アーカイブ - 2008年 3月 20日

CA1660 - 研究文献レビュー:看護図書館 / 今田敬子

1. はじめに 看護図書館は、看護大学、看護短期大学、大学の看護学部・学科等の図書館と看護学校図書室などの「保健師助産師看護師学校養成所指定規則」第4条7項(1)に設置根拠が規定されている、看護基礎教育機関図書室を指すことが多いが、本稿では、看護継続教育機関である看護協会の図書室、医療機関看護部図書室などを含むものとして扱う。…

CA1659 - 研究文献レビュー:今日の医学図書館 / 城山泰彦

1. はじめに 本稿の目的は、医学図書館に関する国内の研究文献をレビューして、現状や動向を掴むことにある。限られた誌面では詳細まで言及できないが、解説文献なども含め幅広く取り上げるように心がけた。対象文献は、NPO法人日本医学図書館協会(以下JMLA)の機関誌『医学図書館』をはじめとする図書館系の雑誌や医学系の雑誌に掲載された、比較的医学図書館に特有と思われる、2003年以降の国内文献とした。…

CA1658 - 動向レビュー:情報学の知識構造を描き出す試み:ジンズによる Knowledge Map研究の概要 / 村主朋英

1. 概要 2007年前半、ジンズ(Chaim Zins)により、"Knowledge Map of Information Science"という旗印を掲げる一連の研究論文が発表された(1)(2)(3)(4)。情報学それ自身を対象とし、その知的枠組みを同定・描出することを目的としたものである。 端的に見れば、その成果は、以下の2つの側面から見ることができる。…

CA1656 - 小特集 北欧のコミュニティと公共図書館:ノルウェー / マグヌスセン矢部直美

ノルウェーは今回紹介されている北欧3国の中では一番人口の少ない国である。統計局(Satatistisk sentralbyrå)(1)によると、人口は2007年1月1日現在で470万人弱。人口は少ないものの、国土は日本の面積に匹敵しており、公共図書館は全国土に住む人々にサービスを提供するという課題がある。広い地理をカバーするためブックモービル、ブックボートが長年存在してきたが、これらも近年予算削減に苦しみ、幾度も廃止政策が打ち出された。しかし、その度に全国的な署名活動等が展開され、現在のところ何とか維持されている。…

CA1655 - 小特集 北欧のコミュニティと公共図書館:デンマーク / 吉田右子

はじめに デンマークの公共図書館の最大の特徴は、生涯学習を公共図書館の理念として掲げ、コミュニティ住民の情報への公平なアクセスを確保するための活動を、一貫して行ってきたことである。その結果デンマークでは図書館間のネットワークが整備され、居住区がどこであっても平等な図書館サービスを受けることができる。2点目の特徴は、公共図書館が公的サービスとして確固たる位置づけを持ち、図書館サービスの公的財源と専門職制を揺ぎないものにしていること、さらに市民がそのことを支持している点である。…

小特集 北欧のコミュニティと公共図書館(CA1655-CA1657)

日本における北欧の図書館への関心は高く、これまでも北欧の数々の図書館が、訪問記の形で紹介されてきた(1)。本稿はスウェーデン、デンマーク、ノルウェーの各国の公共図書館について、その最新の状況を報告するとともに、図書館サービスの置かれた状況や課題を論じるものである。…

CA1654 - 情報倫理と図書館 / 後藤敏行

1. はじめに 本稿の目的は、情報倫理の概略を述べた上で、情報倫理が図書館とかかわる事例を提示することである。新人図書館員や図書館情報学の初学者を含めて、幅広い読者を想定している。 まず、情報倫理の概念と必要性について述べる。次に、現場の図書館で情報倫理が争点になった例として、フィルタリングソフトの導入を挙げる。…

CA1653 - ISO/TR28118 「国立図書館のためのパフォーマンス指標」制定の動き / 徳原直子

国際規格に、図書館のサービスや業務の有効性、効率性などの品質を評価するための手段となる指標を規定したISO11620「図書館パフォーマンス指標(Library performance indicators)」があるが(1)、ISO11620の改定に責任をもつ国際標準化機構/情報とドキュメンテーション技術委員会(ISO/TC46)の統計・評価分科委員会(SC8)において、「国立図書館のためのパフォーマンス指標(Performance indicators for National Libraries)」というテクニカルリポート(TR)を制定するための作業が行われている。…

CA1652 - チャットレファレンスサービスに必要な専門的能力 / 小田光宏

1.はじめに ICTを活用したレファレンスサービス、すなわち、デジタルレファレンスサービスは、米国において様々な様相を見せている。また、その様相に対する分析が進められ、研究面での蓄積も進んでいる。本稿では、デジタルレファレンスサービスの一つであるチャットレファレンスサービス(以下、CRS)に関する研究の広がりを報告する。…

CA1651 - アフォーダンス理論に基づく情報行動研究の可能性 / 坪井伸樹

ある日、旧友からどこの大学図書館でAという本を所蔵しているのか知りたいという電話がかかってきた。Webcatの存在を彼に教えるとともに、所蔵について調べてあげた―図書館員ならば業務とはいえないが友人の役に立った経験は1つや2つあるのではないだろうか。…

CA1650 - 書誌コントロールの将来に向けたLCの取り組み / 倉光典子

インターネットの急速な進展により、誰もが、どこからでも情報の発信と利用が可能な社会が到来し、急速に拡大している。電子情報資源はその媒体や形式を多様化し、その数は爆発的に増加している。検索エンジンが普及し、ユーザはネットワーク上の情報資源への依存度を高め、情報提供機関としての図書館の存在は危機的状況に直面しているという認識が広がっている。…