アーカイブ - 2008年 4月

4月 30日

ALA、今夏の年次大会にゲーム・パビリオンを設置

米国図書館協会(ALA)が今夏に開催する年次大会(6月26日~7月2日、カリフォルニア州アナハイム)で、コンピュータゲームを始め、ボードゲーム、カードゲームなどに関連する企業が一堂に製品を展示する“Gaming Pavilion”を設置することにしたとLibrary Journal誌が報じています。図書館におけるゲームの提供をいっそう促進することが目的だとのことです。

ALA Summer Annual Conference Debuting Gaming Pavilion - Library Journal
http://www.libraryjournal.com/article/CA6555752.html

参考:
E693 - テレビゲームを図書館サービスの1つに
http://current.ndl.go.jp/e693

デジタル・ネット時代における知財制度専門調査会(第1回)

政府の知的財産戦略本部内に置かれた「デジタル・ネット時代における知財制度専門調査会」の第1回会合が、4月24日に開催されています。この資料が、同本部のウェブサイトで公開されています。

この専門調査会は、契約ルール、法制度等の知財制度が、「社会全体としてデジタル情報やネットの機能を十分活用しうる環境」を提供できていないのではないかという懸念のもと、デジタル・ネット社会における著作権制度の役割の捉え方、デジタル・ネット社会の進展の中で著作権制度が不適合を起こしている点の調査・分析を行うとしています。図書館に関連するトピックとしては、

・研究開発等を目的とするデジタル著作物のインターネット等を通じた収集、共有、保存等の在り方

・図書館等における情報のデジタル化や、大学におけるe ラーニング等、デジタル環境を活用した教育・文化事業の円滑な展開を促すための法的対応

SCONULとJISC、図書館システムに関する調査報告書を刊行(英国)

英国国立・大学図書館協会(SCONUL)と英国情報システム合同委員会(JISC)が共同で委託して実施した、英国の大学図書館向け図書館システム市場の現状と課題に関する調査の報告書を刊行しました。

今年の「コミックが無料でもらえる日」には日本のマンガ等も登場

主に米国で、コミックブック専門書店や協賛する図書館等がコミックブックを無償で配布する“Free Comic Book Day”が、2008年も行われます。今回は5月3日の土曜日です。今年は『週刊少年ジャンプ』の特別版や1970年代の劇画、日本産のテレビゲームのキャラクターを主人公にしたコミックなど、日本のマンガ等も登場しています。

Free Comic Book Day May 3rd 2008
http://www.freecomicbookday.com/

参考:
今年も「無料でコミックがもらえる日」開催
http://current.ndl.go.jp/node/5770

E490 - 無料でコミックがもらえる日(米国)
http://current.ndl.go.jp/e490

SPARCとScience Commons、大学等の組織向けOAポリシー策定ガイドを公表

SPARCと、クリエイティブ・コモンズによる研究成果の可視性を高めるための一連のプロジェクト“Science Commons”が、大学の学部等が所属する研究者の研究成果についてのオープンアクセス方針を策定・制定するときに役立つガイド“Open Doors and Open Minds: What faculty authors can do to ensure open access to their work through their institution”を公表しました。これは、ハーバード大学文理学部が2008年2月にオープンアクセス方針を採択した例を参考に、オープンアクセス方針を策定・制定する際に考慮すべきこと・実施すべきことをまとめ、制約の強さが異なる3つのライセンスモデルを提起しています。巻末には、「組織内部の支持者・推進者を認識すること」から始まる、方針を策定するための10ステップがリストアップされており、機関リポジトリに関して大学(あるいは組織内の)図書館と協同することも挙げられています。機関リポジトリへの掲載の義務化も勧告されています。

SPARC EuropeとDOAJがOA誌の著作権・メタデータの標準化に着手

SPARC Europeとルンド大学のDOAJ(Directory of Open Access Journal)が4月25日、オープンアクセス誌の「印(seal)」を制定すると発表しました。これは、オープンアクセス誌の利用/再利用に関して誤解・混乱が少なからずあることを踏まえ、著者・利用者(図書館を含む)・出版者にとってわかりやすい形で利用方法を明示するものです。具体的には、クリエイティブ・コモンズの「表示(By)」ライセンスを適用することが求められています。また同時に、より可視性を高めるべく、全記事のメタデータをOAIに準拠した形で提供することも求められています。

オランダSURFのDAREマネージャがSPARC Europeの賞を受賞

オランダSURF財団でオープンアクセス運動、機関リポジトリネットワークの中心的役割を務めたLeo Waaijers氏が、SPARC Europeが主催する2008年度の「学術コミュニケーションにおける際だった功績に対する賞」を受賞しました。

Leo Waaijers氏はこの数年、DAREプロジェクトの推進、オランダ全大学リポジトリのネットワークDAREnetの構築、国のトップ科学者へのプロモーション"Cream of Science"、1年間で10万件のコンテンツ達成を目指すhunDAREd thousandプロジェクト、学位論文ポータル"Promise of Science"、ヨーロッパ全域への拡大DRIVERプロジェクトと、次々とリポジトリ政策、OA推進策を打ち出してきました。

SPARC Europe Award 2008 for Leo Waaijers

ジョージア州立大学のE-Reserves、著作権侵害で訴えられる

Oxford University Press、Cambridge University Press、SAGE Publicationsの3出版社は、米国出版社協会(Association of America Publishers :AAP)の支援を受けて、米ジョージア州立大学(Georgia State University)が学生向けにデジタル授業教材を提供している電子リザーブ(E-Reserves)が著作権を侵害しているとして提訴しました。

Georgia State University Sued Over E-Reserves
http://www.libraryjournal.com/info/CA6552504.html#news1

4月 28日

DCC、医学情報の共有に関する法的な論点を整理

英国のデジタルキュレーションセンター(DCC)が、医学情報の公開・共有に関する、(英国における)法的な論点を整理した“Legal Watch Papers”を刊行しています。この中で、個人情報の取り扱いに関するガイドも示しています。

Digital Curation Centre: Resource Centre: Legal Watch Papers: Sharing Medical Data
http://www.dcc.ac.uk/resource/legal-watch/sharing-medical-data/

広島市立図書館、市民団体や書店とともに「宮沢賢治ワールド」を開催

広島市立図書館は、市民団体や市内の書店12店とともに、子ども読書まつり「宮沢賢治ワールド」を展開しています。

13館の市立図書館では、市民団体とともに、図書の展示や映画会、宮沢賢治の作品の世界を表現したフェルト人形やきり絵の展示のほか、宮沢賢治の出身地・花巻市から公演団体を招いて読み聞かせ、朗読会、講演会など多彩な催しを行い、書店は宮沢賢治の本の展示販売を行うとのことです。

子ども読書まつり「宮沢賢治ワールド」のプレスリリースについて - 広島市立図書館
http://www.library.city.hiroshima.jp/info/topics/0804kenji.html

宮沢賢治:共同で作品紹介 きょうから広島市立図書館と主要書店 /広島 - 毎日新聞

「インターネット上の違法・有害情報への対応に関する検討会」中間とりまとめ

総務省が2007年11月に設置した「インターネット上の違法・有害情報への対応に関する検討会」による検討結果の中間とりまとめを、総務省が公表しています。携帯電話のフィルタリングサービスの現状と課題を踏まえ、短・中期的な対応として利用者によるフィルタリングの「カスタマイズ機能」の提供や民間の第三者機関によるサイト認定制度などが、長期的な対応としてICTメディアリテラシーの向上に資する教育・啓発活動やレイティングなどが提言されています。

「インターネット上の違法・有害情報への対応に関する検討会」中間とりまとめの公表 - 総務省
http://www.soumu.go.jp/s-news/2008/080425_6.html

インターネット上の違法・有害情報への対応に関する検討会

沖縄県立図書館、紅型・織物の標本をデジタル化して公開

沖縄県立図書館が、所蔵する染織裂地帳『琉球染織』4冊に含まれる裂地219枚(紅型51枚、織物168枚)をデジタル化し、専門家の解説をつけてウェブサイトで公開しています。織物の繊維がわかるサイズの拡大写真も掲載されています。

沖縄県立図書館-収蔵資料/琉球染織/概要
http://www.library.pref.okinawa.jp/okilib/syuzou/ryukyusensyoku/indexmain.html

ブラックウェル社の電子ジャーナル、ワイリー社のプラットフォームに統合へ

2006年11月に発表され2007年2月に完了した、ワイリー(Wiley)社によるブラックウェル(Blackwell)社の買収を受けて、ブラックウェル社が“Synergy”サービスで提供している電子ジャーナルコンテンツは2008年7月1日に、ワイリー社の“InterScience”に移行すると発表されています。同日、Synergyへのアクセスはできなくなる模様です。またこの統合の第二段階として、両プラットフォームの利点を活かした次世代のオンラインサービスを、2009年に開始するとも発表しています。

Blackwell Synergy Journals Moving to Wiley InterScience - Wiley-Blackwell Library Newsletter

公共図書館職員の「社会的包摂」に対する意識調査(英国)

英国のシェフィールド大学情報科学学部の「社会における公共図書館・情報センター(CPLIS)」が、公共図書館職員が「社会的包摂(social inclusion)」にどのような態度を抱いているかを調査した報告書“The right ‘man’ for the job?: The role of empathy in community librarianship”を刊行しました。

4月 25日

デジタル環境で書くことは公式な場面での作文能力を下げるのか?ー米国のティーンに対する調査

米国におけるインターネットの社会的影響について調査を行っているPew Internet & American Life Projectはこのほど、ティーンがデジタル環境で書くこと(作文、writing)によって、公式な場面での作文能力が下がるのか、という問題意識のもと、実施した調査結果を発表しました。

Project Next-Lのプロトタイプ

Project Next-Lで開発中のオープンソース図書館システムのプロトタイプが公開されています。OPACの動作デモを試せるようになっています。

FRBRモデル、ファセット検索、ソーシャルタギング等々、次世代OPAC的要素をふんだんに盛り込んでいます。

A prototype for Project Next-L
http://kamata.lib.teu.ac.jp/trac/catalog/

Kamata Library 動作デモ
http://catalog.lib.teu.ac.jp/

参考:
CA1629 - 図書館員自身の協同で作る図書館システム仕様:日本発のオープンソース図書館システム作成を目指して / 原田隆史
http://current.ndl.go.jp/ca1629

2008年「図書館は人々の生活を変える」大賞が決定(英国)

英国の図書館情報専門家協会(CILIP)と、毎年4月に行われている図書館・情報業界の総合展“Library + information Show”が、2008年の“Libraries Change Lives Award”の大賞受賞館を発表しました。大賞を受賞したのは、学習に障害を有する人向けのサービスを、支援団体“Care Trust”とパートナーシップを結んで提供したブラッドフォード中央図書館です。同館と、最終選考に残った他の2館の取り組みを紹介したビデオ動画が、YouTubeで公開されています。

Winner of the 2008 CILIP/LiS Libraries Change Lives Award Announced - CILIP

Thomson、日本の論文の引用動向1997-2007を発表

トムソンサイエンティフィック(Thomson Scientific)社は、学術論文の引用動向データをもとに、最近11年間の日本の研究機関の論文引用パフォーマンスを分析し、ランキングとして発表しています。

日本の論文の引用動向1997-2007 日本の研究機関ランキング
http://www.thomsonscientific.jp/news/press/esi2008/index.shtml

参考:
Thomson、日本の論文の引用動向を発表
http://current.ndl.go.jp/node/5925

都道府県・市町村が図書館システムにかけている経費は?(2007年度版)

総務省と財団法人地方自治情報センター(LASDEC)が、毎年行っている全国の都道府県・市町村における業務システムの導入及び運用に要する経費等の調査の平成19年度(2007年度)版が公開されています。

調査対象には図書館システムも含まれていて、システムの構成(機能)、構築費用、運用・保守費用、処理形態などを知ることができます。

共同アウトソーシング:都道府県における業務システムの導入及び運用に要する経費等の調査結果(平成19年度)
http://www.lasdec.nippon-net.ne.jp/frame.html?url=rdd/kyo/p-chousa19/index.htm

共同アウトソーシング:市区町村における業務システムの導入及び運用に要する経費等の調査結果(平成19年度)

4月 24日

お茶の水女子大学附属図書館のキャリアカフェ

お茶の水女子大学附属図書館が2007年12月に開設した「キャリアカフェ」の取り組みが毎日新聞で紹介されています。

現代的教育ニーズ取組支援プログラム(現代GP)「科学的思考力と表現力で築く『私の履歴書』プロジェクト」の一環として、コーヒーを片手に「リラックスできる知的空間、学生が主体となった知的コミュニケーション空間」を目指しているとのことです。

また、お茶の水女子大学附属図書館は、2007年5月に、IT環境を整備した学生のための共同コミュニケーションスペース「ラーニング・コモンズ」も開設しています。

毎日新聞に附属図書館のキャリアカフェが取り上げられました - お茶の水大学附属図書館
http://www.lib.ocha.ac.jp/topics/2008/mainichi-shinbun_080418.html

キャンパる・なにコレ!?:お茶の水女子大「キャリアカフェ」 - 毎日新聞
http://mainichi.jp/life/edu/news/20080418dde012070075000c.html

キャリアカフェ
http://sec.cf.ocha.ac.jp/cagp/cafe.html

キャリアカフェオープニングセレモニー開催報告

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