米国共和党の副大統領候補となったペイリン(Sarah Palin)氏が、1996年のアラスカ州ワシラ市長時代に、支持者の求めに応じて、図書館に禁書を要求したとされる報道が、New York Times紙をはじめとする多くの新聞・雑誌に掲載され、米国の図書館界に大きな議論を巻き起こしています。当時の図書館長はそれに従わなかったとのことですが、それも一因となって、「市長を支えない」ことを理由に辞任するよう迫られ、辞任に追い込まれたとも報じられています。アラスカ州図書館協会の知的自由委員会委員長は、ワシラ市図書館の禁書の記録はなく、館長(当時、アラスカ州図書館協会長でもあった)に関する議論の記録も残っていないとしながらも、「ペイリン氏は館長を辞めさせたがっており、解雇したも同然」と当時のことを語っています。
英国情報システム合同委員会(JISC)とネットワーク情報連合(Coalition for Networked Information:CNI)が共催して7月に開かれた会議"The JISC/CNI Meeting: Transforming the User Experience"の講演資料が公開されています。
英国の雑誌“The Bookseller”は1978年、フランクフルト国際ブックフェアでの退屈しのぎを目的として、最も珍妙なタイトルの書籍を表彰する“Diagram Prize for Oddest Title of the Year”を創設しました。この賞の選考・授賞は(受賞作なしの年も含め)毎年、行われてきましたが、2008年に30周年を迎えたことを機に、一般読者からのオンライン投票で、過去30年の受賞作品の中から最も珍妙なタイトルの書籍を選ぶ“Diagram of Diagrams”を実施しました。その結果、1996年の受賞作品である、『ギリシャの田舎の郵便配達員とその消印数(Greek Rural Postmen and Their Cancellation Numbers)』が選定されたとのことです。
来る2008年9月11日、NIHパブリックアクセス方針に対する公聴会を、米国連邦議会下院法務委員会の「裁判所・インターネット・知的財産小委員会(Subcommittee on Courts, the Internet, and Intellectual Property)」が開催する予定であると、Library Journal誌(ウェブ版)が9月5日に速報しています。この公聴会は、NIHパブリックアクセス方針と知的財産権との干渉という、出版者の懸念事項を是正する新たな立法活動であると、同記事は報じています。