アーカイブ - 2008年 10月

10月 20日

Zotero、Thomson Reuters社に提訴される

文献管理ソフト"EndNote"を販売しているトムソン・ロイター(Thomson Reuters)社が、ブラウザ"Firefox"にプラグインして無料で使うことのできる文献管理ソフト"Zotero"を開発・提供しているジョージ・メイソン大学(George Mason University)を提訴しました。

現在ベータ版として公開されているZotero 1.5で、EndNoteのファイル形式のデータをZoteroのファイル形式のデータに変換することができるようにしたことが、EndNoteのライセンス契約に違反しており、このことによって1000万ドル(約10億円)の損害を被ったとして、この機能の提供差し止めを求めています。

Maker of EndNote Citation Software Sues George Mason U.

「オープンアクセスの日」にオープンアクセスについてブログで書くコンテストの優勝者発表

10月14日に開催された「オープンアクセスの日」にオープンアクセスについてブログで書くコンテストの、優勝者が発表されています。

優勝は2人で、人類学者であった父親との思い出や自身の病気体験を元にオープンアクセスについて綴ったウィスコンシン大学の図書館員による記事と、オープンアクセスの詩を創作したミネソタ大学の生物学的人類学者に贈られました。

Drum roll please - and the winner of the blogging competition is…?
http://openaccessday.org/2008/10/15/drum-roll-please-and-the-winner-of-the-blogging-competition-is/

参考:
「オープンアクセスの日」にオープンアクセスについてブログで書くコンテスト

ミシガン大学図書館、館が製作し著作権を所有している資料にクリエイティブ・コモンズのライセンスを適用

米国ミシガン大学図書館が、同館が製作し著作権を有している資料について、クリエイティブ・コモンズの「表示-非営利」ライセンスを適用すると発表しています。

UM Library: MLibrary and Creative Commons Licenses
http://www.lib.umich.edu/creativecommons/

U of Michigan Library Adopts CC Licenses - Creative Commons
http://creativecommons.org/weblog/entry/10109

October 17, 2008付けPeter Scott's Library Blogの記事

10月 17日

日本財団が「日本に関する英文図書100冊」を海外に寄贈する事業を開始

日本財団(The Nippon Foundation)が、海外のオピニオン・リーダーや知識層(非日本専門家)の現代日本の実情理解促進を目的に、日本に関する英文図書を100冊厳選し、海外の団体や個人に寄贈する事業を開始しています。

現代日本理解促進のための図書寄贈事業~私たちが薦める100冊プロジェクト~
http://www.nippon-foundation.or.jp/inter/tosho.html

日本財団カタログ刊行 「日本の書籍100冊」紹介 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/080927/acd0809270749003-n1.htm

医中誌パーソナルWebのお試しキャンペーン実施中

医学中央雑誌刊行会が提供する国内医学論文データベース「医中誌Web」の個人版「医中誌パーソナルWeb」が10月の1か月限定で月額基本料金無料キャンペーンを実施しています。

【医中誌パーソナルWebとは】【10月限定】無料お試しキャンペーン - 医学中央雑誌刊行会
https://www.so-net.ne.jp/medipro/touroku/jamas/howto.html

国内医学論文検索サービス 「医中誌パーソナルWeb」、「8時間コース月額基本料金無料キャンペーン」を10月1日より開始
http://japan.internet.com/release/4156.html

共同デジタルリポジトリ“HathiTrust”について事務局長が語る

シカゴ大学など12大学によるコンソーシアム“Committee on Institutional Cooperation(CIC)”、カリフォルニアデジタル図書館(CDL)およびカリフォルニア大学の10大学図書館による図書館システムなど、合計 25の研究図書館は2008年10月13日、各図書館のデジタルコレクションを一堂に集めた共同デジタルリポジトリ“HathiTrust”を立ち上げる と発表しました。このほど“HathiTrust”の事務局長(Executive Director)を勤めるミシガン大学図書館の司書、ウィルキン(John Wilkin)氏にLibrary Journal誌が取材を行っています。今回のプロジェクトに至るまでの経緯について、HathiTrustとGoogleはどの点でその取組みが一致し、また異なっているのかについて、技術開発について、著作権問題について、プロジェクトを持続可能とするための資金について、などの質問にウィルキン氏が答えています。

The LJ Academic Newswire Newsmaker Interview: John Wilkin, Michigan Associate University Librarian and Executive Director of HathiTrust

Googleブック検索に参加する出版社が2万社、1年で2倍に

英国のロイター通信が伝えるところによると、Googleブック検索に参加し、書籍のスキャニングを行っている出版社は2万社にのぼり、1年間で2倍の伸びを示したということです。ロイター通信の取材に答えたGoogleの関係者によると、Google Book Searchは100言語で100万冊以上の書籍を提供するという壮大な目標に向かって、今後も意欲的に活動を展開していくということです。またこの関係者によると、現在のところGoogleにはKindleのような電子書籍リーダーを開発する計画はないということです。

BOOKFAIR-INTERVIEW-Google doubles book-scan publisher partners
- REUTERS UK 2008/10/15付けの記事

映画”Hollywood Librarian”のDVDが発売開始

図書館、図書館員を題材にした米国の映画”Hollywood Librarian”のDVDが発売されています。現在のところ米国とカナダからの注文のみを受け付けていますが、間もなくそれ以外の国からも買うことができるようになるということです。

Hollywood Librarian
http://www.hollywoodlibrarian.com/index.html

参考:
映画“Hollywood Librarian”,全米禁書週間に併せて公開
http://current.ndl.go.jp/node/6384

NII、Open Access Day 特別セミナー「日本における最適なオープンアクセスとは何か?」の講演資料を公開

国立情報学研究所(NII)が2008年10月14日に開催した、Open Access Day 特別セミナー「日本における最適なオープンアクセスとは何か?」の講演資料が、公開されています。

SPARC Japan セミナー【Open Access Day 特別セミナー】
「日本における最適なオープンアクセスとは何か?」
http://www.nii.ac.jp/sparc/event/2008/20081014.html

10月 16日

「新しい時代の図書館研究会」(仮称)第1回研究交流会(11/12)で講演を行います。

2008年11月12日に神戸で開催される「新しい時代の図書館研究会」(仮称)第1回研究交流会において、当サイト「カレントアウェアネス・ポータル」について講演を行います。

講演および同会の概要は神戸芸術工科大学ウェブサイトに記載されています。
どうぞよろしくお願い申し上げます。

慶應義塾図書館、LibQUAL+による利用者アンケートを実施

慶應義塾図書館(慶應義塾大学メディアセンター)が、図書館サービス品質評価のための利用者調査アンケート"LibQUAL+(R)(ライブカル)"を実施しています。

LibQUAL+(R)は、北米研究図書館協会(ARL)が開発した、図書館サービスの品質評価のためのウェブアンケートで、世界中の大学図書館が参加しています。2008年は、日本から慶應大のほか大阪大学、金沢大学が参加しています。

図書館のサービスを評価してください!(ご協力のお願い)
http://www.mita.lib.keio.ac.jp/news/#news_20081006_173504

LibQUAL+ 調査にご参加いただける皆様へ - 調査に関するQ&A
http://project.lib.keio.ac.jp/libqual/

LibQUAL+TM Participants

JST、2008年度の電子アーカイブ対象誌を発表

科学技術振興機構(JST)が、2008年度の電子アーカイブ事業対象誌を発表しています。本年度は和文誌48誌をはじめとする、181誌が選定されています。

電子アーカイブ事業「電子アーカイブ対象誌」における平成20年度の選定結果について
http://www.jst.go.jp/pr/info/info577/index.html

平成20年度電子アーカイブ対象誌 一覧
http://www.jst.go.jp/pr/info/info577/besshi.html

参考:JST、2007年度の電子アーカイブ対象誌を発表
http://current.ndl.go.jp/node/6251

Journal@rchive」に新たに収録される雑誌が選定される
http://current.ndl.go.jp/node/4340

2009年度電子ジャーナルの値上がり動向

ユサコ株式会社のUSACO New Media Newsで2009年度の外国雑誌価格値上がりの動向が連載されています。

2009年度:外国雑誌価格値上がり動向(その1))- USACO New Media News No 187{2008年8月号}
http://www.usaco.co.jp/new_media_news/un2fc187.html#1

2009年度:外国雑誌価格値上がり動向(その2)- USACO New Media News No 188{2008年9月号}
http://www.usaco.co.jp/new_media_news/index.html#2

参考:
2008年度電子ジャーナルの値上がり動向
http://current.ndl.go.jp/node/6701

OAに対する人文・社会科学系学会の調査に、メロン財団が助成

米国人類学会(AAA)をはじめとする、人文科学・社会科学系の9つの学協会が、学協会誌のオープンアクセス化に対する経済的問題の調査を行うための助成を、アンドリュー・メロン財団から得たそうです。
AAAのプレス・リリースによると、最終報告書を2009年第1四半期に公表するとのことです。

AAA Awarded Planning Grant to Examine Future of Scholarly Journals
http://www.aaanet.org/issues/press/Mellon-Grant.cfm

Mellon helps nine society publishers study their OA options
(Peter Suber Open Access News 2008年10月15日記事)

経済の混乱状況、図書館への寄付にも影響

American Libraries誌によると、経済の混乱は図書館経営にまで波紋を投げかけています。世界経済を襲った株式市場の損失などの影響で、図書館への寄付金額を減額する寄付主が現れ、十分な図書館の運営資金をまかなえなくなり、重役を解雇することで運営資金を節約する図書館も出始めているということです。一方でカリフォルニア大学バークレー校図書館のように、今行動を起こして事態に対応するのではなく、しばらくは状況を静観し、それから対策を練る、という図書館もあり、米国内の図書館もまた、経済の動向を見守っています。

Economic Uncertainty Spreads to Library Endowments
- American Libraries 2008/10/14付けの記事

英国図書館、2008年から2011年にかけての戦略を発表

英国図書館(BL)はこのほど、2008年から2011年にかけての戦略を発表しました。これは、2005年に発表された3か年戦略『図書館を再定義する』をベースにしており、前戦略と同様、学術研究や研究コミュニティに貢献することに特に重点が置かれています。この戦略でBLは、(1) 英国の電子出版物を広範囲に収集し、保存すること、(2) 利用者をBLのコンテンツに結び付けること、(3) 新聞のアクセスと保存を変容すること、(4) 革新的なサービスと統合的なプロセスによって、英国の研究活動を支援すること、(5) BLの電子的インフラを構築すること、(6) 書庫と物質的なコレクションの保存を統合すること、(7) 組織として発展すること、という7つの戦略的優先課題を挙げています。

BLのニュースリリース

OCLC、図書館に対する非英語資料の需要に関する調査結果を公表

OCLCが小・中規模の大学図書館、コミュニティカレッジ図書館、学校図書館、および公共図書館を対象に実施した、非英語資料への需要に関する調査結果が公表されています。
主な調査結果は以下の通りです。

・回答した公共図書館の約58パーセント、大学・コミュニティカレッジ・学校図書館(以下、大学・学校図書館など)の約48パーセントが、非英語資料への需要があると回答。

・資料のジャンルは、公共図書館では大人向けフィクション(86パーセント)、大人向けノンフィクション(79パーセント)、子ども向けフィクション(77パーセント)の順である。大学・学校図書館などでは、カリキュラム支援資料への要求が圧倒的に高い(67パーセント・2位の大人向けフィクションは39パーセント)。

NIIとJSTが電子ジャーナル化事業における連携・協力についての覚書を締結

国立情報学研究所(NII)と科学技術振興機構(JST)は、学術雑誌の電子ジャーナル化事業について、それぞれの運営するNII-ELS(CiNii)とJ-STAGE及びJournal@rchiveに関し、電子化の重複を回避し、両法人の連携・協力によりさらに多くの学協会誌等の電子ジャーナル化を推進することを目的とした覚書を締結しています。

国立情報学研究所(NII)と科学技術振興機構(JST)の学術雑誌電子化関連事業の連携・協力について
http://www.nii.ac.jp/nels_soc/2008/10/niijst.html
http://info.jstage.jst.go.jp/society/jst-nii/index.html

10月 15日

東京都、「子供のインターネットや携帯電話利用についての実態調査」結果を発表

東京都教育委員会はこのほど、東京都における児童・生徒の携帯電話の所持率や使い方の状況や、インターネット利用によるトラブル等の実態を把握し、今後の施策に役立てるため実施した、「子供のインターネットや携帯電話利用についての実態調査」の結果をまとめ、発表しました。調査対象となったのは、児童・生徒11,032名(小・中・高・特別支援学校)、保護者7,300名、教員800名となっています。いわゆる「学校裏サイト」の認知度、利用についても調査結果が出ています。

ネット・携帯電話に係るトラブル等に関する対応について(東京都教育委員会)
http://www.kyoiku.metro.tokyo.jp/press/pr081009s.htm

学校裏サイト「見たことがない」教員が半数以上~都教育委調査
- INTERNET Watch 2008/10/10付けの記事

OCLCに参加している国立図書館の貢献度などが分かる地図

総合目録の作成、デジタル化事業、ドキュメントデリバリーなどにおいて、OCLCと協力関係を結んでいる図書館は現在34館あるということです。OCLCは34館が同組織と協力関係を結ぶまでの年表と、どの国がどれくらい貢献しているかを示す地図“WorldMap”を作成し、ウェブ上で公開しています。WorldMapでは、OCLCに協力している国立図書館がある国が世界地図上に色付けして表示され、それらの国のいずれかにカーソルを合わせ、クリックすると、その国の国立図書館のウェブサイトへのリンクと、OCLCにその図書館がどれだけ貢献しているかについてのデータが表示されるようになっています。

Brief history of OCLC activities with national libraries outside the U.S.

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