アーカイブ - 2008年 5月 9日

「深い」サイトと「広い」サイトとで、検索エンジンへのクロールされやすさはどのくらい違うのか?

サイト内のコンテンツを、順を追って階層的にたどっていく様にする「深い」ウェブサイトと、1つのページに数多くのコンテンツへのリンクを表示する「広い」ウェブサイトとでは、検索エンジンへのクロールされやすさがどのくらい違うのか、について、2つの種類のウェブサイト(前者を「パンくずリスト(Bread Crumb)型」、後者を「ビュッフェ(Buffet)型」と呼んでいます)を構築し、365日間の検索エンジン(Google、MSN、Yahoo!)のロボットの訪問ログを分析したレポートが、D-Lib Magazine誌に掲載されています。広いウェブサイトの方が、漏れなく、早くクロールされることがわかったとのことで、各々のクロールのされ方を示したアニメーション図も掲載されています。

実際のところ、大学図書館で学生は何をしているのか?(カナダ)

「大学生が図書館で勉強する、というとき、実際のところ、何をしているのだろうか?」このような疑問のもと、実際の利用の様子を観察し、また学生たちに図書館の位置付け、利用法などについてインタビューを行って、学生の利用の様子をまとめたレポートが、Electronic Journal of Academic and Special Librarianship誌に掲載されています。著者はカナダのブロック大学のレファレンス・ライブラリアンです。

What Students Do When They Study in the Library: Using Ethnographic Methods to Observe Student Behavior / Doug Suarez. Electronic Journal of Academic and Special Librarianship

中国の電子書籍市場、着実に成長中

中国の書籍・出版業の業界紙を刊行している中国图书商报社と、最大規模の電子書籍ポータルサイト「书生读吧」とが共同で、中国の電子書籍市場に関するレポート『中国电子图书发展趋势报告』の2007年版を発表しました。

これは、2006年に始まったもので、電子書籍市場の規模、利用形態(電子図書館コンテンツとして利用する、ペイパービューなど)、利用している機器(デスクトップPC、ノートPC、携帯電話など)、分野ごとのサイト数、利用者の比率(年齢階層ごと、学歴ごと)、利用している場所、フォーマット、分野ごとのタイトル数(比率)などが報告されています。2007年に増加したタイトル数は13万(総合計で66万)で前年比24.5%増、発行部数は4,300万冊で前年比13.2%増、利用者は5,900万人で前年比37%増という結果が示されており、順調な成長ぶりがうかがい知れます。

学術コミュニケーションで研究者が気になることは?(英国)

英国情報システム合同委員会(JISC)の学術コミュニケーションワーキンググループの委託をうけたKey Perspective社が、学術コミュニケーションで研究者が気になることを調査したレポートを公表しています。

複数分野の研究者へのフォーカスグループ・インタビューなどを通して、研究成果・学術情報へのアクセシビリティ(利用のしやすさ)やコスト、権利・著作権、情報の質といった点で、研究者が学術コミュニケーションのプロセスにどのような関心ごとや懸念していることがあるかを明らかにしています。また、それらを踏まえてJISCがどのような政策や行動をとっていけばいいのか勧告を出しています。

Key Concerns Within the Scholarly Communication Process

PKP、次は"Open Monograph Press"を開発中

オープンソースソフトウェアの開発・普及を進めるPKP(Public Knowledge Project)が、電子ジャーナルの編集・出版を行うための"Open Journal System (OJS)" や会議予稿集の編集・出版を行うための"Open Conference Systems (OCS)"に続いて、今度は、図書・単行本の編集・出版を行うための"Open Monograph Press (OMP)"を開発しています。

Open Monograph Press
http://pkp.sfu.ca/omp

参考:
OJS 2.2リリース
http://current.ndl.go.jp/node/7065
オープンアクセスとオープンソースを融合させたPublic Knowledge Project - Open Tech Press

RDA全体のレビュー開始が2008年8月に延期

2008年4月にシカゴで開催されたRDA開発運営委員会の会議の記録が、同委員会のウェブサイトで公開されました。これによると、2007年12月に実施した第2~4及び第9セクションのレビューに900を超える意見が寄せられたことから、これを反映する作業等のために、RDA全体のレビュー開始を当初予定していた2008年6~7月から、8月に延期することが決まったとのことです。また、次回の運営委員会は11月に行う予定であり、ここでRDA初版を最終化するとされています。

Joint Steering Committee for Development of RDA: JSC to meet April 2008
http://www.collectionscanada.gc.ca/jsc/0804out.html

参考:
E728 - RDA,構成を大幅に変更

画像データ用Dublin Core Application Profileのドラフト案

画像データに対してDublin Coreメタデータを付与する際の適用規則(Application Profile)を定める試みが、2007年9月から英国情報システム合同委員会(JISC)などの助成により行われてきましたが、このほどそのドラフト案が公開されました。また、FRBRモデルを用いてどのようにApplication Profileを作っていったのかについての論文が、Ariadne誌に掲載されています。

Images Application Profile
http://www.ukoln.ac.uk/repositories/digirep/index/Images_Application_Profile

Towards an Application Profile for Images / Mick Eadie. Ariadne Issue 55.