アーカイブ - 2008年 10月

10月 23日

「場所としての図書館」文献ガイド(英国)

英国図書館・情報専門家協会(CILIP)が、「場所としての図書館(Library as place)」に関する文献ガイドを作成・公開しています。オンラインで無料で見られるものも、いくつか含まれています。

CILIP | Executive Briefing - Library as Place
http://www.cilip.org.uk/NR/exeres/241CC0F8-FD37-49BC-9BB9-2855D949A5FE

参考:
CA1580 - 動向レビュー:「場所としての図書館」をめぐる議論 / 根本彰
http://current.ndl.go.jp/ca1580

戦略的に機関リポジトリを運営する―意思決定者向けの報告書

非営利の研究組織であるRANDは、英国の3つの高等教育機関に対するケーススタディを基に、「リポジトリの持続性に対し、機関はどの程度戦略的に関与しているか」「リポジトリを支持する上での、それぞれのステークホルダーのモチベーションは何か」「機関の戦略のなかにリポジトリを包摂する際の障壁は何か」「高等教育機関におけるデジタル資産としてリポジトリを戦略的に提供し、維持していくためには、どういった方法が適しているか」などを明らかにした報告書を発表しました。この報告書は特に、高等教育機関の意思決定者にとって有益なものとなっているということです。

Embracing the future; Embedding digital repositories in the University of London

BLの音声資料を活用した研究を応援する奨学金“Edison Fellowship”

英国図書館(BL)は2009年9月から2010年8月までの期間、同館所蔵の音楽資料を活用した研究(クラッシク音楽のレコードの歴史研究、パフォーマンス中音楽のレコードの歴史研究)に対し、奨学金を提供するということです。奨学金の対象者となった特別研修員は、音楽資料担当職員の専門知識やスキルを活用できるほか、研究用専用スペースの確保、所蔵資料・データベースの利用、BLショップでの割引、ロンドンの国立美術館・ギャラリーの無料利用、といった特権を与えられます。2009年2月まで、この奨学金への応募を募集しています。

Edison Fellowship
http://www.bl.uk/reshelp/findhelprestype/sound/classmusic/edison/edisonfellowship.html

ARL、2007-2008年の給与調査結果を発表

北米研究図書館協会(ARL)が、2007-2008年の給与調査の結果を公表しています。大学に設置されている研究図書館113館の専門職員の平均は、61,833ドル(約600万円)で、前年と比べて約3.7パーセントの上昇を示しているそうです。

ARL Annual Salary Survey 2007–08 Published
http://www.arl.org/news/pr/salary-survey-21oct08.shtml

ARL Annual Salary Survey 2007-08
http://www.arl.org/stats/annualsurveys/salary/arl-annual-salary-survey-2007-08.shtml

eラーニングの次はmラーニング-JISCの携帯電話専用研修サイト、賞を受賞

英国情報システム合同委員会(JISC)は子会社のJISC Collections社を通じて、2007年から、生涯教育(Further Education)の支援の一環として、ヘアドレッシング(hair dressing)・整髪技術を学ぶことができるカレッジの学生向けに、無料で学べるオンライン研修ツール“Hairdressing Training”を開発・提供してきました。ロンドンで人気のヘアサロンを経営する現役の専門家が、各地のカレッジの教育プログラムを調査して、ウェブデザイナーと共に開発したというこのツールは、2008年2月に、携帯電話版も構築されました。

フランス国立図書館、WorldCatに書誌レコードを提供

フランス国立図書館(BnF)がOCLCに書誌レコードを提供することで合意したと、OCLCが発表しています。想定では、約1,320万件の書誌がOCLCに提供され、WorldCat上で利用できるようになるとのことです。

Bibliothèque nationale de France to add records to WorldCat
http://www.oclc.org/news/releases/200840.htm

参考:
OCLCのWorldCatにTRCが書誌レコードを提供
http://current.ndl.go.jp/node/7908

中国国家図書館がWorldCatに書誌レコードを提供
http://current.ndl.go.jp/node/7358

ドイツ国立図書館、WorldCatに書誌情報を提供へ

ニュージーランド国立図書館、「国民のネットワーク」事業のインパクト評価レポートを公表

ニュージーランド国立図書館が2007年9月から進めてきた「国民のネットワーク(people's network)」事業のインパクト評価レポートを公表しています。これは、全国の公共図書館から国民に対し、(1)インターネットへのブロードバンドアクセス、(2)ICT利用の研修、およびそれらを基盤として(3)デジタルコンテンツ、を提供するというもので、第1フェーズに参加した34図書館を対象として、プログラムの実態、利用者・ライブラリアンの意識などが調査されています。いくつかのケーススタディも紹介されています。

Aotearoa People’s Network Impact Evaluation 2008
http://www.peoplesnetworknz.org.nz/APN_Impact_Report.pdf

出版業界とともに機関リポジトリを評価するプロジェクトPEERがヨーロッパで始まる

欧州連合(EU)の支援を受けて、ヨーロッパ広域で、出版社と図書館、学会、研究所、研究助成団体などが協同で、機関リポジトリへの大規模なシステマティック・デポジットが、ヨーロッパの研究活動への読者のアクセスや著者のビジビリティ、ジャーナルの存続可能性などへどのような影響を与えるかを調査するプロジェクト"PEER"(Publishing and the Ecology of European Research)を開始しています。

参加しているのは、国際STM出版社協会(STM)、ゲッティンゲン州立・大学図書館、マックス・プランク協会(Max Planck Society)、SURF財団などで、2008年から2011年の間実施される予定になっています。

10月 22日

JISCの調査レポート『データ・サイエンティストとキュレーターのスキル、役割、キャリア構造』

大容量のデジタルデータに基づく学術が注目を集める中、そのデータの作成、管理、保存等に関わる人々の役割、キャリアパス、研修等について現状を評価するとともに、将来に向けて課題を整理するという主旨の、英国情報システム合同委員会(JISC)の委託調査レポート“Skills, Role and Career Structure of Data Scientists and Curators - Assessment of Current Practice and Future Needs”が公開されています。

ここでは、データクリエイター、データサイエンティスト、データマネージャー、データライブラリアンの4つの類型を抽出し、英国における各々の役割、資格、キャリアパス、研修制度などが分析されています。

文化庁、著作物の意思表示システムに関する調査報告書を刊行

文化庁が、2007年度に実施した「著作物等のネットワーク流通を推進するための意思表示システムの構築に関する調査研究」の報告書を刊行、公表しています。

この報告書では、自由利用マーク、クリエイティブ・コモンズなど既存の意思表示システムの分析、オープンコースウェアや初等中等教育の取り組みにおける意思表示の実態などの調査をもとに、望ましい意思表示システムの構築方針とマークの類型、留意点、普及に向けた課題などが提示されています。

平成19年度著作物等のネットワーク流通を推進するための意思表示システムの構築に関する調査研究会報告書(平成20年3月)
http://www.bunka.go.jp/chosakuken/pdf/ishihyoji_20_03.pdf

参考:
文化庁、著作物等の保護と利用円滑化、著作権制度の改善等に関する調査研究報告書3冊を刊行

JISC、情報の「パーソナライゼーション」の活用に関するレポートを刊行

英国情報システム合同委員会(JISC)が、情報環境における「パーソナライゼーション(personalisation)」についての調査報告書を公表しています。パーソナライゼーションの概要と実態、概念・ニーズ・利点、アーキテクチャ、プライバシーに関する議論の論点と学生・教職員の認識、今後考えられる活用シナリオ、活用のためにすべきことなど、広範な角度から、今後のパーソナライゼーションの方向性について分析しています。

Developing personalisation for the Information Environment : JISC
http://www.jisc.ac.uk/Home/publications/publications/personalisationfinalreport.aspx

NII、学術機関リポジトリポータル"JAIRO"を試験公開

国立情報学研究所(NII)が、日本の学術機関リポジトリに蓄積された学術情報(学術雑誌論文、学位論文、研究紀要、研究報告書等)を横断的に検索できる、学術機関リポジトリポータル"JAIRO"を試験公開しています。JuNii+(試験公開版)の後継サービスとのことです。

10月現在、JAIROで84機関リポジトリ、約54万件のコンテンツが検索可能になっています。

学術機関リポジトリポータルJAIROを試験公開しました
http://www.nii.ac.jp/irp/2008/10/jairo.html

JAIRO: Japanese Institutional Repositories Online
http://jairo.nii.ac.jp/

参考:
NII、機関リポジトリポータル“JuNii+”を試験公開

ALA、機関誌“American Libraries”をオープンアクセス化

2008年10月14日の「オープンアクセスの日」を機に、米国図書館協会(ALA)が刊行している月刊の機関誌“American Libraries”が、2003年1月号からのすべての記事をオープンアクセス化すると発表しています。さしあたっては、ebrary社のウェブサイトで、同社のプラグインをインストールして見ることになりますが、2009年1月からはHTML版が公開されます。

またあわせて、会員限定で配信していたメールマガジン“American Libraries Direct”も、希望するすべての人が配信登録できるようになりました。

ALA | American Libraries lifts access restrictions

山口県立山口図書館、「この人におすすめ!私の読んだベスト3」を募集する企画を実施

山口県立山口図書館が、利用者数1500万人突破を記念して、県民から「この人におすすめ!私の読んだベスト3」を募集する企画を実施しています。

【募集】この人におすすめ!私の読んだベスト3 - 山口県立山口図書館
http://library.pref.yamaguchi.lg.jp/usr/event/osusumebest3_2008.htm

「この人におすすめ!私の読んだベスト3」投稿紹介
http://library.pref.yamaguchi.lg.jp/usr/event/mojikatsuji_osusumebest3_keiji.htm

金融不安下、人々はどんな本を読んでいる?(米国)

ロイター通信は、金融不安が広がる米国では、そうした社会情勢を反映して、売れ筋の本にも変化が表れていると伝えています。米の大手書店Borders Group社やAmazon社の関係者がロイター通信の取材に答えたところによると、過去の金融危機について書かれた本など米国社会の行く末を考えるヒントになるような本、推理小説など気晴らしになる本、料理本など節約につながる本、といったものが、ここ最近ではよく売れるようになったということです。

Cooking to thrillers: a crisis inspires book trends
- REUTERS 2008/10/20付けの記事
http://www.reuters.com/article/marketsNews/idUSN1641471120081020

国立国会図書館関西館で「ノーベル賞をうみだした原典」を展示

南部陽一郎氏、小林誠氏、益川敏英氏の2008年ノーベル物理学賞受賞、下村脩氏の同化学賞受賞を記念して、国立国会図書館関西館では各氏の博士論文や、ノーベル賞の受賞論文の原典を総合閲覧室にて展示しています。

ノーベル賞をうみだした原典
http://www.ndl.go.jp/jp/service/kansai/exhibition/exhibition_top.html#nobel_prize

国立国会図書館関西館へのアクセス
http://www.ndl.go.jp/jp/service/kansai/visit_info/route.html

10月 21日

ウェブサイトのデザイン等を変更しました。

2008年10月21日、当サイトのデザインを変更いたしました。

この変更に伴い、今までよりも多くのブラウザで当サイトをご覧いただけるようになりました。携帯電話からのアクセスにも対応いたしました(ただし中国語等、多言語のコンテンツの表示ができない場合がございますこと、あらかじめご了承ください)。

またサイトの画面左側のメニューのタブ化、カレントアウェアネス-Rの週間アーカイブの提供など、いくつか新しい変更を加えました。詳しくは「サイトの更新履歴」をご参照ください。

今後も引き続き、サイトの内容充実・改善に努めてまいりますので、引き続きご愛読のほど、よろしくお願い申し上げます。

大阪府内の公共図書館における商用データベース導入状況

大阪府立中之島図書館が2008年8月に実施した、同府内の公共図書館における商用データベース導入状況の調査結果を公表しています。

大阪府内公共図書館商用データベース導入状況一覧≪データベース別導入館一覧≫
http://www.library.pref.osaka.jp/nakato/busi/oldb_list_200808_01.html

「エル・ライブラリー 大阪産業労働資料館」が開館

大阪社会運動協会の資料室だった大阪社会運動資料センターが、2008年7月で廃止された大阪府労働情報総合プラザの蔵書を加え、労働に関する資料・情報を提供する専門図書館「エル・ライブラリー 大阪産業労働資料館」と名称を変え、2008年10月21日、新たに開館しました。

エル・ライブラリー 大阪産業労働資料館
http://shaunkyo.jp/
(同、ブログ)
http://d.hatena.ne.jp/l-library/

参考:
大阪産業労働資料館(エル・ライブラリー)、設立趣意書等を発表
http://current.ndl.go.jp/node/8453
大阪府労働総合情報プラザ、廃止が決定
http://current.ndl.go.jp/node/8376

家族構成によるコンピュータ利用率・携帯電話所持率の違いに関する調査(米国)

米国におけるインターネットの社会的影響について調査を行っているPew Internet & American Life Projectはこのほど、米国の成人2,252名を対象に、家族構成とデジタル機器の利用状況、家族内のコミュニケーション、家族の社会活動などを調査した結果を公表しました。携帯電話の所有率やインターネットの利用率は、家族構成が「伝統的な核家族(夫婦+子ども)」と回答した人が最も高いこと、携帯電話やインターネットといった新しいテクノロジーにより家族(とりわけ忙しい家族や遠距離にいる家族)が昔よりも近づけるようになってきていると見なされていること、総じてインターネットのためにテレビを見る時間が減少していること、などが結果として報告されています。

Pew Internet: Networked Families

ページ