=1219360118046

Libraries for All
http://www.spl.org/default.asp?pageID=about_building

Seattle library visitors get a unique branch stamp put in booklet
- Seattle Times 2008/9/14付けの記事

9月 12日

NIHパブリックアクセス方針に関する公聴会は終了したが・・・複数の著作権法改正案が議会に提出(米国)

NIHパブリックアクセス方針に関する公聴会が、米国連邦議会下院法務委員会の裁判所・インターネット・知的財産小委員会で、9月11日に予定通り開催されました。その模様が、情報管理Webニュースで紹介されています。

また9月10日付けPublic Knowledgeの記事によると、同日の時点で4本の“Bad Copyright Legislation”が、議会に提出済み、あるいは提出されうると噂されているとのことです。同記事では、この4本の法律案について比較をおこなっています。

米国:NIH方針に暗雲
http://johokanri.jp/news/?p=879

A Perfect Storm of Bad Copyright Legislation
(“Public Knowledge”2008年9月10日記事)

オープンソースの日本語OCR「NHocr」、1行画像を認識するベータ版をリリース

東北大学の後藤英昭准教授が、Googleのオープンソース支援プロジェクト“Google Code”で開発したオープンソースの日本語OCR「NHocr」のベータ版を公開しています。ベータ版は、1行で書かれた文字画像をブラウザ形式でサーバに送信し、認識させるというものです。

日本語文字行認識 - beta
http://appsv.ocrgrid.org/nhocr/index-j.html

H.Goto's home page
http://www.sc.isc.tohoku.ac.jp/~hgot/index-j.html
(後藤准教授のウェブサイト)

nhocr
OCR engine for Japanese language - Google Code
http://code.google.com/p/nhocr/

シアトル公共図書館、10年間のリニューアルプロジェクト“Libraries for All”が終了-建築デザイナーの記念講演も

米国のシアトル公共図書館が、1998年から行ってきた図書館分館リニューアル、新中央館新規建設プロジェクト“Libraries for All”が、2008年7月のmagnolia分館の拡張を最後に、無事終了しました。これを記念してシアトル中央図書館で、コールハース(Rem Koolhaas)氏とともに同館のデザインを担当した建築デザイナー、プリンス=ラムス(Joshua Prince-Ramus)氏の講演会が開催されます。その様子は後日、ポッドキャストで配信されるとのことです。

「第5回情報プロフェッショナルシンポジウム」のプログラム公開

独立行政法人科学技術振興機構(JST)と社団法人情報科学技術協会(INFOSTA)が共催する「第5回情報プロフェッショナルシンポジウム」(2008年11月13日~14日、於:日本科学未来館)のプログラムが公開されています。

INFOPRO2008 第5回情報プロフェッショナルシンポジウム
(INFOSTAによる案内)
http://www.infosta.or.jp/symposium/infopro2008sankabosyu.html

(JSTによる案内)
http://johokanri.jp/infopro.html

プログラム
http://www.infosta.or.jp/symposium/2008pamphlet.pdf

DPE、「相互運用性」に関するブリーフィングペーパーを刊行

DigitalPreservationEuropeが、異質な環境の電子図書館を統合的に、また大規模、永続的に運用していく際のキー概念となる「相互運用性(interoperability)」という語について、この語が広範に、多様なレベルで使われていることから概念の整理をすべく、ブリーフィングペーパーを刊行しています。

INTEROPERABILITY.
A key concept for large scale, persistent digital libraries.
http://www.digitalpreservationeurope.eu/publications/briefs/interoperability.pdf

September 8th, 2008付けDigitalKoansの記事

オックスフォード大学図書館の「保存書庫」計画、景観問題でピンチに

オックスフォード大学のあるオックスフォード市は、「夢見る尖塔(Dreaming spires)」の街と呼ばれていますが、オックスフォード大学ボードリアン図書館が建設を計画している保存書庫“Osney Mead Book Depository”の外観が、オックスフォード市の景観を台無しにするとして、景観論争が巻き起こっています。
市議会では昨年、僅差で建設計画に同意しましたが、反対派の主張で一旦延期になりました。報道によると、先ごろ反対派・賛成派の両者の意見を聴いて最終的な結論を判断する公開審問会が開催され、スカイラインを台無しにするとして、建設計画に不同意との結論が出されました。
オックスフォード大学図書館は、この決定に対して失望感を表すとともに、この結論を和らげるため、苦渋の決断をとることが求められるであろう、と述べています。

「大阪版市場化テスト」に図書館運営の提案4件

大阪府は市場化テストの対象業務選定の参考にすべく、民間で実施可能と考えられる業務や、民間での実施を可能とするための条件等について、2008年3月から6月にかけて提案募集を行っていました。このほど、その結果が発表されました。府立図書館の運営に関する提案も4件、提出されています。

大阪版市場化テスト 提案一覧表
http://www.pref.osaka.jp/kikaku/sijohka/teianitiran.htm

大阪版市場化テスト・提案募集の結果と提案に対する考え方について
http://www.pref.osaka.jp/kikaku/sijohka/kangaekata.htm

参考:
E458 - 公共サービスの市場化テスト,法制化へ(日本)
http://current.ndl.go.jp/e458

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