アーカイブ - 2008年 12月 10日

「伝統的文化表現」のアクセスと保護に関する図書館の役割を定義する-ALAが会議を開催

民話、シンボル、民謡(フォークソング)、ダンス、儀式、陶磁器、彫刻、織物、編み籠、建築、工芸、楽器の演奏といった「伝統的文化表現(Traditional Cultural Expression;TCE)」のアクセス、保存、保護について、とりわけデジタル環境において、図書館がどのような役割を果たしていくべきかを話し合い、このような資料収集・保存・提供の重要性の認識を広めるための会議“Traditional Cultural Expression Conference”が、2008年11月、米国図書館協会(ALA)ワシントンオフィスの主催で開催されました。この資料・動画が、同会議のウェブサイトで公開されています。TCEとは何か、TCEにとってなぜ図書館が重要なのか、も詳しく説明されています。

Traditional Cultural Expression Conference

フィラデルフィア市長に批判の声続々-図書館友の会は新しい行動を開始

財政難のため、市内の54の図書館のうち11館を閉鎖、3館の開館時間を削減、111名のスタッフを削減、という案を出した米国フィラデルフィア市長に対し、市議会が、図書館の閉鎖を延期するよう求める決議をしました。この決議には拘束力はなく、市長のスポークスパーソンは「粛々と計画を進めるが、(図書館の)代替的な利用を可能にすべく、パートナーと取り組み続ける」と地元紙に答えています。

また市長が財政難対策を説明する市民集会でも、「本を読ませて!」といった批判の合唱(チャント)が巻き起こったそうですが、市長は揺るがなかったそうです。フィラデルフィア公共図書館の副部長によると、市の計画では、地方(田舎)部の図書館は残す、図書館を閉鎖するところはリクリエーションセンターなどにインターネットアクセス可能なPCを設置する、といった対応を取るものと目されています。

総務省「ふるさとケータイ創出推進事業」が始動

総務省では、携帯電話の利活用により、地域の高齢者や子どもの安心(医療・介護・健康・安全)をサポートするサービス等を行う「ふるさとケータイ」の創出を推進するため、「ふるさとケータイ創出推進事業」を実施する予定です。それに先立ち、2008年11月5日から12月4日の期間にかけて、事業の委託先を公募していました。今年度内に委託先が選定され、事業が本格始動することになっています。

総務省のプレスリリース
(意見募集)
http://www.soumu.go.jp/s-news/2008/080314_5.html
(意見募集結果)
http://www.soumu.go.jp/s-news/2008/080418_5.html
(公募について)
http://www.soumu.go.jp/s-news/2008/081105_1.html

「青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律施行令(案)」に対する意見募集の結果公表

総務省、内閣府、経済産業省は2008年10月17日から11月16日までの期間で、「青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律施行令(案)」に対する意見募集を実施していましたが、このほどその結果が公表されました。

総務省、内閣府、経済産業省のプレスリリース
http://www.soumu.go.jp/s-news/2008/081205_5.html

総務省、内閣府、経産省が「青少年ネット規制法」への意見募集結果を公表
- CNET Japan 2008/12/8付けの記事
http://japan.cnet.com/mobile/story/0,3800078151,20384902,00.htm

参考:
「青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律」施行に向けてパブコメ受付中

『カレントアウェアネス-E』140号発行

コモンウェルス各国の法律関連情報ポータル“CommonLII”が1220~1873年のイングランド判決集を公開

世界59のコモンウェルス各国、コモンロー採用国・地域の法律関連情報に無料でアクセスできる合計571のデータベースを提供している“CommonLII(Commonwealth Legal Information Institute)”が、新たなデータベースとして、1220年~1873年のイングランド判決集“English Reports”を無料で公開しました。これは刊行されている最も古い判決集で、10万点を超える重要判決が含まれている「法廷弁護士、事務弁護士にとって必須のツール」とのことです。このデータは、Justis社から提供を受けたとのことです。

Google Book Searchコンテンツに雑誌が追加

Google Book Searchで、出版社からの協力を得て雑誌のバックナンバーと新着記事の提供を開始したと、Google社がブログ“Official Google Blog”で発表しています。書籍と同様に、本文をGoogle Book Searchで検索できるほか、Advanced Searchで雑誌に限定した検索も可能です。

Search and find magazines on Google Book Search
http://googleblog.blogspot.com/2008/12/search-and-find-magazines-on-google.html

Magazines come to Google Book Search
(Inside Google Book Search)

E867 - NDL,『米国の図書館事情2007』を刊行

国立国会図書館(NDL)は,2006年度に実施した「米国の図書館事情に関する調査研究」の記録集『米国の図書館事情2007』(図書館研究シリーズ No.40)を,社団法人日本図書館協会から刊行するとともに,2008年11月25日,図書館に関する情報ポータル『カレントアウェアネス・ポータル』に全文を掲載した。…

E866 - 「知識はわれらを豊かにする」NDL60周年記念シンポジウム開催

国立国会図書館(NDL)では,開館60周年を記念して,2008年11月19日に開館60周年記念シンポジウム「知識はわれらを豊かにする ―国立国会図書館が果たす新しい役割―」を開催した。…

E865 - 著作物流通を促進する意思表示システム構築に向けて<文献紹介>

三菱UFJリサーチ&コンサルティング. 平成19年度著作物等のネットワーク流通を推進するための意思表示システムの構築に関する調査研究会 報告書. 2008, 50p. http://www.bunka.go.jp/chosakuken/pdf/ishihyoji_20_03.pdf, (参照 2008-12-08). 本書は,文化庁および三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社が事務局となり,有識者による研究会方式によって2007年度に実施された調査研究の報告書である。…

E864 - WorldCatレコード利用・再配布の新ポリシーとブログ界の反応

OCLCはWorldCatレコードの利用,再配布に関する新たなポリシー案“Policy for Use and Transfer of WorldCat Records”を2008年11月に公表するとともに,2009年2月中旬から導入することを発表した。 OCLCはこれまで,1987年11月に改訂した“Guidelines for the Use and Transfer of OCLC-Derived Records”に基づき,WorldCatレコードの利用と配布を行っていた。…

E863 - 全米でイベント「図書館でゲームをする日」が開催される

2008年11月15日,図書館でテレビゲームやカードゲームなどを楽しんでもらうイベント「図書館でゲームをする日(National Gaming Day @ your library)」が,全米各地の図書館で開かれた。米国図書館協会(ALA)の呼びかけで初めて開催されたもので,600以上の図書館に,大人から子どもまで計約14,000人が集まり,他の図書館にいる参加者とオンラインゲームで対戦したり,各図書館内で開かれたボードゲーム大会に参加するなどして交流した。…

E862 - 欧州デジタル図書館“Europeana”,公開開始も直後にダウン

2005年9月30日の計画発表から約3年。2008年11月20日,欧州デジタル図書館(E390,CA1632参照)“Europeana”が公開された。 これは,欧州連合に加盟する27か国の,合計1,000を超える国立図書館・文化機関等が提供している,合計200万点以上の各種デジタルコンテンツ(書籍,地図,録音資料,写真,文書,絵画,映画など)へのアクセスを提供するポータルサイトの機能を果たすものであり,登録ユーザがデータを保存できる個人用ページ“MyEuropeana”やタグ付与機能など,Web 2.0機能も有している。…

欧州で生産された学術分野の灰色文献のデータベース“OpenSIGLE”

フランス科学技術情報研究所(INIST)が、欧州各国で生産された学術分野の灰色文献(テクニカルレポート、研究レポート、学位論文、会議録、その他公的な刊行物)の書誌情報と、一部のものについてはその本文も提供するデータベース“OpenSIGLE(System for Information on Grey Literature in Europe)”を立ち上げています。

このOpenSIGLEには、自然科学だけでなく、人文科学の灰色文献も含まれています。システムはリポジトリ用ソフト“DSpace”で構築されており、オープンアクセスを謳っています。また本文が添付されていない文献については、INISTに複写を依頼することができるようになっています。なお現時点では、2005年までのものが収録されているとのことです。

OpenSIGLE