学術情報

ハーバード大学図書館、学術雑誌をオープンアクセスに転換する方法を調査した報告書を公開

2016年8月4日、ハーバード大学図書館学術コミュニケーション室が購読料による学術雑誌をオープンアクセス(OA)に転換する方法を調査した報告書“Converting Scholarly Journals to Open Access: A Review of Approaches and Experiences”を公開しました。

Converting Scholarly Journals to Open Access: A Review of Approaches and Experiences
http://nrs.harvard.edu/urn-3:HUL.InstRepos:27803834
https://dash.harvard.edu/bitstream/handle/1/27803834/Converting%20Scholarly%20Journals%20to%20Open%20Access.pdf?sequence=1
※2つ目のリンクはPDFファイルです。

Harvard Library publishes report on converting subscription journals to open access(Harvard Library OSC, 2016/8/4)

ScienceOpen、収録論文数が2,000万件に到達

2016年7月27日、ドイツと米国に本拠をおく研究・出版ネットワークScienceOpenは、収録論文数が2,000万件に到達したことを発表しています。

創立者の一人であるAlexander Grossmann氏に今後のScienceOpenについて質問した内容も掲載されており、1,000万件に到達してから数か月での到達となったことやSciELOとの連携のほか、現在ScienceOpenの利用者は70%がGoogleを経由して利用していることなどについて言及があります。

ScienceOpen
https://www.scienceopen.com

ScienceOpen smashes through the 20 million article record mark
http://blog.scienceopen.com/2016/07/scienceopen-smashes-through-the-20-million-article-record-mark/

参考:
ラテンアメリカにおけるオープンアクセスの電子ジャーナルプラットフォームSciELOと研究・出版ネットワークScienceOpenが連携へ
Posted 2016年6月2日
http://current.ndl.go.jp/node/31715

北米研究図書館協会(ARL)、“SPEC Kit”のオープンアクセス化を予定

北米研究図書館協会(ARL)は、“ARL Digital Publications”に収録している報告書シリーズ“SPEC Kit”について、デジタル版を2016年8月末までにオープンアクセス(OA)にすることを発表しています。

SPECプログラムの調査やSPEC Kitの出版物・オンライン版などに関する費用は購読による収入で賄われてきましたが、OA化することで、収入にどのような影響があるのかということ、ほかの資金源が必要であるかどうかということを確認することになります。

ARL to Make SPEC Kits Open Access Online(ARL, 2016/7/29)
http://www.arl.org/news/arl-news/4081-arl-to-make-spec-kits-open-access-online

株式会社ジー・サーチ、科学技術文献情報データベース「JDreamⅢ」を大幅拡充

2016年7月20日、株式会社ジー・サーチは、日本最大級の科学技術文献情報提供サービス JDreamⅢを大幅に拡充しましたと発表しました。

1.機関ID追加(2016年7月19日から提供開始)
従来から提供している同一著者識別のための著者IDに加え、異なる機関名の表記を一意に識別可能な「機関ID」を搭載しました。

2.外国文献の収録対象誌を大幅に拡大(2016年7月20日から提供開始)
米国電気電子学会(IEEE)のジャーナル・会議録の大幅拡充を行います。従来は年間約2万件だったものが、新たに年間で約20万件に追加となります。追加データは、2016年1月発行データより順次搭載いたします。

3.引用・被引用情報追加(2016年8月22日から提供開始予定)
1995年以降の国内原著論文(JSTPlus、JMEDPlus)に引用情報を搭載します。引用情報により、関連する文献の検索はもちろん、被引用文献を見ることで、その文献から発展した研究も容易にたどることが可能となります。

ジー・サーチ 科学技術文献情報提供サービス「JDreamⅢ」を大幅拡充 ~日本初、国内文献の引用・被引用情報をサービス提供開始。併せて、外国文献の収録対象誌を大幅に拡大~(ジー・サーチ、2016/07/20)

情報・システム研究機構、「データサイエンス共同利用基盤施設」のウェブサイトを公開

2016年7月1日、大学共同利用機関法人情報・システム研究機構(ROIS)は、「データサイエンス共同利用基盤施設」のウェブサイトを公開しています。

この施設は、同機構が2016年度に法人第3期を迎えて新たな組織体制を構築するにあたり、2016年4月1日に「新領域融合研究センター」を発展的に解散し設置されたもので、データ共有支援、データ解析支援、データサイエンティスト育成の三位一体の活動を通して、大学等におけるデータ駆動型研究の促進を行います。

本サイトをオープンいたしました(データサイエンス共同利用基盤施設、2016/07/01)
https://ds.rois.ac.jp/post-34/

はじめに(データサイエンス共同利用基盤施設)
https://ds.rois.ac.jp/first/

事業内容(データサイエンス共同利用基盤施設)
https://ds.rois.ac.jp/contents/

当機構は法人第3期を迎え、新たな組織体制を構築しました(情報・システム研究機構>トピックス>お知らせ、2016/04/01)
http://www.rois.ac.jp/topics/topics05.html
http://www.rois.ac.jp/pdf/news/sosiki_2016.jpg
※2つめのリンクは組織図です。

英国の4つの研究組織が署名する「オープンな研究データに関する協約」が発表

2016年7月28日付で、英国の高等教育助成会議(HEFCE)、英国研究会議(RCUK)、英国大学協会(Universities UK:UUK)、ウェルカム財団の4機関が署名する、「オープンな研究データに関する協約」(Concordat on Open Research Data)が発表されました。

英国の研究コミュニティの会員が収集、生成する研究データのオープン化に関し、10の原則を示したもので、研究データに関するスキル開発や、出版物とその出版物の基となる研究データを近接した日付で公開することの重要性、データを作成した研究者が、一定の期間排他的に最初にデータを使用できる権利、データの使用者は、他者のデータを使用することについて謝意を示すことが望まれること、などに言及があります。

Concordat on Open Research Data
http://www.rcuk.ac.uk/documents/documents/concordatonopenresearchdata-pdf/
※2016/7/28付です。

Concordat on Open Research Data launched(HEFCE, 2016/7/28)

Brexitの投票結果を受け、欧州の大学が英国の大学と連携する重要性を述べた共同声明が発表

2016年7月22日、英国のEUからの離脱(いわゆる“Brexit”)に関する、英国における国民投票の結果を受け、今後も英国の大学と欧州の大学が連携すること及び連携に取り組むことの重要性を強調する共同声明が発表されました。

この共同声明には、欧州大学協会(EUA)をはじめ、英国大学協会、ドイツ大学学長会議(HRK)、オランダ大学協会(VSNU)など、欧州24か国からそれぞれの国の、代表的な大学組織や学長会議等の会長などが署名しています。

Universities UK Statement: European university leaders call for continued collaboration after Brexit vote(EUA, 2016/7/22)
http://www.eua.be/activities-services/news/newsitem/2016/07/22/universities-uk-statement-european-university-leaders-call-for-continued-collaboration-after-brexit-vote

ミャンマーの大学図書館に、電子情報資源を提供する“e-Library Myanmar Project”(記事紹介)

途上国において図書館を通じてデジタル情報へのアクセスを推進しているEIFL(Electronic Information for Libraries)が、ミャンマーにおいて2013年12月から2017年12月まで実施しているプロジェクト“e-Library Myanmar Project”について、2016年7月23日付で、オックスフォード大学出版局のブログに、プロジェクトのコーディネーターであるMyat Sann Nyein氏がプロジェクトの影響と課題を述べた記事が掲載されています。

同プロジェクトは、ミャンマーの大学図書館に、電子ジャーナル・データベース・電子書籍などの電子資源を提供することで、あらゆる分野の教育・研究・学習を提供するものです。

当初ヤンゴン大学とマンダレー大学の2つの大学においてはじめられ、現在7つの大学が参加しており、それらの大学の16万人以上の学生と約4,000人の職員が1万4,000のジャーナルと15万件の電子書籍にアクセスできるようになったことが紹介されています。

一方で課題としては、
・図書館や図書館員の役割が50年以上にわたって軽視されており、図書館の重要性や図書館の能力開発が見過ごされてしまっていること
・インターネットの帯域幅の狭さ
・機関における固定IPアドレスの取得が難しいこと

大阪府立中央図書館、「住友文庫ドイツ医学学位論文目録」を公開

2016年7月21日、大阪府立中央図書館が、「住友文庫ドイツ医学学位論文目録」を公開しました。

大阪府立中央図書館が所蔵する「住友文庫」に収められている19世紀後半から20世紀初頭にかけてのドイツの医学に関する学位論文を検索できるデータベースで、関西大学大阪都市遺産研究センター・朝治啓三教授の研究グループが2010年から4年半にわたって同資料を調査した成果である「住友文庫ドイツ医学学位論文目録」(全4巻)収録の目録データの提供を受け構築されたものです。

大阪府立中央図書館 お知らせ
http://www.library.pref.osaka.jp/site/central/
※「「住友文庫ドイツ医学学位論文目録」を公開しました (2016年7月21日更新)」とあります。

2016年のPeer Review Weekは9月19日から25日 今年のテーマは”Recognition for Review”

2015年に開始されたピアレビューに対する評価を高め、祝福するイベントPeer Review Weekの、2016年の実施日程が発表されました。今年は9月19日から25日にかけ実施するとのことです。

前回からの大きな変更点として、2015年はORCIDなど数機関を中心に行われていましたが、2016年は20以上の機関の代表が参加する企画委員会が設けられています。また、今年は”Recognition for Review”というテーマが設定されています。雑誌論文の査読はもちろん、研究助成、国際会議、昇進・テニュア獲得時など、さまざまなピアレビューに関わる人の、レビュー活動のあらゆる側面を明らかにしていきたいとのことです。

Peer Review Week 2016 #RecognizeReview(The Scholarly Kitchen、2016/9/19付け)
https://scholarlykitchen.sspnet.org/2016/07/19/peer-review-week-2016-recognizereview/

Peer Review Week 2016
https://peerreviewweek.wordpress.com/

参考:
2015年9月28日から10月2日は“Peer Review Week 2015”

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