28万件以上の件名標目を有し、レコード数としては520万件あるという米国議会図書館(LC)件名標目表(LCSH)について、任意の語からブラウジングできるウェブサイトを、ドイツの大学図書館が作成しています。検索結果からは、当該の語をLCSHにアクセスできるAPI“LCSH.info”に送って得られるデータ(上位語・下位語との関係を図示したもの、等)が表示できるほか、WorldCat、Google Book Search、Open Library、LibraryThingなどを検索できるようになっています。
先日Ithakaが発表した報告書“Ithaka’s 2006 Studies of Key Stakeholders in the Digital Transformation in Higher Education”に関して、その内容を分析する記事がLibrary Journal誌に掲載されています。この記事によると、調査結果から、図書館員が重要だと考えている図書館の役割(教員にとっての資料への玄関口となること)が、必ずしも教員には重要だと考えられていないことが分かるということです。一方で、今回の調査では、比較的「伝統的」な図書館の役割のみが調査対象となっているため、今後は「学習センターとしての図書館」「教育のパートナー」といった図書館の役割を調査の要素に組み込んでいく必要があることを指摘しています。
毎年9月8日は、ユネスコが定める「国際識字デー」です。世界全体としては識字率は上がってきており、2015年までに90%に達すると目されていますが、特に人口増加が著しい地域では識字率は上がっているものの非識字者の数も増えており、現在も世界で7億7,400万人(成人のおよそ5人に1人)が非識字で、7,500万人の子どもが教育システムの「外」にいるという状況です。「万人のための教育(Education For All)」プログラムの1つに、2015年までに成人の識字率を50%以上にすることが掲げられていますが、この達成が危ぶまれている国も多くあるとのことです。
SPARC(Scholarly Publishing and Academic Resources Coalition)、Students for FreeCulture、PLoS(Public Library of Science)の3機関が協同で、2008年10月14日を「オープンアクセスの日(open access day)」として、公的助成研究のオープンアクセス化の推進を含む、オープンアクセスの意義を周知するイベントを開催すると発表しています。
米国図書館協会(ALA)が2008年8月、米国野球殿堂博物館(National Baseball Hall of Fame)とタイアップしたプログラム“Step Up to the Plate @ your library”を行いました。両者はともに米国の伝統(classic)であるということで、2006年から毎年、タイアップしたプログラムを行っています。