アーカイブ - 2008年 9月

9月 2日

自分が勤務する図書館の利用者をモチーフとした小説を書いた図書館員、解雇に(米国)

米国ミシガン州の小さな町の公共図書館で15年間、図書館員(ライブラリアンではなくLibrary Assistant)を務めていた女性が、「実在の利用者が容易に特定可能である書き方で、その利用者たちを悪し様に描いた小説を書いた」として、解雇されました。この事件が、米国の図書館ニュース誌、図書館系ブログで物議を醸しています。

YALSA、プロレス団体とタイアップしてティーン向け読書推進キャンペーンを開催

米国図書館協会(ALA)のヤングアダルト図書館サービス協会(YALSA)は、読書週間終了後もティーンに読書を続けてもらえるような読書キャンペーン“WrestleMania Reading Challenge”を、米国のプロレス団体“World Wrestling Entertainment(WWE)”とタイアップして行っています。これは2006/2007年度に始まったもので、今年で3回目です。

英国内の非商用デジタルリポジトリを網羅したリストが完成

英国情報システム合同委員会(JISC)が2007年から行っていた、英国内の非商用デジタルリポジトリ(デジタルアーカイブ、オープンアクセスリポジトリ、ウェブベースのコレクションなどの総称)の網羅的リストを作成するプロジェクト“Digital Repositories and Archives Inventory Project”が2008年7月に終了し、このたび報告書が刊行されました。

9月 1日

「子どもに不適切」として図書館から借りた資料の返却を拒んだ利用者、のその後(米国)

2007年8月、「内容が子どもに不適切である」として、図書館から資料を借り出して返却しないという形で、資料を利用者に提供させないという行動に出た米国メイン州の女性の「その後」について、American Libraries誌が報じています。

ユネスコ、情報公開法に関する報告書の改訂第2版を出版

ユネスコが、2004年に刊行した、情報公開法に関する国際的な動向を調査した報告書『情報の公開:比較法調査(Freedom of Information: A Comparative Legal Survey)』の改訂第2版を刊行しています。国際的な標準や国際連合など国際機関の動向の紹介、「最大限の開示」「刊行の義務化」「開かれた政府の促進」といった情報の公開レジームの10原則の説明、英・米・日など14か国のカントリーレポートとその比較分析という構成になっています。

Freedom of information: a comparative legal survey; second edition revised and updated

「情報管理」誌に学術出版協会(SSP)の年次大会報告が掲載

2008年9月1日に刊行された「情報管理」誌が、時実象一・愛知大学文学部教授による学術出版協会(SSP)2008年年次大会(2008年5月、米国ボストンで開催)の報告記事を掲載しています。

時実 象一. 学術出版協会(Society for Scholarly Publishing)第30回年次大会. 情報管理. 2008, 51(6), p. 420-438.
http://joi.jlc.jst.go.jp/JST.JSTAGE/johokanri/51.420

オープンソースのソーシャルOPAC“SOPAC”、“2.0”へ拡張

2007年、当時勤務していた米国ミシガン州アナーバー地域図書館のために、フォークソノミーを実現したOPAC“Social OPAC”、通称“SOPAC”を開発したブライバーグ(John Blyberg)氏が、2008年9月1日、現在の勤務先であるコネチカット州ダリエン市公共図書館のために、“SOPAC 2.0”を開発・公開しました。

生物医学のOA誌に掲載されている「画像」を検索するサーチエンジン

イェール大学医学部のクラウトハマー(Michael Krauthammer)准教授らのグループが、PubMed Centralの生物医学関係のオープンアクセス誌(約34,000誌)に掲載されている、14万点以上の画像を検索できるサーチエンジン“Yale Image Finder (YIF)”を開発したと発表しています。

Yale Image Finder
http://krauthammerlab.med.yale.edu/imagefinder/

Yale Image Finder featured in BioInform
(クラウトハマー研究室の2008年8月23日ブログ記事)
http://krauthammerlab.med.yale.edu/yale-image-finder-featured-in-bioinform

図書館資料の「延滞料」の是非をめぐる議論(英国)

英国では最近、図書館資料を延滞した利用者に延滞料の支払いを課すことは、「図書館に対するネガティブなイメージをもたらし利用者を遠ざけることになる」と延滞料を批判するライブラリアンたちが主張し、「資料を正しく利用してもらうのに、延滞料による抑止効果は有効である」と延滞料やむなしとするライブラリアンたちとの間で論争になっている、と英Guardian紙が報じています。延滞料批判派はまた、「資料の価格が下落しており、場合によっては資料の価格よりも高い延滞料を支払わなければならないことも起こっている」と主張していますが、一方で延滞料受容派は「延滞料が重要な財源になっている図書館もある」と主張しているとのことです。

デジタル記録の変換と移行に関するISO規格が準備中

 国際標準化機構/情報とドキュメンテーション技術委員会(ISO/TC46)のSC11(アーカイブと記録管理)が、デジタル記録の変換(conversion)と移行(migration)に関する、新たなISO規格を準備しているようです。
 詳細は明らかになっていませんが、米国図書館協会(ALA)・図書館情報技術協会(LITA)のブログによると、「とある記録管理システムから別のシステムに、記録を変換・移行するためのステップ、構成要素、個々の方法について定義」したものとのことです。

Conversion and Migration of Digital Records–New ISO Work Item

Kindleの次期バージョン発売の真相は?

Kindleの次期バージョンが2009年に発売、対象者は大学生、といったことが一部報道されたり、ブログで取り上げられたりしていますが、New York Timesの技術系ブログの記事によると、Amazon.comの主席スポークスマンは取材に対し、「記事で読んだことをすべて信じないでください。噂や憶測もたくさん含まれています。たった一つ、確かに言えることは、今年のKindle新バージョンの発売はない、ということです。新バージョンは、最速でも、来年のいつか、ということになるでしょう」と答えています。

Extinguish the Rumors: No New Amazon Kindle This Year
- Bits(New York Timesウェブサイト内の1コーナー)2008/8/28付けの記事

ハリケーン「カトリーナ」の襲来から3年

2008年8月29日、米国のメキシコ湾岸地域に大きな被害をもたらしたハリケーン「カトリーナ」が襲来してから3年の節目と、ハリケーンの季節を迎えるに当たり、米国議会図書館(LC)は、カトリーナの教訓を今後の図書館の災害対策に生かすため、カトリーナに関する新しいウェブサイト“Learning From Katrina”を開設しました。カトリーナの被害を受けた図書館資料を救出した7名の専門家のインタビューを聞くことができます。
また、地元の大学や公共図書館では、災害対策の整備が進んでいます。

Library of Congress Announces New "Learning From Katrina" Web Page
(LCのニュースリリース)
http://www.loc.gov/today/pr/2008/08-148.html

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