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11月 26日, 2020

【イベント】電子図書館調査報告2020発刊記念セミナー(12/18・オンライン)

2020年12月18日、「電子図書館調査報告2020発刊記念セミナー」がオンラインで開催されます。

同セミナーでは、電子出版制作・流通協議会(電流協)が発行した『電子図書館・電子書籍貸出サービス調査報告書』の内容と、図書館における新型コロナウイルス感染症対策について説明が行われます。

参加費は無料で、事前の申込が必要です。

当日の主な内容は以下の通りです。

・「公共図書館における電子図書館・電子書籍貸出サービスアンケート」調査の結果について
講師:長谷川智信氏(電流協)

・「大学図書館における電子図書館・電子書籍貸出サービスアンケート」調査の結果について
講師:野口武悟氏(専修大学教授)

・「電子図書館調査2020、With/Afterコロナの図書館・電子図書館のこれから」
講師:植村八潮氏(専修大学教授)

電子図書館調査報告2020発刊記念セミナー(電流協)
https://aebs.or.jp/seminar20201218.html

国文学研究資料館、慶應義塾大学附属研究所斯道文庫と「日本語の歴史的典籍に関する国際共同研究ネットワーク構築」を推進する覚書を締結

2020年11月25日、国文学研究資料館と慶應義塾大学附属研究所斯道文庫は共同して、前日24日に「日本語の歴史的典籍に関する国際共同研究ネットワーク構築」を推進する覚書を締結したことを発表しました。

両機関は締結した覚書に基づいて、慶応義塾大学附属研究所斯道文庫が所蔵する貴重資料のデジタル化を進め、国文学研究資料館の「新日本古典籍総合データベース」で順次公開することを表明しています。今後公開予定の斯道文庫所蔵資料として、室町期の連歌師である宗祇の『源氏物語』帚木の巻の一場面に対する注釈書『〔帚木別注〕』や、国内初の近代的国語辞書として知られる『言海』の校正刷『言海〔校正刷〕』を紹介しています。

お知らせ(国文学研究資料館)
https://www.nijl.ac.jp/news/
※2020.11.25欄に「慶應義塾大学附属研究所斯道文庫と「日本語の歴史的典籍に関する国際共同研究ネットワーク構築」を推進する覚書を11月24日に締結いたしました。斯道文庫が所蔵する貴重資料のデジタル画像化とWEB上での一般公開を進めていきます。」とあります。

八王子市図書館(東京都)、新型コロナウイルス感染症拡大を受けて実施した「市民の読書環境等に関する緊急アンケート調査」の結果を公開

2020年11月24日、東京都の八王子市図書館が、9月3日から30日の期間に実施した「市民の読書環境等に関する緊急アンケート調査」の結果を公開しました。

同館は、新型コロナウイルス感染症拡大による市民の読書環境の変化や、図書館へのニーズを把握し、「新たな生活様式」に基づく読書環境の整備に活用していくため同調査を実施しました。アンケート調査には、八王子市内在住者389人と、同市に在住し図書館利用者登録済の利用者492人が回答し、同館のウェブサイト上で、読書環境・同館の利用動向・今後の同館への希望等に関する回答結果の概要や集計結果が公開されています。

英・ケンブリッジ大学図書館、同館所蔵のチャールズ・ダーウィンの研究ノートのうち2001年以来所在不明の2冊について情報提供を呼びかけ

2020年11月24日付で、英国のケンブリッジ大学図書館が、同館所蔵のチャールズ・ダーウィンの研究ノートのうち所在不明の2冊について、情報提供を呼びかけています。

所在不明となっているのは、ダーウィンが1837年のビーグル号航海から帰還した後に執筆した“Notebook B”及び“Notebook C”の2冊の研究ノートです。このうち“Notebook B”には、ダーウィンの理論を象徴する「生命の樹」のスケッチが収録されています。同館はその内容の希少性から、これらの研究ノートの価値は数百万ポンドに上ると推定しています。

2冊のノートは2000年9月に写真撮影のため同館の特別収蔵室から持ち出されたことが確認されていますが、2001年1月の定期点検では所定の位置で確認されず、それ以来所在不明となっています。当初は誤った場所に置き忘れられたのではないかと考えられていましたが、2020年初めに189の保管箱を含むダーウィンアーカイブ全体の徹底した調査を行ったにもかかわらず発見できなかったことから、同館は盗難被害に遭った可能性が高いと結論づけました。また、同館内で未確認のスペースは残っているものの、特別コレクションスペースだけで棚長の総計が45キロメートル以上にのぼり、これらのスペースを完全に確認するには5年の時間を要する、としています。

英・JiscとWiley社、英国の主要大学及び英国科学振興協会(BAAS)のアーカイブ資料の新たなデジタルコレクション構築を目的としたパートナーシップ関係を拡大

2020年11月19日、英国のJiscとWiley社は、新たなデジタルコレクション“British Association for the Advancement of Science”の構築のため、英国の主要大学及び英国科学協会(BSA)とのパートナーシップ関係を拡大したことを発表しました。

“British Association for the Advancement of Science”は、歴史的に価値の高い一次資料を提供するWiley社のデジタルプラットフォーム“Wiley Digital Archives”へのホスティングの下で構築が進むデジタルアーカイブコレクションです。1830年代から1970年代までの約150年間の英国科学史の記録として、英国の主要大学及びBSAの前身の英国科学振興協会(BAAS)のアーカイブ資料で構成されます。ヘリウムガスを発見した天文学者ロッキャー(Joseph Norman Lockyer)のメモやノーベル化学賞受賞者ラムゼー(William Ramsay)の講演ノートなどを収録し、完成時には約100万ページ相当の規模となることが見込まれ、収録内容の9割以上が初めてデジタル化される資料となります。

英国図書館(BL)、同館の研究活動に関する報告書“British Library Research Report”の2018-2019年版を公開

2020年11月18日、英国図書館(BL)は、同館の研究活動に関する報告書“British Library Research Report”の2018-2019年版を公開したことを発表しました。

「2016-2017年版」、「2017-2018年版」に続く3度目の刊行となり、新型コロナウイルス感染症の影響を受けて、初めてオンライン版が印刷版に先行して刊行されました。今回刊行された「2018-2019年版」は2018年10月から2019年9月までの期間を報告対象としています。

“British Library Research Report”は、博士課程の学生による3か月間の研究から複数年にわたる共同プロジェクトまで、BLの研究活動支援の取り組みを幅広く紹介する報告書です。「2018-2019年版」では特に国際研究プロジェクトに焦点を当てています。また、UK Research and Innovation(UKRI)の助成の下、アラン・チューリング研究所や国内の研究者と共同して実施中の5年間の研究プロジェクト“Living with Machines”の紹介も行われています。

米国の非営利団体StoryCorps、コロナ禍の感謝祭におけるオンラインでの会話を記録・保存するGreat Thanksgiving Listenへの参加を呼びかけ:Google CloudのAI技術を用いて会話をテキスト化

2020年11月18日、オーラルヒストリーを記録・保存・共有する活動を行っている非営利団体StoryCorpsが、“Great Thanksgiving Listen”の名称のもと、オンラインでの会話を記録するためのプラットフォーム“StoryCorps Connect”を用いて、祖父母・教師・年配者との会話を録音するよう呼びかけています。

新型コロナウイルスの感染が拡大し、感謝祭の休暇の計画を再考するよう求められている米国において“StoryCorps Connect”を使って安全に一同に会してもらうとともに、そこでの会話のうち許可が得られたものを、米国の歴史の一部として、米国議会図書館(LC)のStoryCorpsアーカイブで保存するとともに、オンラインで公開する取組です。

また、Google CloudのAI技術と機械学習を用いて、会話のテキスト化も行う計画で、テキスト化された会話は情報として追加するとともに検索を可能とします。

オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)らリポジトリのコミュニティ、FAIRsharingが公開したデータリポジトリの要件について懸念を表明

2020年11月24日、オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)は、FAIRsharingが公開した”Data Repository Selection: Criteria That Matter”で記されているデータリポジトリの要件について、リポジトリのコミュニティで懸念があがっていることを発表しました。FAIRsharingは出版者や学術情報流通に関する団体から構成されるコミュニティであり、2020年10月13日にデータリポジトリの識別と選択に関する基準を提案する文書を”Data Repository Selection: Criteria That Matter”として公開しています。

リポジトリの要件が厳しくなると、リソースが潤沢なわずかなリポジトリしか準拠できなくなるというリスクがあることが述べられています。現在、ほとんどのデータリポジトリは文書で示されている基準を満たしていないとしています。もし、出版社によって実装されると、少ない組織にリポジトリのサービスが集中することによって、オープンアクセスに悪影響が及ぼされ、アクセスへの格差が発生することなどが指摘されています。

ディスカバリープラットフォームDimensions、収録するデータセットの件数が800万件を超えたことを発表

2020年11月24日、Digital Science社のディスカバリープラットフォームDimensionsは、同プラットフォームに含まれているデータセットの件数が800万件を超えたことを発表しました。そのうち200万件は、出版物と紐づけられています。

2020年1月にデータセットが新しいコンテンツ種別としてDimensionsの全てのバージョンに追加されました。このときはFigshare等のリポジトリ分が含まれていました。今回のリリースでは、約900のDataCiteのリポジトリ分が追加されたとしています。

Dimensions now includes more than 8 million datasets(Dimensions, 2020/11/24)
https://www.dimensions.ai/blog/dimensions-now-includes-more-than-8-million-datasets

シュプリンガー・ネイチャー、2021年1月よりNature誌のオープンアクセス(OA)オプション提供と提案型OAの試験的運用を開始

2020年11月24日、シュプリンガー・ネイチャーは、Nature誌と32のNature関連誌でオープンアクセス(OA)オプションを提供することを発表しました。2021年1月より、論文掲載料(APC)を支払うことによりこれらのジャーナルで、ゴールドOAで出版することが可能になります。APCは9,500ユーロ(約117万円)に設定されています。

研究者へのアンケート調査に基づくプレプリントの信頼性の評価(文献紹介)

2020年10月28日付で、Royal Society Open Science誌において、論文”Credibility of preprints: an interdisciplinary survey of researchers”が公開されました。著者は、米国の非営利団体Center for Open Science(COS)のCourtney K. Soderberg氏ら3名です。

論文はプレプリントやプレプリントサービスの信頼性を評価するための様々な手がかり(cue)の重要性を明らかにすることを目的としており、3,759名の異なる分野の研究者に対してアンケート調査を実施しています。研究データの公開や研究の再現性等の、オープンサイエンスと著者の主張の検証に関連する手がかりは、プレプリントの信頼性を判断するために非常に重要であると評価されたことが報告されています。対して、査読と著者に関する情報はそれほど重要ではないと評価されたとしています。

必需品か贅沢品か:Little Free Librariesの課題(文献紹介)

米・アイオワ大学図書館情報学部が発行する雑誌“B Sides: FieldWork”41号(2020年11月)に“Little Free Libraries: A Necessity or A Luxury?”という論文が掲載されています。

本文献において、著者のベリー(Katherine Berry)氏は、Little Free Librariesの創始者のボル(Todd Bol)氏は、Little Free Librariesの設置意図をリテラシーの促進とコミュニティーの構築としており、実際、コミュニティーを強化しているものの、

・そもそも読書が好きな人が利用する傾向にあり、設置される本も特定の層向けになってしまう

・公共図書館が身近になく、貧しい地域での設置が望まれるものの、コストの問題もあって、実際には公共図書館もあり裕福な地域に設置が偏っている

といった課題があると指摘しています。

そして課題解決のため、

『カレントアウェアネス-E』403号を発行

『カレントアウェアネス-E』403号を発行しました。

■E2325■ 広島県における学校図書館環境整備の推進
広島県教育委員会・寺田純子,岡田真由,班石由佳

■E2326■ 福島における震災アーカイブズの構築と資料収集の方針
東日本大震災・原子力災害伝承館・瀬戸真之

■E2327■ カナダの冊子体資料共同管理に関するプロジェクト最終報告書
名古屋大学附属図書館・村西明日香

■E2328■ 米国国立農学図書館によるデータレスキュープロジェクト
岡山大学附属図書館・大園隼彦

■E2329■ 研究支援における社会的相互運用性に関するOCLCの報告書
大阪大学附属図書館・小村愛美

■E2330■ 第8回 マイクロ・ライブラリーサミット<報告>
一般財団法人森記念財団/大阪府立大学観光産業戦略研究所・礒井純充

E2327 - カナダの冊子体資料共同管理に関するプロジェクト最終報告書

2020年9月,カナダ研究図書館協会(CARL),カナダ国立図書館・文書館(LAC),およびシェアードプリントを実施している国内のコンソーシアムからのメンバーで構成されるCanadian Collective Print Strategy Working Group(CCPSWG)は,同国の冊子体資料の共同管理に関するプロジェクトの最終報告書“Final Report of the Canadian Collective Print Strategy Working Group”を公表した。本稿では,この報告書の内容について概説する。

E2326 - 福島における震災アーカイブズの構築と資料収集の方針

2020年9月20日に開館した東日本大震災・原子力災害伝承館は福島県が設置した震災伝承施設である。当館は(1)原子力災害と復興の記録や教訓の未来への継承・世界との共有,(2)福島にしかない原子力災害の経験や教訓を生かす防災・減災への寄与,および(3)福島に心を寄せる人々や団体と連携し,地域コミュニティや文化・伝統の再生,復興を担う人材の育成等による復興の加速化への寄与,の3点を基本理念としている。この基本理念に基づき,展開されている4つの事業を紹介する。

E2328 - 米国国立農学図書館によるデータレスキュープロジェクト

2020年8月,米国国立農学図書館(NAL)と米国のメリーランド大学情報学部との協働で実施したデータレスキュープロジェクトの報告書“Final Report and Recommendations of the Data Rescue Project at the National Agricultural Library”が同大学の機関リポジトリで公開された。同プロジェクトは,退職する研究者や閉鎖される研究室のデータや書類を迅速に評価する試験的プロセスの開発を目的としたものであり,データレスキュー実践のガイドである“Data Rescue Processing Guide: A Practical Guide to Processing Preservation-Ready Data From Research Data Collection”を作成している。報告書ではガイドの作成プロセスや実際のデータレスキューの評価,今後の展望について報告している。以下では,どのような視点でガイドを作成し,ガイドを用いてどのような処理を行ったのかに着目して報告内容を紹介する。

E2329 - 研究支援における社会的相互運用性に関するOCLCの報告書

米国の研究大学は高度に分散化され絶えず変化する機関であり,独立性の高い様々な業種の関係者が存在する。こうした環境は種々の課題を生み出し,課題を解決するためには,協力と相互理解を促進する個人や組織間の関係構築と維持,つまり社会的相互運用性が必要である。このことは研究支援に携わる関係者にとって,特に重要である。

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