欧州連合(EU)の支援を受けて、ヨーロッパ広域で、出版社と図書館、学会、研究所、研究助成団体などが協同で、機関リポジトリへの大規模なシステマティック・デポジットが、ヨーロッパの研究活動への読者のアクセスや著者のビジビリティ、ジャーナルの存続可能性などへどのような影響を与えるかを調査するプロジェクト"PEER"(Publishing and the Ecology of European Research)を開始しています。
大容量のデジタルデータに基づく学術が注目を集める中、そのデータの作成、管理、保存等に関わる人々の役割、キャリアパス、研修等について現状を評価するとともに、将来に向けて課題を整理するという主旨の、英国情報システム合同委員会(JISC)の委託調査レポート“Skills, Role and Career Structure of Data Scientists and Curators - Assessment of Current Practice and Future Needs”が公開されています。
米国におけるインターネットの社会的影響について調査を行っているPew Internet & American Life Projectはこのほど、米国の成人2,252名を対象に、家族構成とデジタル機器の利用状況、家族内のコミュニケーション、家族の社会活動などを調査した結果を公表しました。携帯電話の所有率やインターネットの利用率は、家族構成が「伝統的な核家族(夫婦+子ども)」と回答した人が最も高いこと、携帯電話やインターネットといった新しいテクノロジーにより家族(とりわけ忙しい家族や遠距離にいる家族)が昔よりも近づけるようになってきていると見なされていること、総じてインターネットのためにテレビを見る時間が減少していること、などが結果として報告されています。