アーカイブ - 2008年 9月

9月 22日

広報などに写真を利用するとき、図書館員が気をつけておくべきこと

近年、図書館で開催されたイベントの写真を図書館のウェブサイトで紹介したり、写真共有サイトにアップロードしたりする図書館が増えていると思われますが、写真を使用したりアップロードしたりする際に、図書館員が気をつけておくべきことについて、Information Today誌が発行するニューズレター “Marketing Library Services”の記事がまとめています。
それによると、個人が特定できる写真を無断で使用した場合は、訴訟を起こされてしまう可能性があるため、(1)どのような目的で写真を使用するのか、(2)個人が特定できる写真かどうか、に基づき、必要な場合は、写真の使用について権利者に許諾をとる必要があるとしています。また、許諾書盛り込むべき事項、許諾書の保存期間などについても言及しています。
なおこの留意点は、米国のケースを基に作成されたものです。

60年前の、「本ができるまで」

“boingboing”というウェブサイトに、作家が原稿を書いてから、本が出来上がるまでの様子を撮影した1947年のフィルム映像がアップロードされています。著者から受け取った原稿から版下を作成し、印刷し、製本し、という工程に多くの人が関わり、本が出来上がっていく様子がよく分かります。

"Making Books" video from 1947
- boingboing 2008/9/18付けの記事
http://www.boingboing.net/2008/09/18/making-books-video-f.html

"Making Books" video from 1947
- LISNews 2008/9/21付けの記事
http://lisnews.org/making_books_video_1947

think Cが「保護期間延長問題と創作・流通支援策に関するthink C-PT 提言案」を発表

著作権保護期間の延長問題を考えるフォーラム(think C)が、「保護期間延長問題と創作・流通支援策に関するthink C-PT 提言案」を発表しています。

提言は、(1)著作権保護期間の延長は、現時点ではなされるべきでない、(2)日本版「フェアユース」規定の導入、(3)非営利分野での「PCS(公的補償システム)」の導入と権利情報データベースの相互接続の促進、(4)著作権のみに依存しない創作支援制度の創設・強化、を柱としています。

「保護期間延長問題と創作・流通支援策に関するthink C-PT 提言案」パブリック・コメント募集のお知らせ
http://thinkcopyright.org/public_comment.html

ThinkC、著作権保護期間に関する提言案公開、意見を募集 - ITmedia News

「デジタル・コンテンツ利用促進協議会」が発足(日本)

デジタル・コンテンツの流通、ネットビジネスを促進させるために、どのような著作権制度が必要かを議論する、民間の協議会「デジタル・コンテンツ利用促進協議会」が発足しています。

「デジタル・コンテンツ利用促進協議会」が発足 - Internet Watch
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/09/09/20807.html

「日本は遅れをとっている」 - デジタル・コンテンツ利用促進協議会が発足 - マイコミジャーナル
http://journal.mycom.co.jp/news/2008/09/10/038/

中山信弘氏・角川歴彦氏ら、著作権の法体系考える協議会を設立 - 日経パソコン
http://pc.nikkeibp.co.jp/article/news/20080910/1007848/

長岡市立中央図書館、中越地震等の「災害アーカイブス」を公開

長岡市立中央図書館文書資料室が、7・13水害や中越大震災、中越沖地震の被害・救援・復旧・復興に関わる様々な記録を歴史資料として保存するため、収集・整理を進め、「災害アーカイブス」として公開しています。

避難所となった図書館に貼られたメモ類や学校資料、新聞資料などを公開しています。

長岡市立中央図書館文書資料室 災害アーカイブス
http://www.lib.city.nagaoka.niigata.jp/monjo/s-archives/index.html

中越地震避難所メモ、奇跡的に保存 貴重な資料に - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/region/chubu/niigata/080906/ngt0809060301002-n1.htm

図書館で災害アーカイブスを公開 新潟・長岡 - MSN産経ニュース

米国教育省と学生が作る大学進学情報サイト“college.gov”

米国教育省が学生と協同して作る、大学進学に関する情報サイト“college.gov”が2008年9月に開設されました。「なぜ大学に行くのか?」「大学に行くために何をすればよいのか?」「学費をどのようにまかなえばよいのか?(=奨学金等の案内)」の3つのセクションからなり、大学に進学したい高校生等が、順を追って大学についての理解を深めることができるようになっています。大学生からのメッセージ(文章、動画)もコンテンツに含まれているほか、保護者向け、教員向けのページも作られています。

college.gov
http://www.college.gov/

COUNTER実務指針第3版が正式リリース

COUNTER(Counting Online Usage of NeTworked Electronic Resources)が、電子ジャーナル及びデータベースの利用データの記録と交換を管理するための実務指針(Code of Practice for Journals and Databases)の第3版の正式版がリリースされました。ドラフト版で示されていたように、SUSHI(Standardized Usage Statistics Harvesting Initiative)プロトコルが実務指針の中に組み込まれています。COUNTER準拠を謳うベンダーは、2009年8月31日までに、この第3版に準拠しなければならないとのことです。

なお、並行してSUSHIスキーマの改訂も行われており、こちらは2008年9月末までにリリースされるとされています。

9月 19日

SPARC Japanの支援による数学系論文ポータル「DML-JP」が試行開始

国内の学術機関リポジトリや、コーネル大学が運営する“Project Euclid”などに搭載されている数学系論文を、OAI-PMHを利用して収集し検索・ブラウジング可能とした数学系論文ポータル「DML-JP」が、アルファ版として試験公開されました。これを支援した国立情報学研究所(NII)の国際学術情報流通基盤整備事業(SPARC Japan)が速報しています。

DML-JP (alpha)
http://dmljp.math.sci.hokudai.ac.jp/

数学ポータルサイト"DML-JP"が試行開始 - 国際学術情報流通基盤整備事業
http://www.nii.ac.jp/sparc/2008/09/dmlj.html

参考:
E834 - 紀要電子化の周辺には,どんな世界が広がっているか?<報告>

ペイリン副大統領候補と図書館に関する報道・ブログ、さらに広がる(米国)

米国共和党のペイリン(Sarah Palin)副大統領候補がかつてアラスカ州ワシラ市長だったときに、図書館に特定図書の撤去を要請した、また図書館長を辞任に追い込んだとされる報道が、さらなる広がりを見せています。撤去を要請したとされる図書のタイトル(同性愛や薬物利用に関するもの数点)も報じられています。なおLibrary Journal誌が、ペイリン候補と図書館についての報道・ブログをまとめたウェブページを立ち上げています。

Sarah Palin and Libraries - Library Journal
http://www.libraryjournal.com/article/CA6597542.html

Palin Strikes Fear in Libraries - Library Journal

文化審議会著作権分科会過去の著作物等の保護と利用に関する小委員会(第6回)

文化庁の文化審議会著作権分科会過去の著作物等の保護と利用に関する小委員会の第6回が、2008年9月18日に開催されました。文化庁のウェブサイトにはまだ情報がありませんが、Internet Watch誌がその概要を速報しています。

著作権保護期間の延長問題は継続課題に、文化審の小委員会が中間整理 - Internet Watch
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/09/18/20898.html

なお、文化審議会著作権分科会のウェブページが、文化庁のウェブサイト内に移行しています。

文化審議会著作権分科会
http://www.bunka.go.jp/chosakuken/singikai/index.html

クラウドコンピューティングの各種サービスを利用している人はどのくらい?(米国)

米国におけるインターネットの社会的影響について調査を行っているPew Internet & American Life Projectはこのほど、ウェブメール、ウェブでのデータ保存・共有サービス、ウェブで利用できるアプリケーション(Google Documents、Adobe Photoshop Expressなど)といったクラウドコンピューティングのサービスを、インターネット利用者がどのくらい利用しているかに関する調査結果を発表しました。インターネット利用者の69%がこれらのサービスのいずれかを利用していると回答するなど、クラウドコンピューティングは多くの人に使われていることがわかったとのことです。利用する理由としては、簡単、便利(51%)、どんなPCからでも利用できる(41%)、情報共有が簡単にできる(31%)などが挙がっています。

東京大学情報基盤センター図書館電子化部門が東京大学OPAC Plus "言選Web"を開発

東京大学情報基盤センター図書館電子化部門が、東京大学OPAC Plus "言選Web"を開発、公開しています。

調査したい日本語の専門用語(フレーズ)を入力すると、専門用語(キーワード)自動抽出システム"言選Web"とYahoo!ウェブサービスを利用して、国内学術Webサイトから関連学術用語のリストを得た上で、東京大学OPACもしくは雑誌記事索引(国立国会図書館NDL-PORTA)にナビゲートするようになっています。

東京大学OPAC Plus "言選Web"
https://mbc.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/UT_OPAC_Plus_gensenweb/

”専門用語(キーワード)自動抽出システム”のページへようこそ - 東京大学情報基盤センター図書館電子化部門
http://gensen.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/

ティーンのコンピューターゲーム利用と市民意識に関する調査(米国)

米国におけるインターネットの社会的影響について調査を行っているPew Internet & American Life Projectはこのほど、12~17歳のティーンとその保護者に対し、PC、ゲーム機、携帯電話等で行うコンピューターゲームの利用と、市民意識について尋ねる調査(2007年11月~2008年2月に実施)の結果を発表しました。全米を対象としたこの種の大規模な質的調査は初めてだとのことです。

スコットランドの若者は本を借りるために図書館に来る

スコットランド政府の委託を受けてScotland School’s Omnibusが実施した、若者の文化活動、スポーツへの参加の程度に関する調査によると、スコットランドの若者の67%は、本の貸し借りのために図書館を訪れることが分かりました。この数値は、インターネットを使うため(37%)、マルチメディア資料を借りるため(10%)という理由に比べ、有意に高いものとなっているそうです。スコットランド図書館・情報協議会(Scottish Library and Information Council;SLIC)の会長は、「今回の調査結果は、若者の読む楽しみをサポートする、読む習慣を育むという公共図書館の価値を改めて肯定するものである」との見解を示しています。

Children's Participation in Culture and Sport

性に関連の深い書籍の取扱い、二転三転

米国アイダホ州のナンパ公共図書館では、2年間に渡り、性に関連の深い2冊の書籍の取扱いについて、保守派と読書の自由を主張する派の間で議論が闘わされてきました。2008年9月5日、ナンパ公共図書館委員会は、これまでの利用制限を解除し、通常の貸出を認めることを全会一致で了承したということです。委員会は、未成年に悪影響を与える可能性のあるこれらの書籍を開架することが、アイダホ州の法律に触れる可能性があるとの判断から、3月と6月の2度に渡り、書籍の利用制限を認めてきました。しかし、米国自由人権協会(ACLU)から、書籍を通常利用に戻さない場合は、訴訟を起こすという旨の書簡がナンパ市長に送付されたことを受け、今回の決定となったということです。この委員会の判断に対し、保守系のAmerican Family Associationの関係者は遺憾の意を示しています。

ケンブリッジ大学図書館の新電子リソース統合サイト"eresources@cambridge"

ケンブリッジ大学図書館(University of Cambridge)が、新しい電子リソース・サイト"eresources@cambridge"を立ち上げています。

電子ジャーナル、データベース、論文、電子ブック、機関リポジトリコンテンツを、サブジェクト別、ベンダー(出版社)別、アルファベット順などで検索できるようにしています。

今回の目玉は、ScienceDirectなどの電子ジャーナル・プラットフォーム、Web of Scienceなどの文献データベースなど200以上のDBを横断的に検索する機能"CrossSearch"(WebFeat社の統合検索エンジンWebFeatを導入)で、論文の統合的な検索が可能になったとしています。(大学の外からはアクセスできません)

eresources@cambridge is launched

スタンフォード大学が図書館資源の統合検索サイトを構築

スタンフォード大学図書館(Stanford University Libraries)は、図書館蔵書(OPAC)と電子リソースの統合検索サイトを構築しています。

これは、統合検索技術を提供するDeep Web Technologies社と協同で開発を進めたもので、大学内の全図書館OPACとよく使われる10データベース、スタンフォード大学が電子化したデジタル・コレクションの3つを統合検索できるとのことです。(大学の外からはアクセスできません)

Stanford University Libraries Launches Federated Search
http://www-sul.stanford.edu/about_sulair/news_and_events/federated_search.html

9月 18日

参照文献をフィールド単位に分割しXML化するオープンソースのウェブツール“FreeCite”

米国のブラウン大学と民間企業が、アンドリュー・メロン財団の助成を得て作成した、送信されてきた参照文献記述を解釈してフィールドに分割しXML形式にして返送するというオープンソースのウェブツール“FreeCite”が公開されています。

FreeCite
http://freecite.library.brown.edu/

September 17, 2008付けCatalogablogの記事
http://catalogablog.blogspot.com/2008/09/citation-software.html

JISC、エンタープライズアーキテクチャ等4点のブリーフィングペーパーを刊行

英国情報システム合同委員会(JISC)が、エンタープライズアーキテクチャの概要紹介、テキストマイニングサービスを提供している国立テキストマイニングセンターの紹介、の2点の新規ブリーフィングペーパーと、テキストマイニング、国立グリッドサービスの2点の既存ブリーフィングペーパーの改訂版を刊行しています。

Enterprise Architectures: an introduction
http://www.jisc.ac.uk/Home/publications/publications/bpenterprisearchitecturev1.aspx

National Centre for Text Mining: an introduction to tools for researchers

TRCデータ部ログ、雑誌MARCの概要と作成工程を連載で紹介

図書館流通センター(TRC)社が開設しているブログ「TRC データ部ログ」で、同社が2008年4月から作成を開始した雑誌MARCの概要・作成工程を紹介する連載が始まっています。

企画記事 雑誌データ概論 - TRC データ部ログ
http://datablog.trc.co.jp/cgi-bin/mt/mt-search.cgi?tag=%E9%9B%91%E8%AA%8C%E3%83%87%E3%83%BC%E3%82%BF%E6%A6%82%E8%AB%96&blog_id=1

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